鑓温泉で温泉に浸かると体力を消耗するから、湯に浸かっていてはダメ、と言われていた。だから、温泉に入るのはやめて、先も長いようだしゆっくりと休んだ。ザックを降ろし、座る場所を確保してから、バーナーで湯を沸かし始めた。それから、この時のためにずっと背負ってきたプレモルを開ける。何でだろうか、ザックの中のプレモルは冷えていた。雪渓を歩いてきたからだろうか?
やがて、湯が沸きカップラーメンに湯を入れた。今日は、カレーヌードル・ビッグ。ビールが旨い。鑓温泉には、20人くらいの人が休憩していて、それぞれに昼を食べたり話したりしている。一人の山登りは気楽で良いけれど、寂しさもあるな。
食べ終わってから暫くして、バーナーを仕舞い用意をして、下り道を歩き始めた。温泉直下から長い雪渓が続く。また、軽アイゼンをつけて・・・・・。雪渓を降りたところで、高度を保って横に移動してゆく。それからまた下り。雪渓から登ったところでザックを降ろしてアイゼンを外した。ザックの周りの葉を写してみる。
いろいろな葉が見える。
左:ズダヤクシュ、ミヤマカタバミなど
右:ハクサンタイゲキかな・・・
左:ヤグルマソウ、シソ科、など
右:クルマバツクバネソウ、ミヤマユキザサ、サラシナショウマ、フキ、エンレイソウ・・・
キヌガサソウ
またザックを背負って歩き始めた。やがて、頭上の木々は無くなり明るい道になる。
カラマツソウ
ミヤマキンポウゲ
また雪渓。
また、雪渓から這い上がる・・・・
ハクサンチドリ
ミヤマユキザサ ヤマウド
オオバミゾホウズキ
ミヤマキンポウゲ
・・・・スミレ
ハクサンコザクラ
ハクサンチドリ
標高は1800mくらいだろうか・・・・、また、雪渓。雪はザラメのようになっていて、もうアイゼンは効かない。大きな雪渓を下り、鑓沢を渡り、横に少し登りながら杓子沢の雪渓を越えて行く。
これで、雪渓は終わりかな・・・・。また、土の道に上がると、そこからは登ったり、下ったりのしんどい道になった。少し前まで雪が積もっていたのだろう・・・・
サンカヨウの芽が沢山出ている。
その奥には、早めに雪が溶けたのだろう、花をつけたサンカヨウが沢山生えていた。
サンカヨウ
キヌガサソウ
少し、進むと小さな池。
蛙が卵を産んでいる。
ニリンソウ ここのニリンソウは2輪とも同時に咲くようだ・・・・
続いて湿地が広がっていて・・・・
ミズバショウが今頃咲いている・・・・
疲れてきた。朝、頂上宿舎を出てからもう、8時間が経過。昼飯後、歩き始めてから2時間だ。少し歩いては、休憩、それの連続。多分、あと、2時間くらいかな・・・・。
つづく