知人宅で昼飯をご馳走になり、それから1時間ほど話をしていた。まだ、廻って様子を見たい場所が幾つかあり、「また来る、多分、明朝」と言って失礼した。それから、裏山のコナラ混じりの杉林の中を通って車に戻ることにした。
林に入ってすぐに目の前に現れたイグチ。この場所で毎年見るイグチだ。最初にこの場所で見たのは、ウラベニヤマイグチを神戸のS公園で初めて見た翌年だったか。その時は2か所で1個体ずつだったので写真をブログに上げただけだった。
少々、古い個体が幾つか。それでも孔口が黄色でウラベニヤマイグチのように赤味を帯びない。そして、かなり青変性が強い。柄の様子はウラベニヤマイグチに似て、粒状紋が全体にあるが、褐色は非常に薄く、柄の上部が黄色味がかっている。
取り敢えず、籠にサンプリングして斜面を下る。
ヌメリコウジタケ
あ、これは状態の良いアミタケが出ている・・・と思って近づく。
が、抜きあげてみてみると何か違う。まず、気が付いたのは石突きの部分が黄色い。
アワタケかなとも思ったが、違う。傘の裏の様子、状態の良いアミタケに良く似ているんだけど・・・・
癖かな・・・、困った時に匂いを嗅いでしまう。あ、塩素臭。特徴的な臭い、これはアミタケじゃない。さらに下ったところにも幾つか出ていた。
若い個体
ベニウスタケ
Tylopilus sp.
図鑑でみるニガイグチに似ている
似たようなニガイグチ属が沢山でているのだが・・・・分らない。
アケボノアワタケ?
柄の先が黄色味がかっていた。
冒頭のウラベニヤマイグチ似のきのこの若い個体が出ていた。
老菌も幾つか・・・・
以前、きのこの仲間にこの写真を見せると、ウラベニヤマイグチの変異の範囲という意見が多かったが、ここまで同一の特徴をもった個体が多数出ていると、個体変異とは言えないだろう。そして、同じ場所で5年くらいは観察していることになるのだ。
下り切って、林の中を車道に向けて歩いて行った。
ナガエノウラベニイグチ幼菌
Boletus aurantiosplendens T.J. Baroni
ベニイグチ
車に到着。イグチには沢山出会ったが、ほとんど分らないイグチばかり。毎年、この時期のイグチは手ごわい。かなり、サンプリングしてきて、籠が重いくらい。
まだ、行かなければならない場所がある。。。。。
つづく。