かりおか8号(Low Temperature Stirling engine car)の続きです。
(2007年1月7日、10日の記事参照)
この作品で製作、利用した部品についてのレポートです。
●機械クランク
ベアリング付きの機械クランクは、3枚の銅版に3本の棒を串刺しにしてハンダ付けを行い、あとで不要な部分を切断することによって、回転軸がブレがない物を製作しました。
ベアリングの両脇に、真鍮パイプから切り出し加工した、厚さ0.5mmのスペーサーを挟んでいます。フライホイールを取り付けるネジの部分は、ダイスを使って切りました。
●クランク支持具
クランクを支えるための支持具(アルミのフレーム)は、曲げ加工によって微妙に寸法が変わるため、調整が難しい部品でした。
組み立ててみたら、クランクの軸が斜めになっていたなんてことも。
失敗したものを参考に、製作し直して調整しました。
●ベアリング
ベアリングは、クランク部分とその軸受け、および、車輪にも使用しています。
全て内径2mmφの市販のものでしたが、製品によって微妙に大きさやブレ具合が異なるということに気づき、使い分けをしました。
「微妙に」と書きましたが、同じ2mmφの太さの金属棒が入ったり入らなかったりするので、影響は大きかったのです。
クランクの軸受けには、少し歪んでも抵抗なく動くように、比較的ゆるい”ミニ四駆のカウンタギア用ベアリング”を使用しています。
●ギアボックス
エンジンの動力を車輪に伝えるため、オリジナルのギアボックスを製作しました。
←写真は、上カバーを外したところ。
市販の平ギアを組み合わせたものですが、少しでもロスを少なく、ムリなく回転させなければならないため、一つ一つのギアの位置決めは、グラフ用紙に乗せながら慎重に行いました。
●前輪部←前輪部分です。
アルミの金具によって、ディスプレーサーシリンダーを広く支えるようにしました。
車輪は、市販の模型用プーリーに”Oリング”をハメたものを利用しています。
過去のエンジン製作を含め、重要な部品となっていたオリジナルのパワーピストンですが、評価されなかった今となっては、その材料と製作方法については封印することにしました。
この部品が機能しなければ、これまでの製作は無かったかもしれませんが、実を言うとこの部品は、実験によって生まれた偶然の産物という感もあり、その製作方法がまだ十分に確立されていないのです。
質問にはお答えできませんので、ご了承くださいm(_ _)m
う~む、なんだかマジメなレポートになってしまったゾと(^_^;