

あの人の中には、淀んだ流れがあった――。28歳の井出菫は、かつて恋人に撮影を許した裸の写真が、ネットにアップされていることを偶然発見する。恋人の名は光晴といった。
光晴はおどけたりして仲間内では明るく振る舞うものの、どこかそれに無理を感じさせる、ミステリアスな危うさを持っていた。しかし、なぜ6年も経って、この写真が出回るのか。
菫は友人の協力も借りて調べながら、光晴との付き合いを思い起こす。
飲み会の帰りに渋谷から暗渠をたどって帰った夜が初めて意識した時だったな……。
菫の懊悩と不安を追いかけながら、魂の再生を問う感動長編。








リベンジポルノという言葉さえ知らなかったわ。
暗渠は確かに面白い。
だけど、実はよく知らなった。帰したくなかった。わかるなぁー・・・
私も会社の先輩と同じ、なんでそんなもの撮らせたのか?
消してとお願いしてその場で消してもらったと思っていたのにね。
出所はどこかと分かったけれど、怖いわね。
菫の家族が、なかなか愉快。
きっと乗り越えるだろうな?と読んでいた。
強くなった。
等々力渓谷の川につかっていて思ったんだ。
自分を許す。
それしかないよね。
最後がいいわー・・・
★★★☆☆
