今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

もうちょっとの辛抱 サクラシメジだけ 2008.10.04.

2008-10-05 03:13:38 | Weblog
 この所、週末は遠征が続いていて、地元の様子が判らない。ひょっとして、この一週間で随分出てしまったんじゃないか、などと心配していた。


 明日から、また遠征なので、今日は軽く自宅周辺を見て廻った。最初のポイントは夏によくイグチに出会えた場所、この場所の秋はサクラシメジから始まるのが常だ。


 車を降り、坂を登ってゆく。きのこの影は薄い。ヒメワカフサタケばかりが目に付く。夏にオオクロニガイグチを見つけたポイントを見ると、また一つ、幼菌が出ていた。もう、標本はH科学館にも納めたし、H氏ももう要らないだろう。写真だけを写しておいた。



オオクロニガイグチ Porphyrellus alboater (Schw.) Gilb.


 いつもサクラシメジが出ている辺りを見て廻る。あった、あった。小さな幼菌が出始めている。



サクラシメジ Hygrophorus russula (Schaeff. : Fr.) Quél.



 これでは採る気にはなれない。といって、もう、今週は来れないから、1週間後では大きくなりすぎだ。今年は何かとタイミングはズレ気味だ。


 もう少し、探し廻る。






サクラシメジ Hygrophorus russula (Schaeff. : Fr.) Quél.


 沢山出ていた。今年の発生は多そうだ。この山は去年、とうとうサクラシメジがほとんど発生しなかったのだ。

 幼菌がほとんどなので、大き目のものを10本程度だけ籠に入れた。1週間後はどうなっていることやら・・・。無念!



フウセンタケの仲間 Cortinarius sp.



フウセンタケの仲間 Cortinarius sp.

これはムラサキアブラシメジモドキとして良いのかもしれないが、全くヌメリを感じないので、??という気はする。



 これは、一見、ホンシメジなのだが、柄がフニャフニャで違うのだろう。シャカシメジでもないし・・・。オシロイシメジ?それも違いそう・・・。








幼菌も沢山出ていた。


 この時期、こいつも沢山発生してくる。



クサウラベニタケ Entoloma rhodopolium (Fr.) P. Kumm



 今年、こいつが多いんじゃないかと思うんだけど・・・・。



カキシメジ Tricholoma ustale (Fr.) P. Kumm.




良く見ると、沢山出ている。匂いを嗅ぐと独特の嫌な臭いがする。



カキシメジ Tricholoma ustale (Fr.) P. Kumm.





 山を降り、川沿いの道を歩いていると珍しくイグチの姿が目に映った。




 上品な薄紅色、ささくれた様な柄、根元の黄色、これはアケボノアワタケの特徴だ。






アケボノアワタケ Tylopilus chromapes (Frost) A. H. Smith & Thiers


 ここで、場所替えをした。20分ほど車で走り、いつもクリフウセンタケ、ショウゲンジなどを採る場所をチェックした。こちらは残念ながら何も出ていなかった。あったのは・・・。



クサウラベニタケ Entoloma rhodopolium (Fr.) P. Kumm


 近くに住む友人宅に顔を出した。いつも暖かく迎えてくれる。今年はダリアの花が綺麗に咲いてくれたととても喜んでいた。


 一枚写真を写させて貰った。



ダリア


 結局、秋のきのこで出ていたものはサクラシメジのみ。でも秒読みといっていい段階じゃないのかな?? 

コメント (2)
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