気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

「峠」について  (引用)

2004-06-30 19:03:17 | サイクリング
「峠」は人生そのものの表徴である、
従って人生そのものを通して過去世、
未来世との中間の一つの道標である、
上る人も、下る人もこの地点には
立たなければならないのである。

人生は旅である、旅は無限である、
行けども行けども涯(かぎ)りというものは
無いのである、されば旅を旅するだけの
人生は倦怠と疲労と困憊と結句行倒れの
外何物もあるまいではないか、
「峠」というものがあって、
そこに回顧があり、低徊があり、
希望があり、オアシスがあり、
中心があり、要軸がある、
人生の旅ははじめて
その荒涼索莫から救われる。

「峠」という字 中里介山  より
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