チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

沖縄県の残念な対応 --- 辺野古・設計変更申請についての県質問とそれに対する防衛局回答をほとんど不開示・黒塗り

2022年02月15日 | 沖縄日記・辺野古

 デニー知事は、昨年11月25日、防衛局が提出した辺野古・設計変更申請を不承認とした。しかし防衛局は、知事の不承認処分の取消を求めて行政不服審査請求を行った。今後、さらに司法の場での争いが続くと思われる。

 知事の不承認を全面的に支持する声が沸き上がっているが、県は、国との争いに勝ち抜くためにも、県民に不承認の理由を分かりやすく説明することが必要である。

 そのような中で残念な問題が発生したので指摘しておきたい。

 設計変更申請の審査にあたって、県は防衛局に対して、4次にわたり452件の質問を行い、その質問・回答等を根拠に不承認の判断を出した。

 私は昨年11月26日(不承認の翌日)、県に対して、「県が、設計変更申請の内容に関して防衛局に出した質問書とそれに対する防衛局の回答」の公文書公開請求を行った。昨年2月にも、県の質問に対する防衛局の回答文書の開示請求を行ったが、その際、県は、「審査中」を理由に不開示としてしまった。

 そのため、不承認処分の翌日に改めて開示請求をしたのだが、今日(2月15日)、県は、「①防衛局の回答文書については全面不開示、②県の質問文書については、防衛局の主張・反論等を記載した部分は全て黒塗り」としてしまった(末尾に添付したのが、黒塗りされた県の質問文書)。

 しかしこれらは全く納得できない。辺野古新基地建設事業に関しては、県と防衛局の間で多くの文書のやり取りが行われているが、防衛局の回答文書もほとんんど全て開示されてきた。2014年の第1回の設計変更申請の際には、防衛局の回答文書もすぐにプレスリリースされていたはずである。

 また、県はホームページで、行政不服審査請求に関する県の弁明書(1月6日)や意見書(2月7日)を全文公開している。そこでは、当然、防衛局の主張部分もそのまま引用しており、今回の情報公開請求に対する対応とは矛盾する。そもそも、審査請求中を理由に不開示というのであれば、今後、県質問の内容や防衛局の回答は、裁判の決着がつくまで開示されないことになってしまう。

 不承認に対する県民の支援が何よりも必要な今、このような県の対応は残念でならない。

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 以下、県の防衛局への質問書の開示結果。防衛局の主張・反論部分は全て黒塗りとされ、意味不明な内容となっている。

 

                    (防衛局への2次質問)

                (防衛局への3次質問)

 

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