内容(「BOOK」データベースより)
猫町に暮らす野良猫のミスジは、憧れていた順松の後を継いで傀儡師となった。さっそく、履物屋の飼い猫・キジから、花盗人の疑いを晴らしてほしいと訴えられる。銅物屋の隠居が丹精していた朝顔の鉢がいくつも割られるという事件が起こり、たまたま通りがかったためにその犯人扱いをされているという。人が絡んでいるとなれば、人を絡めないと始末のしようがない。ミスジは傀儡である狂言作者の阿次郎を連れ出すことにした―。当代屈指の実力派が猫愛もたっぷりに描く、傑作時代“猫”ミステリー!!
読書備忘録
人を遣い、人を操り、猫のために働かせる。それが傀儡師
新たに傀儡師になったのは二歳のオス猫ミスジ
一匹の傀儡師が使う傀儡はひとりと定められている。
その傀儡は「おっとり長屋の阿次郎」であると頭領から明かされた。
猫はどうやって人間を使うのか?ってことなんだけれど、これが不思議と猫が思っている事を阿次郎って人間はわかっちゃうのですよ。
烏は頭がいいとか聞いていたけれど、そうですか・・・三日月。
その烏は言いました。
烏は一生同じ相手と添い遂げるけれど、オシドリはしょっちゅう相手を変えるって・・・
探偵ものみたいなお話ですが・・・猫っ!
面白かった。
猫語が分かると言った人と、神様はいますよ、何言ってんのあーた!みたいに言った人・・・なぜか同時に思い出した。
終わり方が、 つ・づ・く ・・・ と感じたのは期待も込めてね。
★★★★☆