チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

シュワブ基地、2ケ所のピケで飛散性アスベストの除去作業を中止させた!

2014年10月29日 | 沖縄日記・辺野古

 10月29日(木)、天気は良いのだが、風が強く海は時化ている。今日は、シュワブ基地内の既設建物解体にむけたアスベストの処理作業が始まるため、ゲート前での大規模な抗議行動が予定されていることもあって、海上行動は中止。カヌーや船団等海上行動のグループも、皆でゲート前の抗議行動に参加しようということとなった。

 今日、予定されていたのは、米軍の兵舎等に使われていた建物のアスベスト処理作業だ。しかも、慎重な取り扱いが必要となる飛散性のアスベスト(レベル2)の処理なので、沖縄県や労働基準監督署などが立ち会うこととなっていた。

 しかし、ここ数日、ゲート前ではアスベスト処理作業の住民への周知徹底を求めて抗議行動が続いている。我々の防衛局への要求は、①アスベスト処理作業について住民への説明会を行うこと、②法律や国からの通知等で定められている掲示板を基地の外に設けること、の2点。しかし防衛局は、「説明会はしない」、「掲示板は基地の中の建物の前に設置しているので問題はない。」という態度に終始したため、混乱が続いてきた。

 このような状況の中で、県や労働基準監督署が立入調査を行えば、防衛局は「県等の承諾が得られた」として、住民への説明もせずに、一気にアスベストの処理作業に入って行くことが危惧された。県の立入調査は不可欠だが、それを工事強行の口実に使わせるわけにはいかない。

 午前9時半頃から2ケ所のゲート前での抗議行動が始まった。第1ゲートではピケをはってアスベスト除去作業にあたる車両の進入をチェック。メインゲートでも、監視行動を続けた。メインゲートでは、防衛局の職員らを追い返してしばらくすると県の担当者らがやってきた。県の担当者らは我々の要請に対して、「今日は帰ります。また、皆さんと話し合いたい」と言ってそのまま引き上げていった。

「ゲート前アスベスト反対で市民ら反対」(2014.10.29 QABテレビニュース)

 県の職員らが帰った後、防衛局の現場責任者・西氏を呼んで話し合った。西氏は「今日予定していた作業はしません。今後、どうするかについては県とも協議して決めたい。」と答えた。2ケ所のゲートでの力強い監視・抗議行動により、飛散性アスベストの除去作業の強行を阻止することができたのだ。

  (「今日の作業は中止します。」と答える防衛局の現場責任者・西氏)

(シュワブ基地ゲート前での座り込みテント。この後、「今日は勝利したぞ!」と、カチャーシーが始まった。)

 中央がアスベストの除去作業が予定されている建物(隊舎)。ボイラーやコンプレッサーの保温材に飛散性のアスベストが使われている。その右の建物は、壁や屋上防水材にアスベスト(非飛散性)が使われているため、その除去に向けて建物全体に足場が設置されている。

 座り込みテントの前を何台もの米軍車両(砂漠仕様のハンビー)が我が物顔に通過していく。

 

 

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