農奴の賦役によって輸出用の穀物を生産するシステムを、ドイツでは( )と呼ぶ。(早稲田)
農場領主制(グーツヘルシャフト)
泥靴農夫。
16世紀以降 グーツヘルシャフト農奴の賦役によるシステム
農場領主制(のうじょうりょうしゅせい、独:グーツヘルシャフト(Gutsherrschaft))とは、地主貴族である領主(ドイツではユンカーと呼ばれる)が自由農民を農奴化し、その賦役労働によって輸出用穀物の生産を直接おこなう経営形態ないしは領主制度のことである。
大航海時代に端を発する世界の一体化によって西ヨーロッパで穀物需要が増加し、資本主義的生産が発展したのにともない、16世紀以降、エルベ川以東のプロイセンでとくに発達した。ここでは、同じ時期に農奴が解放されていった西ヨーロッパとは対照的な動きを示し、中世における農奴制とは区別して再版農奴制あるいは農奴制の強化と呼ぶ場合がある。プロイセン王国では、ナポレオン戦争中の19世紀初頭にハインリヒ・フリードリヒ・フォン・シュタインとカール・アウグスト・フォン・ハルデンベルクの自由主義改革によって法的には廃棄された。