THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,146 SPACE ART STUDIO(PART,2)

2018-02-01 13:48:46 | Live Set List

はい、ライブ・レポート第2弾のはじまりです!

5、「YELLOW CAB」

18:45~19:15

とにかくどのバンドも時間をキッカリと守っているので、何のトラブルもなくここまではスムーズに進行。これってとてもレアなケースです。

大体は押しちゃうのが当たり前。

さてさて、いよいよ後半戦に参りますよ。

この日、唯一全員女性の4人組みロックバンド。

ヒコも自分の企画では初体験だそう。

自称「不良母ちゃんたち」、もしくは「永遠のガールズバンド」をキャッチフレーズに日夜頑張っています。

編成は・・・・ベースのアユミ嬢(紫ボディカラーのフェルナンデスFRBを目一杯低く構えるプレイポーズがカッコイイ!ローズ指板)、ギター&ヴォーカルのビビコ嬢(フェンダーのシースルーレッドボディカラー・ストラトキャスターを使用。ローズ指板)、リードギターはマキ嬢(青いボディカラーのバインディング仕様イバニーズ。ローズ指板)、ドラマーはメグミ嬢(ペダルをセッキーに借りたそうです)。

セッティング中、先ほど出演した[よよかちゃん]が言っていたレッド・ツエッペリンの「ブラック・ドッグ」リフを延々弾いていたりして,けっこう余裕があるねえ・・・なんて思って見ていたら本人達はそうとうに緊張していたらしいです。

なんとこの日のライブは2回目なんだとか。

そんな風には全く見えないくらいに、貫禄のステージングでしたよ。

「夢見る少女じゃいられない(相川七瀬)」

このバンドは、1曲を除いて他は女性シンガーの曲ばかりを選んでいます。

長年のブランクなんか微塵も感じさせないほどに、はじけまくっていました。

のっけから、女性バンドにしか出せない特有な華やかさ全開。

久し振りに人前で演奏すると言っていたけど、ブランクなんて本当にあったの?っていうほどにタイトにまとまっています。

そして心底、ライブをメンバー全員が満喫している様がこちらにまでしっかりと伝わってきます。それが一番大切なこと。

女性ミュージシャンらしく、決して無理のない無難な展開でプレイしているところが見ていて安心です。

「イエロー・キャブです。今日は最後まで皆で楽しんでいきましょう!

なんかマイクが口に触れると、ビビビッと痺れます・・・・」

「口をつけないようにして」「はい!わかりました(笑)。ヒコさん、今日はライブに呼んでいただきありがとうございました」

2曲目も勢いそのままに相川七瀬で「スィート・エモーション」

この曲、リハの時にも思ったんだけど、ホワイト・スネイク「スライド・イット・イン」のイントロに瓜二つ。

まあ、それはともかくも中々堂に入ったステージングを繰り広げていますよ。

温かい観客達の声援に包まれて、彼女たちは甘く光り輝いていた青春時代に舞い戻ったような気分でしょう。

J-POPの連発で、すっかり肩の力も抜けてきたようです。

笑顔も多くなってきたしね。

とにかく一生懸命にライブをまっとうしようとする真摯な態度は素敵です。

「どうもありがとう!」「可愛い~!!」「もっといっぱい言ってね~!(笑)

私が大好きで尊敬しているエレファント・カシマシで・・・・悲しみの果て!」

ここでいきなり男気溢れる骨太なロック魂が炸裂。

ドスの利いたサウンドを、レディース・サウンドで再現されるととっても新鮮。

その心意気は感涙ものです。

スモークでの演出効果もあって、俄然盛り上がってきたよ。

「実は私達イエロー・キャブは結成したのが平成元年なんです。当時はバンド活動なんて絶対に無理・・・・と言っていたんだけど、徐々にオリジナルなんかも作っていきました。その後はずっと何もやっていなかったんだけど、今日はその時のオリジナル・メンバーでライブができて物凄くシアワセです!」「頑張って~!!」「ありがとう!これからもいかした曲ばかりをを演奏しながら活動を続けていきたいと思います。次からは洋楽を2曲。皆、私達がレディース・バンドだから絶対にランナウエイズをやるんでしょう!と言ってきます。でもそれはやりませんよ。

そのかわり、ランナウエイズのかっこいいギターのお姉さんジョーン・ジェットがソロになってから放ったヒット曲をやりたいと思います・・・・アイ・ラブ・ロックンロール!!」

これまたエレカシに負けないくらいに、ズッシリと重量感に満ちたナンバー。

油断していると演者が曲に押しつぶされる場合も多々あるのですが、彼女たちは立派に自分達のものとしてしっかりと吸収して熱きビートを再現していました。

(実はボーカルのビビコ嬢は先ほどのよよかちゃんパパ共々、ヒコと一緒にオフコースのコピーバンド「オフ・ショア」に在籍していてコーラス・ガールを担当しているのです。その縁あって今回のライブ出演が実現したというわけ。)

曲中ではバックのボトムリズムを背にメンバー紹介。進行内容も練りに練られていて好感がもてます。

そしてコーラスのリフレインでは、オーディエンス全員が両手を掲げて応援。

「イヤア・・・息継ぎが・・・大変・・・(ドリンクを一飲み)。はい、次で最後の曲となります。」「ええ~~!!!??」「また、今度、呼んでくれますか?その時にはランナウエイズをやります!下着姿にはならないけどね(笑)それでは私はほとんどギターを弾きませんが、パット・べネターで・・・・ハート・ブレイカー!」

間髪入れずにジャストなタイミングで、ドラム・フィルのイントロ開始!・・おっととと・・・間違えてしまった・・・演奏ストップ。

「ありがとう!(笑)。うちのドラマーは双子のママさんで今、ちょうど育児や家事でてんてこ舞いなんですよ・・・・」

気を取り直して再度ハート・ブレイカーへ!

アクシデントなんかものともせず、逞しい根性を発揮。

一音に賭ける気迫が桁違いで、そんじょそこいらの若造なんか足元にも及ばないほど。

ビビコ嬢はハンドマイクスタイルで、ギターはグイッと背後に回し所狭しと左右にウオーキングで移動。

フロントメンバー達が中央に陣取って三位一体の構築図式。彩を添えて唸りをあげる。

ガッチリと組んでシャウト。仲のよさが伝わってきて微笑ましい。

「イエー!イエロー・キャブでした!」

カポをステージ上に忘れて行ったけど、マサがしっかりと打ち上げで返却完了しました。

5、「TAKE OFF」

19:10~19:40  

トリ前はこの日のイベント首謀者でもあるヒコが率いる「TAKEOFF」。

彼自らの司会進行によって登場。

バンド名はチューリップのアルバム・タイトルから。

客席からは早くも期待高ぶる声が聞こえてきます(笑)

当初はキーボードのユカ嬢が参加する予定だったのですが、急遽欠席となり5人編成となりました・・・・残念。

よって曲目も一部変更。直前にも関わらずバタバタ状態。

でも紅一点のチャーミングなドラマー、ショーコちゃんがめちゃくちゃにハッスルして存在感を猛アピール。

つまり、この日7バンド出演した中で結局、女性メンバーがいないのはSTAのみとなったわけです。

編成は・・・ヒコがギター(彼はトップのバンドに続いて2つ目の参加)担当なんだけど、テイク・オフではギブソン335を携えています。チェリーレッドのボディカラー。そしてコーラスも兼任。

ベース&コーラスはリーダーの御大マヤマ氏。フェンダーのジャズベース。ホワイトボディにメイプル指板。

キーボードはあちこちから引っ張りだこの売れっ子キムキム(愛器コルグ・クロノス)

ギター&ボーカルには驚いたことに、懐かしい初代メンバーのタツロウくんが臨時合流!(グリーンボディカラーのグレッチを使用。これは彼のトレードマーク)

そしてドラマーには、ショーコちゃんという布陣。

結成15周年を迎えるチューリップ・カバー・バンドが軽快に開演の狼煙をあげる。

1曲目は「夏色の想い出」からスタート。それまでの出演バンド達とはうってかわって、とても落ち着きはらった演奏。

どこからともなく「マサユキー!」という声援が飛び交っています。

その名前の主はキムキム。いつもいじられ役に徹していて、これは彼が誰からも愛されている証拠。人気者は大変ですね。

キムキム「ひとこと言わせて。実はもう一人、キーボードのフクさんもマサユキって言うんだよ」とやり返したもんだからたまったもんじゃない。いじりの倍返しをくらっちゃいました(笑)。

MCはヒコとタツロウくんとで、振り分けてこなします。

テイク・オフ初ライブは2005年、9月の大滝村だったそうで面白いエピソードとして、その時の若い女性司会者はチューリップを知らなかったらしく、TAKEOFFをコピーするチューリップというバンドだと思い込んでいたという、ちょっと複雑な心境に駆られちゃうことがあったらしいですよ。

まあ、本家のほうは何度も解散と再結成を繰り返し(最近はリーダー財津和夫氏の体調が心配ですね・・・・)、結局現在は消滅しているのですから仕方のないことではありますが。

2曲目「あまり有名ではない曲で・・・・・せめて最終電車まで」

SEで踏み切り遮断機信号音と列車が通過した際の音が流れる・・・・「ガタン!ゴトン!!」

こういうマニア心をくすぐる構図と選曲は憎いばかり。

ストイックにチューリップをリスペクトしながらも、真面目に追求していく心意気は参考にするべきですね。

ヒコのMCでは「何言ってるのかわからんぞ!」と野次が飛んだので、ショーコちゃんに助け舟を求めます。

「私はいくつかのバンドでドラムを担当させてもらっていて、このバンドでは3年間お世話になっております。

曲をコピーする時にスコアを起こすのですが、その際に歌詞を読んでみて他のバンドとの違いに気づきました。人との出会いと別れの物語に乗り物がたくさん出てくるのです。私は乗り物が大好きです。是非皆さんもチューリップの曲を聞く時には乗り物に気持ちを反映させているんだなあ・・・と想像してみてください。飛行機や車の話題になると私はガチにマニアックな方向にいってしまうのでここではなしにします」

そこへヒコが割って入る「今日は宴会が終わってから、乗り物に乗り遅れないように・・・」

「おいおい・・・何言ってるのか判らない・・・(笑)」

「それでは次・・・銀の指輪!」

ヒット曲「銀の指環」が独創的でアップテンポなへヴィー・ドラミングで演奏されました。

ショーコちゃんの着実なバッキングが、サウンド全体を明らかに引き締めているんだよ。

しかし今聞いてもちっとも古さを感じさせない、何度聞いても永遠不滅のポップロックだね。

古き良き時代を彷彿とさせる胸キュンときめきメロディが切ない。

ヒコのエフェクターを最大限に駆使した、歪み効果がはちきれんばかりに空間に突き抜ける。

グッとムードを変えて珠玉の美しきピアノバラード「青春の影」

文句なしに泣ける青春賛歌ですな。

皆、若き頃のほろ苦い情景が蘇る事でしょう。

ボーカルにはとびきり深めのリバーブがかけられて、更なるムードを作ってくれます。

男女カップルがそれにのって、チークダンスを踊っています。

ヒコMC「次は皆さんもよく知っているチューリップの代表作、聞いてください・・・・心の旅!」

当然、最初から大合唱大会。

「ハイ、皆さんご一緒に!あ~だから今夜だけは~君を抱いていたい!あ~明日の今頃は、僕は汽車の中~!」

ここでも乗り物が出てきたね、ショーコちゃん。

でも「汽車」とは時代を感じさせます・・・・。

ラスト・ソングはライブ直前に組み込まれた「夢中さ君に」

もろにビートルズテイストの流れを組む、日本が誇る極上のロック・ナンバーで締めくくり。

すっかり美味しいところてんこ盛りで魅了してくれたね。

愁いを含んだ親しみ深いコンパクトな曲ばかりなので、観客もずっとリラックスして聞き惚れていました。

最後は手に手にグラスを持って「カンパーイ!」の音頭をとって大団円。

7,「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)」

20:05~20:35

 ここからはこのブログの主人公STAのライブ・レポートがはじまります!

豪華なるホーン4人を含む7人体勢。先月のライブではニュー・ギター・ヒーロー、コニタンお披露目でしたが、今回の目玉は何と言ってもヨシキくん&ブンキサンの御両人。

まあ、前回と今回のセットリスト内容では1曲しかダブりがないので、コニタンもそうとうにキツイ期間だったとは思います。よく頑張った!

この辺がクニいわく「非情のトラの穴S・T・A」たる由縁。

今回の顔ぶれはと言いますと・・・・・マサ&クニといういつものメンバーに加えて、シゲ&ミツという懐かしいメンバー。

この日がS・T・Aライブ2度目のコニタン。そして初参加としてヨシキくん。

彼は誰もが知る小樽の誇る長寿人気バンド「クラッシュ・ビート」リーダー兼ドラマーとして活躍している超ベテラン。

クニとは10代からの盟友でもあります。

S・T・Aとも古くからの顔なじみ。

もう一人の初参加が、テナー・サックス奏者ブンキさん。

なんと彼とは先月会ったばかりなのですよ!ホットタイムライブでタイバンを組んだ際に、そのあまりにも見事なプレイにマサが一目ぼれして今回ステージを共にすることが実現したわけです。

よってセットリストもいつものものと比べてみてちょっと異質なスペシャル・ヴァージョンとして、このメンツならではの曲ばかりをマサがじっくりと考察に考察を重ねて組み上げてみました。全員均等にスポットライトが当たるように配慮も加えてね。もちろん短期決戦にも関わらず実力申し分なく発揮できるメンバーばかりだと一目置いた上での決断。

全員が揃ってのスタジオ練習はたったの1回きりだったけれども、結果的には自分達でも驚くほど出色の出来のライブとなり皆が皆大満足。

笑っちゃったのが、コニタン&ブンキさんは、今回の曲目をみて参考のために「ブルース・ブラザース」の映画DVDを密かにレンタル鑑賞してきて研究したのだそうです。

2人とも本当に偶然なんですよ。

「生真面目なミュージシャンって考えることや行動が同じなんだね!」と皆で爆笑(ブンキさんはサントラと劇中音源のテイク違いまで指摘)。

更には会場入りしたブンキさんはハット、サングラス、スーツと全てを黒でドレスアップしてきてブルース・ブラザースのいでたちでバッチリと決めてきました。これがニヒルな面構えにジャストフィット。気合十分。準備万端整った。

コニタン「サングラス持ってくればよかった・・・・」とポツリ・・・このセリフは先月も言っていたような気がします(笑)

なんたってサングラス装着メンバーが4人もいるSTAですからね。別に各自示し合わせたわけでもないんだけれども、皆シャイなんだわ。

そうこうしている内にメンバー達の立ち位置、セッティング、チューニングも完了。

ミキサーのジャッキーからホーン隊1人1人へ軽く音出しの指示。

BGMが流れる中、それまでワイワイガヤガヤと賑わっていたオーディエンスもそろそろ開演?の空気を察してかステージに注視。

ライブモードに転換。

「オーケー!」マサとのアイコンタクトでスタート。

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

KUNI・・・TP CHO VO PER

MITSU・・・TB CHO

SHIGE・・・TP CHO

KONITAN・・・G CHO

YOSHIKI・・・DR CHO

BUNKI・・・TS CHO

***SET LIST***

1、ⅠCAN’T TURN YOU LOOSE(お前を離さない)・・・THE BLUES BROTHERS

2,~PETERGUNN・・・THE BLUES BROTHERS

3、~GIMME SOME LOVIN’・・・THE BLUES BROTHERS

4、PICK UP THE PIECES・・・AVERAGE WHITE BAND

5、SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM

6、~GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES

7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

マサからメッセージアナウンス「はい、たいへん長らくお待たせしました。はやいものでもうオオトリのバンドとなりました。

最後も盛大に盛り上がっていきましょう!we are the sapporo transit authority!yeah!」

マサからヨシキくんヘ4本指立ててゴー・サインを送る!

スティック4つ打ちカウント「お前を離さない」で盛大にはじまった。

しょっちゅうS・T・Aライブを観ている観客は、このオープニングでまず度肝を抜かれたようです。

いつもは典型的なるブラスロックサウンドの「イントロダクション」で幕を開けるのが、ここ数年定番となっているのですからね。

これはこれで良い意味での裏切り行為。

予期せぬストレートでアグレッシブなる縦ノリビートに、やんやの喝采。

猛然と突き進むS・T・A。

ステージの左右には弦楽器コンビが陣取り、全身強烈なアクション発散でリフを刻み猛威を奮い、バック・センターではパワフル・ドラマーが圧巻の轟音轟かす。

そしてフロント中央にはホーンセクション4人組が、腰をくねらせつつも大股開きでメインとなるフレーズで颯爽と応戦すると言うスタイル。

このコンセプトでライブ展開を狙っていきます。

早くも飛び跳ねて曲に入り込んでいる客があちこちに出現。

この誰もが知っているソウルフルなスタンダードソングが、もろツボにはまった様子。

ソロの切り込み隊長は、待ってましたあ!とばかりの勢いにのってブンキさん。スイッチが入ったあ!

ポーカーフェイスの佇まいのまま、いきなり吹き荒れるテナーサックス。

横でプレイしている我々もビックリするほどの手堅き迫力。

本人は「スコアは苦手・・・」とこぼしていたのに、いざ本番となるとこの凛々しきお姿。

いやはや御見逸れしました。

想像を絶する、超絶技巧のパフォーマンスだ。

ブンキさんの弁「普段あまり吹けないから、思い切りやれて嬉しい!」

それよそれ、もっともっと吹きまくってちょうだいな。

クニはカウベルで渋くサポート。シゲ&ミツは小刻みに体でリズムをとりながら、次なる出番へ向けて待機。

そして頃合いを見計らったかのように、ブンキさんが音を伸ばしながら後方のヨシキくんに向けて高々と右手を振ったのを機に全員一丸となっての雪崩れ込み。

怒涛のエンディングを迎えて、観客は熱狂の渦。

1分ちょっとの曲なんだけど、それがかえって効果覿面で、掴みはバッチリとばかりにマサ&コニタンが「「イエー!」と誇らしげに手を振りかざす。

間髪入れずにヨシキくん、ジャストタイミングで今度はミディアムテンポのドラミングでボトムキープ

「ピーターガン」だ。

今回のライブは、ほとんどの曲をノーマル・ヴァージョンで網羅。

マサはダウンピッキングのまま、左足をモニター・スピーカーに載せて身を仰け反らせる。

そして、コニタンとユニゾンリフをぶちかます。

そのコニタンも負けじと、あの手この手で秘技を繰り出してきます。

這いずり回る旋律に、ヨシキくんも淡々とセンス良く絡みつくようなフィルで対応。

この一種不気味でダンディズム漂うインストウルメンタルの売りは、3者3様のソロ・リレーに尽きます。

トップバッターは再度ブンキさんによるテナー・サックスが18小節間延々と唸りを上げる。

このライブに臨む気迫には並々ならぬものを感じ取れます(クニはタンバリンでひたすらパーカッショニストに徹します)。

バトンを受け取るのはミツ。

横でシゲはミツのソロをジッと見つめていて、感無量の極致だったそうです。

その気持ち、わかるような気がします。

なんたってシゲ&ミツがS・T・Aでステージを共にするなんて、いつ以来のことだ?

さあ、3番手に控えしはコニタンのギター・ソロだ。

この日、会場入りする直前に購入してきたというコンパクト・エフェクターを早速フル稼働。

本人は「アンニュイな雰囲気にピッタリとはまるソロがなかなか弾けない・・・・ただダラダラと弾きまくるというのも芸がないし・・・」と驚きの悩みを告白していましたが、蓋を開けてみたらばジミヘンっぽい嘶きソロをこれでもかああ!!というくらいの勢いで弾き出していました。

徐々に熱が入ると最前列にまで出てきて、チョーキング。虚空を見つめつつも、身を反らしての大熱演。

しっかりと起承転結で纏め上げて、自分のポジションに戻ります。

絵になるギタリストだ。

寸分の狂いなく全員呼吸もピッタリにマサがベース・ネックを上下に振り回してフィナーレを迎えた。いい感じの仕上がり具合だ。

3曲立て続けメドレーで、シカゴはじめ数多くのバンドもカヴァーしている「ギミ・サム・ラヴィン」

もう観客はすっかりエキサイトしまくっています。ヨッシャア!

ヨシキくんの正確無比かつ、今度は前ノリアクセントがアドレナリンを噴出させまくる。

「ヘイ!」の掛け声では、メンバー全員が元気一杯に拳を突き上げるポーズ。

この一体感は申し分なき快感。

マサは喉も張り裂けんばかりに叫び続けながらも、四六時中ジャンプ、キックをそこいら中にぶちかます。

クニはコーラスワークで更なる抑揚感を華やかに型造る。

心底頼りになる、多忙な男だね。まさに痒いところへいつでも臨機応変に手が届くような存在だ。

マサは体勢をグッと低く構えた半身状態で2番の歌唱に突入。

横一直線に居並ぶ勇ましきブラス隊の男らしいことといったら、それはそれはたまりませんよ。

ところで、いきなりトラブル勃発・・・・。

急遽3番の歌詞カットのエディット・バージョンに落ち着きました(笑)。

そんな不測の事態に陥っても、パニックにならず何処吹く風で対応。

客は誰一人としてそのことに関しては気づかなかったそうです。恐るべしふてぶてしいS・T・Aのメンバー達よ。

何も知らない観客達からは「イエー!」のエールがかえってきたからね。

これはこれでライブならではの醍醐味さ。しかし、やはり「ステージには魔物が潜んでいる伝説」は本当だった・・・・・。

「今日のこのメンツでのライブは初です。遠路はるばる駆けつけてきたメンバーもいたりして、毎月S・T・Aと言う名のもとニュー・バンドを結成しているような活動状況です。

じゃあ中盤に差し掛かってきたので、ここでホワイト・ファンクの代表作を一発かましてみたいと思います。皆さんはキャンディ・ダルファーのカバーでお馴染みじゃあないかな?アヴェレージ・ホワイト・バンドで・・・ピック・アップ・ザ・ピーセス!」

マサがタイトル・コールをした途端に会場から「わあ!!」「いいねえ!!」

ドッと湧き上がりました。

セクシーな響きが伴うたまらなく官能的なイントロ。(当初ヨシキくんに送られた音源がSTAのものとは違うもので、戸惑いもありましたが、ここにきてスムーズに収まってグッドです)

コニタンはお得意の必殺ワウペダルを踏み込んで独自の音色アレンジを施しています。ただ単にベタベタ踏むだけではなく、ペダルを駆使しながらも足元が歌っているのですよ。脅威だ!ピッキングタッチもより滑らかでソフトに艶やか。

S・T・新生面がここでも露に。

一種独特のタメがクセモノなんですよね。ヨシキくんもじっくりと噛み締めるように、カラフルな間合いを解き放っています。

かと思えば、千手観音のごとき素早いバチ捌きも繰り出すんだからね。

向かうところ敵なしの完全無欠ドラミングで魅了してくれます。

コニタンは黙々とコードカッティングに専念。味わい深いブラス・セクション。

印象的で逞しきリフのコントラストで皆、ガッチリ無難に頑張っています。

またもやブンキさんのテナー・サックス・ソロが彩を添えてくれた。見るからに気持ち良さそうで、やっぱり役者が違うねえ。

曲の表情にチラホラと変化を与えているヨシキくんは、相当に聞き込んだ痕跡が随所に見え隠れしています。

これも努力の賜物だ。報われたね。

曲ごとに花形スターがちょくちょくと変わる、ユニークで贅の限りを尽くしまくったバンドです。

知性漲る冷静沈着なシゲと、アットホームで人懐っこいクニとの異色のトランペット・コンビネーションも、お互いの信頼関係により相乗効果が現れて、それがバンドに波及、何倍ものケミストリーが生まれるわけであります。

「じゃあ、あと残すところ3曲。

S・T・Aは、ほとんどの曲がアメリカン・ロックで占められているんだけど、ここでブリティッシュ・ナンバーを2曲立て続けにお送りしたいと思います。まずは全然ブラスロックではありませんが、サイケデリックなクリームの・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!(シカゴもデビュー前に取り上げていた曲)」

ここでも、コアな世代のファンらしき観客達から「いいぞ!!」のエールが飛んできました。

あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらいの一体感。

コニタンは最近チャーのカヴァー・テイクをこの曲の参考にしているらしく、本来の野暮ったさをできうる限り排除して、よりモダンな味付けを施してきました。

じらしにじらしまくったかのような、あのリフをほぼナチュラル・トーンでピッキング。

しかし、その直後にリズム隊がメガトン級のユニゾンで猛追撃。

結局は、極上のへヴィーロックに豹変。

照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。

ヨシキくんのジンジャー・ベイカー直伝アフリカン・ドラムに乗って、マサがジャック・ブルース役で魂の咆哮。

ブラスのアレンジはコロシアムのテイクを拝借してきて歴代S・T・Aホーン・メンバーらが、ライブのたびに手直しを加えていったという裏話があります。

まあ、この辺に至っては、余裕をもって望めるというもの。

続々と観客達もより間近で目撃しようと、最前列イスに詰め寄ってきます。

コニタンのアドリブが全員にほどよき刺激をバシバシと与えてきます。

ウーマントーン、サスティーン、3連のトリル、チョーキングなどなど荒々しく持ちうる限りのテクニックをヘッドバンキング交えて惜しげもなく注ぎ込みます。

エンディングではアヴァンギャルドで、ノイジーに全員で爆走波状攻撃(ブンキさんは遂にジャケットを脱ぎ捨てた)。

 「続けていきます。ブラスロックの原点ともいうべき曲。ザ・ビートルズでリボルバーに収録されています。皆、これ知っているかな?・・・・・ゴット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ!」

間合いを見計らったかのようにヨシキくんのカウントから「ズドーン!」

シカゴもBS&TもEW&Fも取り上げていた、とってもライブ映えする珠玉の名曲。

マサのハイトーンに、英語が苦手(!?)というクニが堪能な発音でコーラスを繰り出してきます。

(後日談・・・クニはポケットに伝家の宝刀ともいえるウインドウ・チャイムを入れたまま忘れて、ライブ中やっとそのことに気づいたそうです。

これも笑い話として払拭してしまうくらいに、この日は絶好調でしたよ)。

サビ・パートにおけるマサとコニタンによるユニゾンも、カッチリと収まっていたね。

素晴らしい。

後半ドンドンとヒートアップしていくところをメンバー全員、冷静なる判断で鬩ぎ合い、マサの「1・2・3・4!」の掛け声で無事終了。

「イエー!」「サンキュウ!ここでS・T・Aはあまりやらないんだけど、他のバンドにならってメンバー紹介などをやってみたいと思います。」「やったあ!いけえ!!」

「人数が多いので、ちょっと時間がかかるよ。今日うちが一番の大所帯でしょう。でもこれでもいつもより少なめなんだよ(笑)」

マサが1人1人のエピソードや思い出などを散りばめながら、懇切丁寧に指差し紹介。もちろん拍手喝采。

コニタンがS・T・Aの平均年齢を下げてくれているんだけど、もうこうしている間中、ギターが弾きたくてうずいているのが伝わってきます。

マサがメンバーを紹介するたびに、合の手よろしくギター・ジングルを差し込んでくるお茶目振りを発揮。

メンバー全員が、すでに汗まみれ。

「和気藹々と進行している中、いよいよ最後の曲となりました!ここはラストに相応しく極めつけの曲。今の時間帯にはピッタリです。

邦題は長い夜!・・・・・25OR6TO4!!」

コニタン渾身の力を込めて挑みかかる「ガガガガガーン!!」

メンバー達も間合いを縫って「ヘイ!」と腕を突き出すのは最早お約束。

待ってました!とばかりに駆け込んでくる対バンのミュージシャン達。

皆のお気に入りなんだね。もうジッとしていられないよ!という感じが、こちらにまでヒシヒシと伝わってきます。

もう数え切れないくらいにこの曲はライブでプレイしてきたけど、この日くらいワイルドで切れ味鋭い「長い夜」はなかったでしょう。

メンバー全員が解き放たれたビーストと化し、襲いかかってきます。

タップリとフルバージョンで披露したので、S・T・Aに参加した事のあるオカちゃん垂涎の1番と2番の間に差し込まれるブラス・フレーズも当然鳴り響いた。

エキサイトしてステージヘ手を伸ばしてきた観客達へ向けて、マサもモニター乗り越えてリアクション。

パイプバーに左足を載せて前傾姿勢で対応。

さあ、メインイベントともいえるギターソロだ!思い残す事のなきようコニタンは与えられた小節数の中で持ちうる限りのエッセンスを注入(実はこの日のコニタンは風邪気味で体調があまり芳しくなかったのですよ・・・)。

もちろんトドメはワウペダルで決め!

マサも足元に駆け寄って、両膝ついてのフォーメーション。

そのままヨシキくんのところにも走り寄って、バスドラムに片足載せ不敵な笑みを浮かべる。

ヨシキくんはクラッシュビートでも「お前を離さない」「ピーターガン」「長い夜」などを以前はプレイしていたので、全く問題なく涼しい顔をして巧みにこなしきっています。しかし彼の機転の素早さ、センス、対応力、記憶力、感の鋭さには脱帽です。

常人じゃあないね。重宝されるわけだ!と改めて納得。

さあ、泣いても笑っても最後の時がやってきた。マサがベースギターのネックを振り落とし、肩から外して両手で高々天井近くにまで持ち上げて構えた。

最前列の観客めがけてマシンガン乱射のポーズ!

キラー兄ちゃんまでをも、蜂の巣にしてしまったあ(笑)

全員が余力を振り絞ってレッドゾーンの限界に達した瞬間を狙って幕を下ろしました。

心地よき疲労感が漂う。

「ありがとうございました。この後の新年会も楽しんでいきましょう!」

ヒコがステージに上がってきてマイクを手に締めのご挨拶

「もう一度S・T・Aに盛大なる拍手をお願いします。」「イエー!」

「このイベントは5年くらいやっていると思いますが、今後ともよろしくお願いします。」

パチパチ!

風邪気味のコニタンもライブ中はまったくそんな素振りもなく大役を果たしました。めでたし、めでたし!

後片付けを終えたら、歩いて3分の斜め向かい側居酒屋にて打ち上げです。

もうあたり一面がグシャグシャの完全燃焼。外は極寒だけど、どの顔も熱気ムンムン。酔っ払いもけっこう目撃。

ドンちゃん騒ぎが待ってるよ!

 

VERY SPECIAL THANKS TO・・・EGAWAKUN&JACKIE&HIDE&SHOWーKO&IKU&MU-TCHAN&ABE-SAN&DEGUYAN&YOSSEY&GUM&COCA-COLA&KILLER&FRENCH FRIES&MR,NAKAYAMA&HIKO-CHAN!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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portrait(chicago)

2018-02-01 12:21:00 | CHICAGO

浮世絵役者絵のうち、役者の個性をとらえて描いたものが特に「似顔絵」と呼ばれるようになった。それ以降、浮世絵に限らず、人物の顔を似せて、あるいはデフォルメして描いた肖像画も「似顔絵」とよばれるようになった。

masa's art chicago logo respect gallery

〜ウィキペディアより〜

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wynton marsalis/hot house flowers(CD)

2018-02-01 12:02:09 | free form space

ウィントン マルサリスの名盤「スターダスト」(hot house flowers)
このアルバムは、兄ブランフォードマルサリス繋がりで購入したもの。
ポリスからソロ活動に移行したスティングは、ずっと私のお気に入りだったので、バックのメンバーたち(ダリルジョーンズ、オマーハキム、ブランフォードマルサリス、ケニーカークランドなど)にも興味が湧いた訳。
で、ふと店頭で見かけたウィントンマルサリスCDを衝動買い。
世紀の天才ジャズトランペッター、ウィントンマルサリス初のストリングス共演アルバム。
一曲のオリジナルを除けば、他は全て永遠に輝くスタンダードばかり。
タイトルソングなんかその代表格。
最高のプレイを堪能させてくれます。
さすがマイルス二世と呼ばれるだけあって、広範囲にわたる実力は申し分無し。
この人は、クラシックの素養もあるのですね。
1984年発表8曲入りの作品。当時まだウィントンは22歳!
なんと2日間でレコーディングしたらしいですよ。
安定した美しいトランペットの音色に延々と酔いしれさせてくれます。
表現力も素晴らしい!BGMに…なんてもったいない。これはじっくりと聴きこみましょう。
参加ミュージシャンは、兄さんのブランフォード、スティングバンドから故ケニーカークランド、ベースにはロンカーターのクレジットも!
ウィントン以外のメンバーらも絶妙なソロを披露してくれます!^_^
収録時間41分56秒。

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candle (chicago)

2018-02-01 10:40:15 | CHICAGO

ろうそく とは、綿糸などを縒り合わせたものを芯にして、芯の周囲に蝋やパラフィンを成型したもののこと。芯に火を点して灯りなどとして用いる。ロウソク、ローソクとも。 芯の先に点った炎によって周囲の蝋が融けて芯に染み込み、さらにそれが気化して燃焼することで燃え続けるしくみである。 

masa's art chicago logo respect gallery

〜ウィキペディアより〜

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三大ギタリストを答えよ…⁉️

2018-02-01 10:38:12 | free form space

最近、最もビックリした事!高校の音楽授業で…「3代ギタリストを答えよ!」なんていう問題が出されたんだってさ!(◎_◎;)。更には「それら以外でギターの神様を答えよ!」ときたモンだ❗️そういう点では、羨ましい世代だ。教科書なんかもロックフォト満載だし、バンド演奏の仕方なんかも解説されてる。私は学生時代、音楽の授業は嫌いで退屈だった…。写真は1975年発売の本です^_^!

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japanese drum(chicago)

2018-02-01 02:08:53 | CHICAGO

和太鼓は、打楽器のひとつ。日本の太鼓の総称。大きく分けて長胴太鼓、桶胴太鼓、附締太鼓の3種類がある。祭礼、歌舞伎、能、神社仏閣における儀式等に用いられ、木でできた胴に皮を張り、それを振動させて音を出すものである。桴で叩くものを太鼓と呼び、手で叩くものは鼓と呼ばれる。

masa's art chicago logo respect gallery

〜ウィキペディアより〜

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wynton marsalis&eric clapton play the blues live at Lincoln center(CD)

2018-02-01 02:04:17 | free form space

wynton marsalis&eric clapton play the blues live from jazz at lincoln center
2011年ライブ作品
10曲入り
もはや説明不要のクラプトンと、天才ジャズトランペッターにしてマイルス二世と言われたウィントン夢の共演アルバム。
私がこのアルバムを知ったのは、札幌キタエールにクラプトンさんがガッド、ウィンウッド、ウィリーウィークスとコンサートに来た際に、ロビーで新譜広告として張り出されていた時。
コンサート姿は未見だったガッド、ウィンウッドが私の一番の目的でしたが、開演してからアリーナ席のオッサン達がずっと総立ちの観客達に向かって「座れ!」と大声出していてうざかったのが残念でしたね。気に入らないなら、平地のアリーナではなく、斜め席のスタンド席を買えばいいのに。
別にその場で立つのはオーケーでしょ。ただ自分が疲れるから立てない訳だ。コンサートの楽しみ方を知らないオヤジめ…と思いながらも、大体そいつらって私より年下なんだよねー(T ^ T)。コンサート自体は素晴らしかったけど。

はい、この写真のアルバムの話です。
はっきり言ってクラプトンの影が薄い。
全体をマルサリスがメインはっています。まあ、クラプトンのギターワークは相変わらず燻し銀の光を放ってはいますがね。
クラプトンのボーカルがサッチモばりに唸りをあげていて渋いし。
タイトルはブルースと表記されていますが、内容はもろにジャズであります。
クラプトンも新境地開拓とばかりに、ツワモノ揃いのメンバーたちの中でも自然に溶け込んで頑張っているところなんかはさすがです。
ほとんどが私にとっては知らない曲ばかり、メンバーも聞いた事のない名前ばかりですが、そのスジモンには納得のラインナップなのでしょうね。
このライブで「レイラ」をプレイする事に当初は躊躇していたクラプトンだったのですが、見事なジャズアレンジに蘇ったのを聞いて承諾したそうですよ。
バックにはクラリネット、バンジョー、更にホーンではミュートをかけて、ピアノやウッドベースもソロをフューチャー。
予備知識無しに聞きはじめると予想とかけ離れていてビックリしますよ。
賛否分かれるところでしょ。
なんたってオープニングナンバーではいきなりデキシーランドジャズを全員が嬉々として演じてます。
DVDではマルサリスに半ば強制的にやらされたクラプトンによる長々のMCも堪能できます。

ちなみにウィントンの兄ブランフォードマルサリスはポリスからソロになったばかりのスティングのバンドメンバー。
私は彼らのライブをお台場、真駒内で目撃しました。
大ヒット曲「イングリッシュマンインニューヨーク」におけるサックスソロもブランフォードによるもの。筋金入りのマルサリス音楽一家です。

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