昨日(4月21日)、防衛局が設計概要変更申請を提出したことに対して批判の声が高まっている。今日の沖縄タイムス、朝日新聞、毎日新聞等に私のコメントが掲載されているので、参考にしてほしい。
沖縄タイムスにも書いたが、特に問題となるのは環境影響評価のやり直しである。
防衛局は「変更承認申請の概要」でも、「環境への影響は現行計画と同程度又はそれ以下である」と主張している。しかし、誰が考えても、これだけ大規模な地盤改良工事を実施しておきながら、「同程度又はそれ以下」というのはあり得ない。当然、環境影響評価法や条例の手続きに基づいた客観的な検証が必要である。
この点については、桜井国俊沖縄大学名誉教授も「工事の設計変更による環境への悪影響はないとする防衛局に説明責任を果たさせるためにも、知事は防衛局がアセス評価書を書き直した資料を出すまでは、申請内容が不十分だと主張し、承認してはならない」(琉球新報)、また、宮城邦治沖国大名誉教授も「軟弱地盤の地盤改良は細微な変更ではすまないのは明らかだ。大きな設計変更なので当然、環境影響評価のやり直しが求められる(沖縄タイムス」と指摘されている。
また、知事も毎年、防衛局から出された事後調査報告書に対して、「変更後の工事計画について、必要に応じて環境影響評価を実施するなど、変更後の工事計画に沿って適切に環境保全措置を講じる必要がある」という措置要求を出してきた。
県はこのまま変更申請書を受理して審査に入るのではなく、問題になっているB27地点での地質調査のやり直しとともに、環境影響評価のやり直しを指示すべきである。