「峠」は人生そのものの表徴である、
従って人生そのものを通して過去世、
未来世との中間の一つの道標である、
上る人も、下る人もこの地点には
立たなければならないのである。
人生は旅である、旅は無限である、
行けども行けども涯(かぎ)りというものは
無いのである、されば旅を旅するだけの
人生は倦怠と疲労と困憊と結句行倒れの
外何物もあるまいではないか、
「峠」というものがあって、
そこに回顧があり、低徊があり、
希望があり、オアシスがあり、
中心があり、要軸がある、
人生の旅ははじめて
その荒涼索莫から救われる。
「峠」という字 中里介山 より
従って人生そのものを通して過去世、
未来世との中間の一つの道標である、
上る人も、下る人もこの地点には
立たなければならないのである。
人生は旅である、旅は無限である、
行けども行けども涯(かぎ)りというものは
無いのである、されば旅を旅するだけの
人生は倦怠と疲労と困憊と結句行倒れの
外何物もあるまいではないか、
「峠」というものがあって、
そこに回顧があり、低徊があり、
希望があり、オアシスがあり、
中心があり、要軸がある、
人生の旅ははじめて
その荒涼索莫から救われる。
「峠」という字 中里介山 より
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