



定年後も続けられる趣味を探してカルチャーセンターの講座をハシゴする夫婦。軽い気持ちで始めた趣味探しは、いつしか今後の人生を考えることにつながっていくのだった…。すれ違う夫婦の思惑とそれでも夫婦でいることの意味をユーモラスかつシリアスに描く長編小説。






そう、質問に質問で答えるのよ・・・洋介もそうなのね。
聞いているのはこっちなんだけれど、なぜかくるりとなっちゃって、え?ってことに・・・我が家もよくあるなぁ~・・・
その我が家、定年はすぐそこだけれど、やることあるから大丈夫。
私事、パートをおしまいにした時に、何かしなくちゃってカルチャーセンターの講座をうけたり、あちこち首つっこんだりしていたけれど、落ち着くところに落ち着くもんだな~・・・自然に?なんて思った。
スポーツクラブも引越しのたびに入会したけれど、利用するのはほぼプールだけだった、なんて時期もあったりで、すぐそこにあるけれど、もう行かない。
マンション周りがちょうど走るのにいい感じだから、朝晩週末、けっこう走ったり歩いたりしている方がいらっしゃる。
たぶん一週1kmほど・・・そんなもんで私も・・・
講座がいろいろとあるのね・・・楽しければいいけれど、ちょっとでもイヤダナーって思ったら行かなくたって、退会したって、おさらばしたっていいわけだから、それがストレスになるなんて本末転倒。
逃げるわけにはいかないことが、次々と突っ込んでくるから、思い通りにはいかないことだってあるけれど、臨機応変、こっちがだめならあっちがあるさ!
何もしないことをする・・・優雅じゃない?
忙しい、忙しいって、あれやこれややっている人を・・・あの人寂しいのよ。って言った人。
人のことなのに、寂しいかどうかなんてよくわかるね・・・って、言いたかったけれど、思っただけ。
洋介はどうやらみつかったみたい。
わたしの人生、使い手はわたしなんだから。頑張ろう。わたしのために。by轟佳織


