北部訓練場で昨年完成したN4-1地区のヘリパッドはまだ米軍に引き継がれていないのに、17日(月)に米軍ヘリが2回に渡って離着陸訓練を行ったことを昨日のブログに書いてきた。私は、この日、メインゲートでオスプレイやこのヘリが何回も上空を飛び回るのを見ていた。夕刻、N4にいたMさんから連絡を受け、大急ぎでN4に駆けつけて、ヘリが着陸しているのを目撃している。その際は、HH60ヘリかと思ったが、翌日の新聞によると海軍仕様の同型機・MH60ヘリだというので昨日のブログを訂正したい。
HH60ヘリは昨年8月、キャンプハンセンで墜落し一人が死亡した。また、今回のMH60ヘリも昨年12月、横須賀で墜落して大破する大事故を起こしている。どちらも事故が相次いでいる危険なヘリだ。
今回、N4-1地区のヘリパッドに着陸したMH60ヘリは、今年2月に嘉手納基地に来て連日北部訓練場のヘリパッドを使って地上部隊の強行救出訓練を続けていたという。リムピースのWEBには、北部訓練場で訓練を行い、赤土をいっぱい着けたMH60ヘリが嘉手納基地に戻ってきている写真がアップされている。
20日(木)の沖縄タイムスには、防衛局が米軍に照会したところ、「(MH60ヘリの着陸は)不注意だった。」という回答があったという。あきれるほかない。現場付近は、隣接するN4-2地区のヘリパッド工事が竣工し、作業員が撤退したばかりだった。もし作業員がいる時だったら、大変な事故となっていたかもしれない。作業が終わったことを知って着陸したのであれば、「不注意」というのはウソということになる。
N4地区のヘリパッドは、高江の最も近い民家まで約400m、県道70号線には170mほどしか離れていない。このままでは、何らかの事故が起こっても、「不注意だった」で済まされてしまう。N4-1、N4-2地区の2つのヘリパッドが完成した今、これらのヘリパッドが米軍に引き継がれて供用開始されるのをなんとしても阻止したい。