こういう類の本だと小此木啓吾が一頭地を抜いている。
この後釜を狙っているのかはわからないが読後感は
さほどの説得力を感じない。
世代間差異モノに近い内容だがそうかな、と。
どの世代だって割を食う人もいれば、うまく立ち回っている人も
いよう。そう単純に決め付けるのはどうなのかな。
むしろ世代間のことより時代の匂いみたいなもののほうが
より的確に世の中を表している。
不景気なときは不景気なりにバブルのときはバブルらしく
程度の差はあれ世代間の差異なくその時代の雰囲気、流れに
みな一様に思える。
それに掉さす、異を唱えるのはただその人の感じ方の差異に
過ぎないのではなかろうか。
この著者はちょっと世間に表出しすぎで深みが感じられなくなった。
-----------------------------------------
貧乏クジ世代―この時代に生まれて損をした!? (PHP新書) [新書]
香山 リカ (著)
新書: 185ページ
出版社: PHP研究所 (2005/12)
ISBN-10: 4569646840
-目次-
第1章 哀しき「団塊ジュニア」、七〇年代生まれの現在
1.「これまでよかったから、もういいことはない」―未来志向になれない人びと
2.「心の内を相手に伝えないこと」を「やさしさ」と考える男がふえている
3.この時代に生まれて「いちばん割を食った」と思っているのはだれか?
4.“カラダだけの三十歳”と“ココロは三十歳”―団塊の世代と団塊ジュニア
第2章 「貧乏クジ世代」の法則
5.”幻想の自分”と“現実の自分”―悩んでいるのはその落差?
6.世の中に向けられるべき視線がなぜ“オカルト”に向かうのか?
7.「ケータイ以前」と「ケータイ以後」、どちらも知っているがゆえの葛藤
8.「どうせはずれクジだろう」となぜ最初から悲観するのか?
9.「頑張っているとき以外は不安」-こんな状態から抜け出すには?
10.失敗や欠点ばかり探しても、”ありのままの自分”を好きになれるはずはない
11.”自分らしさ”を追うべきか、現実路線の”ホリエモン流”でいくべきか
12.自分を見つめるか見つめないか、彼らはなぜ二極化するのか?
第3章 「幸運格差社会」にしないための処方箋
13.「アンラッキーな世代」だとみずから宣言するのはやめよう
14.「ナンバーワンよりオンリーワン」を仕事にも求める潜在的な転職志願
15.はじめは食い違いが生じても、がっかりせずに会話を続けよう
16.仲よし家族を続けるより”言葉の戦いに”に踏み出そう
17.”恵まれている”はずの60年代生まれの働く女性たち、「負け犬」の本心
18.80年代生まれ、「静かな貧乏クジ世代」が選ぶ超・安定志向
19.「不満足感」でなく「信頼感」からコミュニケーションは始まる
20.これからの日本を支える「貧乏クジ世代」がやる気を取り戻すためには
この後釜を狙っているのかはわからないが読後感は
さほどの説得力を感じない。
世代間差異モノに近い内容だがそうかな、と。
どの世代だって割を食う人もいれば、うまく立ち回っている人も
いよう。そう単純に決め付けるのはどうなのかな。
むしろ世代間のことより時代の匂いみたいなもののほうが
より的確に世の中を表している。
不景気なときは不景気なりにバブルのときはバブルらしく
程度の差はあれ世代間の差異なくその時代の雰囲気、流れに
みな一様に思える。
それに掉さす、異を唱えるのはただその人の感じ方の差異に
過ぎないのではなかろうか。
この著者はちょっと世間に表出しすぎで深みが感じられなくなった。
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貧乏クジ世代―この時代に生まれて損をした!? (PHP新書) [新書]
香山 リカ (著)
新書: 185ページ
出版社: PHP研究所 (2005/12)
ISBN-10: 4569646840
-目次-
第1章 哀しき「団塊ジュニア」、七〇年代生まれの現在
1.「これまでよかったから、もういいことはない」―未来志向になれない人びと
2.「心の内を相手に伝えないこと」を「やさしさ」と考える男がふえている
3.この時代に生まれて「いちばん割を食った」と思っているのはだれか?
4.“カラダだけの三十歳”と“ココロは三十歳”―団塊の世代と団塊ジュニア
第2章 「貧乏クジ世代」の法則
5.”幻想の自分”と“現実の自分”―悩んでいるのはその落差?
6.世の中に向けられるべき視線がなぜ“オカルト”に向かうのか?
7.「ケータイ以前」と「ケータイ以後」、どちらも知っているがゆえの葛藤
8.「どうせはずれクジだろう」となぜ最初から悲観するのか?
9.「頑張っているとき以外は不安」-こんな状態から抜け出すには?
10.失敗や欠点ばかり探しても、”ありのままの自分”を好きになれるはずはない
11.”自分らしさ”を追うべきか、現実路線の”ホリエモン流”でいくべきか
12.自分を見つめるか見つめないか、彼らはなぜ二極化するのか?
第3章 「幸運格差社会」にしないための処方箋
13.「アンラッキーな世代」だとみずから宣言するのはやめよう
14.「ナンバーワンよりオンリーワン」を仕事にも求める潜在的な転職志願
15.はじめは食い違いが生じても、がっかりせずに会話を続けよう
16.仲よし家族を続けるより”言葉の戦いに”に踏み出そう
17.”恵まれている”はずの60年代生まれの働く女性たち、「負け犬」の本心
18.80年代生まれ、「静かな貧乏クジ世代」が選ぶ超・安定志向
19.「不満足感」でなく「信頼感」からコミュニケーションは始まる
20.これからの日本を支える「貧乏クジ世代」がやる気を取り戻すためには
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