連日、防衛省交渉や講演の準備等に追われていたが、やっと一段落したので久しぶりに朝から辺野古へ。
バス停から座りこみテントに向かう途中の国道の路面が大きく落ちこんでいる。北部国道事務所が「段差あり」の注意看板を出しているが、車両が通行するたびにガタンという音が立つほどだ。この下には、キャンプ・ハンセンに向かう米軍道路のトンネルがあるのだが、昨春からもう1本のトンネルを抜く工事が続いている。
防衛局は、このトンネル工事は辺野古新基地建設事業とは無関係と主張するが、2017年10月26日のブログでも詳しく書いたように、辺野古ダム周辺から採取した土砂の運搬のために使われることは間違いない。
現在のトンネルは幅7.0m、高さ4.4mなので、工事用ダンプが走れば米軍車両の通行に支障が生じるとして、もう1本、幅8.05m、高さ5.5mのトンネルを造成しようとしているのであろう。そのための工事費は当初契約額で17億3000万円にもなっている。
国道の通行に影響のないように函体推進工法といって、ボックスカルバートを押して造成する工法が採用された。しかし以前から、歩道部分がひび割れするなど、工事の影響が指摘されていたが、今回、とうとう大きな陥没が起こってしまったのだ。
(写真では分かりにくいが、路側帯の白線が歪んでいる辺りの落込みがひどい)
座りこみに参加しているKさんが、たまたま北部国道事務所の職員が看板を出していた時、聞いたらしい。北部国道事務所の職員は、「とんでもないです、私達もとても驚いています! 防衛局に抗議しています、有り得ない事ですから。知らせて下さり有り難うございます」と言ったそうだ。報道によれば、防衛局も18日から工事を止めて調査をしているという。
辺野古新基地建設事業のダンプトラックは北側から来ることが多いが、それでも南から来る車両もかなりある。この国道の損傷は、そうした工事車両の頻繁な走行も影響していることは間違いがないだろう。
(左側が現在のトンネル。右が新設されるトンネル。国道の土被りは3mもない)
(昨年8月22日のトンネル工事現場)
工事開始後、歩道部分の陥没が続き、補修を強いられてきた(本年1月26日)
***********************************
今日は防衛局の作業もなく、ゲート前でも、皆、ゆったりとしていた。博治さんに指名されて、久しぶりにマイクを持つ。政府の地盤改良工事の問題点について説明する。
琉球セメント安和桟橋での積込みもないため、本部港(塩川地区)の様子を見にいく。台風で破損した岸壁の補修工事も、あと、しばらく養生期間をおけば竣工するだろう。また、こちらからの土砂の海上搬送が始まるのだろうか。港湾を管理している沖縄県と本部町の対応が問われる。
そして愛楽園の交流会館へ。私も呼びかけ人になっている「戦争の兆しに心いたむ美術家たちの作品展」のオープニングセレモニー。京都の友人たちが中心となって企画した展示会だ。