(今日も厳戒態勢の知事公舎。1列目にガードマン、2列目は県職員、そしてその後ろに機動隊が待機している。)
(午前9時 知事公舎前での抗議行動)
仲井真知事が埋立申請を承認したことに対し、県民の怒りは収まらない。12月30日、年末も押し詰まった忙しい時期だが、今日も知事公舎前で朝夕2回、抗議行動が行われた。私も、朝の行動の後、家の大掃除や、お墓の掃除などに走り回った後、夕刻にも知事公舎前に駆けつけた。
(午後5時 今日2回目の知事公舎前での抗議行動)
今日の行動は少人数だったが、今回の知事の埋立承認を許せないという県民の熱い思いを実感することができた1日だった。
午後の抗議行動の際、通りかかったタクシーの運転手が、知事公舎の前の曲がり角で、突然、両手をハンドルから離して我々に笑顔で拍手を送ってくれた。「運転手さん、あぶないよ! ありがとうねー」と皆で拍手で答えた。
そして、午後6時過ぎ、行動を終えて旗を片づけていると、突然、中年の女性が駆け寄ってこられた。そして、「ご苦労さま! これ、カンパ。受け取ってね。」と言って、私にお金を差し出してくれた。よく見ると、なんと1万円札だ。「こんなにたくさん、駄目ですよ。」と断ったのだが、「知事を許せないの。皆、頑張ってくれているから、受け取って。」と言って、そのまま小走りに立ち去ってしまった。このお金は、皆で相談して、今後の抗議行動に有意義に生かしていきたい。
今朝の琉球新報は、県民の世論調査の結果を載せている。それによると、「知事の埋立承認を支持できない」という回答が61.4%、県内移設に反対する意見は73.5%にも達している。今日の体験からも、こうした数字以上に、知事の埋立申請承認に対する県民の怒りは強いことが分かる。