THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,112 真夏の北運河サウンドエナジー4 PART2

2015-08-27 04:46:31 | Live Set List

トリ前は小樽の古株ロカビリー・バンド「HOT WAX」5人組み。

3年連続3回目の出演。

夏の屋外には一番お似合いのバンドはないでしょうか。

全員がお揃いの赤シャツに白いパンツ姿。DR,B,G,G,SAXというお馴染みの面々。

サックスだけは女性メンバーなのですよね。

彼女はガンガンにソロもブローしまくってました。

プロローグとして唯一オリジナルのインストを披露した後は、次々に速射砲のごとく歯切れのいいご機嫌ソングが歌われてゆきます。

「グッド・ゴリー・ミス・モリー(リトル・リチャード)」のタイトルは意外なことにも、ディープ・パープル「スピード・キング」最初の歌詞にも引用されています。

「去年の夏を思い出して踊ろうぜ!という意味の曲」と紹介してから「レッツ・ツイスト・アゲイン(チャビー・チェッカー)」

「あまりMCはやらないんだけど、一言いわせて・・・NETでホテル予約した事ありますか!が気に入ってます!!」と笑いをとってから「ダイアナ(ポール・アンカ)」

日本語も織り交ぜて歌われていましたが、主役はやっぱり、ここぞという場面で食い込んでくるサックスでしょうね。

「ダイアナ」とくれば「悲しき街角(デル・シャノン)」がもれなくついてきます。

甘くほろ苦い旋律がゾクゾクするほどに全編を網羅している名曲中の名曲。

ベーシストのワタナベさんがボーカルを受け継いで「ロックンロール・イズ・グッド・フォー・ソウル」。これはスウェーデンのドウーワップバンド、ザ・ボッパーズの曲。

休みなく次々にメドレー形式に演奏されるので全体のコール&レスポンスもピッタリ。

知名度の高いホットワックスならではの強み。

サビの「テキーラ」を何度も連発してボルテージをマックスに引き上げてくれるのは、その名も「テキーラ」

これは、1958年のザ・チャンプスによるオールディズ。

お次は感傷的で美しい旋律の「トウ・ジ・アイル(ファイブ・サテンズ)」

そのまま偉大なるロックアイコン、リトル・リチャードの「ルシール」に繋がるのだから、お次は何???とワクワクしてきます。

再びデル・シャノンの曲で「ハッツ・オフ・トウ・ラリー」ときましたかあ。

シメはやっぱりこれしかないでしょう、とばかりにチャック・べりー「ジョニーBグッド」

バッド・バッツはジョニー・ウィンターのテイクだったけど、もちろんホット・ワックスは原曲のままで。

照明はバッシバシと点滅、観客はピョンピョンとジャンプ。

 

満員御礼、たいした混乱やトラブル、事故もなく時間どおりにほぼ進行して天候にもずっと恵まれているのは奇跡的ですね。

マサは自分の客席を外す度に、迷子になるほど相変わらずの方向音痴です。美味しそうな匂いがライブ鑑賞中に時折漂ってもくるのです。

 マサは客席でずっと今やっているファーターズの試合経過が気になりiphoneで覗く事もたびたび。

オオトリのバンドは地元・小樽でも札幌でもなく美唄から「E.SANADA」

このバンド名で、もうわかったでしょう。そうです、日本が世界に誇るジャパニーズ・ロックのカリスマ矢沢永吉のコピーバンド。

美唄にこのようなバンドがいたのですねえ。我々もうかうかしてられません。

マサが27年くらい前に滝川でライブ出演した時にも、矢沢風ボーカリストのバンドがタイバンにいましたがもしかしたら・・・・。

KBのみ女性であとは全員が男性の6人組み。

B,ALTO・SAX,DR,VO,KB,Gの編成。

ギタリストはシースルーレッドのB,C,RICHモッキンバードを使用。これは元G’N’Rのスラッシュ・モデルでロックユニットのアームバーは外していました。

やっぱりこのルックスに惹かれて入手したそうですが、「これって座って弾きにくいんだよねえ」とマサと笑いあい。特に突起部分が胸に痛い。変形モノはやっぱり立ってプレイするもの。座って弾くようには設計されていないのだよね。フライングVは股に挟まないと座りプレイは無理(笑)。

さあ、司会ヤチヨ嬢のアナウンス中から、会場は一斉に「エイチャン!!」コールが沸き起こっています。

タオルを空中に放り投げる者もいて、皆さんよく熟知してらっしゃるね。

演奏開始から手拍子が自然に起こり、ステージ中央後方から颯爽とボーリスト登場。

リーゼントに肩からはタオルをさげて首には白マフラー。ストレートマイクスタンドには白のテーピング。しっかりマイクキックターンもバシッと決めました。

永ちゃんスタイルを完璧に再現しているのです。

マサやケンは永ちゃんのことはキャロルデビュー時から現体験者組。

「ソロ初期のCBSに比重を置いたセトリかなあ?」と予想したのですが、ソロ中期の選曲で占められていました。

カヴァチからの「レイニーウェイ」はヒット曲ではないけどライブでの人気曲。これを最初にもってくるところなんかは察するに、そうとう矢沢ファン歴長いね。

「黒く塗りつぶせ」が最も古い曲だったけど、それでもアレンジは最近のもの。

「ハッピーです!ヨロシク」というMCもアクションも節回し、ナルシストぶりも、表情もなにもかもが矢沢永吉ソックリ。

長年つぶさに永ちゃんのあらゆる癖やスタイルを繰り返し繰り返し鍛錬したのでしょうね。

それでなければあそこまで再現するのは絶対に無理というものです。

腰の角度や手の振り、巻き舌、指先の小さなシナリまで寸分の狂いがないほどに完璧。

アクが強目ですがね。

「皆のよく知っている曲をやります」と「サムバディズ・ナイト」

マイクスタンドとハンドマイクを交互に持ちえての「ラスト・シーン」

会場内には「E.SANADA」のロゴ入り黒Tシャツを来ている応援団もいます。

「気分最高です!」と「マリア」

バックバンドの演奏も安定感あってまとまり最高です!!

「ここで矢沢ばかりではなく、洋楽も1曲用意してきました。9月13日にまた小樽でライブをやりますが、それ用に準備した曲。

映画・海猿に流れていたジャーニーのオープン・アームス」

一瞬、「???・・・」と正直思いました。永ちゃんの次にジャーニーのバラード???

ところが流麗なピアノイントロから歌われたボーカルはお見事としか言いようのないほどにパーフェクト。

このボーカリストはスティーブ・ペリーも難なくこなしてしまうのです。ハイトーンでも、まったくふらつかずぶれることなくね。

「アイ・ラブ・ユーOKもキャロルもいいよね」といってたけどどれほどの技量の持ち主なんだろうか?

「YOU」では左から右まで動き回って握手攻め。「ピュア・ゴールド」ではE.SANADAロゴシャツを着たメンバー達のソロワークにも注目。

1曲目で放り投げていた大きなタオルを、自ら拾い上げ広げて見せてくれてから、中央後方に掛けていた白ジャケットを着こんでラストの曲へ。

ドラマーのほうを見て「声、出るかな??」とボーカルが問いかけ。

イントロのコーラス部のことを言っていたのでしょう「ロッキン・マイ・ハート」へ。

この曲は永ちゃんがアメリカ進出時にリリースした英語詩シングルで作者はドゥービー・ブラザースのギタリスト、ジョン・マクフィー。乾いた響きのアメリカン・ロック・ソングですが、しっかりと永ちゃんテイストに料理されています。力強く腕を何度も曲げて観客にアピールしてロックショーは幕を閉じました。

 

ここから時間を戻して、18:10、STAの出番ですよ。19バンド中、15番目。

今月は9日に東区民センターでのライブがあったから、メンバー達もライブ感覚が鈍らず余裕の表情。

先月大怪我をしたメンバーも完治したし、心境著しいファニーは石造り倉庫で一人トランペットの吹き鳴らしでリラックス。

彼のみ昼に1ステージをこなしているのに、妥協せずにトレーニングとは熱心ですね。ジュンも黙々と発声練習。

ノブとマサは示し合わせたように、サングラス姿。でもノブは「マサは絶対に白シャツだと思ったから」と黒シャツ着用。

ステージに全員がのぼって各自セッティング中にもカメラの自撮りに勤しんでいるメンバー若干一人。その姿に司会ヤチヨ嬢も思わず笑っちゃってました。

マサは小樽ライブ会場でいつもSTAを応援してくれるお客様から「しっかりと出番時間のチェックしてあるよ」とのお声をいただき身も引き締まる思いです。

ホーンセクションが向き合ってチューニング。

すでに見慣れた顔ぶれが最前列に並んでいます。各メンバーにはそれぞれ応援してくれるお友達がいてあちこちから写真を撮ってくれています。ステージに歩み寄ってきて気軽に話しかけてくれる友人達、ありがたいことです。

とここでマサのワイヤレスが混線!スタッフのイガラシ君が迅速に対応、周波数の調整をしてくれました。ミキサーのシンちゃんいわく「今度からヘッドセットワイヤレス貸すよ!!」

スーパー・カメラマン、イワちゃんは三脚片手にスタンバイ。何度もマサの目の前でポーズを要求してきてそれに応えると「OK!」サイン。

8分でセッティングが全て完了したことを、マサからスタッフに合図(PART1のトップ写真がそれ。決してカメラに向かって指を立てたわけではありません。念のため)。ヤチヨ嬢からのSTA紹介をうけてライブ・スタート!

いざ、北運河の夕空に轟き渡るブラスロック・サウンド~~~!

 

***SET LIST***

1、SOME LIKE IT HOT・・・THE POWER STATION

2、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

3、~I WISH(回想)・・・STEVIE WONDER

4、THAT’S THE WAY・・・K,C&THE SUNSHINE BAND

5、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE

6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

NOBU・・・G

KEN・・・DR CHO PER

TAKU・・・TB

MIKI・・・PER CHO VO

JUN・・・AS CHO VO

FANNY・・・TP

MIYUKI・・・BS

 

ホイッスルが轟き渡る中、ケンの強烈なドラミング・イントロからファンクロック「サム・ライク・イット・ホット」

ここのところトップはほとんどといっていいくらいに、この曲が陣取っていますがジュンのボーカル、ますますエモーショナルに磨きがかかってきました。

アベさんはライブと同時にダンス。

ブラス隊もそれに呼応するかのごとく全員が手拍子。

ギタリスト・ノブがソロの切り込み隊長。エンディングのアカペラで突然終わるところは毎回、観客は「??えっ、ここで終わったの・・・?」と戸惑う空気が漂って静寂なのですが、この日ははじめて、まだ「SOME LIKE IT HOT・・・」とマサ&ジュン&ミキが歌って次の「SOME LIKE IT HOT」にいく前に歓声と拍手が湧き上がりました。

幸先の良いスタートを切れて気を良くしたマサはMCで「改めてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆、楽しんでいますかあ!!??(とここでマサとミユキが耳に手を当てて客席に向かってもっともっとと要求)」「YEAHHH!!」といつもの威勢の良いやりとりで「今日はファイターズも中村勝投手の力投で勝利!ということで個人的にとっても嬉しいです(目の前のお客さんも「おおお!やったあ!!」。そんな調子で残り5曲ノリの良いブラススタンダードで攻めてみたいと思います。ヨロシク~~!NEXT NUMBER,IDES OF MARCH,VEHICLE」

今回はスケジュールの都合でKBのシンを欠いた編成ですが、そこのところは全員でカバーしあってこの面子でこなせるプレイに徹してみました。

2曲目もボーカルのジュンはサックスも兼任。この2刀流は是非ともやり続けてドンドンと膨らませて欲しいなあ。

口は歌とサックスを同時にこなせないわけであり、当たり前ですが、よって交互に演奏に参加する、その見た目は筆舌に尽くしがたいほど。でもジュンの努力で厚みが増してきました。

なんとも贅沢な仕様。ミキのハーモニーも洗練されてきてジュンとのやりとりはノブが太鼓判を押すほど。

マサは所狭しと(広いところや屋外ライブは一時たりともジッとしていられない気質なもので)前後左右にリズムにのって動き回りワイヤレスの特性をフル稼働。ドラム台に立ってバスドラムに片足乗せ。

相変わらずイワちゃんカメラマンの要求にも曲ごとに応じています。

いつのまにかダンスフロア(私はそう呼んでいる)には人が数倍に膨れ上がっている。

ここでも身をよじらせノブがフロントにせり出して怒涛のソロ。

メドレーで珍しくもマサのベース・リフから入る「回想」

1年8カ月ぶりにライブ返り咲きの(前回は一昨年12月の岩見沢サムシング)ソウルナンバー。

ここではミキがリードボーカルを担当。彼女は一昨年ライブの「回想」でも歌ってはいましたが、今年の春先に別プロジェクトで再演したとのことで、それを聞きつけたマサが「それならば」と復活した次第。

ミキはオリジナルのスティービー・ワンダーにリスペクトしつつもボーカリストのこだわりで、フェイクやアドリブ満載。独自の解釈で歌いこなしています。

この日は何バンドも前から、ちょっと異質な観客がいますが、ここでもまたまた現れました。

ミキはこの歌の後半部分での歌詞「YOU NASTY BOY」をその人に向けて思い切り指差してシャウト。これは愉快痛快。

エンディングのブレイク連発も何とか乗り切り「ミキティ!」の声援も届きました。

マサが次の曲に移ろうとしたところ、先ほどの観客が「スティービー・ワンダー最高!!」としゃべりまくってきました。

手ごわい飛び入りだ。

「ここで気分を変えてファンク、ブラスロック、ソウルの次にディスコのコーナーだ!皆、踊りまくってね。K,C&THE SUNSHINE BAND,THAT’S THE WAY!!」とマサがタイトル・コールしたところを狙い定めてミキサー・シンちゃんのエコー効果がばっちりとはまっています。憎いネエ。

ここからの後半戦は男女入り乱れてミュージシャンも観客もとてもタフな時間帯

マサはモニターに片足かけてオーディエンスを挑発。

マサとジュンは3番目の歌詞に差し掛かったところで、スマイル。前回のアクシデントも無事にクリア

「素晴らしい最高のお客さんばっかりで俺達も楽しいです。 数年前の北運河ライブの時には滝のような雨に泣かされましたが、今日は全てにおいてパーフェクト!

ここでうちに歌姫、ミキが最近DOCOMOのCMで話題の曲を歌います。皆知ってるかな?チェイスの邦題、黒い炎、GET IT ON!!」

タイトルを言った途端、ケンのダブルカウントにあわせて押し寄せる観客に、ミキは女王様のごとく、一人一人に狙いをつけて指差して堂々の歌唱。

バッキングではそれに絡みつくようなノブ入魂のワウペダル攻撃。

マサはシンバルキックに、ダックウォーク、クルクル回って腕も振り回しスキップにと、やり残しや悔いの残らない(?)ほどにやりたい放題。

「ラストです。(空をおもむろに見上げつつも・・・)まだまだ夜には早いけど八神純子バンドのギタリスト、アオちゃんからの熱烈リクエストで是非ともやって欲しいとのことなので、やってやろうじゃあねえか。長い夜よ、今夜もありがとう!25OR6TO4!!」

マサは延々と観客に向かって吠えるように歌い続けて迫り、視線も投げかけます。

ギターソロではノブを取り囲んでミユキ、ジュン、マサが膝まづきエールを送ります。

マサはノブやファニーと背中合わせになって仰け反りながらも演奏に没頭。

STAのライブ中、一人で騒ぎながらちょっと非常識な客がいたので身を呈してマサが指摘。ベースギターを肩から外しエンディングで振り上げたら「リッチー・ブラックモアやジミ・ヘンみたいなことしてくれて嬉しい。ありがとう、ありがとう!」と何度も感謝されちゃいました。マサはベーシストなんだけど、リッチーもジミヘンも大好きです。ギタリストに憧れがあります。アオちゃんも走りよってきて握手を求めてきました。「俺のリクエストで長い夜やってくれて元気をいただきましたあ!!(この大所帯でどうやって練習しているの?と肩揉みされながら質問もされちゃいました)」

この曲はスタジオ練習でもほとんどタッチしないくらいにメンバー全員に染みこんでいる曲。STAが一番多くライブで取り上げている曲ですからね。しかもラストで。

ザ・パーティーズのスタッフメンバーの方から聞いたのですが「STAはただやみくもに演奏をするのではなくって、ちゃんと客に向かって会話をしているかのようなパフォーマンスを繰り広げてくれるところが嬉しい」とある女性客の方から言われたそうです。

わかってくれてるじゃあないですかあ。味噌がついたライブではありましたが、これこそがライブ究極の醍醐味ですよね。

 

SPECIAL THANKS TO・・・HITOMI&KODAMAKUN&ABESAN&THE PARTY’S&YACHIYO&MR,SAITOH&MR,TEZUKA&YURIKO&HIKO&MR,IGARASHI&COCA-COLA&YOSSY&IWACHAN&KYOKO&TACKEY&MR,AMIYA&MR,KULU&MR,MISHIMA&SHINCHAN!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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