米軍基地の建設には、米国防総省が定めた統一施設基準で、滑走路の周囲2286mの範囲で建造物の高さが45.72m以下とする高さ制限が定められている。辺野古新基地は滑走路が標高8.8mなので、標高54.52mより高い建造物があってはいけないこととなる。
2018年に開示された資料により(2018.12.20 のブログ参照)、防衛局の事前調査で、辺野古周辺では358件の建造物がこの高さ制限に抵触していることが明かになった。しかし防衛局は、「米軍が了解した」として、沖縄電力の13の送電線を移転(地下埋設)するだけで、その他の建造物は問題ないとしている。
沖縄高専の学舎・学生寮、久辺小・中学校をはじめ、多くの一般住宅やマンション等もこの高さ制限の中に入っている。学生や住民の生命や安全を無視したものでとても許せない。そもそも、今回の辺野古新基地は、本来なら立地できないところに造ろうとしているのだ。
2018年6月、オール沖縄会議として、辺野古・豊原一帯の水準測量を行い、高さ制限を超える建造物の実態を調べた(2018.6.26 のブログ参照)。
そして今日(8月20日)、朝から辺野古に行き、測量士さんにお願いして追加の調査を行った。1軒の民家は高さ制限を8m以上も超えているという深刻な実態が明かになった。
この結果は、来週にも提訴が予定されている設計変更申請取消の不当裁決に対する住民の抗告訴訟の中に生かしていきたい。
午後は、知事選に向けた沖縄平和市民連絡会の地域ビラ入れのためのミーティングに間に合った。