チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

東京に着き、辺野古新基地建設反対、防衛省前抗議行動に参加。13日の海上保安庁交渉での追求点

2015年05月11日 | 沖縄日記・辺野古

  5月11日(月)、台風襲来のため、予定を1日早めて東京へ。13日に、午前中、院内集会の後、防衛省・水産省交渉。午後、海上保安庁との交渉。そして夜には「お話し会『辺野古の海で今、生じていること」に参加する。

 ホテルにチェックインした後、すぐに市ヶ谷の防衛省に向かった。辺野古新基地建設に反対する東京の市民グループが毎月行っている防衛省前での抗議行動だ。

 集まったのは120名ほど。私も沖縄から来たということで、マイクを回され、辺野古の現状を訴えた。辺野古で会った人たちも多く、何人もの方から声をかけられる。

     (担当者が出てきたので、防衛省への抗議文を読み上げる。)

 その後、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」の会議に参加する。辺野古の現状等を説明。13日午後の海上保安庁との交渉の進め方についても相談した。

 海上保安庁との交渉は、福島瑞穂議員を通して設定されたもので主に次の4点を追求するという。①「過剰警備」の実態についての見解、②4月28日に市民の抗議船を転覆させた事件についての見解、③過剰警備の法的根拠について、④シュワブ基地ゲート前での海上保安官による市民への暴力行為について。

 私は、現場の実態を知っているものとして呼んでいただいたのだが、上記4点の具体的内容として次の点を追求しようと思っている。

1.本年4月28日、辺野古大浦湾において市民の抗議船「ラブ子」が、海上保安庁の保安官らによって転覆させられ、同船に乗っていた市民4名が海中に投げ出されるという大変な事件が発生した。4名は救助されたが、一名が大量の海水を飲んだためにぐったりとしていることから、海上保安官が救急車を呼び病院に搬送された。

 この転覆事件は、海上保安官たちが「ラブ子」の定員(6名)を超えて飛び乗り、さらに海中から接近した海上保安官が同船の左舷を無理やり引き下げたために起こったものである(当日のNHKニュース、また乗員のSさんが撮影した映像を参照)。

 「ラブ子」については、本年2月10日にも海上保安官たちが定員を超えて乗り込んだため、転覆寸前まで傾き、乗員4名が海に投げ出されるという事件が起こったばかりである。それにもかかわらず再度、同様の危険行為をくり返し、今度はとうとう転覆させたのであるから、海上保安官らの行為はきわめて悪質なものと言わざるを得ない。

 海上保安庁は、病院に収容された者を含む4名の乗員に謝罪するとともに、「ラブ子」の修理費等を補償すべきであると考えるが、見解を明らかにされたい。 

2.この転覆事件だけではない。特に本年4月になってから海上保安官らの暴力的な規制による事件が相次いでいる。

 4月6日には、海上保安庁の指揮船「てぃだ」が市民の抗議船「不屈」に左斜め後ろから全速で追突し、「不屈」の操舵室入口のドアと船べりの一部が大破するという事件が発生した。ドアの鉄のフレームがぐにゃりと曲がり、ガラスが砕け散って乗員の頭の上にガラス片が降りかかった。「不屈」の乗員の位置、あるいは「てぃだ」の船首の位置が少しでもずれておれば、大変な人身事故になっていたと思われる。

 また、4月27日には、やはり市民の抗議船「勝丸」。が海上保安庁のゴムボートに追突され、船べりが破損するという事件が発生している。

 「不屈」への追突事件の翌日、第11管区海上保安本部の長谷川新本部長が記者会見で、「抗議船を止めるための接触は今後も起こりうる。」、「海上の安全確保のために適切な措置だった。」と述べた(4月7日 琉球放送テレビニュース)。船を破損し、ケガ人を出しておきながら「海上の安全確保のために必要な措置」というのはいったいどういう意味か。この新本部長の発言以降、さらに海上保安官たちの暴力的規制はエスカレートし、とうとう今回の転覆事故に至ったのである。

 この第11管区海上保安部の長谷川本部長の発言を撤回させ、今後、暴力的な規制を止め、抗議する市民船やカヌーの乗員らにケガ人が発生することのないよう徹底されたい。 

3.この間、海上保安官らによるとんでもない暴言も繰り返されている。4月28日、「ラブ子」が転覆した際、カヌーを拘束され、海上保安庁のゴムボートに乗せられていたメンバーが当日の海保の指揮者・吉田氏に、救急車で搬送された仲間の容態を尋ねた。それに対して吉田氏は、「意識不明らしいぞ。死んだら連絡する。」、「やばい、溺死したかも。意識不明だ。」と答えている(琉球新報 2015.5.1)。本人は冗談のつもりだったかもしれないが、不謹慎きわまりない。また吉田氏は、海保の暴力によって負傷し、その保安官を告訴した抗議船の船長に対して、「黙れ、告訴人!」と言ったこともある(本年3月31日)。また、別の保安官は、臨時制限区域に入ったカヌー隊のメンバーに対して、「出て行け! 犯罪者!」と叫んでいる(2015.4.16 琉球新報)。

 これらの暴言は公務員として許されず、海上保安庁として当人に厳重注意すべきである。

4.海上保安官らによる暴力行為は海上だけではない。本年5月5日には、キャンプ・シュワブのゲート前で座り込んで抗議する市民らを多くの海上保安官らが、強制的に排除したり、身体を力ずくで押さえ込んだりした(琉球新報 2015年5月9日)。同紙によると第11管区海上保安部は、「安全確保のために注意喚起をした。」というが、当日の映像等を見れば、それは事実ではなく、屈強な保安官たちが市民を一方的に押さえ込んでいることは明らかである。海上保安官には陸上での警察権の行使は認められておらず、このような実力行使は「違法な暴行」というほかない。海上保安官たちのこのような陸上での実力行使をただちに止めさせること。

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