式部文人 国大か。
(式部省)(文官の人事・国学および大学の管理)
[ポイント]
1.式部省は文官の人事と(文官養成の)国学および大学の管理。
[解説]
1.国家の儀式、文官の人事考課(勤務評定を行い太政官に上申する)、礼式、選叙(叙位と任官)、行賞をおこなう。役人養成機関である大学寮を統括する。八省の内でも中務省に次ぐ。よって長官である式部卿は重職。
2.「卿(かみ)一人。掌(つかさど)らむこと。内外の文官の名帳・考課・選叙・礼儀……朝集・学校……」(『令義解』職員令)とある。
〈2009年上智大・法外国語など
問 下線部2の大宝律令で定められた二官八省について、その説明として誤っているものを次から1つ選びなさい。
1.神祇官・太政官、中務省・式部省・治部省・民部省・兵部省・刑部省・大蔵省・宮内省からなる。
(〇)
2.中務省は詔・勅の作成などを担い、式部省は文官の人事などを職掌とする。(〇)
3.治部省は外交や僧尼の身分などを管轄し、民部省は戸籍・税制・田畑を掌る。
(〇)
4.兵部省は武官の人事などを担い、刑部省は役人の監察を職掌とする。
(×刑部省は刑罰・裁判を扱う。役人の観察は弾正台)
5.大蔵省は財務・物価の管理などを担い、宮内省は宮内の事務などを職掌とする。
(〇)〉
〈2005センター試験追試:「
平城京には東西に官営の市が設けられ、地方から運ばれてくる米・鰹(かつお)・ワカメ・鮑(あわび)・塩などの産物や、官人の禄として支給される布や糸などが交換された。そこでの交易は、価格の公定、度量衡の管理など、【 ア 】の監督の下に置かれた。当時の食事は、下級官人の場合、玄米の主食に野菜・海草の一菜か二菜が普通であった。
中世には、米をはじめとする農産物が増加し、食材も増えた。吉田兼好が著した『【 イ 】』には、北条時頼がみそを肴(さかな)に酒を飲んだという話もある。また、紀伊国隅田(すだ)荘で1512年に行われた地方武士の饗宴(きょうえん)の献立によれば、「塩引・鮑塩・焼物・湯漬・干鯛(ひだい)・蒲鉾(かまぼこ)」などが供されていたことがわかる。」
問1 空欄【ア~イ】に入る語句の組合せとして正しいものを、次の1~4のうちから一つ選べ。
1 ア 市 司 イ 方丈記
2 ア 市 司 イ 徒然草
3 ア 式部省 イ 方丈記
4 ア 式部省 イ 徒然草」
(答2)
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