気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

旧知の消息

2005-06-23 22:16:26 | 心象風景・身辺雑記
新聞記事はヘッドラインに目を通す程度の接しかたなのだが、時には中身も読むことが
ある。そんな記事の中に同窓の名を見出す。彼は法曹界で活躍のようだ。


--------------------読売新聞 記事引用-------------------------------

ジョン万の銅像、真の作者は西さん…東京地裁判決

 高知県土佐清水市の足摺岬にある江戸末期の幕臣・ジョン万次郎(中浜万次郎)の銅像について、彫刻家の西常雄さん(93)が制作者は自分だとして、銅像の台座に名前が刻まれている知人男性(東京都世田谷区)を相手取り、著作者の確認などを求めた訴訟の判決が23日、東京地裁であった。

 設楽隆一裁判長は「(知人)男性は銅像の制作準備に関与したに過ぎない」と述べ、著作者を西さんと確認。男性に対し、銅像を管理する土佐清水市に著作者が西さんであることを通知するよう命じた。

 東京地裁によると、著作権法に基づき、名誉回復のための通知請求が認められたのは初めて。判決によると、男性が1967年10月、西さんに銅像制作を依頼。68年に完成したが、銅像の台座には、男性の名前が刻まれていた。男性は「西さんは助手だった」と争っていた。

 ジョン万次郎は1841年に太平洋で遭難、米船に救助され渡米した。帰国後、日米修好通商条約の批准書交換のための使節団に通訳として加わるなど活躍。1968年に高さ約7・5メートルの銅像が設置された。

 訴訟では、静岡県沼津市のスルガ銀行の元頭取の銅像についても争われ、判決は同様の判断をした。
(読売新聞) - 6月23日15時28分更新

----------------------朝日新聞 記事引用-----------------------------

ジョン万次郎像「私が作った」 東京地裁、訴え認める
2005年06月23日14時12分

 高知県・足摺岬にあるジョン万次郎(中浜万次郎)の銅像の制作者は自分だとして、東京都在住の彫刻家・西常雄さん(93)が、像の台座に作者として氏名が記されている知人男性(85)を相手に、著作者人格権(氏名を表示する権利)の確認などを求めた訴訟の判決が23日、東京地裁であった。設楽隆一裁判長は西さんを著作者と認め、氏名を表示する権利があると判断した。

 銅像は68年に建てられた。判決は銅像の著作者を「塑像における創作的表現を行った者」と位置づけたうえで、像の創作的表現を行ったのは西さんだと認定。西さんが像の骨格の制作や粘土付けをしたのに対し、知人の男性は銅像制作の準備や粘土付けの手伝いをしただけだと判断した。

 西さんは男性に対し、銅像のある土佐清水市に氏名表示の変更を申し入れることも求めたが、判決は「知人男性は、市にそのようなことを求める権利をもっていない」と退けた。

-------------------------引用終わり---------------------------------------

彼は知的財産権関連の事案を多く扱っているようだ。その意味で、上記のような、本文
僅かで引用大部分はダメと・・・
したがって、ここでは記事を全文引用するに足る私自身のコンテンツが必要なのだが、
いんかんせん門外漢の悲しさ、難しい。
ただ、両新聞の記事内容を読み比べて、どちらに制作者としての権利があるのか判決理由が
それぞれの記事では明確でない。
先ず、読売新聞。
知人は「西さんは助手」という主張が退けられたというふうに読めるが、制作時点での
両者の関係が不明瞭である。
そして、朝日新聞。
両者の関与の度合いと判決の視点が明らかにされているが、市の制作者認定の経緯・基準が
どうであったのか、そもそもの発端が不明確である。

さらに両記事の大きな差は、
【読売新聞】男性に対し、銅像を管理する土佐清水市に著作者が西さんであることを通知するよう命じた。
【朝日新聞】西さんは男性に対し、銅像のある土佐清水市に氏名表示の変更を申し入れることも求めたが、判決は「知人男性は、市にそのようなことを求める権利をもっていない」と退けた。

ことほどさように天下の公器と言われる新聞においてすら比較すると正反対な記事もあるのだ。
それが、裁判の判決記事であるにも関わらずだ。
判断は読者に委ねられているのだ。ということになるのだろう。
が、常に比較しながらという余裕もないことだけに、目にした記事を原資料にあたらず安易に
鵜呑みするのも考え物だと感じさせられた。

ということで、なんとか、窮すれば通じるような「問題提起」ができ、
ヤレヤレ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バス旅行の効用 | トップ | 生涯学習のようなもの »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

心象風景・身辺雑記」カテゴリの最新記事