以前にも録画したのだが記憶力に自信がないからか再び録画。
それを見る。
舞台の時代から50年ほどたった今の時代、理解というか感情を没入できる人は少ないのではなかろうか。
田舎で生い育った私にもよくわからん。
ただ、あの戦中に必死で生き、そして混乱極まりない戦後直後をさらに必死に生きた人々の愛憎忍苦は多分作者松本清張の社会を見る冷徹な目にしっかりと焼き付いているのだろう。
どうあれあの時代を生きてきた人の逞しさはこの国の底力でありその後の発展の礎でもあると思う。
そういう時代から国なり社会から貧困対策の必要性が高まり社会福祉の充実につながった。
その制度は時代の変遷とともに常に手厚いものになった。
今や、制度を当然のように、むしろ使わない手はないとばかりに集る者も現れてきた。
国の借金が1千兆円を超えたと言われても実感はない。
くれくれもっとの国民のせいなのか、説明責任を果たさないぶりっこの為政者のせいなのか。
世の中、この年になってもわからない事ばかり。
黄泉で清張さんはどう思っているのだろう。
----------------------
製作年 2009年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 131分
監督 犬童一心
脚本 犬童一心 、 中園健司
原作 松本清張
キャスト
鵜原禎子 広末涼子
室田佐知子 中谷美紀
田沼久子 木村多江
鵜原宗太郎 杉本哲太
鵜原憲一 西島秀俊
室田儀作 鹿賀丈史
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます