そんなに(悪く)言われるような映画だったかな、と思い
昔録画したビデオを取り出して見てみた。
事の発端は、現在通勤電車内で読んでいる梅原猛の「精神の発見」の
あるエッセイのことかな、と思って読み終えた部分の数十ページを
探すも見当たらない。どうも彼は日本びいきだからとう先入観が
あったようだ。
では、その前に読んだ内橋克人氏の『幻想の「技術一流国」ニッポン』かな
と、性格的なしつこさでページをめくってみた。
あった。新潮文庫のp254。『「神話」の検証』の「どこまでやるのか?」に
「ファイナル カウントダウン」のことが載っていた。日本人は卑怯卑劣、
何をやらかすかわからない、という描き方だというのだ。
私は、この映画「ファイナル・カウントダウン」は単なるタイムスリップ映画
と捉えて、リメンバーパールハーバーを強調する趣旨とは思っていなかった。
だから、それを再確認する意味で見直してみたわけだ。
見終えて氏の主張は考えすぎだと思う。
この映画にそこまで日本憎しの主張はないだろう。
経済評論では説得力があり納得性が高いと評価しているのだが、
この一文は門外漢のたんなる個人的感想の域を出ないものと思われる。
こと、映画に関しては一般人と大差ない。たまたま著作に凡庸な感想文を
掲載したとスル-することにしよう。
これを機会に久々に見て面白かった。
マーチン・シーンが島に取り残された2人と40年後に再会するラストの
シーンが実にいい。
確かに「つもる話」は山とあるだろう。
解説の淀川長治氏の語り口にも久しぶりに接した。
本当は前半のお話が良かったのだが、終ってからのお話から
書き留めたので前半の途中で面倒になってしまった。
次週の「キャノンボール」もいい映画なのだが録画しそびれた。
---------淀川長治氏の解説----------
はい、みなさんこんばんは。
今日の映画の題名は「ファイナル・カウントダウン」。
なんでしょうね。ファイナル・カウントダウン、
秒読みのこと。秒読みのこと(後略)
(映像開始)
はい、いかがでしたか?
この映画40年前に返りましたね。
そして、私たち何見たんでしょう。
あの、40年前の緊迫感、真珠湾攻撃の
すごい、すごい、緊迫感見ましたね。
怖かったなぁー。
本当に、もう瞬間、もうこれから日米開戦が始まる
の見ましたね。
それから40年たった今になりましたね。
一体、この映画何を言ってるんでしょう。
今この映画見たら40年前のあの緊迫感が
むなしいですね。
なんとなしにむなしいですね。
それがこの映画の目的かも知れませんね。
ところでこの映画の監督ジョン・テイラー
このひと前(は)俳優だったんですよ。
さぁこのひと、そうですね、「第17捕虜収容所」、
「街の人気者」(?)にでましたけれども、
あのジュー・テイラーと(略)ハネムーンのシーンに
出てました。ちょっと写真見てください。
(「花嫁の父」1950年)
(略)
次週の作品「キャノンボール」の紹介
それでは次週をご期待ください。
さよなら、さよなら、さよなら。
-------------------------------------
1987年8月9日、テレビ朝日『日曜洋画劇場』 1980年作品
マット・イエランド艦長:カーク・ダグラス 宮部昭夫
ワレン・ラスキー:マーチン・シーン 池田秀一
ローレル・スコット:キャサリン・ロス 鈴木弘子
リチャード・オーエンス中佐:ジェームズ・ファレンティノ 有川博
サミュエル・チャップマン上院議員:チャールズ・ダーニング
ダン・サーマン中佐:ロン・オニール
昔録画したビデオを取り出して見てみた。
事の発端は、現在通勤電車内で読んでいる梅原猛の「精神の発見」の
あるエッセイのことかな、と思って読み終えた部分の数十ページを
探すも見当たらない。どうも彼は日本びいきだからとう先入観が
あったようだ。
では、その前に読んだ内橋克人氏の『幻想の「技術一流国」ニッポン』かな
と、性格的なしつこさでページをめくってみた。
あった。新潮文庫のp254。『「神話」の検証』の「どこまでやるのか?」に
「ファイナル カウントダウン」のことが載っていた。日本人は卑怯卑劣、
何をやらかすかわからない、という描き方だというのだ。
私は、この映画「ファイナル・カウントダウン」は単なるタイムスリップ映画
と捉えて、リメンバーパールハーバーを強調する趣旨とは思っていなかった。
だから、それを再確認する意味で見直してみたわけだ。
見終えて氏の主張は考えすぎだと思う。
この映画にそこまで日本憎しの主張はないだろう。
経済評論では説得力があり納得性が高いと評価しているのだが、
この一文は門外漢のたんなる個人的感想の域を出ないものと思われる。
こと、映画に関しては一般人と大差ない。たまたま著作に凡庸な感想文を
掲載したとスル-することにしよう。
これを機会に久々に見て面白かった。
マーチン・シーンが島に取り残された2人と40年後に再会するラストの
シーンが実にいい。
確かに「つもる話」は山とあるだろう。
解説の淀川長治氏の語り口にも久しぶりに接した。
本当は前半のお話が良かったのだが、終ってからのお話から
書き留めたので前半の途中で面倒になってしまった。
次週の「キャノンボール」もいい映画なのだが録画しそびれた。
---------淀川長治氏の解説----------
はい、みなさんこんばんは。
今日の映画の題名は「ファイナル・カウントダウン」。
なんでしょうね。ファイナル・カウントダウン、
秒読みのこと。秒読みのこと(後略)
(映像開始)
はい、いかがでしたか?
この映画40年前に返りましたね。
そして、私たち何見たんでしょう。
あの、40年前の緊迫感、真珠湾攻撃の
すごい、すごい、緊迫感見ましたね。
怖かったなぁー。
本当に、もう瞬間、もうこれから日米開戦が始まる
の見ましたね。
それから40年たった今になりましたね。
一体、この映画何を言ってるんでしょう。
今この映画見たら40年前のあの緊迫感が
むなしいですね。
なんとなしにむなしいですね。
それがこの映画の目的かも知れませんね。
ところでこの映画の監督ジョン・テイラー
このひと前(は)俳優だったんですよ。
さぁこのひと、そうですね、「第17捕虜収容所」、
「街の人気者」(?)にでましたけれども、
あのジュー・テイラーと(略)ハネムーンのシーンに
出てました。ちょっと写真見てください。
(「花嫁の父」1950年)
(略)
次週の作品「キャノンボール」の紹介
それでは次週をご期待ください。
さよなら、さよなら、さよなら。
-------------------------------------
1987年8月9日、テレビ朝日『日曜洋画劇場』 1980年作品
マット・イエランド艦長:カーク・ダグラス 宮部昭夫
ワレン・ラスキー:マーチン・シーン 池田秀一
ローレル・スコット:キャサリン・ロス 鈴木弘子
リチャード・オーエンス中佐:ジェームズ・ファレンティノ 有川博
サミュエル・チャップマン上院議員:チャールズ・ダーニング
ダン・サーマン中佐:ロン・オニール
こちらこそご無沙汰しております。
相変わらず暑い日々が続きますね。
この暑さですからほどほどがいいですよ。
時折、こんな古い映画をみて、そういえば、
と思い起こしております。
《ファイナル・カウントダウン》懐かしい映画ですね。
(確か、30年くらい前の公開だったような・…再放送で観ましたが)
この手のオチとしては、あのラスト・シーンは好きでした。
似たようなコミックで、かわぐちかいじ氏の《ジパング》とかありますが…
観る人によっては主観が変わる題材ではありそうですね。
ポタも続けておられるようで、凄いですね。
最近TREK Y33でポタってますが、せいぜい15~20km 程度。
クロタマさんを見習わなければ・・・(苦笑。