2月12日(金)、早朝から辺野古に行ったが大浦湾には強い南風が吹き付けて海は大荒れ、海上行動は中止となった。防衛局の作業船や監視船、海保のボート等も全く出ていない。
ゲート前の座り込み集会に顔を出し、現在の作業の状況や当面予想される動きについて報告。その後、瀬嵩の灯台跡の丘に登った。昨日、長島近くで海上ボーリング調査をしていた大型台船が海岸近くに動き、あるいはボーリング調査が終わったのではないかという報道があったので、その確認のためだ。
ボーリング調査の大型台船は、確かに現場を離れ、浜近くに退避していた。しかしよく見ると、長島近くの海には海上ボーリング調査のガイドパイプがそのまま残っている。あくまでも高浪を避けるための一時的な作業中止のようだ。天候がよくなれば、台船はまたここに戻ってくる。
(海に残されたボーリング調査のためのガイドパイプ)
この調査方法は、受注した中央開発㈱が開発した「傾動自在型試錐工法」と言われるものだ。深場のボーリングのための工法で、荒天時にはガイドパイプを残したまま台船をだけ避難させるという。このガイドパイプの固定のために、同社のホームページでは8本ものアンカーワイヤーが使われている。もう1年前に大量のコンクリートブロックが投下され、岩礁破砕許可の範囲外だとして大きな問題となったが、それらのブロックがアンカーとして使われているのだろう。
瀬嵩の丘を降り、ゲート前の座り込み集会に戻る。再度、マイクを握り「まだボーリング調査は終わっていない」と報告をした。ちょうどその場にいたマスコミ関係者が、防衛大臣がちょうど朝の記者会見で「24カ所を掘削する予定だが、23カ所の作業は終了し、現在1カ所について作業を実施中だ」と述べ、調査が残り1カ所」と説明したと教えてくれた。
それにしてもいったい何時までボーリング調査を続けているのか。昨年までのボーリング調査は1ケ所あたり、少なくとも2週間ほどで調査を終えていたはずだ。現在の大型台船による調査箇所はもう1ケ月以上も調査が続いている。
うがった見方をすれば、翁長知事が再三、「ボーリング調査が終れば大浦湾のフロートは撤去してもらう」と言明しているため、ボーリング調査が続いているようなふりをして、知事がフロートの撤去を指示しないようにしているとしか思えない。
(コンクリートブロックを積んだ大型台船の動きもない。)
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ゲート前の座り込み集会は、水曜日、木曜日が集中行動日だったので、今日は人が少ない。水曜、木曜はほとんど工事車両を入れることができなかったため、今日はその遅れを取り戻そうと、5回にわたって機動隊の強制排除が繰り返され、その度に数台の工事車両がゲートの中に入っていった。
(わずかな人数の座り込みに一体何人の機動隊を動員しているのか!)
あいかわらず続く機動隊の暴力行為。今日も一人の女性が負傷し、病院に運ばれた。それにしてもほんの数台の工事車両を入れるために、200名ほどの機動隊員を動員し、強制排除を続けているのだから呆れる。こんな調子で新基地建設など出来るはずがないことは明らかだろう。
午後は愛楽園のJazzライブの前半だけを聞いて、嘉手納の防衛局へ。