防衛省が航空自衛隊三沢基地(青森県三沢市)に配備を計画していた米国製無人偵察機
グローバルホーク1機が3月12日朝、同基地に到着したのが確認されたのNEWsが13日の
朝のTBSニュースで報道されていて知った。同機の自衛隊での配備は初めて。
詳細は下記サイト
航空自衛隊 青森・三沢基地 無人偵察機グローバルホーク到着(TBSニュース)
「グローバルホーク」三沢に到着 中国や“北”の情報収集(FNN)
三沢基地には3機が配備されるとのこと。
そこで、無人偵察機グローバルホークについて調べてみました。
Wikipediaでは次のように概説しています。
RQ-4 グローバルホークは、ライアン・エアロノーティカル社によって開発された無人航空機。現在は同社を買収したノースロップ・グラマン社の製品になっている。アメリカ空軍などによって使用されており、イラク戦争で実戦に投入されている。MQ-1 プレデターなどの無人航空機とは異なり、攻撃能力を持たない純粋な偵察機である。
中期防衛力整備計画(平成16~20年度)で、中期防期間中にRQ-4Bの導入に関する研究を行うことが定められ、中期防の期末となる2016年3月末までにRQ-4Bの導入の可否を決定することとされた。2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙で、当該計画を策定した民主党が大敗し、自民党へ政権交代し、第2次安倍内閣が発足。安倍政権は中期防の見直しを決め、本機の導入を前倒しすることとし、本機を早ければ2015年度までに導入したいとしている。
仮に導入するとなると、日本全域の警戒・監視には3機が必要となり、センサー類を除く機体本体は1機約25億円で、司令部機能を持つ地上施設の整備などと合わせて初期費用の総額は数百億円になる予定である[11]。
2015年11月20日、アメリカ政府はグローバルホーク3機を推定12億ドルで日本に売却する方針を決めたと報道された[12]。
2016年12月21日、三沢基地に2019年度末以降、配備すると発表された[13]。この三沢基地では米軍のグローバルホークが配備されていたが2017年5月現在三沢基地の基地改修のため在日米軍の横田基地に配備されている。
2018年6月28日、防衛装備庁はアメリカ合衆国空軍省とRQ-4B取得に関する契約を総額約164億円で締結した[14]。日本が導入するのは3機のRQ-4Bブロック30iと地上操縦装置2基になる。[15]
2021年4月15日、カリフォルニア州バームテールで日本向けRQ-4Bの初飛行試験に成功したとグラマン社が発表した[16]。
2022年3月12日、最初の機体が三沢基地に到着した[17]。臨時偵察航空隊に配備が予定されており、今後順次2機目及び3機目が到着する[18]。
世界で最も先進的な10の軍用ドローン
有人の防空警戒システムとしてはAWACS(エイワックス)=早期警戒管制があります。
以下、Wikipediaからの引用です。
E-767は、アメリカ合衆国の航空機メーカー、ボーイング社が開発した早期警戒管制機(AWACS)である。愛称は無いが、航空自衛隊のみが運用しているためアメリカ軍人からは「J-WACS」(ジェイワックス)と呼ばれている。
ボーイング767を開発母機とした初の軍用機で、同機にE-3 セントリーのシステムを移植する形で開発された。日本が早期警戒管制機(AWACS)の導入を決定した時点でE-3の製造母体であるボーイング707は既に製造終息(すなわち生産設備破棄)しており、よってE-3も新造不可能であった。代替としてボーイング社は日本に対しボーイング767を母機としたE-3後継機の「新規開発着手」を提案し受注した。以降、発注した国が製造国である米国も含め存在しないため本機を運用しているのは航空自衛隊のみとなっている。
開発当初、日本のみならず、韓国、台湾、オーストラリアの各国空軍もE-767に大きな関心を寄せ同機導入を前向きに検討していたが、1997年に発生したアジア通貨危機の影響で導入は見送られた。その後オーストラリア空軍と韓国空軍はより小型のE-737を採用することにしたため、2015年現在でE-767を保有しているのは日本のみであるが、ボーイング社はほかにアメリカ空軍からの受注を見込んでおり、20機ほどの需要があるとしている。
1998年から航空自衛隊への引き渡しが行われ、2000年より運用を開始した。航空自衛隊が初めて導入した早期警戒管制機でもあり、E-767と主力のF-15J/DJ戦闘機を組み合わせて運用することで、これまでに無い強力な防空体制を確立することができるようになった。
1機当たりのコストは約550億円で、2016年現在までに4機が製造されている。
上の写真はNATOのAWACS 出典:3月14日10ch読売テレビ ニュースten
航空自衛隊の組織としては飛行警戒管制群となっています。早期警戒管制機(いわゆるAWACS)
の運用を主任務とする部隊です。以下、公式サイト(下のリンク)からの情報です。
警戒航空団|防衛省 [JASDF] 航空自衛隊 (mod.go.jp)
飛行警戒管制群は、主としてE-767の運用に従事している部隊です。
パイロット、ミッション・クルー(機上警戒管制官、機上警戒管制員、機上整備員)を主体とするほか、情報、飛行管理員、プログラム員、補給員が所属し、対領空侵犯措置のためのしょう戒飛行や飛行訓練、監視管制訓練等を行っています。
組織構成は、群本部、第602飛行隊、運用情報隊とあります。それぞれの部隊が相互に機能ながら運用しています。
E-767は、優れた探知能力と飛行性能を有し、地上レーダーサイト等では及ばない国土から離れた洋上における早期警戒監視の役割を果たしています。また、地上の警戒管制組織に比べ残存性に優れ、これを代替し得る管制能力を有します。
さらに、平時における情報収集機能の充実という観点からも、E-767はその優れた探知能力等により、情報収集能力の向上に大きく寄与しています。