チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

大浦湾のフロートに取付けられた危険な「海上フェンス」は県との事前協議も行われていない---県はただちに作業中止を指示すべきだ!

2017年01月15日 | 沖縄日記・辺野古

 昨日のブログでも紹介したが、今日(15日)の琉球新報とNHKニュースは、大浦湾に危険な鉄棒の付いたフロートが設置されていることを大きく報道した。

 琉球新報の写真は、鉄棒が外側に突出している状態がよく分かる。荒天時にフロートに近づくと大けがをしそうだ。

                     (琉球新報 2017.1.15)

 下は、今朝のNHK沖縄放送のニュースの映像を写したもの(パソコン画面からで不鮮明だが)。昨日、浜に置かれているフロートには鉄棒の先に鉄板が付いていたが、その部分は海中に沈み、海面に出たフロートの両側には新たな鉄棒が刺されている。この鉄棒には輪がついており、そこに3段のロープが張られている。昨日、我々は午後3時頃まで大浦湾で抗議行動を続けたが、その後、防衛局はこんなロープを張ったようだ。この「海上フェンス」でカヌーや抗議船の進入を阻止しようというのだから呆れる。よくもこんなこざかしいことを思いつくものだ。

 

 大浦湾・辺野古の臨時制限区域は全長9500mにも及んでいる。大浦湾側だけでも約6500mにもなる。まだほんの少ししか出来ていない。全てにこのような「海上フェンス」を設置するにはいったい何日かかることだろう。ご苦労さまとしか言いようがないが、この「海上フェンス」にはいくつもの問題があり放置することはできない。

 まず、昨日のブログでも説明したが、防衛局は埋立承認を得たとしても、何でも好き勝手に海上に設置できるのではない。防衛局は、臨時制限区域に沿ったフロートは、あくまでも「海上ボーリング調査」のためと説明していた。だから2年前には、翁長知事が記者会見を繰り返し「海上ボーリング調査が終ればフロートを撤去すること」と指示していたのだ。

 そもそも防衛局は、埋立承認願書で「工事の施工区域を明示するための浮標灯を設置する」としか記載していなかった。そのため翁長知事も、「本体工事のためにフロートを設置するには、埋立承認の際の留意事項に基づく県との事前協議が必要」と指示しているのだ。

 また、2014年の作業開始以来、海上のフロートやオイルフェンスは台風のために何回も流出し、海岸に無惨に打ち上げられてきた。今回の「海上フェンス」は台風の時にいったいどうするつもりなのか。放置すれば複雑にからんでしまって使いものにならなくなる。急いで撤去しようとしても、かなりの時間がかかるだろう。その時の防衛局の慌てぶりが目に浮かぶ。

    (台風のため、大浦湾に設置されていたフロートが岸壁に打ち上げられ、護岸も壊れてしまった。2014.10.16撮影)

 ともかく、県はこの危険な「海上フェンス」設置を放置してはならない。ただちに、防衛局に対して「海上フェンス」の詳細、設置目的、台風時の対策等について文書照会をすべきだ。そして2年前に、知事が再三、防衛局に指示したように、「実施設計の事前協議までは作業を中止すること」と命令じなければならない。県の迅速な対応を求めたい。

 

 

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