THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

悟空とゴンベにモンキー

2016-01-12 07:30:29 | free form space

申年にちなんでの特集もこれで最後です。

ちょっとばらばらにユニークなものやマニアックな品を紹介します。

 

「がんばれゴンベ」のコミックス2冊。故・園山俊二氏の記念すべきデビューギャグ漫画作品で1958年から1992年まで連載され、1980年にはテレビアニメにもなりましたよ。

内容はというと、孫悟空の末裔である山猿ゴンベが修行のために都会にやってきて、悪ガキ2人と知り合い、一緒に巻き起こすユーモアにとんだ心温まる物語。

 

「悟空の大冒険」は漫画の神様・手塚治虫先生作品。「鉄腕アトム」の後番組として1967年より放映。

提供スポンサーも「アトム」と同じでして、私はしょっちゅうこのメーカーのお菓子を購入してはオマケを集めていました(笑)

「西遊記」を元ネタに、やりたい放題のスラップスティックギャグ満載ドタバタ喜劇のアニメは、当時としては過激すぎてお蔵入り作品が1本存在するほど(DVDには収録)。

三蔵法師が天竺に経典を取りにいくというストーリーを主軸に、他はハチャメチャにはじけまくりで、登場人物もオリジナル・キャラクターが追加されてもいます。

お転婆な竜子は髪型や衣装など、さすが手塚作品だけあってチャーミングで魅力的でしたね。そしてテーマソングやエンディングテーマはすこぶる好評で、当時の子供達は皆が口を揃えて歌っていました。

「3・2・1・0・・・・・ドカーン!!」「OOOが好き、好き、好き、好き!」

その原点は1952年から手塚先生が手がけた連載漫画「ぼくのそんごくう」です。

もともとが有名な物語ゆえに何度かアニメ化の構想に入るものの、多忙を極めてきた時期ゆえになかなか納得がゆく内容が得られず劇場アニメ「西遊記」の制作においてもスタッフと意見の食い違いが勃発します。

その後、この経験をいかして虫プロ設立。

上記の「悟空の大冒険」で独自の構想どおりの路線で人気を博します。

1989年には24時間テレビ「愛は地球を救う」での手塚恒例スペシャルアニメの第一弾として「手塚治虫物語 ぼくは孫悟空」を放送(写真のVHS)

内容は手塚少年が中国アニメ「西遊記」に魅せられ、戦後まもなく漫画家デビューし、「ぼくのそんごくう」を雑誌連載。子供達の人気者になる中で漫画映画製作に着手。そこで練られたアイディアが広大なる宇宙でサンゾーを中心にゴクウ、ハッカイ、サゴジョウが繰り広げる物語。ただ手塚先生はこの作品の完成を見ずに放送年の2月に死去します。

 

洋画からは「12モンキーズ」

この作品は封切と同時に映画館へ観に行きました。1995年制作、130分。

監督はビートルズのメンバー達をはじめ、ロック・ミュージシャンらにも数多くの熱狂的ファンが存在する伝説のイギリス喜劇俳優集団「モンテイパイソン」の一員でもあったテリー・ギリアム。

キャストはブルース・ウイリス、ブラッド・ピット、マデリーン・ストウ。

ストーリーはウィルスによって人類の殆どが死滅した未来からタイムマシンに乗ってやってきた主人公がワクチンを作るために犯人探しに翻弄するというもの。

緊迫感溢れる時間の進行は俳優の鬼気迫る熱演も伴って絵空事とはとても思えない恐ろしさがビシビシと伝わってきます。

実際問題、地下鉄サリン事件が公開年に起こり、ブルース・ウィリス自身がインタビューで他人事だとは思えない未来への警鐘、危惧感を露にしていました。

 

最後の「モンキー・シャイン」は以前にもSTAブログで紹介したことのある鬼才ジョージ・A・ロメロ監督のサイコ・スリラー作品。

1988年制作、112分。

ストーリーはある陸上選手がトレーニング中に事故にあい車イスの生活になる。彼の親友の生物学者がヘルパー猿を贈ってくれます。ところがこの猿はヘルパー技能以外にも人間の脳細胞エキスを注入された高度の知能の持ち主。

徐々に自分にとっての敵と思われる人間らを次々に襲って殺戮を繰り返すという恐ろしいもの。

私が何故この作品をコレクションしているのかといえば、準主役の生物学者の俳優につきます。何を隠そうこの人こそ、シカゴのトロンボーン奏者ジェームス・パンコウの弟さん、ジョン・パンコウなのです!

アメリカ映画やテレビドラマを中心に活動している名バイプレイヤーです。

お顔のほうは、ジミーにソックリで、あの面長で人懐っこい笑顔に広いオデコ。

シカゴ・ファンならすぐに確認できますよ。

 

 

 

 

 

 

 

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