なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

正月

2007年01月03日 | 
を飾るイベント、色々あるけど、昔ながらの奴はやっぱり餅つき!ですねえ。というわけで、例によって狭山乗馬センターで餅つき大会である。職員の方々も大変だと思うけど、正月の2日からさっさと開講になる、その理由の一つは多分、馬ってある程度運動させないとすぐ体調を崩すから。結構めんどくさい生き物なんだよね。
 餅つきは3日の午後から。午前中、キャンセル待ちだったレッスンにもうまいこと潜り込めてラッキーだったよなあ。餅つきする場所に行ってみると、既にもち米が蒸し器で湯気を立てている。臼も杵もでっかくて、いくらでも餅がつけそうだ、餅つき要員もたくさんいるし、とホクホクしてたんだけど。
 いざ、餅をつき始めてみると、エライ事実が発覚!!そこにいる面子(つまり指導員&我々生徒軍団)の誰もが、「餅のつき方」を知らないのだ!!ちょっとちょっと、馬に乗るのはすごーく巧みな皆様なのに、なんなんだ~~。とか言って、あっしも杵に振り回されて、まともに臼に着地できない。男軍団も結構いるのに、みーんなへっぴり腰。どうなっちゃってるんだろうか?あー米が餅になる前に米に戻っちまうよ~~、とおばさんにどやされる。なんか、最初の餅はつぶつぶしてるの。しかし、これも理解できる。だってなあ、餅なんかいつついたっけ?あっしが覚えているのは子供時代、ウン十年前だぜえ!他の人も似たり寄ったり。聞いてみると、ついたことない、という人も結構いるのだ。なんとなくテレビなんかの見よう見まねでついてみたってねえ。単純作業のはずなのに・・・・・・。
 でも、やっぱり、単純作業だもの、やってるうちに、皆上達してきて、それにつれて、2回目、3回目の餅は餅餅してくる。ギャラリーに囲まれつつやってると、なんか気合が入ってしまうものらしい。で、そうやってついた餅はやっぱりすごーくオイシイのよねえ。
 指導員さんとも話したのだが、こういうさりげない技術が伝承されてないって、すごく怖いことですよねえって。別の方が言うには、こういう食べ物関係の行事をやる際には、学校なんかだと、最近は一々健康診断だ、検便だ、と大事になってしまうんだって。「じゃあ、学園祭のサ店なんかはどうするんですか?」と聞いたら、なんとまあ、その辺から買ってきたものをそのままお皿に乗っけて出すだけなんだとか。それじゃ、面白くもなんともないじゃないか。確かに例えば、こういう餅つき参加者全員がノロウイルスにやられました、となったら大変かもしれないが。しかし、そのせいで、こういう行事が行われなくなっちゃう、で、餅の作り方が誰も分からない、なんて事態になったら、なんかおっかない。別の言い方では、行事等々から「粋」が消えてしまうような。こういうの、どう考えたらいいんだろうか?

 
コメント
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