生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

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ヒトは思い込みだけで死ぬことがある!

2021-12-24 | パーキンソン症候群/闘病・介護

しつこいと言われようが、構いはしない。

胃瘻設置をした今になっても、私はまだ、
母は進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症
などではないと信じている。

ただのパーキンソン病だと思っている。

※パーキンソン病なら、車椅子生活になるとしても20年後、
というくらいのレベルだし薬もよく効くが、
進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症だと
数年以内に車椅子・寝たきりになる。
予後には雲泥の差がある。

順天堂の検査データはCDでもらったが、
MIBGシンチグラフィで異常(パーキンソン病である証拠
MRIでハミングバードサインなし(進行性核上性麻痺でない証拠

物理的にはどう考えてもパーキンソン病。

ではなぜ、自転車に乗っている状態から、
わずか一年足らずで寝たきりになってしまったのか?

ブラシーボ効果の反対、ノセボ効果ではないかと思っている。

※ブラシーボ効果とは、砂糖などを「薬だ」
と言って服用させると、本当に症状が収まってしまう現象。
ノセボ効果は逆に「これは毒だ」と言って服用させると、
体調を壊したり死に至ったりする現象。

そう、ヒトは思い込みだけで死ぬこともあるのだ。

アメリカ疾病予防管理センターでノセボ研究をする
人類学者のロバート・ハーン氏は、
「外科医は、『自分は死ぬだろう』と考えている患者を
手術する際には用心する。本当に死亡することが多い」
と語る。

ノセボ効果の恐ろしさを実証する事例はけっこうある。
占い師けんけんTVさんのyoutube動画を参考に
とくにぞっとした事例をまとめてみた。

●医師の呪い
1970年代、末期がんで
余命数か月と言い渡されたシューマンという男性。
シューマンは医師の宣告期間内に死亡。

しかし検死により誤診が明らかになった。
腫瘍はごく小さく、まだ広がっていなかったのだ。
シューマンは、
自分は癌で死ぬと信じたことで死亡したのである!


●ブードゥー・デス
ある墓地で男性が呪術師(ブードゥー教の司祭)とケンカ。
呪術師は、目の前で臭い液体の入った瓶を開け
「お前は呪われた。もうすぐ死ぬ。
誰にもどうすることもできない」と告げた。

男性はすぐに気分が悪くなり、数週間でげっそり窶れ、
自分で食事を取らなくなって、
チューブで栄養を送るまでに衰弱。

そして「自分は死ぬ」と言い続ける。
医師は悪化を止められず、まもなく昏睡状態に。

そこで男性の妻が医師に口を割る。
「ブードゥー教の司祭に呪いをかけられ、
誰かに話せば子どもを呪ってやるといわれた」と。

翌日、医師はこう話した。
「司祭を問い詰めた。すると
あなたの胃の中で何匹もトカゲが生まれたらしい。
まだ一匹トカゲが残っていて、それが内側から
食い破ろうとしている。それさえ取り出せば助かる」

医師は嘔吐罪を注射。
まもなく男性は嘔吐を始め、
みんなが注目している隙に
医師はバッグに隠し持っていたトカゲを取り出すと
「ほら、こいつのせいだ。呪いは解けた」と。

男性は翌朝まで眠ると、もりもり食べてすぐに元気になり、
退院したという。


●2007年勘違いノセボ事件
ある男性が抗鬱罪の臨床試験に参加し、よい反応を示していた。

しかし恋人と喧嘩し、やけになって
残っていた抗鬱罪29錠を一気に服用。
動悸と血圧低下で瀕死に。

だが、男性が登録したのは「対照群」で
服用していたのは実薬ではなく、無害なブラシーボ錠だったのだ。
そのことを知った後、血圧も心拍数も正常に。


その他にも、身の毛もよだつような事例がいくつかある。

さらに2008年の研究によると、
ノセボ効果、ブラシーボ効果を与えられた脳内で、
ドーパミンが減少するということもわかった。

ド、ドーパミン!?

ドーパミンと言えば、
パーキンソン病やパーキンソン症候群と関係が深い。

このことからも、母は単なるパーキンソン病だが、
「自分は重い病気にかかった」という
強烈なノセボ効果のために寝たきりになった、
という説をどうしても引っ込めることができない。

母は暗示に掛かりやすい性格なので、
なんとか「ノセボの呪い」を解きたいと思う。

私が公認心理士を取ろうと思ったきっかけもそれである。


※以下動画を参照させて頂きました。
★占い師けんけんTV 
https://www.youtube.com/watch?v=mC42NZAqfUc


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2 コメント

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診断について (パーキンソン病の薬は効いてますか)
2021-12-25 11:31:31
2次的にパーキンソン病に類似した症状が出て、所謂パーキンソン症候群としての進行性核上性麻痺だったのでしょうかも。家のもはじめレビー小体型認知症が疑われました。2年様子見ましたが、腑に落ちないので、医師を変えてみました。ハミングバードは典型的では無かったですが、診察でPSPと診断されました。
バリアントがいろいろあるのかもしれません。以前名古屋国立病院の餐場医師がタウペットの事をはなしてました。施行できる病院が限られているようです。患者会で、その辺の情報があればいいと思ってます。介護夫より
返信する
Unknown (管理人・金子大輔)
2021-12-25 22:49:39
コメントありがとうございます。薬(メネシット)は全くと言っていいほど効きません。そこもPDからPSPへと診断が変わった一因だと思います。

なるほど、タウペットの研究がもっと進んで治療法開発につながって欲しいですね。実施できる病院も増えて欲しいです。胃瘻になってもまだ、回復の希望を捨てていません!『PSPのぞみの会』にも参加させて頂いております。

順天堂や東京医科歯科大の先生は、PSPとPDが同時発症したので進行がものすごく速くなったという見解をお話していました(確率的には、1日に2回、車が家に突っ込んでくるくらいでしょうが)。

さらに、ちょっとオカルトっぽい話になってしまいますが、伯父(母の兄)が一年ほど早く、まったく同じ症状を発症し、昨年亡くなりました。「初めて転倒した時、鎖骨を骨折した」というのまで同じでした。

母と伯父は一心同体的なところがあったので、心理面も大きく影響していると考えた次第です。
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