THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

ROD STEWART/TIME(CD)

2018-05-11 18:43:29 | free form space

ロッドスチュワート、そろそろまたジェフベックと組んで何かやって欲しいなあ。
というわけで、2013年発売の12年ぶりオリジナルアルバム「タイム」です。12曲入り。
2001年の「ヒューマン」以来。
その間には「ザアメリカンソングブックシリーズ」「クリスマス」「ロック」「ソウル」のカバー企画ものを立て続けに大ヒットさせてロッド健在なり!を証明してくれました。
で、このアルバムの内容はリラックスしながらも、貫禄ある仕事をしています。
思い切りシャウトしたり、派手な演出を施すことなく、ベテランの風格漂う好盤。
長い年月で培ったキャリアの集大成とでも言えますが、まだまだロッドには枯れては欲しくない。
極上のポップ、軽快なロックンロール、お約束の泣けるバラード、渋いR&B、ミディアムテンポでじっくりと聞かせるハスキーボイスと盛りだくさん。お気に入りでもある、トムウェイツのカバーも嬉しいところ。ロッドが曲作りに着手したのも久しぶりなだけに、長年の相棒ケビンセビガーと共に有り余るアイデアを注ぎ込んだようですね。と言うわけでして、ロッド節健在だあ!高らかなる復活宣言とも言える1枚。

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chicago Ⅶ(市俄古への長い道)

2018-05-11 17:45:11 | CHICAGO

シカゴⅦ(市俄古への長い道)
シカゴのオリジナルアルバムとしては7枚目
1974年発表。全米1位を記録。
デビューから3作目まで続いたアナログ2枚組が、ここにきて久しぶりに復活。そして最後の2枚組となります。
初期オリジナルメンバーとして人気実力共に絶頂期に達した感ありのシカゴ。
どのバンドにも言えることではありますが、シカゴも音楽的に円熟味を帯び、前作から徐々に試みていたホーンの後退、ポップ志向、コーラス面における充実、リズムを中心としたあらゆるジャンルへの挑戦、そしてロバートラムが大胆に導入をし始めたシンセ類ますますの台頭。
これらの事案を伴い、試行錯誤を繰り返しながらのツアー。
そこで得たあらゆるものを早速スタジオレコーディングに持ち込んでみます。
初期段階の時点では順調に進んでいた作業も、メンバー間の方向性の食い違いで頓挫しかけます。
ピーターセテラとプロデューサーのジェームズウイリアムガルシオは「商業的リスクを背負ってまで、このまま取り組むより、よりポップ路線を推し進めるべき」(ちなみにこの頃からガルシオはシカゴに対する興味が失せてきたそうで、実質的なプロデューサーはシカゴによる部分が大きい、と後にダニーセラフィンが語っていました)
他のメンバーらは「よりジャジーで初期の勢いある実験的な音楽を突き詰めるべき」
話し合いの結果、双方の意見を尊重するという形に落ち着き、結果としては2枚組となるわけであります。
シカゴがデビュー以前から多大なる影響を受けているビートルズのホワイトアルバムとシカゴⅦは、よく比較されてきました。
2枚組であること。
メンバー全員が曲作りに参加。曲によってはメンバーが担当楽器を持ち替えたり、全く参加していない。
豪華なゲストを迎えている。各メンバーのソロ色が濃厚に反映されている(次のⅧから正式メンバーとなるラウジールディオリベイラのパーカッションが燻し銀の光を放って、随所で良い仕事をしています。)
そしてアルバム全体を通してのトータル性には欠けていて、乱暴な言い方をすれば、各自が持ち寄った楽曲の羅列。
まあ、こんな感じでしょうか。賛否分かれるところではありますが、やはり誰がなんと言ってもⅦは私のお気に入りなんです。これは凄いアルバムだああ!
何度聞いても飽きのこない、贅沢この上なき濃厚な作品群。メンバー達がそれまでのお堅い既成概念から解放されて、自由にのびのびとプレイしているでしょ。
まず、前半は延々とインストが続きます。アフリカンビート、ジャズ、フュージョンサウンドと素晴らしい。
ダニーのワイヤブラシによるドラムソロも聴きごたえ満点(エルビン&ジョージョーンズに捧げられています)
ロバートによるプログレ、全員による息をもつかせぬインタープレイの連続を経て、やっとボーカルが登場。
後半はアコースティック、オーケストレーション、ラテン、ボサノバ、、バラード、ファンク、ソウル、ゴスペルなどをシカゴ一流のブラスロックにブレンドして収録。
ここからは3曲のヒットも生まれています。
ジェームズパンコウの「遥かなる愛の夜明け(9位)」リーログネイン初の作品「君は僕の全て(6位)」ビーチボーイズも参加したピーター作品「渚に消えた恋(11位。ただし日本未発売…)」
ジャケットデザインは、シカゴ市にまつわる事柄をレザークラフト仕様にてエンボス加工しています。
LP写真は日本盤、見本盤、アメリカ盤、そのサンプル盤、4チャンネル盤、そしてなんと1枚に編集されたペルー盤‼️他はCD群…

コメント (4)
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ROD STEWART/another country(CD)

2018-05-11 00:45:22 | free form space

ロッドスチュワートの現在のところの最新スタジオアルバム「アナザーカントリー」
2015年発売。
JBG、フェイセズを経て、アメリカへ渡り正真正銘のスーパースターとなってブイブイ言わせ浮名を流しまくっていた時代も、ゴージャスロックで悪くはなかったのですが、ツウなファンに言わせればソロ初期の「ガソリンアレイ」「エブリピクチャーテルズアストーリー」の頃が最高!
永遠の名曲「マギーメイ」はじめ、若きロッドの魅力を遺憾無く発揮していて素晴らしい事この上ない。
スター街道を突っ走った後も、ロッドは癌の病を克服。まるでフランクシナトラのような「グレートアメリカンソングブック」シリーズやソウル、ロック、果てにはクリスマスなどなどのスタンダードカバーアルバムを立て続けに発売して人気が再燃するのです。
そして久しぶりに企画モノではなくオリジナルアルバムを制作。
「タイム」の好感触に気を良くしたのか、この「アナザーカントリー」を発表します。
ディスコのリズムナンバーから初のレゲエに挑戦したり、カントリーからスカ、そしてトラッドソングまでもが心にしみいる。
トラッド…そうなのです。ここにきてソロ初期の頃のサウンドを彷彿とさせてくれて、たまらないくらいに嬉しくなります。ロッドも新鮮な感覚を求めて初心に帰ったか…。
無理なく嫌味無くロッドのハスキーな歌声が響いてきます。
まだまだ元気いっぱいに現役で頑張ってね〜^_^。

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