THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,118 FRIENDS LIVE15/SPACE ART STUDIO

2016-01-24 15:15:32 | Live Set List

2016,1,23(SAT)

S・T・A年明け早々一発目のライブはもうすでに常連化していますファミリーの一員、ヒコ主催のイベント。

地元札幌はススキノに位置する多目的ホール。

当初は総勢7バンドの出演を予定していたのですが、1つキャンセルが出たために6バンド。各持ち時間も若干ではありますが増えました。まあこのくらいの数がちょうどよい加減なのではないでしょうか。

いずれにしても「フレンズ・ライブ」と冠するだけあって皆お馴染みの連中ばかりで和気藹々の雰囲気の中で開催されました。

フライヤーのモチーフはヒコが10代から熱狂的ファンだという「宇宙戦艦ヤマト」が組み込まれています。

この日は天気が荒れるのでは?と言われていたのですが、いざ蓋を開けてみたらば穏やかな快晴。のんびりと懐かしの目的地に向かいました。

昼過ぎからすでにスタッフがステージのセッティングに勤しんでいます。リハーサルが時間通りに行われる中、STAのメンバー達もぼちぼち集結。

挨拶を交し合いながらチューニングや器材設置、ウォーミングアップにと皆が動き回っています。

ちらっと見た限りでは、どのバンドもいろいろと仕込みや趣向を凝らしていてこりゃあ本番が楽しみです。

S・T・Aも都合により数人が欠席の中、軽く2曲ほどリハーサルと調整。

ゲスト・テッチャンも招き入れての音出しですが「ギターそれぞれに音をください」のミキサーからの要求にノブ&テツそれぞれに同じ有名リフを刻み思わず互いにニヤリ。

この会場は回を重ねるごとにグレードアップされていて期待に胸躍ります。

マサはいつものようにワイヤレス2機を使用するのですが、最近ビル下の階店舗でB帯域のワイヤレス・カラオケをはじめたそうで混線するとのこと。

でもリハーサルでは事なきを得たのでそのまま続行することで収まりました。いざという時の為に予備シールドはベースアンプ上に携帯。

そうこうしているうちに、店内は賑やかムードですでに過熱気味。

この日は方々でライブイベントが重なっているため、客が分散、どうなるものかと心配されていたのですが大入り満員で問題なし。もうこうなりゃあ、ぶっ飛ぶしかないですよね!!

 

例によって主催者ヒコによる噛み噛みアナウンス(笑)で始まりました。

出演バンドの紹介とお笑いを交えて演奏スタート!

 

「HIKOBAND」

70年代の洋楽ロックを聞かせてくれる8人組。

ツインギターはリーダー・ヒコのいつもの青いシェクターST(ROSE指板)に、伊達男テッチャンのトーカイST(キャンディアップルレッドに指板ROSE。これは1981年にフェンダーから発売されたザ・ストラトのコピーモデルで金属パーツは真鋳)この2人の使用ギターに対するコダワリも相当なものですね。

アオキちゃんも白いコンパクトボディにステッカーべた貼りベースで応戦(指板ROSE)。

キーボードはキムキムとエミ嬢(CHOも)のツイン。

ドラムはシミズ氏。

そしてツインボーカルは驚愕の声域の持ち主ジンニャン。彼の強靭な喉の鍛錬方法は酒を朝から飲みまくる事。根っからのロックンローラーだねえ。イカシテルよ!

最後に紅一点、アイドル・キリちゃんのボーカルが華を添えます。

「JET」で豪快に幕開け。ポール・マッカートニー&ウィングスの大ヒット曲で「ヴィーナス&マース」から。ジェットってポールの愛犬の名前なんですよね。

へヴィーなリフもツインKB&VO&Gによる貢献度大。

皆で元気よく一斉に「ジェット!」

KB・SOLOからVOに戻るところでちょっと怪しい箇所が見受けられましたが・・・。

MCでも「危なかった・・・・出来が悪くてすみません・・・公開リハです・・・」「シー・・・シー・・・・」

「それでは大事な挨拶などを。挨拶してください」と遠慮気味に進行しつつも

「I SHOT THE SHERIFF」

ボブ・マーリー&ウェイラーズがオリジナルでエリック・クラプトンがレイドバック初期に放った傑作。

これは恐い歌詞の内容ですが、斬新なレゲエのリズムが世界中に広がるキッカケを作った重要なる1曲。

この癖のあるアンサンブルをボトムが見事にキープしています。ギターの引っかかるようなカッティングも肝。

名物オーディエンス・ダンスマンのアベさんも「キリチャーン!」と手を振り応援。

テッチャン入魂のシャープで泥臭いコードワークがノリノリに冴え渡る「LONG TRAIN RUNNIN’」はドゥービー・ブラザースの定番。

客席から轟きわたるホィッスルに煽られてヒコも応戦。

テッチャンはフロントセンターに歩み出て華麗なる指捌きを披露。

そのまま下がってボーカルに託す際にギクシャクシーンがありましたがそこはそれで丸く収まりました。

「まだライブは始まったばかり。皆さん飲んでますか?楽しく飲んで騒ぎましょう!次の曲は傷だらけのレイラ?愛しのローラ?アレ???

愛しのレイラ!」

ここで有名なデレク&ザ・ドミノスのイントロをヒコが弾き始めたんだけどカウントあわず一旦ストップ。気を取り直して再度演奏。

後半のキムキムによる美しくも感動的なピアノ旋律には涙腺も思わず緩んじゃいゾクゾクものです。

口笛が鳴り響きテッチャンが再びスポットライトを全身に浴びながら泣きのギターソロ。ユニオンジャックのストラップが眩しくてお似合いです。

ここでメンバー紹介。

テッチャンの番になった時、ディープ・パープル「BURN」イントロをいきなり弾き出しドラムも「ドドドドーン!!」

キリチャンは「このまま始まると思った。歌わなきゃア!焦った・・・」

ジンニャンの紹介時には苗字の「神」にならって客の皆が拝むポーズ。「何もご利益ないよ(ジンニャン)」

「ラストは皆で盛り上がって!私達にとって新曲で70年代のヒット曲EASY LOVERです。あれ?80年代なの??指摘されちゃった・・・」EW&Fのフィリップ・べイリー&フィル・コリンズによるツインボーカルが見事なナンバーをジンニャンとキリちゃんが仲良く担当を振り分けて美味しく料理。

それだけでは物足りないのかキリちゃん&ジンニャン&ヒコは「ヘイヘイ!」とばかりに腰をリズムに合わせてヒット。

観客席でも腰振りダンスしている猛者が出現。

 

2番手に登場は泣く子も失禁する超絶技巧派音楽集団「AXIA」

毎度お馴染みのオール・インストウルメンタル・カシオペア完全コピー・バンドの男性4人組。

今回はアミ君&クル氏を中心にニューメンバー2人を加えてのお披露目ステージ。

よくもまあ難解な曲ばかりなのにあっさりと半分が新メンバーでライブをやっちゃうのですねえ、凄い。

編成はTUNEのナチュラル5弦ベースを操るアミ君。ヤマハの野呂一生モデルを巧みに操作するのはクールガイ・クル氏。ドラマーは急遽サポート加入のナカヤマ氏(クル氏いわく、シンバルの高めセッティングは神保彰タイプ)。キーボードのフクさんはローランドを3台うず高く積み上げての鍵盤魔術師(クルさんいわく「全部本当に使ってるの?と冗談混じりに冷やし。もちろん全てをプレイしています)。

ナカヤマさんとフクさんから客席でマサは「小樽ライブのSTA観たけど凄いですね!」とお褒めの言葉をいただき恐縮しちゃいました。嬉しいなあ。

もう何度も見せていただいているアクシアですが、そのたびにとても勉強になります。ミュージシャンならば絶対食い入るようにかぶりつく事間違い無しの必見ライブです。

マニアックな「COOL RAIN」で幕開け。

ミドルテンポで渋く迫り、淡々と進行。もちろん見せ場はサムピッキングと2フィンガーによるボトムラインの妙技。

「TAKE ME」ではセンターフロントに微動だにせずに佇むクル氏入魂のギター炸裂。薄く目を閉じ恍惚状態のまま奏でられるフレーズには心打たれます。

そのクル氏がMCも兼任。「アクシアは2回目の参加ですが、ヒコさん主催フレンズ・ライブ、お客さんも増えてきましたね。それではここで有名な曲でFIGHT MAN!」

イントロから過激なスピードチューンが飛び出した。

キメだらけで軽快にビシバシと客席をこれでもかというくらいに圧倒してきます。お口あんぐり状態で皆凍りつくしかないです。

DR,BASS,KB,そしてクル氏はピックをくわえてGソロ、再びDR,BASS,KB,G,DR,BASS,KB,G,DR,BASSと火花散る攻防戦・・・・ああ、なんということだあ。音を追うだけでも大変だあ。とても人間技とは思えません。降参、参った・・・。

AXIAの真骨頂、本領発揮。「日本のフュージョン・シーンではカシオペア、高中正義、T-スクェアが御三家。インストがほとんどですがメロディアスな曲が多いので歌が入っていてもおかしくないくらいにキャッチーです」

クル氏が指立てて合図を送り「COAST TO COAST」

メンバー紹介を経て「ECCENTRIC GAMES」

シンセによる重厚なるイントロからそれに追随するかのごとくドンドンと加速ヒートアップ。事前に述べていた通り、アミさん&クルさんが並んでテクニックの応酬。

目にもの見せ付けられた・・・ただもうその一言に尽きますね。

またすぐにでも次のライブが見たくなっちゃうバンドです。

 

3番手は今回のライブイベント主催バンド「RASPBERRY」

バンド名からもピンとくるでしょうね。レベッカのコピーバンド。

もうこのバンドは細かい説明など不要です。

もしかしたらS・T・Aと一番タイバン組んでいるバンドかもしれません。

いつも明るく弾けて可愛い歌姫キリちゃんを中心にすえた6人組。キリちゃんがニコニコ笑顔で現れるだけで、周囲の空気がいっぺんに華やいでくるほど魔か不思議なオーラを発しています。

そしてギタリスト・ヒコとキーボードのキムキムら3人は「ヒコバンド」に続いての出演。

ラモーンズのTシャツを着込んだキラーアキラ兄もヒコとお揃いで(偶然らしいけど)シェクターのブルーPBベース(指板メイプル)。

ドラマーのノロ氏はラズベリー在籍1年を迎えたそうで、キティちゃんのスティックがとってもお茶目。でもラディックのドラムセットから発する大砲のごとき爆音が破壊力満点。

もう一人のリズム・セクションは小樽から「クラッシュビート」代表ヨシキ君。彼の組み立てた櫓のようなパーカション群はいつ見ても壮観。

このメンバーで繰り広げられたJ-POPワールドは期待を裏切らない内容で大盛り上がり。

「スーパーガール」から最前列でアベさんはネオンスティックを振り回してライブに貢献。

「ロンリーバタフライ」ではステージ脇からスモークが湧き出てきて効果絶大。

MCでは「今回のライブは時間がカツカツなのでアンコール禁止ですが、アルコールはオーケー!」とキリちゃん、なかなかに洒落た事言うね。

「いつもは、やらないレアな曲でラブ・パッション!」

パーカス・ヨシキがエキサイティング。ボンゴから流れてウィンドチャイムを奏でたと思ったら、ジャンプ一閃チャイナシンバルにシーラEばりの強烈なキックをかまします。

それに触発されたかのようにキラー兄さんはスティーブ・ハリスばりに客席めがけてベースネックを突き出してブンブンとフィンガー・ピッキング。

クルクル回転のアクションも当然忘れてはいません。

キリちゃんとヒコのMCでは「ラズベリーです。皆、大丈夫ですか?線が抜けた?どっちも抜けてる?(トラブル発生するもスタッフが即対応で事無きを得た)。フレンズ・ライブも15回目を迎えました。今日はライブよりもこの後の新年会がメインかな?それではいつものお馴染みソングに入ります。フレンズ!」

ヒコによる官能的なアーミングからキリちゃんのステップ。

ヨシキ君はパーカスポジションには、じっとしておらず常にタンバリン持参で前にドンドン出てきてフロントミュージシャン達と合体しています。終いにはシンバルをスタンドごと持って中央にて連打。こんな派手派手パフォーマンスを演じるパーカスは今だ見たことない!もちろん相棒のドラマーとは常にアイコンタクトを送りあっています。

メンバー紹介では一人一人がソロで対応。

真っ赤な鮮やか衣装にドレスアップしたキリちゃんが「ラストの曲にいってみたいと思います。プライヴェート・ヒロイン!」

観客がドッと前方に押し寄せてグチャグチャに。カメラマン・イケちゃんも一心不乱にベスト・ショットを追い続けます。

ヒコはステージを降りてギター・ソロ。クネクネとアキラー兄さんのダンスもはじまって一身に視線を集めています。

これにて盛大なるレベッカ祭りは大団円のうちに幕引きとなりました。

 

4番目に現れしは今回一際異彩を放っているであろうジャパニーズ・ビジュアル系へヴィーメタル「陰陽座」のカバーバンド「迦楼羅」

皆、このバンド名がなかなか解読できず「カローラ」と言う人までいましたが、「ガルーダ」が正解です。

以前にもS・T・Aは陰陽座の別カバーバンドとタイバンを組んだ事がありますが、こちらも本格的に活動をしているようです。

妖艶なる女性ボーカルをフューチャーした6人組(ご夫婦メンバーあり)で全員がメイクも施して煌びやかなる羽織袴の衣装でプレイ。

それだけでも十分に見応えありますね。

ドラマーは誰あろうマサとは何かと以前から付き合いのあるクマちゃんでした。

彼はSTAのステッカーやTシャツを製作してくれた過去があります。そういえばメイクして聖飢魔Ⅱのコピーバンドもやっていたっけなあ。

女性メンバーはVO&KBの2人。

弦楽器奏者3人共、通受けする機種を愛用しています。髭をたくわえたベーシストはミュージックマンのナチュラル・スティングレイ使用(指板はメイプル)

ギターはツイン編成で、一人はつい最近購入したばかりのレモンドロップ仕様ポール・リード・スミス(指板ROSE)でいいサウンドを響かせていました。

 もう一人はブラックのレスポールでなんとメーカーはテッチャンと同じ黄金期のTOKAI。PUはダンカンとビル・ローレンス!!

ジャズバンドにも所属しているという彼はマサ&ファニーと同じ苗字。その上ファニーとは驚いた事に同姓同名で字も同じなんですよ。ビックリポン。感動の初対面でした!!

オープニングではこの日唯一SEを使用。

ドラマティックな効果音に導かれる中ヴォーカリストが登場して1曲目のタイトル「甲賀忍法帖!」とギタリストが雄叫びをあげてはじまりました。

全ての曲名が漢字表記なのでしっかりと読み書きしておきましたよ。

はっきりいって全員が文句なしに「上手い!」

S・T・Aのメンバー達も皆異口同音にこの意見。

80年代ジャパニーズ・へヴィーメタルを下敷きに、歌詞の一種独特なコンセプトに沿って個性を発揮しているジャンルなのですね。正確無比なるツインリードギターが好感度大。

ボーカルのメロディアスなビブラートとハイトーンも特筆もの。

「一応社交辞令でヒコさん、ありがとう(笑)!次の曲は龍の雲を得る如し!」

ここではLPギタリストとのツインボーカルでアクセントをつけつつも、流麗なるツインギターがやはり度胆を抜いてくれます。

会場内ではバンドに向けて扇子を振っている人も何人かいます。

「癲狂院狂人廓」でも男女によるツインボーカルは続行。

「陰陽座を知っている人は手を上げて!キリちゃんみたいにコール&レスポンスをやろうと思うんだけど」と言って次の曲の説明に入ります。

「次の曲、鬼斬忍法帖の曲中サビの部分、鬼・斬・忍法帳!のところで手を上げてこのようにクロスして動かして。恥ずかしがらないで。練習するよ、ハイ!!これで振り付けバッチリ!」

こんな感じですっかり「ガルーダ」空間にひきずりこまれた観客。

「睡」ではPRSギタリストがアルペジオから光速タッピング奏法を見せつけてくれました。

ラストに入る前に女性ボーカリストが時間を気にしてか「安心してください。次で終わりますよ」とギャグ。メンバーから「去年のネタ!」といじられつつも客席からは「可愛いから許す!」とフォローの声も。「蒼き独眼」では地べたを這いずり回るような重低音リフで迫りまくりました。

ギタリストは事前にリサーチしていたらしく備え付けアンプがソリッドステイトに変更していても難なくクリアしたようです。とにかく彼等は楽器、器材や音作り、奏法、スケール、コードワーク、ステージングなどにストィックなくらい貪欲で真面目、勉強熱心なので新鮮な衝撃をこちらサイドも受けちゃいましたよ。

 

トリに控えしは洋楽ポップバンド「super★siriusⅡ」

なかなかにマニアックな曲の数々を届けてくれました。7人編成の内訳は3度目の登場ヒコはギターは変わらないけど白衣装にお色直し。

ベーシストはサドウスキーのナチュラルJB(MAPLE指板)

キリちゃん&キーボードのキムキムも3度目のステージ。女性キーボードはTOTOのカバーバンド、セブンス・サイン他あちこちで引っ張りだこの超売れっ子ちゃん。

シカゴ大好きのドラマーはセキ君。そしてS・T・A以外でただ一人の管楽器奏者は女性のアルトサックス、ケイコさん(ファニーとも以前はタッグを組んでいました)

1曲目アダルトムード溢れる「STREET LIFE」はランディ・クロフォードの作品。数多くのシンガーが取り上げているスタンダード。

こんな曲まで歌いこなすキリちゃんの守備範囲の広さは、ドンドンとあらゆるジャンルを開拓しようとする姿勢が見事開花した証でしょう。

なんでもやるのと、やれるのとでは全く意味が違いますが、そこのところを自然体で己に取り込んでいるところなんかは素晴らしい。

「GO TO BE REAL」はシェリル・リンのこれまたセンスの良さが光るチューン。

ステージ前方はもはやダンスフロアと化しています。

チョッパー・ソロから手拍子に導かれてイントロのピアノが紡ぎだすちょっぴり切なくも甘い旋律「NIGHT BIRD」はシャカタから。

真冬にこの曲を聞くというのも一興かもね。

いつもレベッカ色濃厚なコケティッシュ・キリちゃんは、ここにきて落ち着いた女性の翳りも演出してくれています。

モータウンが生み出したアップテンポなビートが始動。「恋は焦らず」

この曲は体が勝手に踊りだしたくなる衝動にかられるからゴキゲンです。オリジナルはダイアナ・ロス&シュープリームスですが、それでもフィル・コリンズでもなく、なんとNOKKOのヴァージョンでした!さすがラズベリー共同体!!

コダワリの片鱗がここにも如実に現れていますね。

ラストはマリーンの「マジック」

去年の夏の芸術の森における「シティ・ジャズ」をファニーとマサはフラッシュバックしちゃいました。

オオトリに相応しい締めくくりではないでしょうか。

勢いに任せてアベさん、キラー兄さんはステージに乱入してバンドと一体化。フィナーレはBASS,G,KB,ASのソロ連携でTHE END。

ちなみに「SUPER SIRIUS1」はカーペンターズのコピーバンドです。そちらも是非とも観てみたいものです。

 

はい、それでは時間を午後7時10分に逆行。S・T・Aはトリ前に出演です。

2016年最初のライブとしては申し分のない場所でもあることですし,思い切りライブにのみ専念しましょう。

メンバー構成が直前まで何度も変更になりましたが、結局は総勢11人に落ち着きました!もちろんこの日の最多人数。

その上にゲストギタリストが加わり最終的には12人!!

ステージ上から溢れかえるほどの大所帯でまさしく面目躍如。

ただ相変わらず体調不良の者、怪我をしている者などが数人所属しているのでその辺も考慮しつつ、たがいにいたわりあいの演奏。

カツは別会場で別プロジェクトにてのライブ中。タツはここのところずっとSTAライブとは距離を置いていましたが、このほど目出度くもファニーとの奇跡のツイン・ペット実現。ブラスセクションは総人数の半分以上6人という見た目だけでも圧巻の陣営。

とどめはもちろん、ちょっと前に無事ジャパン・ツアーを大盛況のうちに終えたシカゴの余韻冷めやらぬSTAです。当然シカゴの曲目を参考に30分でほぼ濃縮したライブを組んでもみました。

ファニーは虎視眈々と、本番にめがけてミュートを装着したペットで慣らし演奏(シカゴのリーにならってトランペットのC管をこのほど購入したそうですよ、さすがです)。マサもストレッチ運動に専念。荷物が多いケンは早めにスタンド類の組み立て作業中。コーちゃんらもスコア関係を譜面台にセットアップ。

いってみましょうかあ!!

 

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、~FREE(自由になりたい)・・・CHICAGO

3、QUESTIONS67&68・・・CHICAGO

4、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO

5、~SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

6、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE

7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

NOBU・・・G

KEN・・・DR PER VO CHO

MIKI・・・PER CHO VO

SHIN・・・KB VO CHO

JUN・・・AS CHO VO

MIYUKI・・・BS

FUNNY・・・TP FLUGELHORN

TAKU・・・TB

TATSU・・・TP

KO-CHAN・・・TS

===SPECIAL GUEST===

TETSU・・・G(25OR6TO4・SOLO/HIKOBAND) 

 

2016年最初のライブの日、1月23日はシカゴのオリジナルメンバーだったギタリスト、テリー・キャスが亡くなった日。

シカゴ来日大成功&ロックの殿堂入りなども含めて、このライブは最初から時期的にもアドレナリンが沸騰しそうなくらいの興奮をおぼえます。

 そこにテリーの命日が重なったのだから、師匠の前で恥ずかしいプレイはできません。気合十分で望みましょう。

時間もかなり押し気味なので1秒たりとも無駄には出来ないのに、大人数のバンドが寿司詰め状態でステージに上ったのだからたまったものではありません。一旦、ブラス隊は退却。スタッフの皆さんは入れ替え作業とマイクスタンドらのセッティングに汗を流しています(メンバー分のマイクはないみたいだから兼用でいきます)。ケンが完了サインをマサに送ってきたのでミキサー方向に確認。

「いつでもいけるぜ!」暗転した途端、間髪入れずにノブがギター・カッティングでそこいら全てを奮い立たせてきます。

マサがシカゴのナレーションを参考に「レディース&ジェントルマン!」コール。

即座に答えてくれる観衆。いやが上にも期待感ムクムク。ちょっとじらしつつもバンド名コールで沸点に達した!「わおお!!」「1・2・3~!!」

序盤定位置にずっと君臨している貫禄の金字塔「イントロダクション」

シカゴ同様に完全バージョンですよ(今回のシカゴ来日パンフレットのイントロダクション失敗談には大爆笑しちゃいました。えええ、家元でもそういうことが・・・)。

これは今までの中でも出色の出来だったのではないでしょうか。ここまでコアに徹底してシカゴやっているバンドってちょっとそこいらにはいないでしょ。シンのオルガンとミキのカウベルも効果倍増。

さすが6人が吹き鳴らすと音圧が半端ではないですね。やっている我々でもそう感じるんだから観客サイドはいわずもがな。

怒涛の波状攻撃ってなあ具合ですな。マサはギュー詰めステージの端に自分のわずかばかりのスペースを確保して、それでも右側のライトに何度も側頭部をぶつけつつベースを斜に構え半身になり、常に左足をモニターに乗せて熱唱&熱演。

喉は決して万全ではないけれどもソロのトップバッターという重責を任されたトロンボーン・タクは大奮闘。それに続いたのはトランペット・タツ。心優しいファニーが「久々の合流だから」とタツにソロを託すという麗しきフレンドシップ。

ノブのサスティーンをいかしたギターソロで観客の度胆を抜いたところにダメ押しとばかり、より痛烈なる「自由になりたい」のメッセージとうねりまくる音の壁は情け容赦なく襲い掛かってきます。ここのメドレーは、はじめての試み。

マサからシンにボーカル・チェンジしてレッド・ゾーン振り切れ寸前の血管ぶち切れチューンでかっ飛ばし。的確なノブのワウペダルも不気味に吠えています。わずか2分少々の曲なれど侮るなかれ。

最初から最後まで休む箇所無く全力疾走なんですから想像がつくでしょう。

でも2ヶ月前からこいつには取り組んでいたから、けっこう思ったよりはまとまったんじゃあないかな。普通はこの2曲をペアにするのは危険なのです。

ブラス隊がたまにつぶやきます「他のバンドのライブなら終了後でも、まだもう1ステージくらいいけるんじゃあないかと思うんだけど、STAは別格。ステージ終えた途端もう何も残っていない燃え尽きた真っ白な灰です」

マサのMC「改めまして、皆さんこんばんは~!楽しんでますか?実は我々が敬愛するアメリカン・ブラスロックの雄、シカゴが先週大盛況のうちに14回目の来日公演を終えました!STAからはブラスセクション代表としてトランペッター・ファニーが大阪、リズムセクション代表としてマサが横浜、仙台公演を観てきました!そしてラッキーなことにメンバー達からサインまでいただいちゃいましたよ!(ここでそのサイン入りシカゴ・ロゴ旗を広げて皆に公開)」「すげえ!!(観客達の大歓声)」「これを励みに今日はそのシカゴ・セットリストをほぼ中心に据えて30分で纏め上げてお送りしたいと思いますので極上のブラスロックサウンドを最後の最後まで思いっきり堪能してください!ヨロシク!!NEXT NUMBER,QUESTIONS67&68!!」

再度マサがベース弾きながらもヴォーカル担当。ベーシスト仲間からマサはエフェクター使用していると思われていますが2つのワイヤレス以外アンプにはダイレクト・イン・プットだよ、マジで。3番の歌詞のみ日本語で歌うところがミソです。ファニーのトランペット小技連発、タクの柔軟なトロンボーンとのアンサンブルも絶妙。

アベさんは律儀にもメンバー一人一人に平等な声かけと笑顔の握手を決して忘れません。まさにオーディエンスの鏡のような人。胸に燦然と輝く2種類のホイッスルもナイス・タイミングで吹いてくれますし。

本当に心の底からライブがたまらないくらいに大好きなんですね。アベさんに育てられたり励まされたバンドはそれこそ数知れず。

中盤に差し掛かり3人目のボーカリスト、ジュンがシカゴ初のナンバー1ソング「愛ある別れ(2音上げ)」をエモーショナルに喉を震わせて聞かせてくれます。(アルトサックス・プレイを休んでマイク高さを自ら調整)

S・T・Aセクシー部門担当のジュンはバラード系が得意なのです。コーラスワークもポイント高し。シンのエレピ、ノブのクリアなギターソロもいぶし銀の様相を呈しています。ファニーは本家にならってフリューゲルホーンに持ち替え。

客席の女性達もいつのまにか体を左右に揺らしながらしっとりと酔いしれています。

ミユキはちゃっかりと演奏の合間に写真撮影も欠かさず、メンバー達もそれに応えてポーズ。

客席からもフラッシュがバシバシと光ってきます。マサの正面にはヒコバンドのボーカル・ジンニャンがビール片手に上機嫌。マサと絶えずハイタッチしたり歌ったりしてくれて和気藹々。

バラードの余韻を残して、ポップブラス・ロック「サタディ・イン・ザ・パーク」

そうだ、この日は珍しくもS・T・A土曜日のライブだったんだね。

シンの鍵盤さばきで一気にパーティー会場に変身しちゃった。いつものことながらパアッと華やいだ空間に全員の手拍子と陽気にはしゃぐ人、人、人・・・。

即座にハッピー・モードにしてくれる永遠の名曲。

ブラス隊もそれぞれがおどけた表情で楽器を縦横に振りながら演奏。

それだけでは飽き足らないのか今度はアベさんと向き合ったブラス隊が横並びにステップをエンディングまで繰り広げているではありませんか。

ミキ嬢がシンからマイクを受け取ると、前に歩み寄ってマサから紹介を受けます。今回4人目のリードボーカリスト。「皆、ノッテね~!チェイスでGET IT ON!!」

ケンの張り切りカウントが後方から発せられて切り込み隊長のツイン・トランペッターがヒステリックなまでのハイノートをこれでもかというほどに耳に突き刺してきます。あのペット独特の乾いた金属サウンドが他のホーンセクションと融合したらばS・T・A版黒い炎の一丁上がり。

ミキ嬢はアベさんと手を振り合いながら、オリジナリティに満ち溢れた節回しでこの曲をノビノビとシャウト。

シンのアバンギャルドでジャジーなキーボード・ソロが彩りを添えています。

タメの効いたケンによりドラム・フィルはナイス・グルーブ。

「もう一度、ミキに盛大なる拍手をお願いします!それではここでメンバー紹介を・・・」マサが一人一人丁寧に愛称を言いながら指差しで紹介するたびに大きな歓声が沸き起こります。最高の観客だね。けっこうできあがっている人達もチラホラ。

そんな中、現れたのが黒のTシャツに着替えた(デザインはレッド・ツエッペリン)ヒコバンドのギタリスト、テッチャン!このステージ最大の見せ場が遂にやってきました。これでトータル12人。

もはやS・T・Aの名物となりつつあるノブとの灼熱ギター・バトル第3弾のお時間。

過去にはダウン・アップ・ビートのクッシー、ラズベリーのヒコが名演を繰り広げてきました。それぞれに個性的なプレイを見せつけてくれたのですが、さて今回マサが白羽の矢を立てたのが満を持しての好漢テッチャンです。ノブVSテッチャン夢の競演が実現。

メンバー紹介中にストックしておいた伝家の宝刀、青のイバニーズをおもむろに肩へかけてクールにチューニングを終えスタンバイ。

先の2人もそうでしたがテッチャンとも一切スタジオ・リハは無し。当日の簡単なるチェックで本番。こういった緊張感を取り込んだほうが(別に緊張してはいないけどね・・・笑)とんでもないくらいの神がかったプレイが見れるというものです。マサとテッチャンとでメールによる打ち合わせだけは済ませておきましたが、研究熱心なテッチャンは動画サイトでテリーのライブを分析してその天才的テクニックに腰を抜かしたそうです。

「ラストです。お約束、もう定番化していますがお外はすでに真っ暗だから今の時間帯にピッタリなシカゴの締めくくりソングで25OR6TO4!!」頭のヒューズはすでにスパークしているものだからマサはすっかりとテッチャンのゲスト紹介を忘れてしまいました。

テッチャン、ごめんよ(本人いわく「皆、もう知っているから大丈夫さ!!」)

ノブの鋼のごときギター・リフコードにのってテッチャンが追随する箇所で何度も「テツ!テツ!」とマサは連呼して会場にアピールしましたが、この方が結果的にはワイルドだったんじゃあないかい?

Aマイナー・ペンタトニック一発勝負のゴングが打ち鳴らされました。

マサが縦横無尽に駆け巡りながら歌い続け、テッチャンは遠慮無しに持て得る限りのギター・テクニックを休み無く弾きまくり状態。

2人が前後左右に絡んだり、背中合わせになったり、モニターにネックをこすりつけたりしている最中にも観客はドンドンと押し寄せてきます。

ブラス隊も譜面台倒壊の危機を感じたのか即座に後ろへ撤収。何があろうともテッチャンの指は一瞬たりとも止まる事はありません。フレット上の隅々全てをまんべんなく駆使しての滑らかなるスピード・ピッキング、アーミング、ライト・ハンド、挙句の果てには頭上弾きと、やりたい放題。追い討ちをかけるがごとく今度は後方よりノブがギター対決を挑んできた。全くタイプの異なるテクニックの応酬にライブハウスは興奮の坩堝と化す。

マサは回転しながらジャンプ一閃、ステージを降りてアグレッシブにダッグウォークで両サイドを行き来して膝まづき、のけぞってテッチャンと向き合いニヤリ。そばで取り囲んだ観客達も食い入るようにエールを送ってくれます。

フィナーレはマサがPAスピーカーにベースを叩き付け、そのまま天井高く掲げ目前の観客達にマシンガン連射。

テッチャンとマサは満足気な完全燃焼を互いに確認後、楽器を振り下ろして終りを告げました。

「サンキュウ!ありがとう!!S・T・Aでした。バイバイ!!」

いやはやなんとも、やっているほうにとっても、見ているほうにとっても痛快極まりない光景だったのではないでしょうか。これだからロックバンドはやめられない。一度ライブの味をしめたら病みつき。虜になっちゃうのです。

S・T・Aのメンバー達はテッチャンのことは以前から知っていても、これだけハードロックギタリスト然とした姿を見たのは、はじめてだったみたいで驚愕していました。中にはテッチャンをベーシストだと思っていた者までいましたからね。そりゃあショックだね(笑)ちなみにテッチャンはベースも大好き人間です。

 

午後9時には完全に会場をでなければいけないとのことで、全員急いで後片付けを済ませて新年会の居酒屋で移動です。

 

SPECIAL THANKS TO・・・HITOMI&MR,ABE&MR,EGAWA&STUFF&TSUBOHACHI&COCA-COLA&TETSU&HIKO&KIRI-CHAN&AKIRA&KILLER-ANIKI&MR,SEKI&YOSSY&MR,AOKI&JIN-NYAN&CHICAGO&AMI-SAN&KURU-SAN&MR,NAKAYAMA&KIM-KIM&YOSHIKI&KUMA&MR,MAEDA&IKE-CHAN!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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CHICAGO JAPAN TOUR 2016 REPORT2

2016-01-24 10:44:09 | CHICAGO

さて、ファニーからバトンタッチで今度はS・T・Aのリズムセクション代表としてマサがシカゴ来日公演後半戦に乗り込む番です。

やはり北海道のこの時期飛行機での唯一の心配事といえば雪による欠航・・・。

ずっと暖冬と言われていたのに早朝目覚めて外を見たらば狙ったように雪がドッと積もっているではないですか!?何ということだ!?

必死に雪投げを済ませて、そそくさと荷物を手にバスへ乗り込み新千歳空港へ一直線。

初めて利用する航空会社なのでちょっと手続きにドギマギしましたが無事に搭乗口へ。しかし何処の便もやはり雪の影響で遅れが出ています。

でも飛んでくれればいいや。

遂に4年ぶりのシカゴを生体験できるのです!

なんとか予定よりも遅れながら無事に羽田へ着陸。

実は直前にビッグニュースが舞い込んできたのです。今回の来日中シカゴのメンバーは積極的にラジオ出演をこなしてきましたが、何とこの日1月14日、渋谷のHMVのINTER FM897「READY STEADY GEORGE!!」に緊急生出演するとのこと!

しかも次の日の横浜公演チケットを持ってきた観客には優先的に前方席を優遇するという特典付き!!入場無料!!!

これは行かないわけには行きません。

モノレールに乗って一路山手線で浜松町から渋谷駅へ。

15:45スタートだから何とか間に合いますが、優先席はまず絶望的か?でもシカゴが観られればいいや。

私は若かりし頃、渋谷に住んでいたのでこの街はけっこうチョロチョロしていました。

でもその頃、HMVはなかったのですよ。

小樽のブン公つながりでハチ公をパチリ。スクランブル交差点、109もパチリ。

聞く人聞く人の皆がHMVをご存じない。時間がドンドンと経過していく。公園通り、道玄坂もずいぶんと変わりました。ディスクユニオン、タワレコやシスコなら覚えているのですが。

音楽通そうなお兄ちゃんに尋ねると彼も横浜からこの日、ライブ出演に来たばかりのベースマンだそうで、ちょっと2人で盛り上がっちゃいました。そうこうしているうちにやっとHMVを発見!

急いでカウンターのお姉さん店員に息せき切って「今日、これからシカゴのラジオ出演番組があるんですが・・・」と私が言い始めたらクールに「あ、それはここではなく別の店舗ですね。歩いても5分ほどの場所です」

「・・・・ああ、そうですかあああ・・・・」

なんてことはない。渋谷駅から今通ってきたビルの中にそのHMVはあったのですが、看板が小さくて全くわからないですよ、あれは。渋谷の中心街をバッグ背負って駆けずり回りました。

どうにかエスカレーターで7階の会場入り。係員の指示に従ってラジオ中継スペースをみたらば30人ほどが着席できるほどの意外にこじんまりとした空間。

ラッキーなことに(いきなりのことで告知不足)3列目までしか観客はいない。

私は1月なのにTシャツ姿になるほど頭から湯気がでていました(もちろんTシャツはハート・オブ・シカゴのデザイン)

運よく目の前で補充されたイスに座れて右端ですが最前列ゲット!!

見渡してみると4年ぶりに再会する懐かしいシカゴ・ファン同志をあちこちで発見。思わず声を掛け合い挨拶します(この中にはシカゴ初来日からずっと観ているというスーパーレディや、シカゴが縁で結婚、今回の来日中が結婚記念日だという我々にとっては羨ましい限りの理想的夫妻の姿も。今はなきシカゴファンクラブ会報誌でもつとに有名な方です)。

結局、集まった客の人数は30人ほど。そこに前番組が流れていてスタッフも準備に行ったり来たり。

まずは係員の男性から、これからの進行についての説明。今か今かとドキドキしますよ。

DJ用のイス1つ。そしてシカゴのメンバー用に2つが用意されていますが、それを見て「誰が来るのかな?リーとジミー?ボビーとリー?ジェイソンかな??」と皆でひそひそと予想するのもまた楽しいヒトトキ。

前番組の男女2人のDJも、これからやってくるシカゴの話題を語っています(「長い夜」もオンエアー)。

さあ、インタビュー担当のイデ・ダイスケ君はシカゴがデビュー時にはまだ生まれていないという若者。滅茶苦茶に緊張しているみたいで喉は渇く、セリフ噛みまくり、汗は噴出するはでひじょうにしんどそうです。たしかにアメリカを代表する国民的ロックバンドをこれから迎え入れるわけですからそれも当然でしょうね。

どこかのすかしたバンド・ファンの連中ならば野次の一つも飛ばして、冷たい視線を投げかけそうなものですが、そこは年齢層の高い心優しきシカゴ・ファン達。暖かい目で応援、拍手を送りました。

そしてビックリしたのは、さっきまでシカゴの座るイスは私の反対側だったのですが、本番直前になっていきなり位置が入れ替わり目の前に置かれたのです。(この時、左袖に入ったメンバーの影がチラリ)

さあ、盛大なる大歓声の中、ジミーとリーがニコヤカに現れました(ジミーはスタバのコーヒー持参)。

ジミー「カンパーイ!コンニチハ!!」

リーが紳士的態度で自己紹介したあと、ジミーは「私の名前はジミー・パンコウ。トロンボーンと馬鹿担当です」でお辞儀。まずは掴みオーケー(笑)

***BGM「素直になれなくて」***

DJから簡単なシカゴ・ヒストリーが述べられます。

終始ニコヤカでサービス満点な2人が着席して、饒舌で和気藹々なインタビューがジョークも交えながら開始(目が時々あうのですよ)。

「曲作りは毎日行っている。曲作りは旅だ」「ニューアルバム36NOWはリーが製作したDIGという持ち運びができるスタジオでレコーディングしたんだ。我々はツアーで多忙な日々だったけど、これさえあればホテルでもバック・ステージでも、トイレ(笑)でも可能。

このDIGの中にはプロツールが入っていてコンピューターの録音。何を1番重要視したかと言えばいいマイク、いいプリアンプで綺麗な信号を捕らえる事。

それさえあれば今お客さんがいるこのステージ前でもレコーディングは可能。 イエー!」

「日本のお客さんは最高。横浜公演も楽しみ。日本の文化、食が大好き。それに何よりも客の音に対する興味、情熱が素晴らしい。その皆全員を満足させるために一生懸命演奏している。

音楽はハートで感じて繋がる言語、国境の無いユニバーサルなもの。それがライブではとっても大事なんだ。」

***ここでリーの紹介から「サタディ・イン・ザ・パーク」が流れる***DJはあいかわらず緊張で喉がカラカラ。シカゴの2人は気遣ってフォロー「メチャいい人たちで良かった」とDJ。

ジミーはとぼけて「この曲、知ってるよ(笑)」

リー「大好きな日本食はうな丼(ウナギボールと彼は言ってました)。12歳の息子も大好きだよ」

ジミー「しゃぶしゃぶ、寿司、スキヤキと日本食なら全部大好き。ホテルにいっぱい用意されているバスケットサイズのフルーツも新鮮で美味しいのがいいところ。パーフェクト!皆でこれから飲みに行こう!カンパイ!!」

ライブ告知後はロックの殿堂入り決定について。

リー「ファンに感謝している。アリガトウゴザイマシタ。

最初はマネージャーに教えてもらったんだけど、これはまず25年のキャリアがノミネートには必要。3700万票の投票があったそうだよ。」

パーティーはしたの?

「そういう時間がないんだ。次のショーに挑んだよ(さすがカッコイイ!)」

「4月に行われるホール・オブ・フェイム・セレモニー・ショーはまだどうなるかわからないけれど多いに期待している。

オリジナルメンバーのピーターとダニーは来るけれど、テリーはもう亡くなってあっち側にいるから参加できないんだ。でも彼のスピリットは一緒にいる。重要な位置を占めている昔の曲をやりたい。

ずいぶんと長いこと一緒にやっていないからとってもエキサイティングなショーになることは間違いない。」

「2月20日にはシカゴ・ヒストリーのドキュメンタリー映画作品NOW MORE THAN EVERがセドキ映画祭で公開されるよ」(DJは聞き違いでNO MORE・・・と言っちゃった)

「常に曲は書いているし、考えている。

今、ここに座っている時にもね。来年の結成50周年も盛り上がっていくよ。明日のライブ会場で会おう。サンキュー、バイバイ!!」

メンバー2人は手を振りながら退席。

***ここで「NOW」が流れ、DJからも会場に向けてお礼の言葉が***

ざっとこんな感じの内容でした。

私はスタッフにお願いしてジミーが飲んだスターバックスコーヒーの紙コップとメーカー名ノーラベルのミネラルウォーターをゲット!

再度シカゴファン達と歓談後は「じゃあまた明日!」とお別れ。

私は残ったシカゴ・ファンと一緒に3人で駅を正面に見ながらここ渋谷スター・バックスで(なぜかコーヒー店で私はほうじ茶を注文!)のんびりとコアなシカゴ会話を満喫しました。

その後はお別れして一人六本木を散策。

でもアマンドとテレビ朝日以外、スッカリ印象が変わっていてビックリ。20代の頃はここいら一帯をよく車に楽器満載にして走っていたものです。

ミッドタウンってなにものだア!?

明日に備えて横浜入りです。

しっかしこの夜のカプセル・ホテルは最悪。

良かった点はといえば個室&コンセントがあったくらいです。

まあこれも人生勉強のうちと割り切りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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