2021年5月4日の午後10時よりNHK総合テレビ「ミステリアス古墳 スペシャル」で
標題の「姫路市見野古墳群出土の土器(須恵器)に猫の足跡」の情報を初めて
知りました。見野古墳群には2013年9月28日に訪問していますのでその時の状況と
2007年に見つかった猫の足跡がついた土器について書いていきます。
上の写真は見野古墳群(姫路市)から出土した土器(2007年に出土)。
土器の左側に猫の足跡がついています。
上の写真は番組で解説をされた国立歴史民俗博物館教授の松木武彦さんと出演者・司会者。
猫が日本に伝わった経路は、古代メソポタミアから→エジプト→ヨーロッパ→中国と
言われています。日本にはこれまで奈良・平安期にやってきたので定説でした。
しかしこの発見から古墳時代後期にたくさんの猫がいたことを意味しています。
現在のところ、見野古墳群で発見された須恵器に残るものが、日本で確認された、
最も古い猫の足跡と推定されています。
2020年9月には福井県美浜町の国史跡・興道寺廃寺跡周辺の古墳周溝から見つかった
古墳時代後期(6世紀末~7世紀初頭)の須恵器片に、ネコとみられる小動物の足跡が
ついていたことが分かったと発表されています。(下記報道)
美浜の土器にニャンとネコの足跡が……:朝日新聞デジタル (asahi.com)
関連サイト:ネコの足跡付き、古墳時代の土器片 美浜町歴史文化館で企画展 | FUKUI若狭ONEweb 福井「若狭路」の観光サイト (wakasabay.jp)
上の写真は見野古墳群の周辺の地図を示したものです。
出典:姫路市埋蔵文化財センター 「古代美濃里を訪ねて」リーフレット
見野古墳群の基本情報
所在地:姫路市四郷町見野964-5(見野の郷交流館)付近
問い合わせ先:見野の郷交流館TEL 079-252-6659
見野古墳群保存会ホームページ
現在のところ20号墳まで20基の古墳が確認されています。
築造年代:古墳時代後期(5世紀末~6世紀末)から終末期(7世紀)
かって見野廃寺があった場所の周辺の群集墳である。
猫の足跡が見つかった見野古墳群の6号墳についてもう少し詳しく見てみます。
上の写真は見野古墳群6号墳「夫婦塚」の現地説明板です。
説明板には猫の足跡について次のように解説されています。
6号墳の東石室から出土した蓋付きの小皿の杯身(つきみ)から、イタチなどのものと
みられる長さ3cm前後の足跡が見つかりました。焼く前に屋外で乾燥させていたところ
踏まれて付いたとみられ、非常に珍しいことです。
また説明版の写真(拡大版)も添付しておきます。
最後に2013年9月28日に訪問した見野古墳群について書いたブログにリンクして
筆を置きます。
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