ホンダ形成 富国策。
本多利明 『経世秘策』『西域物語』 富国策
越後の経世家本多利明は日本各地を遊歴し、天明の飢饉やロシアの南下を機とする北方問題への関心から貿易による富国政策の必要性を痛感。『経世秘策』・『西域物語』などで、航海・貿易・開発・専売などによる開国進取の海外経略富国策を主張した。
暗記のポイント 本多利明は『経世秘策』・『西域物語』などで、富国策を主張。
● 『経世秘策』 本多利明著、1798年成立。「経世秘策」とは国を経営し、富国とすべき秘訣となる政策の意。自ら見聞した天明の飢饉からの鋭い危機意識を背景に、西洋の知識に裏づけられた富国策を示した。
● 『西域物語』 本多利明著、1798年成立。「西域」は西洋の意。西洋事情を肯定的に紹介。利明の経世論が、当時の鎖国下では注目すべき西洋認識に裏づけられていることをよく示す。
〈経世論〉 本多利明が『経世秘策』・『西域物語』を著した頃、藩の専売制
にともなって商品経済が発達。こうした経済の発展を背景に、太宰春台は『経済録』で藩の専売を提案(「太宰」の〈ザイ〉は『経済録』の〈ザイ〉)し、安藤昌益は『自然真営道』で武士が農民から収奪する封建社会を批判した。また、佐藤信淵は『経済要録』・『農政本論』で重商主義的な殖産興
業政策、統一国家を構想した。
本多利明 『経世秘策』『西域物語』 富国策
越後の経世家本多利明は日本各地を遊歴し、天明の飢饉やロシアの南下を機とする北方問題への関心から貿易による富国政策の必要性を痛感。『経世秘策』・『西域物語』などで、航海・貿易・開発・専売などによる開国進取の海外経略富国策を主張した。
暗記のポイント 本多利明は『経世秘策』・『西域物語』などで、富国策を主張。
● 『経世秘策』 本多利明著、1798年成立。「経世秘策」とは国を経営し、富国とすべき秘訣となる政策の意。自ら見聞した天明の飢饉からの鋭い危機意識を背景に、西洋の知識に裏づけられた富国策を示した。
● 『西域物語』 本多利明著、1798年成立。「西域」は西洋の意。西洋事情を肯定的に紹介。利明の経世論が、当時の鎖国下では注目すべき西洋認識に裏づけられていることをよく示す。
〈経世論〉 本多利明が『経世秘策』・『西域物語』を著した頃、藩の専売制
にともなって商品経済が発達。こうした経済の発展を背景に、太宰春台は『経済録』で藩の専売を提案(「太宰」の〈ザイ〉は『経済録』の〈ザイ〉)し、安藤昌益は『自然真営道』で武士が農民から収奪する封建社会を批判した。また、佐藤信淵は『経済要録』・『農政本論』で重商主義的な殖産興
業政策、統一国家を構想した。