気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

『ペーパー・ムーン』

2016-03-05 13:08:42 | 今日見た映画(ビデオ、TV含む)
昨夜見る。題名は知っていたが初見。
モノクロ映画だがつい引き込まれ最後まで見た。
そこそこ面白かった。
世故に長けた9歳の女の子の機転は大人顔負けであるが、
だからと言って喫煙シーンはなんだかなぁ。

時代背景は1930年代アメリカの禁酒法の設定。
シーンに「交通事故での死亡示談金200ドル」とか、「聖書が12ドル」とか、
「密造酒の取り込み詐欺で620ドル」とか具体的なドルの数字が出てくる。
今のドルの貨幣価値からすると大した金額でないのに、なんと大げさな、と
思ってしまう。
200ドル以下で車を買ったり、620ドルで追われたり、こてんぱんにやられたり・・・
日本の円だって昭和初期のころは随分と今より貨幣価値があったようなので
多分ドルの価値もあったのだろう。
気になったので調べてみた。
まず日本についての貨幣価値の変遷は日本銀行のHPから知ることができる。
昭和10年(1935)あたりを1とすると、平成26年(2014)の消費者物価指数は約1,800。
つまり当時の1円は現在の1,800円に相当するようだ。
ついで円/ドルの為替レートを調べる。 「為替レートの変遷」というHPが見つかる。
これによると、昭和10年(1935)の円/ドルの為替レートは3.50と知れる。
つまり当時の1ドルは3.5円にあたる。ちなみに昨日3月4日は、約114円である。
当時の円はドルと互角だったようだ。最近は景気に元気がないので、バブルのころのようにデノミをして今の100円を1円に、という話は聞こえてこない。
では、当時の200ドルは現在の円に換算すると、200(ドル)×3.50(円/ドル)×1,800=1,260,000円。
620ドルは、3,906,000円。
当時の1ドルは現在の円だと6,300円にも相当する。これは大きい。
ここまでくると、200ドルもあれば車も買えるし、620ドルも詐欺にあえば必死に追いかけるのも理解できる。
主人公にお嬢ちゃんが「200ドルも貸しがあるのよ!」と強気に言えるわけだ。

長々と本質をそれたことに気が流れたようだ。


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原題 Paper Moon
製作年 1973年
製作国 アメリカ
配給 パラマウント映画=CIC

監督 ピーター・ボグダノヴィッチ
脚本 アルヴィン・サージェント
原作 ジョー・デイヴィッド・ブラウン

キャスト
Moses_Pray ライアン・オニール
Addie_Loggins テイタム・オニール
Trixie_Delight マデリーン・カーン

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