2023年5月12日、姫路市的形の湊神社を訪問しましたので写真紹介します。
姫路市的形、湊神社の基本情報
住所:姫路市的形町的形1249 TEL:079-254-0613
御祭神:素盞嗚尊(すさのおのみこと) 、大歳大神
創建:奈良時代(710-784)、仲哀天皇の皇后、神功皇后(321-389)が創建との伝承あり
由緒:
神功皇后(321-389)が新羅遠征(363年)の途中、湊神社の現在地より250m東南の小島
(当時は海中の島)に立てた的に向かって「射儀の式」を行ったので、村名を的形、
神社名を湊と称するようになったと云う。
その由緒により小島に八幡神社を建立、神功皇后・14代仲哀天皇・15代応神天皇を祀った。
現在の八幡神社は陸の小山となり、当社の御旅所になっている。
平安時代の「播磨国神名帳」には「湊明神」、室町から江戸時代には「大歳明神」と呼ばれた。
元和5年(1619)9月29日、板倉勝重が黒印6石6斗を寄付。
明和4年(1767)に社殿を修復。
明治になって「湊神社」に改称された。明治7年(1874)郷社に列せられる。
平成22年(2010)に大修理(本殿、幣殿、拝殿)
上の写真は山陽電車の的形駅から湊神社までの地図を示しました。
地図は的形駅に掲示されていたものです。
湊神社の御旅所である八幡神社の位置も判ります。
上の写真は正面の赤鳥居
5月5日と6日に国恩祭があった為、幟旗が残っていました。
上の写真は境内への入口
上の写真は神門 階段を上がると拝殿、本殿があります。
神門の脇には「郷社 湊神社」と書かれた石碑がありました。
上の写真は2枚の神門左側に鎮座の神像とお守りの「狛犬」
上の写真は2枚の神門右側に鎮座の神像とお守りの「狛犬」
上の写真は社務所 現在の宮司は神栄赳郷さんが務められています。
社務所は平成7年(1995)に建てられました。
10月13日、14日に行われる秋祭りでは地元の7台の屋台(ヤッサ)が練ります。
2023年の秋祭りの様子を下記ブログで纏めました。2023年10月14日追記
上の写真は境内の「表忠碑」
上の写真は神門をくぐった後、左手にある手水舎
上の写真は階段の登り口、左手の万葉歌碑(万葉集巻七 1162)
歌碑は昭和39年(1964)10月に建立。
「萬葉集之歌 まとかたの湊乃洲鳥浪立てや妻呼び立て邊に近づくも」
と書かれています。
現代語訳:的形(まとかた)の港の洲に群れている鳥、この鳥は、沖の方の波が
高くなってきたからか、妻を呼び立てては岸に近づいてくる。
上の写真は登り口右手の歌碑 赤松雪叟著 「小夜枕」に所収の和歌
石碑は昭和55年(1980)に建立
「小夜枕 赤松雪叟 ながめやる そのいにしへの まとがたは 神のかど出の しるしとはしれ」
と書かれています。
上の2枚の写真は階段の中間の左手にある歌碑
昭和28年(1953)1月的形郷土志社発行「郷土志 21号」に所収の歌人「藤原武市」の歌碑
「海なしゝ こゝの入江の みきわ辺に 人住み初めて 建ちしみ社 武市の歌 孤舟かく」
上の写真は拝殿
上の写真は拝殿を斜め前より撮ったもの
上の写真は拝殿前 こちらには絵馬や昔、拝殿に使用されていた鬼瓦や秋祭りの屋台などの
写真の掲示、由緒書き、能の奉納、奉納美術品、太鼓などがありました。
上の2枚の写真は屋台の奉納写真、添付以外にも多くの写真が奉納されています。
10月13日・14日の秋季例大祭では苅屋、地、児嶋、福泊、大鳥、南山河、北山河の屋台が練ります。
上の写真は奉納絵馬
上の写真は平成17年1月、坂田照夫さんが奉納の木彫作品3点
上の写真は太鼓
上の写真は奥の本殿と手前の幣殿(へいでん)
上の写真は境内の摂社 金毘羅神社
上の写真は境内摂社 恵美酒(えびす)神社
上の写真は拝殿の前に置かれていた力石
国恩祭
これからは旧印南郡と旧加古郡が11年毎の輪番で実施される国恩祭について記載します。
2023年は旧印南郡の神社であった湊神社が輪番にあたり5月5日・6日に実施されました。
上の写真は境内に掲示の国恩祭のポスター
上の写真はポスターの一部拡大したもので5月5日・6日の日程などが記載されています。
国恩祭は天保4年(1833)の「天保大飢饉」を受けて始まった。
地域の発展や五穀豊穣を願い旧印南郡、旧加古郡の22社により11年ごとに持ち回りで実施されます。
2023年は旧印南郡の的形湊神社と旧加古郡の浜宮天神社(4月15,16日に斎行)が輪番。
今後の輪番は下記の神社で実施されます。
令和(西暦) 旧加古郡 旧印南郡
5年(2023) 浜の宮天神社(加古川市) 湊神社(姫路市)
6年(2024) 荒井神社(高砂市) 曽根天満宮(高砂市)
7年(2025) 国安天満宮(稲美町) 志方八幡神社(加古川市)
8年(2026) 崎宮神社(加古川市) 大塩天満宮(姫路市)
9年(2027) 御厨神社(明石市) 平之荘神社(加古川市)
10年(2028) 栗津天満宮(加古川市) 神吉八幡神社(加古川市)
11年(2029) 野口神社(加古川市) 上之庄神社(加古川市)
12年(2030) 阿閇神社(播磨町) 宇佐厄神八幡神社(加古川市)
13年(2031) 高砂神社(高砂市) 日岡神社(加古川市)
14年(2032) 泊神社(加古川市) 稲根神社(加古川市)
15年(2033) 尾上神社(加古川市) 生石神社(高砂市)
2023年5月5日・6日に実施された的形 湊神社の国恩祭の様子をYoutube動画でご覧ください。
Gooで共有させていただきました。
令和5年(2023年)5月5日的形 湊神社 国恩祭 宮入
兵庫県姫路市湊神社国恩祭◆後編◆ 令和5年5月5日
令和5年5月5日 的形湊神社 国恩祭 北山河屋台宮入り
北山河 国恩祭 宮入と宮出 令和五年 的形 湊神社 2023年
苅屋 国恩祭 社務所前と宮出 令和五年 的形 湊神社 2023年
令和五年 的形 湊神社「国恩祭 1」スマホ全画面推薦 南山河 地 仮屋練り合わせ T.Ba34
令和五年 的形 湊神社「国恩祭 4」スマホ全画面推薦 児嶋 南山河 大鳥 練り合わせ T.Ba37
地 国恩祭 社務所前と宮出 令和五年 的形 湊神社 2023年
的形•湊神社 2023年国恩祭 7台練り
的形湊神社 国恩祭 宮出 (05.05.2023)
今回共有させて頂いた以外にも多くのYoutube動画が作成されています。
姫路市のケーブルテレビWINKでは下記日程で国恩祭の様子が放映されます。
上記サイトでも湊神社の国恩祭の様子全体を纏められています。