半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

私のBMW M1コレクション その12

2010-05-13 20:00:42 | BMW M1
“私のBMW M1コレクション” その12は、久々にM1用の純正ラゲッジセットの話にしましょう。今回登場してもらうのはコレ。その名も “ラゲッジ・ケース” です。




コレも今まで紹介したのと同様、4個あるスタンダード・セットの中の一つとなっています。残念ながら私の持っているものでは欠損していますが、本来はこの画像のようなショルダー・ストラップが付属していました。アクセサリー・カタログの説明によると、当時の国際線の機内持ち込みサイズで、2泊旅行程度の荷物を収納することができるそうです。





このように、M1のラゲッジ・ルーム内左側の最後部に立てた状態て収納するようになっています。



私の所有しているラゲッジ・ケースは、数年前にドイツのコレクターから入手しました。その後、ショルダー・ストラップ付きの美品が売りに出されたことがありましたが、非常に高価 (エルメスのバッグが買える位!) だったので泣く泣く諦めました。今にして思えば、無理してでも買っておけば良かったな?

結局、私がこのM1を手に入れてから10年間で入手できたのはこの3個のみ。カタログに掲載されている一番小さい “トイレット・アーティクル・バッグ” に関しては、今まで一度も現物を見たことがありません。やっぱり国内の職人さんにお願いして、これに似たようなのを造ってもらうしかないのかなぁ。
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私のBMW M1コレクション その11

2010-03-25 20:38:12 | BMW M1
前回、 「私のBMW BMW M1コレクション その10」 で、 “将来的に問題になりそうだ” と書いたパーツの件ですが……その正体とはこれ。インパネに装着されているデジタル・クロック (パーツ# 62 13 2 161 167) です。 



残念ながらこのパーツも既に生産終了。クルマを走らせることには全然関係ない部分ですし、ある程度の量産効果を発揮できないと高価になりそうなパーツでしょうから、将来的に再生産される可能性もかなり低いんじゃないかな。


裏側を見たら、メーカーはVDOでした。製造年も80年10月なんで、新車が生産されていた頃のデッドストックですね。



クルマの欠品パーツには、修理/再生して使用できたり、似たような代替品を流用できたりするケースが少なくありません。しかし、さすがにこれじゃ修理/再生は無理でしょうし、内部に他の時計のユニットを移植するにしても、オリジナルの姿を再現するのはかなり難しそうです。デジタルじゃなければ何とかなるのになぁ。

幸い、私のM1に装着されているクロックはまだ正常に作動しており、数字の欠けも発生していないので、当面はこのパーツを使用する予定はありません。しかし、既に30年以上も使ってきているわけですから、いつ壊れても不思議ではないでしょう。もし現在使用しているクロックが壊れたら、そのパーツも捨てないで、修理する方法を探してみようと思っています。
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私のBMW M1コレクション その10

2010-03-15 20:46:02 | BMW M1
BMW M1はインテリアのパーツの供給状況も比較的良好です。しかし、さすがに最近では徐々に欠品パーツも出てきました。例えば、このシフトノブ (パーツ# 25 11 1 206 465) も既に新品の供給は終了しています。純正のステアリングに関しては、ロードカー用、プロカー用共に、新品も中古品も比較的簡単に入手することができるのですが、何故かシフトノブはあまり目にすることがありません。





幸運にも、私は予備として新品のデッドストックを確保できました。でもこのような革巻きなので、修理して使用することもできるでしょうね。

昨年調べた段階では、ルームミラー (51 16 2 167 046) やライター・ソケット (61 34 1 364 446) こそ欠品になっていたものの、メーター類は全部新品が手に入りますし、スイッチ類やスイッチパネル、灰皿等もまだ大丈夫。値段もインパネ本体や内張り、シートなどを除いては決して高価ではありません。

でもインテリアのパーツの中で、一つかなり面倒なことになりそうなパーツがあります。次回はそのパーツについて書くことにしましょう。
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私のBMW M1コレクション その9

2010-03-04 20:30:12 | BMW M1
BMW M1というクルマは、生産台数が少ない割にはパーツの供給状況が良好なクルマです。同時代のフェラーリやランボルギーニと較べると、パーツで悩まされるケースははるかに少ないでしょう。しかしそんなM1でも、入手困難なパーツというのがいくつかあります。今回からは、時々そういったパーツも紹介することにします。

今日紹介するのはこれ。ホイールのセンター・キャップの上に貼り付けられるアルミ製のエンブレム (パーツナンバー 36 13 2 202 972) です。センターキャップ自体 (36 13 2 200 627) はまだ入手可能ですが、センターのエンブレムはかなり以前に欠品になっていて、現在では非常に入手困難な状況にあります。おまけに剥がれ易いようで、これがちゃんと残っているM1はほとんどありません。



私の場合はM1仲間の紹介でスイスの業者から1枚100ユーロで3枚を購入。さらにドイツの業者からもう1枚を購入して1台分を揃えました。その後、別のドイツの業者からセンター・キャップ付を4個を購入することができたので、2セット揃えることができました。これで当分は安心かな?。


このパーツに関して、以前にネット上で 「実はE21用として同じ物がBMWモータースポーツ社のアクセサリー・パーツとして設定されていた」 といった情報が流れていたことがありました。ところが実際に入手して較べてみたら、ご覧のように一回り小さいサイズ。おまけに色も微妙に異なっていました。残念!



でもホイールのリムに貼るカンパニョーロのステッカーもリプロが出ているので、いずれこのエンブレムのリプロが作られる日が来るかもしれませんね。
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私のBMW M1コレクション その8

2010-02-19 20:08:57 | BMW M1
「私のBMW M1コレクション その8」 はこれ。色見本を紹介します。




BMW M1の標準のボディカラーは、ダーク・ブルー (57台) 、グレー (4台) 、レッド (71台) 、オレンジ (95台) 、ホワイト (163台) の5色が用意されていました。この数字を見る限り、圧倒的にホワイトが多いということになりますね。

実際には特別注文も可能だったのですが、ロードカーの場合はデリバリー時に特注色で塗られていたクルマは非常に少なく、シルバーが2台 (しかも微妙に異なる色) 、ブラックが2台しかありませんでした。





BMW M1の専門書などでも、 「M1のインテリアはブラック・レザー+ブラック/ホワイト・ファブリックのコンビネーションのみしかない」 と書かれていたりすることがありますが、それは完全な誤りです。現実には、このように標準色でもブラウン・レザー+ブラウン/ホワイト・ファブリックのコンビネーションが用意されていました。



もちろんこちらの方も特別注文が可能で、ブラック・レザーのみとか、ブラックレザー+ブラック・ファブリックといった組み合わせも製作されています。

私のM1はそのブラックレザー+ブラック・ファブリックの組み合わせ。10年前に購入した当時にはまだ情報が少なかったので、どこかで張り替えられたと物だとばかり思い込んでいました。ところが、スイスのM1仲間が送ってくれたメールを見たら、 「君のクルマは、1979年10月25日にラインオフしたクルマで、最初の仕向け地はイタリア。当時の仕様はボディ・カラーがホワイトで、インテリア・カラーが特注のブラック・レザー+ブラック・ファブリック。最初のオーナーは……」 といった詳細な情報が書かれており、初めてオリジナルであったことを知りました。

その後、注意して同じ仕様のクルマを探していたら、なんと現在BMW M社が所有しているクルマも同じ仕様であることが分かりました。
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私のBMW M1コレクション その7

2010-01-29 20:02:33 | BMW M1
今回の “私のBMW M1コレクション” はこれ。当時のカタログです。


こちらはいわゆる “本カタログ” 。車両価格が異常に高かったこともあってか、さすがに物凄く豪華ですね。フェラーリやランボルギーニとは比較になりません。表紙込みで32ページもあります。本来はダンボールのボックスに入っていますが、それに宛名を書いて発送されてしまうことが多かったようで、中身以上の貴重品?となっています。




内容はメカ的な解説から競技用車両まで、中々深い内容となっています。このカタログに掲載されているリア・サスペンションのスケルトン・イラストを普通のM1の物だと誤解する方が多いのですが、実際にはグループ5カー用の物。ロードカー用は普通のダブル・ウィッシュボーンです。




さすがに本カタログは誰にでも配れるようなものではなかったようで、もう一種類、こんなフライヤーみたいな四つ折のポスター・カタログも用意されていました。



M1のカタログはこの2種類のみで、言語によるバリエーションがある程度です。次回は色見本とM1のボディ・カラー/インテリア・カラーについて書くことにします。
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BMW M1、ピカピカになってました!

2009-12-29 23:03:06 | BMW M1
“シミズテクニカルファクトリー” で作業中のBMW M1、基本的な部分は終了しているので、来年に板金塗装工場に持ち込んで前後バンパーの塗装を行う予定です。気付いてみたら、ここ数年、毎年何か一台は清水さんの工場で年越しですね。



ボディは埃だらけのはずだったのに、気が付いたらご覧のようにピカピカに!、清水さんが磨いておいてくれたのです。ありがとうございました。

近日中に、清水さんの工場にもう一台M1が整備に入る予定だそうです。M1の燃料供給系はボッシュのメカポンですし、潤滑系はドライサンプなんで、ポルシェ専門の清水さんにとっては手馴れたメカニズム。日本で唯一のBMW M1専門店になる日も近いかな?
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私のBMW M1コレクション その6 

2009-11-28 20:35:41 | BMW M1
私のBMW M1コレクション その6はコレ。M1のワンメイクレース用車両である 『プロカー』 用のパーツリストです。





ロードカー用のパーツリストは以前にも紹介しましたが、そちらには競技車両関係のパーツは一切なし。プロカー用はこのように別冊になっていたんですね。

このパーツリスト、80年の2月に極少数がプリントされたのみという貴重品。マイクロ版やCDロム版は存在していません。

BMW M1のパーツ供給状況は同年代のフェラーリやランボルギーニと比べると格段に良好なのですが、もしプロカー用のパーツをオーダーしたら今でも手に入るのでしょうか?外装が一通り終わったら、何かプロカー用のパーツを注文してみようかな。
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私のBMW M1コレクション その5

2009-10-23 20:30:33 | BMW M1
さて、私のBMW M1コレクションの第5弾は、M1専用の純正アクセサリー、60cmスーツケースを紹介することにしましょう。このBMWモータースポーツ社のアクセサリー・カタログで、右端に置かれているのがそれです。





私が長年このM1専用の純正のラゲッジ・セットを探し回っていたことは以前にも書いた通りです。そして二つ目にやって来たのが、この60cmスーツケースでした。





このスーツケースはドイツで旧い車のパーツなどを販売している業者から手に入れたものです。ご覧のようにあまり程度が良くなかったこともあり、予想以上に安く入手することができました。


中身はこのようになっています。中々しっかりした作りですね。




実はこのラゲッジセットに関して、日本では高級バッグメーカーとして知られているフランスの某社が製作したものだという噂がありました。しかし、最初に入手したクローズ・サックを仔細に観察してもそのような証拠は皆無。そんなわけで私自身は恐らくドイツ製だろうと思い込んでいました。ところが、このスーツケースを良く見たら……



……オオッ、確かにフランス製だ!と、いうことは、まさか?
この話に関してはまだまだ続きがあるのでお楽しみに (笑) 。


このスーツケース、カタログの収納した状態の写真には写っていませんが、下の画像のようにクローズ・サックの下に入れるようになっています。



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私のBMW M1コレクション その4

2009-09-28 21:29:29 | BMW M1
今回の私のBMW M1コレクションは、 “三種の神器” の3番目。オーナーズハンドブックを紹介することにしましょう。



BMW M1の場合、パーツリスト、ワークショップマニュアル、オーナスハンドブックの中で、最も入手困難なのが、オーナーズハンドブックです。新車が販売されていた頃には、純正パーツとしても入手可能だったようですが、発行部数は非常に少なかったようで、最近ではほとんど入手不可能なアイテムとなりつつあります。



私がこの “新品” のオーナーズハンドブックを見つけたのは、世界最大のインターネット・オークションサイトであるeBay。ドイツの業者が売りに出しているのを発見しました。

さすがにレアなアイテムだけあって、出品直後からかなりヒートアップすることになってしまいましたが、このチャンスを逃したら、次はいつになるか分かりません。そこで最後の最後に、かなり思い切った金額で入札して見ることにしました。



結果的には落札できましたが、落札価格は私の入札した価格と大差なかったので、結構際どい勝負だったことになりますね。

実際に届くまで、 “新品” という意味が良く分からなかったのですが、確かに中の点検整備関係の記入欄もブランクのままで、非常に良い状態でした。



このオークションが終了して以降、数人からeBay経由で “もっと沢山払うから譲って欲しい” というメールを受け取りました。驚いたことに、その中にはドイツ人とスイス人、2人のM1のオーナーが含まれていました。

ドイツ人のメールには “私はM1のオーナーなので、そのオーナーズハンドブックを所有する権利がある” と書かれていたので苦笑してしまいました (笑) 。

その後、別の業者が中古のオーナーズハンドブックを売りに出しました。私も予備?にもう一冊買おうかと思い入札しましたが、1000ユーロを超えてもまだ競り合っているような状況だったので、涙を呑んで諦めることにしました。結局最終的にどこまで上がったのかは見届けなかったものの、いずれにしても私が買えるような価格ではなかったでしょうね。今して思えば、落札価格くらい確認しておくべきだったなぁ。
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