8月14日(木)、今日は海上ブイの設置が予想されるので、いつもより早くまだ暗いうちに辺野古に向かった。
国道から二見のトンネルを抜け、大浦湾を見て驚いた。ぎっしりと海上保安庁や防衛局の船が並んでいる。先の大戦で米軍が沖縄本島上陸の前、読谷の沖合を無数の米戦艦が埋め尽くした写真をよく見るが、今朝の大浦湾もまるで戦場のようだ。
汀間漁港から4隻の船で抗議に出ようとしたが、海上保安庁の職員らがやってきて船検証の提示等を求めた。10年前にもあったが、抗議船の出港を少しでも遅らせようとする妨害行為だろう。予定より少し遅れて大浦湾に出た。同時に瀬嵩の浜からカヌー隊が出発。1隻がカヌーを曳航して浮桟橋に向かう。今朝は風が強く、波も高い。水しぶきで全身びしょ濡れとなる。
すぐに海上保安庁の何隻ものゴムボートが進路を妨害するために集まってきた。
カヌーや抗議船の進路を妨害する海上保安庁のゴムボート。上空には海保のヘリも飛んでいる。
昨日、浮き桟橋に停まっていたゴムボートは27隻だった。今朝は、それだけではなく、異なった種類のゴムボートも出ている。また、数席の巡視船や防衛局の船も出ている。延べの数にすると35隻以上にもなるだろう。我々の船はわずか4隻、カヌーは5隻にすぎない。なんという過剰警備だ。
進路を妨害し、警告文を掲げる海上保安官たち。「警告 これ以上近づくと危険です。指導に従わず工事作業海域に近づく場合は、安全確保のために必要な措置をとります。」と書かれている。「必要な措置」とは、こちらの船に乗り込んで船を別の場所に持っていってしまうということだ。
沖合には大型の巡視船が何隻も停泊している。
浜から引き出されるフロート。海上ブイを設置した後、ブイをフロートで繋ぎ、中への進入を阻止する。
午後までにかなりの長さのフロートが引き出された。しかし、フロートはこの位置に固定されるのではない。沖合に海上ブイを設置した後、フロートを沖合に出してブイの間に固定していく。沖合のブイ設置は、深い海域なので大きなトンブロック等をアンカーとする。また、緯度・経度も正確に設置しなければならないので、まだまだ簡単にはできない。
海上行動を終え、シュワブゲート前の抗議行動に参加した。今日は、午前中、300名を超える人たちが集まっていたという。入れ替わる人たちも多いので、延べ人数にするとかなりの数になる。県民の怒りはますます大きくなっている。