5月17日の防衛省交渉で積み残しになっていた問題について再質問をしていたが、その回答が9日(金)に寄せられた。いろんな問題が明らかになったが、ジュゴンについて深刻な事態が判明したので説明したい。
2015年4月からジュゴン監視等業務が始まったが、和解によって事業が停止された昨年3月までのジュゴン確認状況については本年3月5日のブログで紹介した。ボーリング調査が始まった2014年8月から10月にかけての10日間の航空機によるジュゴン監視調査では、大浦湾湾口部で1回(個体C)、嘉陽沖で11回(個体A)、ジュゴンが確認されている。
2015年4月以降は、古宇利島沖や嘉陽沖では毎日のようにジュゴンが確認されているが、大浦湾では全くジュゴンが確認されていないのだ。さらに以前、大浦湾内で確認されていた個体Cのジュゴンは、2015年6月以降、どこにも姿を見せていない。
今回、本年2月から5月までのジュゴン確認状況が初めて明らかになった。その後も大浦湾ではジュゴンは確認されておらず、やはり個体Cのジュゴンは何処にも全く姿を見せていない。個体Cは、もう2年も確認されていないのだ。
今回の事業がジュゴンに与えている影響は深刻であり、ただちに事業をいったん中止してジュゴンの保護策を検討すべきである。
<今回、明らかになった本年2月から5月までのジュゴン確認状況>
<2015年4月から2016年3月までのジュゴン確認状況>