気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

『明日の記憶』

2013-06-09 23:24:21 | 今日見た映画(ビデオ、TV含む)
大いに飲んだ翌日は迎え酒をしてのんびりと過ごすに限る。
安全標語をひとつひねらないといけないのだが家族に何かないかと聞く。
こどもの案を採用。相変わらず安直だがチームワークは家族内でも大切だ。
もうひとつあるのだが、なかなかこれという「言葉(惹句)」が浮かばない。

そういう枯れた頭を半ば「呪い」つつ、この「明日の記憶」を久しぶりに見る。
近しい人が記憶を失っていくことの辛さは「半落ち」でも表現されていた。
また、70年代には「恍惚の人」という小説が映画化され流行語にもなった。
私もそういう「老齢期」に入ったことを自覚する。

年齢を重ねることに潜む悲劇の一面はあるのだろうが、私の老人のイメージは幼児性への回帰だと思っていた。
それがそれほど単純でないことがわかりかけてきたが自分も含め近しい人々がどのような老齢期を迎えるかはわからない。
このような映画は、時代の一断面を抉り出して見る人たちに考えるヒントを与えてくれる意味で意義深い作品だと思う。
ただ、冒頭の夕焼け空を窓外に見ながら一連の家族写真のボードを前にして夫婦が寄り添う姿は見終えてから何かしらやるせない思いになる。なぜなら主人公の表情のない姿があまりにも「半落ち」の「記憶をなくすということは人でなくなるということですか?」という問いに重なるからだ。
近しい人の介護、被介護はどちらの立場でも大変だと思うが、これってどちらかが先に介護される立場になったら後はよろしくね、の了解のもとに家庭を営みはじめたのではなかろうか、と年上の私は思うわけなのだが・・・
ちょっと我田引水ならぬ我事付託みたいな脳天気的なご都合主義的な発想かな?

多分、これからも年齢を重ねることに再度見ると思われる映画だ。

そうそう、この病気の診断事項に「酒を飲む」という質問項目があった。

余談だが、「ドラえもん のび太の結婚前夜」と「忠臣蔵 四十七人の刺客」の後半も見る。
「のび太の・・・」は子供たちが絶賛していたものでネットでは見ているのだが改めて見てやはり感動する。
「・・・刺客」は本懐を遂げるところで終わるという「高倉健さん カッコイイー!」的な余韻を楽しませてもらった。
こういう私的グータラ生活も捨てがたく大好きだなぁ。

精神科医で作家のなだいなださんが6月6日に83歳で亡くなったとの報道があった。 -合掌-
彼の作品(エッセイ)は若い頃に何冊か読み、今も本棚にある。



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スタッフ監督 堤幸彦
脚本 砂本量 、 三浦有為子
原作 荻原浩
エグゼクティブプロデューサー 渡辺謙

キャスト
佐伯雅行: 渡辺謙
佐伯枝実子: 樋口可南子
伊東(佐伯)梨恵: 吹石一恵
伊東直也: 坂口憲二
河村 篤志: 香川照之
菅原 卯三郎: 大滝秀治

製作年 2005年
配給 東映
上映時間 122分

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