Y氏から一見の価値があると聞いていた、新見のアズマイチゲを連休の最後の日に見に行くことにしていたが、どうにも天気が怪しい。雨の可能性が高いし、天気が悪いと花は開かないかもしれない・・・。
両親は夕方にならないと自宅にには戻らないと聞いているので、アズマイチゲの場所は分からないかもしれないが、福山に向かう途中に寄ってみることにした。その後、M谷の様子も見てから福山に行くと丁度良い時間だ。
アズマイチゲの咲いている場所は、実はwebで調べたところ地元の市民センターで教えてくれるらしかった。その市民センターの電話番号をナビに入れ、向かった。市民センターの近くに咲いているとは限らないと思い、北房ICを出たところで、電話をする・・・・・。誰も出ない。休日は休み??
諦めようかと思ったが行ってみなければ分からないと思い、走る。・・・・・が、やはり休みだった。こうなると、いつもの手段。手当たり次第、出会う人に聞く、聞く、聞く・・・。
市民センターの近くにAコープがあった。農協の経営するスーパーだ。その中に入って聞くと・・・、「知らない・・・」。でも、そういう時に誰かが助けてくれる。店内に居たおじさんが、携帯を取り出し、「ちょっと、知り合いに花の好きな奴がいて、今は仕事をやめて暇にしている筈だから聞いてやる」と言ってくれる。驚いていると、「兵庫県からアズマイチゲを見に来ている人がいるから、今すぐ出て来い」と話しているのが丸聞こえだ。
その人は、暫くして車に乗って現れた。お礼を言って、車でついて行く。最初に停まった場所は・・・・
節分草の自生地だった。何にも手入れされていない、本当の自生地。4月になるとこの斜面にはカタクリが咲くのだそうだ。節分草は盛りを過ぎていて、かろうじて被写体になりそうな花の写真を撮った。
また、車に乗ってしばらく走る。細い道。ナビに道は記録されていない。坂を下る途中で田圃の畦に白い花が幾つか咲いているのが見えたような気がした。それから間もなく車は停まった。
何という花の数だ。畑なのか田圃なのか、分からないが、土手にアズマイチゲが無数に咲いている。案内してくれた方は、この一帯は昔からアズマイテゲが沢山咲いていたところだと教えてくれ、去っていった。
花を探して歩いて、何度、このような親切な人のお世話になったことか・・・・。ありがたいことだな。
辺りを歩いてみる。
空は曇り空で、まだ、昼時。陽の当たらない場所では無数のアズマイチゲが蕾のまま、沈黙していた。
細い道を歩いて車に戻る途中・・・・
陽の良く当たる道の脇にはオオイヌノフグリやスズシロソウが沢山咲いていた。