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ちょっと情けないミスをしてしまって、手元からバックの110が1本も無くなってしまいました!。トホホ~。まぁ以前にも書いた通り、あれは私にとって絶対必要な道具になってしまったので必ずまた同じヤツを買いますけど、それまで書斎のデスクの上にナイフがないと凄く不便なんで、買ったままお蔵入りになっていたコレを引っ張り出してきました。往年のカスタムナイフビルダー、マイク H. フランクリンが製作したボタンロック フォルダーです。
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チタニウム+アバロン(アワビ)のハンドルというバック110とはかけ離れたテイストのデザインではあるものの、実はこういうのも嫌いじゃないんですよ(笑)。同じフランクリンでも、94年にHAWGになって以降の直線的なデザインの作品には全然興味ないんですけどね。私の場合、封筒を開くために使用する機会が多いので、デスク上に置くナイフとしてはこういうクリップポイントのブレードがマストです。ブレードの鋼材はATS-34なんで、私の用途にはちょっと贅沢かな。
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こうやって片手で簡単に開閉できるという点も、サムスタッドなしの標準型110にはない大きなメリットです。さすがに一流の作家による手作りのカスタムナイフだけあって、開閉は量産品のバック110とは比較にならない程スムース。側面のボタンを押しならがら人差し指でブレードの背にある指かけの部分を引くと、シュコンッ!と気持ちよく刃が開きます。個人的にはサムスタッドみたいにブレードに何か付けるタイプより、こういうシンプルなタイプの方が好みです。
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このシリアルナンバーを見る限り、どうやら92年に製作された作品のようですね。フランクリン氏ご自身はまだ存命であるものの、さすがに1960年代からナイフ作りをしていた方ということもあり、既にこういったカスタムナイフの製作からは引退しているようです。ハンドルがチタンで超軽量ということもあり、110みたいに文鎮代わりには使えないけれど(笑)、次の110が来るまでの間は書斎のデスクの上で頑張ってもらうことにします。
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フランクリンといえば、私と同世代の皆様にとってはあの難物、ステライト6Kをブレードに使うことが出来た数少ないビルダーの一人として記憶に残っていることと思います。私がナイフに興味を持った70年代後半には、ステライト6Kのナイフは異常に高価で軽々しく手を出せる品物ではなく、正に “謎の超合金” というイメージでした。しかし、どうしてもその正体を確かめたくなった私は、その後フランクリンを含めて何本かのステライトのナイフを手に入れてみたのですが・・・
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・・・この話はまた別の機会に。