1533~1603
イギリステューダー朝最後の王(在位1558~1603)。
ヘンリ8世と国王離婚問題の当事者である第2妃アン=ブーリンとの間に生まれ、
●父ヘンリ8世と母アン=ブーリン
異母姉メアリ1世の治世には王位継承権を奪われるなど、苦難の日々を送ったが、姉の死後25歳で即位。
●メアリ1世
当時急速に成長しつつあったジェントリ(「郷神」と訳される地主層)を積極的に登用し、セシル卿ら賢臣の補佐で国勢の隆盛をもたらした。
父ヘンリ8世の発した首長法を復活し、1559年、。1549年に発布されていた統一法をふたたび制定してイギリス国教会(Church of England)の礼拝・祈祷を統一。
●統一法 ベック式暗記法!
以後国教徒(こっきょうと) 統一へ。
1559年 国教会体制を確立 統一法 エリザベス1世
イギリス
枢密院・星室庁の権限拡大、特設高等法院の設立などで旧教徒を抑圧し、旧教派と結んだメアリー・ステュアートを1587年に処刑した。
●メアリ=ステュアート
スペインのフェリペ2世はオランダ独立戦争を支援するイギリスを打倒するため、メアリ処刑を機に無敵艦隊を差し向けたが、ホーキンズ、ドレークらのイギリス艦隊の迎撃と暴風雨により撃滅し、これ以後オランダは事実上独立し、スペイン衰退の端緒となった(1588年、アルマダ戦争)。
●アルマダ戦争
●アルマダ戦争 ベック式暗記法!
以後阻(はば)む敵 エリザベス。
1588年 無敵艦隊 エリザベス1世
イギリス スペイン
エリザベス1世の時代、荘園制の解体、第一次囲い込み運動やフェリペ2世の商工業圧迫とオランダ独立戦争によりネーデルラントの毛織物市場が衰退したため、イギリスの毛織物貿易が大打撃をうけ、長期の不況に苦しんだ。
女王はグレシャムを登用して通貨改革を実施した。
●トマス=グレシャム
ときに軍法を普通法に代え、不法に人民を監禁し、議会は45年の治世に10回開いただけで人民を自由に支配し、絶対王政を伸張させた。
他方、重商主義を採用し、独占権賦与によって工業を育成、1600年には東インド会社を設立して喜望峰以東の独占権を得た。
また、その治世中、宮廷を中心にエリザベス朝文学と称されるイギリス=ルネサンスの黄金時代が現出。
劇作家のシェークスピア、哲学者のフランシス=ベーコンをはじめ多くの天才が活躍した。
●ウィリアム=シェークスピア
失業者の増加を受け、1601年に救貧法(Poor Laws)を制定した。
しかし、ピューリタン(清教徒)らの不満が高まり、市民革命の素地が作られつつあった。
◆ヴァージン・クィーン、エリザベス
エリザベスは「私はイングランドと結婚している」と言い、国際的な紛争に巻き込まれることに警戒し、スペイン国王フェリペ2世をはじめとする求婚者を拒んで生涯独身を通し、「処女王(Virgin Queen)」と呼ばれた。
ヴァージニア植民地とはエリザベスに捧げる植民地の意である。
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