はい!早速怒涛の後半戦ライブレポート続編に突入いたします。
7、17:25~17:55
稲葉美紀DEAR FRIENDS
J-POPS
札幌から初参加です。
この5人組みバンドも近年S・T・Aとは何かと縁のある人達ばかりですね。
特にミキミキ嬢は最近の評判うなぎのぼり。一度でも彼女の歌声を聞いたならば虜になること請け合いです。さすがコンテスト荒らしとしてブイブイいわせただけはありますなあ。
今回もテクニカルなイケメン・ミュージシャンたちをバックに従えて、貫禄のボーカルを目一杯に披露してくれましたよ。
彼女曰くこれを「お姫様状態」と言っていたけれども、いやいやそれ以上ですよ。堂々たる神々しきディーヴァが後光を射しての登場!!
バンドのメンツは全員がそれぞれにS・T・Aとはしゅっちゅうタイバンを組んでいるミュージシャンばかり。
すっかりバンド・ファミリー化しています。
それでは今更ながら説明解説するのもなんですが、とりあえずいきますね!
ヴォーカルには紅一点の華麗なる歌姫ミキちゃん。
彼女は多方面のバンドに所属、もしくは率いています(ポップスはもちろんのこと、アニソンから様式美へヴィーメタルまで)。才色兼備とは彼女のことです。
ドラマーは元S・T・Aの伊達男セッキー。笑いをしっかりととりながらも、見るからに善人丸出しだ。
彼も、数多くのバンドを掛け持ちというモテモテ・ミュージシャン。この日は1バンドだけの出演とのこと。意外だね。ご多分にもれずひっきりなしに「セキさ~ん!」とラブコールが飛び交っていました。根っからのバンド好き男。セッキーはそのフレンドリーな人柄から想像も付かないくらいの熟練技を発揮。一見の価値アリ!。いつもの黒いベストは今回はおあずけ。
ギタリストは「小樽のジェフ・ベック」と私は呼んでいます。なんと人気者のコバちゃんだ!(G&Lのテレキャスター。ASAT。ブロンドカラーのメイプル指板)
彼もトレードマークの渋いベルボトムとベストはこのバンドイメージを考慮して封印です。
さすが有名人のコバちゃんらしく、この日もすぐ隣のゴールドストーンにてライブをこなして運河プラザ入り、この後もまたゴールドストーンにライブ出演のために逆戻りするというワーカホリックぶり。
かっこいいサウスポー・ベースのトシくんは、フェンダー・ジャズベースのオレンジ・ボディを使用(ローズ指板)。
キーボードはササくん(コルグを使用。マイ・ソウル電気楽団のメンバー)。
去年のベッシーホールでは、インストウルメンタルとボーカルを織り交ぜた変則編成の5人組フュージョン・ロック・バンド、今年1月のスペース・アート・ホールではピアノ弾き語りを中心に据えたバンド編成でしたが、今回はMIKIMIKIヴォイスとトークを目一杯に散りばめてフューチャーしてくれました。
で、会場入りした彼等をマサが捕まえて、素朴な疑問を投げかけてみた。
「一体全体ブレイク・スルーとこのバンド、結局どのように区別するのかな?」
とどのつまりは、ブレイク・スルーはセッキーによる純粋なる多重プロジェクト。
で、こちらも表向きはセッキーがリーダーなのですが、実質的に影で取り仕切っているのはミキミキちゃんだとのこと。
なるほど!この差はやたらとデカイ(笑)
司会者のサイトウ氏がアナウンス「さあ!一緒に歌って踊っていただきましょう!」
もうこの瞬間からミキミキ・ワールドにあなたを誘います。とくと酔いしれてくだされ。
鮮やかな赤いジャケットに黒のパンツルックスタイルで見事に舞うミキミキちゃんのMC「こんにちは、稲葉美紀dear friendsです。はじめまして!見慣れた顔ばかりで安心しております(笑)
小樽の街にはしょっちゅう来ているのですが、北一ガラスやルタオのチーズ・ケーキしか知らなかった・・・このような会場があるなんて全然知りませんでした。今日は皆さんの知っている曲を歌いますので、一緒に楽しみましょう!じゃあ、やりますね!お願いします!・・・・・・・・・松原みきで・・・・真夜中にドア・・・・」
セッキーによるカウント。
出た!マサがずっと心待ちにしていた想い出の曲がはじまった。
初っ端からぶちかましてくれました。
そうきたかいな、さすがだ、MIKIMIKI嬢。もうこれだけで掴みはオーケーさ。
感情移入申し分なし。いやはやなんとも参りました。(もうこれをやられたら私は思い残す事は何もありません・・・・。)ウルウル状態。
即座に最前列はダンスフロアと化す。
ミキミキちゃんはファッションリーダーだけにステージのたび、ありとあらゆる服を小粋に着こなしていて、憎いほど様になっています。
男性陣が全員黒でダンディにバランスよく統一しているところなんて、気合の入り方が半端ではないですね(ハット、サングラス、ネクタイもポイント高し!。一見ブルース・ブラザース風)
今回のレパートリー群にもジャストフィット。
おしゃべりに興じていた観客達も、黙って聞き入ってましたよ。
そしてただただ、聞き惚れるのみ。
「1曲目は私と同じ名前で松原みきさんの歌でした。じゃあ次にいきます。静かな曲で熱唱させていただきます。乞うご期待!・・・中島美嘉で・・・STARS!(ペコリと義理固く一礼)」
とにもかくにも選曲がずば抜けていてグッド。
シンセの優しくて淡いオーケストレーション・サウンドが、そのまま本編へと繋がる演出。
ポップ・フレィヴァーに満ち溢れた、素敵なしっとり系バラードでとろけさせてくれます。
照明も煌びやかに、グッと場面転換。まるでロマンテックな名画の一場面に入り込んだような錯覚に陥ってしまいました。
MIKIMIKI嬢はハンドマイクで切々と透き通るようにかつ、語りかけるように歌い紡いで皆を引き込んでゆきます。
叙情的なエレクトリック・ピアノによるバッキングがメインだけあって、どこからともなく溜息が漏れてきそう・・・・。
前半は延々と情感漲るメロディアスなヴォーカルを堪能させてくれます。心にしみじみと染み入りますね。
会場内は水を打ったような静寂・・・・誰もが、演奏に浸ってじっくりしんみりと感傷的。照明も愁いを含んだ光へと変幻自在に瞬きながらステージを包み込んでいます。
おっと、油断していると何故だか鋼の涙腺がここでも緩んじゃいそうだ・・・・・・・・。
思わず鳥肌が立ってしまいました。
安定感抜群のリムショットとバスドラム。やや抑え目なベースがシンクロしてリズムの架け橋となって支え続けます。
ドラマティックな空気の展開で迫ります。
緊張感に満ちた各パートでしっかりと主張していますよ。ネオン・スティックを左右に振る観客。
コバちゃんは小樽界隈でロッカーとして暴れまくっている猛者なのだあ!。
でもここではシットリとメローで抑え目なフレーズをまるで別人のように奏でてくれます。守備範囲の広い素晴らしい男だね。たいしたもんだ。
有り余る才能の片鱗を見せ付けられました。
「ありがとうございます。熱唱させていただきました。もうすでに私は大人なんだけど、大人っぽい曲をやってみたいと思います」
3曲目は80年代に沖縄からデビューした早すぎたR&Bシンガーといわれる、知る人ぞ知る実力派・当山ひとみによるJポップ・ナンバー「ビハインド・ユー」。
かなりディープなマニアの間では語り草の隠れた名曲。
これ披露するのって初めてかな?まさにこれこそ極上の隠し玉。このバンドにとっての新生面を発揮。
セッキーのカウントにはじまって、ピッコロ・スネアから叩き出される貫禄タップリの切れっ切れボトム・サウンド炸裂!
ベースのトシ氏はさすがのチョッパー・ソロも交えて、そのままステージ・フロントに躍り出てタッピング・ファイトまでをも見せつけてくれました。
鋭いカッティング・ギターから、キーボードへと目まぐるしく駆け回るソロの応酬も凄まじい。
エフェクター効果もセンス抜群で、小技の連発には観客の視線も釘付け。目が離せません。
エキサイトする観客。全員がノビノビと息のあったプレイに専念。
極めつけは流麗なるギターから紡ぎだされるクリアトーンの音像。奇跡のセクシーパワフル・ヴォイスで応じるミキ嬢は新境地開拓。こういう側面もあるんだねえ。その引き出しの豊富さに驚愕。上手過ぎて美しすぎて思わず唸りつつも、聞き惚れてしまいます。
これだけ歌えるならば悪魔に魂を捧げてもいい!と思わせるほど。さぞかし気持ちいいんだろうなあ。微笑ましくも、羨ましい限り。
伸びやかでソウルフルな香り漂う美しいメロディラインが、浸透率が高くて琴線をビンビンと震わせます。
この頃になると会場のあちこちから「歌、上手いなあ・・・」と溜息まじりの声が聞こえてきた。
またまた新しいファンを獲得した模様。
ミキ嬢が再び懇切丁寧なるMC「楽しんでもらえてますか?。時代は変わってもいつまでも皆さんご一緒に明るくこのイベントを楽しんでいきましょう!皆さん、お願いします!」優しい人柄や思いやりをチラホラと覗かせるミキミキ嬢。
常にテンションの高いステージングのわりには、トークがとっても和気藹々。このギャップも魅力の一つ。
ではメンバー紹介をします!(ここでリスペクト目一杯こめて、一人一人を丁寧にアピール)」
キーボードのササくんは遠い岩見沢に転勤になってもバンドには在籍してくれているというありがたきメンバーなんだそうですよ。
「それでは、じっくりと堪能しながらシアワセな気持ちになってください!八神純子で・・・デジャヴ!」
セッキーのスティック4カウントから大ヒット曲へ。
永遠のニューミュージック・スタンダード・ナンバーを立て続けにプレイ。
遠慮無しに、喉を震わせて決めまくり。しかし改めて言わせてもらいます「いい声しているなあ・・・・」
咽び泣く素晴らしきギターも、極限までのサスティーンを轟かせてキーボードとハーモニー。
一緒になって歌っている人や、ウチワ片手に観戦しているお客さんも見受けられます。
そして、バックのメンバー達も、持ちうる限りの高度なインタープレイをエンディングで火花散るほどにしっかりとつぎ込んでくれました。
カウベル、サンバホィッスルがゴージャスな彩りを添える中、ドップリとお洒落なムードに酔いしれ癒されて身を任せるのみ。
ここでも、ギターの滑らかなる決め一音フィンガリングに雪崩れ込み。
「ありがとうございました。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。最後は大好きな曲なんですよ。十八番です。いつもは自宅でこっそりと弾き語りしているんですけどね。リーダーのセキさんがいい!とドヤ顔して言いながら八神純子をやってくれと。リーダーが譲らないので。私達も頑張って演奏していきます。
大丈夫かな?・・・・と私は朝から自分に暗示をかけてきました・・・・私は八神純子よ、私は八神純子よ!(笑)
じゃあ皆さんもよく知っているラストは・・・・MR,ブルー~私の地球~(1980年11月5日にリリースされた10枚目のシングル)」
アベさんが早速立ち上がり、一心不乱に踊る。
(アベさんの訪れるライブ会場にはステージ最前列中央「アベVIPシート」を設けるべきだ!と私は真剣に提案したいと思います。もちろんダンス・フロア付きでね)
一聴しただけで八神節だとわかる、流れるようなメロディが光を放つ快適な名曲。
やはり最後はこれに尽きるでしょう・・・
これをやらなければ許されない。ステージを降りられないよ。
伸びやかで張りのある官能的ヴォーカルを、身振り手振り添えながら惜しげもなく聞かせてくれるMIKIMKI嬢の真骨頂。
男性陣も難攻不落なこのバッキングでは、巧みなトリッキー・テクニックを駆使。余裕の表情で繰り広げてMIKIMIKI嬢を盛り立てます。
的確なドラミングが絡みつく中、アーミング&チョーキングを交えたギター・ソロもこちらによく響いてきます。
次々と矢継ぎ早やに繰り出される、ツボを心得たサビのパートで追随。
この選曲もナイス!嬉しい限り。
皆、我を忘れてウットリしています。
新生面を、垣間見たようです。その奥行きの深さと音造りに感服。
またもや、ミキ嬢の力量を目一杯に思い知らされてしまいました。
MIKIMIKI嬢に導かれて弾かれるメロディアスなサンタナ調ギター・フレーズ・タッチも絶品だ。
和風テイスト満載。こういうのも、なかなかに新鮮でいいもんだね。
あれっれれ・・・?ミキミキちゃんも客に混じってコバちゃんを煽っているではないかあ(笑)。
ミキ嬢の極め付けは、エンディングでの綺麗な圧倒的存在感あるハイトーンによる味付け。
もはや独壇場と化して感動的ですらありますよ。下手な言葉では到底表現できないくらいだ。そんなものいくつも並べたって無意味さ。百聞は一見にしかずとは昔の人もうまい事言ったもんだ。
拍手喝采の観客席から「MIKIMIKIさん、素敵~!!!」
当然でしょうね。それも素直に頷けるというもの。力量の差をまざまざと見せ付けてくれます。
MIKIMIKI嬢の豊かな声量はここにきても全く衰え知らず。恐るべし。益々艶を増しているではないか。「まだまだここで歌っていたいわ!もっともっと私の歌を聞いて!」とでも言いたげ。
「どうもありがとうございました!とっても嬉しいです。」好感のもてる安心で信頼度の高いステージングには、とっても満足さ。
今度はできることならば「パープル・タウン」も聞いてみたいなあ!
追記:数年前にSTAが小樽・北運河ライブイベントに出演する際、ギタリストが直前で病に倒れた事があったのですが、その時にコバちゃんが急遽1曲飛び入りで参加してくれてその場を一瞬でさらっていってしまったことがありました。あれは強烈なる出来事でした。おかげさまでそうとうに喝采を浴びて盛り上がった思い出であります。
8,18:05~18:35
会場に流れるBGMは、お洒落でジャジーなスタイル・カウンシル「シャウト・トウ・ザ・トップ」
この曲ってこれから登場するバンドに引っ掛けての選曲?それとも偶然??・・・・
GRASS STYLE(J-POP)は
江別と札幌のミュージシャン達で結成された5人組。
2年ぶり3回目の出演です。
このバンドとSTAは、数年前にはよく小樽でのライブでタイバンを組んでいましたね。
「文化の日・小樽市民会館」「かもめ亭・お気楽ライブ」でS・T・Aと舞台を共にしたものです!
どれもこれも、サイトウさんの企画でお世話になりました。
メンバー全員がマサに対して再会を祝しての礼儀正しい会釈がバンドの気さくな人柄を反映していて、こちらまで膝を正してしまいました。己のイージー・ライフを反省しなきゃあ。
曲目のほうは往年の輝かしき80年代男性シンガーによるJ-POPをカバーすると聞いちゃあ、いやが上にも期待が高まるというものです。
メンバーの顔ぶれはただひとりのチャーミングな女性メンバー・フェアリー・イトウちゃんが真っ白なミニのワンピースも艶やかにキーボードを担当(ROLAND JUNO-Di使用)、的確なるプレイが光るバンダナ姿のドラマー、黒いストラトキャスター(指板メイプル)使用の眼鏡姿ギタリストはシミズさん。ベーシスト・ヒグチさんは大柄の体に相応しくナチュラルカラーのジャズベース(メイプル指板)と黒のNY・CAPがお似合い。そして中央フロントにて黒のハットを被りヴォーカルとエレアコギター(TLシェイプでLINE接続)担当のリーダー・シライワさんは愛用のレッド・カールコードを連結しています。
まずは丁重なるご挨拶「それでは、日曜日の夜、酔っ払った音楽好きの小樽の皆さん、こんばんは!・・・・先ほど出演していたテイクオフ、ミキミキさん、素晴らしかったですね。私たちにも少しの間、お付き合いください。ヨロシクお願いします!!」
1曲目、佐野元春氏の「約束の橋」を、弾き語りから徐々にボルテージ上げての熱演。
「ダンサーズの皆さん、ずっと熱狂していたのにお疲れ様です。心を込めて歌わせてもらいましたよ」
このバンドは一見すると伝説のジャパニーズ・ブルースバンド「優歌団」を彷彿とさせますが、その実態は爽やかなるサウンドが目白押しです。
早速ヴォーカリストが上着を脱ぎ捨てた。
「暑いんだよ・・・・」
2曲目はスタレビことスターダスト・レヴューの代表作でもある「夢伝説」から。
イントロのキーボードによる連打から盛大に飛ばしてきました。
根本要氏のハスキーで力強いボーカルに負けないくらいのエモーショナルな声で熱演。
しかも今回は、J-POPの歴史を構築してきた男性シンガー達を多めに構成するというゴージャスな盛り合わせ。
中間部では原田真二の「シャドー・ボクサー」
それまでクールに黙々とプレイしていたギタリストが、突然火を噴くような凄まじきギター・ソロを披露。
そしてベースの安定感に満ち満ちたサム・ピッキングが、しっかりとボトムをキープしていて重量感を増しています。こういった隠し味的彩りが全体のサウンドをグッと引き締めてもくれるのです。
個人的にも嬉しい出来事。
甘く切ない恋心を切々と訴えるラブソング。ここではギターを肩から外してエモーショナルなボーカルに専念。
「ありがとうございます。本当にここのハコはいいですよね。小樽のお客様は暖かく迎え入れてくれるので大好きです。あと3曲なごり惜しいのですがお別れです・・・」
大御所、浜田省吾の「悲しみは雪のように」
このバンドはリーダーもMCで語っていましたが、80年代のジャパニーズ・ポップスを中心に取り上げていますが、ライブを観るたびにレパートリーがドンドンと充実しているのが手にとるように伝わっています。
心底このジャンルをメンバー全員がリスペクトしているのですね。
嬉しそうに一丸となって演奏している様子は微笑ましくもあります。
まだまだやりたい曲がいっぱいあるのでしょうね。
佐野元春コーナーで後半はまとめてきました。
問答無用のアンセム「サムディ」
この曲は琴線振るわせっぱなしでしびれましたね!
胸キュンと迫ってくる珠玉のナンバー。
しみじみとハート鷲掴み。
奥深くへと滲みるなあ・・・・。
「え~、皆さんと過ごしてきた時間も次の曲で最後となります」
心を込めてのメンバー紹介を織り交ぜながら「ガラスのジェネレーション」
誰もがここで若者時代に逆戻りさせてもらえるような青春代表メーッセージ・チューンにウルウルしてしまいます。
都合により元春ソング「ヤング・ブラッズ」は割愛されちゃったけど、それに変わる2曲が極上の出来で、今までに観た中でのライブ中数倍思い入れ込めて陶酔しちゃいました(このことはメンバーにも伝達済み)。
9、18:45~19:15
BGMにザ・ビートルズ「ドント・レット・ミー・ダウン」が流れる中、満を持しての登場は
「ザ・パーティーズ」!
小樽から4年連続6回目の参加。
トリ前に控えしは・・・・・・・って、今更説明するのも野暮ですなあ。
今回お送りするジャンルは、オールマイティーにはっちゃける内容で網羅!
もう飲んで歌って踊り狂ってるオーディエンスも、イキまくりのぶっ飛びまくりです。
編成は紅一点のナオちゃんがキーボード&コーラス(ローランド)、ギブソンの黒いキャップがお似合いのテヅカくんは塗装の剥げ具合も年季が入っているフェンダーUSAジャズベースをプレイ(3トーンサンバースト。ローズ指板。コーラスも兼任)。
ギタリストは、今はなきエンペラー会場の正面ビルにて「モンプチ」というお洒落なミュージック・バーを経営しているマスター。
使用ギターはおなじみいつもの愛器、フェンダーUSAカスタムショップ・エリック・クラプトン・モデル・ブラッキー・ストラトキャスター(メイプル指板)。もう一人のギタリスト・ニシやんも今回はお揃いのストラトキャスター(明るいサンバーストカラーのボディ。メイプル指板)。
リードヴォーカルは、お洒落なピンクのジャケットが一際鮮やかなサイトウ氏(奥様が先日パソコンで検索したら、必ずLA&ソウル・オリンピックの柔道で金メダルをとった同姓同名の故・斎藤仁氏が出てくるのだそうです)。
パーカッションのミナガワさんは、なんとエルビス・プレスリーのシャツを粋に着こなしています。これがすこぶる似合っているんだよね。
そしてドラマーのミツやんが加わっての総勢7人組。
「レイジー・ママ(キング・オリバー&ヒズ・ディキシー・シンコパターズ)」
序盤からノリノリのブルースで、和気藹々。
これって、柳ジョージのテイクでも有名ですね。
どの顔も見慣れた面々ゆえに、アットホーム感溢れるいい意味でのユルユルでの無礼講。
「WON’T BE LONG(バブルガム・ブラザース)」
2曲目では、ちょっと手法を変えてクラブ系の様相を呈しています。曲ごとに一貫している部分があれども、時代ごとの美味しいトコ取りでライブをノンストップで突っ走ります。
「ダンシング・オールナイト(もんた&ブラザース)」
ダンシングっていうくらいだからねえ、老若男女、国境や言葉・宗教の壁をも遥かに凌駕する定番中の定番ライブ曲。
語りかけるような序盤から一挙にヒート・アップするサビのボーカルを、たくみに歌いこなすサイトウ氏に興奮を禁じ得ません。
ハスキーなもんたよしのりの声にそっくりだという利点をフル活用。
皆さん、ステップを踏むのが上手でビックリ。
古き良き昭和の時代が蘇る。
一気にタイム・スリップ。
「ありがとうございました。イエ~イエ~!さあ、皆さん、早々と盛り上がっていますね。はい、どんどんといきましょう!次は・・・・すごい男の唄(三好鉄生)をお届けします」
この三好鉄生さんは炭鉱街の赤平出身なのですよ。
「これはですね~ジャンルでいえば、ドドンパです。わかっていただけましたか?」すると間髪入れずに「ナオちゃん、可愛い!!」などと、お茶目な声援も飛んでくるよ。
「次は昭和42年の曲。今から51年前の・・・・DAYDREAM BELIEVER(モンキーズ)」
酸いも甘いも噛み分けた、人生観が滲み出るオーラを発するサイトウ氏は、会場を見渡して心から満足そうに雄叫びをあげます。
5曲目では、ちょっと手法を変えて悩殺系の様相を呈しています。曲ごとに一貫している部分があれども、時代ごとの美味しいトコ取りでライブをノンストップで突っ走ります。
ステージ上ではマスターのギターが、マシンガン連射にようにフレーズを弾き飛ばしています。
「あのね、パーティーズのいいところは、全てが3分以内、後半のロックンロールは2分以内に収めているところです。皆さんのことを考えてね。それでは・・・・・若い広場(桑田佳祐)」
NHKの朝ドラの主題歌として大ヒットしたのも記憶に新しいですね。
あれはホノボノとしていて、とってもいいストーリーだったなあ。
パーティーズのカヴァーしている中では1番新しい曲。まあ、温故知新ムードが目一杯に溢れていますがね。
もうこのあたりに差し掛かると、会場後方からではステージ全く見えないくらいに、前方フロアがグチャグチャ芋洗い状態。
輪になってホップステップ大会の様相を呈してきました。
もう毎度お馴染みの光景ですがね。
「次はロカビリーで・・・・愛という名の欲望(クィーン)」
ツインギターから繰り出されるシャープでワイルドなカッティング。ミナガワさんのグルーヴィーなるラテン系シェイカーにも戦慄が走った!
ほらね!感極まって悲鳴に近い声をあげているファンもいますよ。
数多くの多種多様なるステージを経てきて、組み立てられたセットリストだからこそ、どこに出演しても臨機応変に対応できるバンド。重宝されるわけです。
「さて、どんどんいきましょう・・・・アンチェイン・マイ・ハート(レイ・チャールズ)」
サイトウ氏らは相当前からこの曲を取り上げていたのですっかりお手の物。
でも今回は久し振りにこの曲が復活したのですね。心境の変化っていうやつかな?
何だかんだいいながらも、相当に思い入れがあるのは明らか。
パーティーズ・レパートリーの中でも、定番中の定番。
「最後はロックンロールで締めくくりましょう!」
チャック・ベリーの「ジョニーBグッド」で、主役の座に躍り出てきたのはスーパーギタリストのマスター。
ジャンルを超越して、最も世界中で現在もずっとカバーされているロックンロールの代名詞。
滑り込むような3コード・ギターの原点かつ教科書のような代表格。
何度聞いても勉強になるなあ。
「アンコール!」の声が繰り返し発せられて再登場!
「はい、ありがとうございます・・・・・ハウンド・ドッグ(エルビス・プレスリー)」
おお!もしかしたらミナガワさんって、この曲のためにエルビスのシャツをバッチリときめてきたのかいな(笑)。
思いの丈を込めて、はち切れんばかりに全力投球で魂の叫びで大団円。
「イエ~イエ~!皆さん、まだまだ盛り上がっていますね。おもわず上手いビールが飲みたくなっちゃうような歌です・・・・HIPPY HIPPY SHAKE(THE SWINGING BLUE JEANS)」
パワフルで逞しい骨太の男臭さが満載でご機嫌さ。
「ありがとうございました!ザ・パーティーズでした!!」
クラッカーが次々と容赦なく炸裂して、あっと言う間にサイトウさんの顔が埋もれてしまい見えなくなるほど(マジですよ、これは!)
個人的にはまだまだたくさん聞きたい曲があるんだけれども、その楽しみは次回に持ち越しとしましょう。
BGMはザ・ビートルズ「ヘルプ」、ルイ・アームストロング「この素晴らしき世界」、オリジナル・キャスト「ミスター・マンディ」
ダンディさが売りの大トリは、4人組みGSバンドで「ワイプアウト」
この方達は、そんじょそこいらの若いもんとは、年季の入り方が桁外れに違います。
セッキーのリスペクト度合いが熱烈的。
このバンドも、S・T・Aとは小樽界隈のライブでしょっちゅう遭遇していますね。
編成は黒のジャズベース奏者(ROSE指板)、ワインレッドのレスポールギター奏者、シンセサイザーユニットを搭載した黒ストラトキャスターのギター奏者(メイプル指板)、そしてドラマー。
リーダーのイトウさんは小樽出身で、ザ・パーティーズのミナガワさんとは同級生なんだそうですよ(サイトウ氏いわく小樽位1悪の学校だとのこと・・・・笑)。
いつもこのバンドの正式ユニフォームとして真っ赤なハットとシャツ、黒のパンツで全員が統一。
結成してから13年を迎えたそうです。
なんと昨日もゴールド・ストーンでライブをこなしてきたという、今も元気バリバリにアクティブなるバンド。
GSナンバーを網羅しているために、1曲1曲が物凄く短い。だからたっぷり9曲を演奏してくれました。
GSの王者タイガース「君だけに愛を」からコール&レスポンス。
とにかく日本人の音楽好きならば誰でも聞き覚えのある曲ばかり、しかもシンプルだからすんなりと入っていけるのです。
「次の曲では手を叩いてもらえたら嬉しいですね。これ3年前からやりはじめました。ジャガーズで・・・・君に会いたい!」
ここでは狂おしいほどの想いを込めてラブコール。
「うれしいですね。本当にありがとうございます。次はゴールデンカップスの長い髪の少女」
セットリストの柔軟、抑揚付け具合が考え抜かれているね。
畳み掛けるような曲の次には、ぐっとタメの効いた曲で全員がコーラスもつとめます。
「10年前ヴェンチャーズ・バンドからスタートしたのですが、いつのまにかGSになっていました!」
キーボードがいないのに、何故かイントロで鍵盤の音色が・・・?。
ギターシンセが絶好のタイミングで「エメラルドの伝説(テンプターズ)」に活用されています。
次々に繰り出されるGSの世界は、温故知新そのもの。
「僕のマリー(タイガース)」では、ドラマーがリード・ヴォーカルを担当。
全員が歌えることが、このバンド最大の強みですなあ。
「これからやる曲は,テンプターズのデビュー曲で(B面に収録)・・・・明日を生きよう・・・ではなくて・・・・今日を生きよう!」
これはグラス・ルーツがヒットさせた曲をカヴァーしたもので、ショーケンのキャラクターにうってつけな詩の内容がなかなかにしびれさせてくれますね(なかにし礼:作詞)。
「拍手をいっぱいいただきありがとうございます。加山雄三の蒼い星くずをやります!」
この曲はGSサウンドと、エレキブームの美味しいところをドッキングさせた好例。
休むことなく突き進んでいきます。
吉田拓郎の作品をモップスが録音してシングルヒットしたGSくくりだけれども、まるっきりジャパニーズ・ハードそのものでもある「たどりついたらいつも雨ふり」
重量感とスピード感が共存するストレートなるこのロックを歌うのはストラトのギタリスト。
アンコールはベーシストがボーカルを担当した、再結成タイガース17枚目のシングル「色つきの女でいてくれよ」
この日のイベントの最後に相応しく「さよなら、僕の美少女よ。いつまでも、いつまでも~~!」と歌われていて、観客も大満足のワイプアウト30分1本勝負は幕を閉じました。
~~~はい!これでレポートのパート2も終了ですよ。
お待たせしました!このブログの主役でもあるthe sapporo transit authorityの迫力全開ライブの模様を続けておおくりしますよ!
乞うご期待!!~~~