本・中村弦 「天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語 」

2012-02-18 06:22:06 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

          天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語 (新潮文庫)

 内容(「BOOK」データベースより)
建築家・笠井泉二は、一風変わった建物をつくりだす。それは、足を踏み入れた者が、異様な空気に酔いしれる…。老子爵夫人には、亡き夫と永遠に過ごせる部屋を、偏屈な探偵作家には、異次元に通じる家を。そして嫉妬に狂う男には、怒りを静める別荘を。その悪魔的とも言える天才の産物が、不思議世界へと誘う6話。―選考委員絶賛!第20回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

 時は明治 梅雨の時期 洗濯屋の次男に生まれた  笠井泉二 のお話

実在した建築家や建物も登場しています。

冬の陽・・・「生きている人間と死んでいる人間とが、いっしょに暮らすための家」
建物が出来上がったので一緒に入ってみました。わぁすてき・・・突きあたりの屋根がドーム型の円堂の壁に南と北側に13個ずつの黄色い色硝子をはめ込んだ縦長の窓。高さは順々にずれて計算されつくした窓の配列。
”太陽と窓との位置関係が作り出す美しい光景” ”窓の仕掛けは建築家から依頼主への、この上もない贈り物だった。”

鹿鳴館の絵・・・美術の先生 河本が絵を学んだ上代画学校は「冬の陽」の・・・
泉二は子供の頃ここでコンドルの弟子卯崎に会っていましたね。。。秘密の地下道は・・・

ラビリンスの逍遥・・・「永久に住めるような建物をつくってほしい。」
またまたこの建物は・・・敷地の奥へ案内されていくと、木々の梢の間から姿を見せたのは 迷宮閣
本当に永久に住めましたね。と、思ったけれど・・・そういうこと?

製図室の夜・・・幽霊?そういうこと。お父さんがね。死んだ堀田があの世で住む家。満足そうに出ましたね。幽霊。
泉二の建築は「われわれの世界の枠外にある」

天界の都・・・亡くなった奥さんのお話を奥さんのお兄さんがしています。天使に奪われた命?むこう側の世界と、こちら側の世界をつないでいる天使に会ってしまった・・・?

わすれ川・・・いつか建築家になったら設計してあげる。と、約束していたのね。夢の中で天使に導かれて歩く少年。それが泉二。
橋梁ぜんたいを平たくおおっている橋の上の家。


どれもこれも残っていたら見てみたかった。と、思ったとしても、あちらから帰れなるといけませんので・・・これはお話。ふしぎなお話。

ぐいぐいとひき込まれ、時間を忘れてイッキヨミ! こういうお話は大好き 


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もしも貯金

2012-02-18 05:46:51 | いろいろなこと


とっくに収入のなくなった齢アラカンの私はせっせと図書館に通って本をお借りし・・・  もしも貯金 

もしもこの本を買って読んだとしたら~  チャッリーン ・・・ 

そして、週刊誌や月刊誌に旅の本やらマネーの本 新しいのは貸し出ししてくれないから、おじいさん達が新聞広げている横っちょで、どらどらと読んでくるのです。が・・・ちょっとこれはお持ち帰りしてもいいかな?春だし・・・ゆっくりみたいってんで。

   買ってきた本

そう・・・            春が来るんです。

ちょっとお部屋もかまってあげましょう。大好きな北欧風ってのはどうかしら?と、借りてきた本をみてお勉強。
5冊予約して、来たのはまだ2冊だけ・・・北欧とハワイのインテリアは人気者です。たぶんお若い人に・・・若くなくても一度でも北欧に行ったら、きっと虜  に、なるかどうかは知りませんが、私はとりこになりました。

そして  もしも貯金  が貯まったら   こんなの持って、旅にでる。      

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