THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,151 春のおたる歴史紀行音楽きこう6(S・T・A編)

2018-05-27 20:05:49 | Live Set List

5、16:05~16:35

THE SAPPORO TRASIT AUTHORITY(S・T・A)

シカゴなどを中心としたブラス・ロック

札幌から初出演!

はい!それではこのブログの主役バンドでもあるSTAライブ・レポートにまいりましょう!

このイベントも場所を数度変えつつ6回目。

企画内容は最初から知っていたし、その都度お誘いも受けていたのではありますが、中々にバンドのスケジュール都合が付かず数年が経過。遂にこのたびめでたく参加させていただく運びとなりました。

(実はこの運河プラザには数年前、「音座生ライブ」でSTAは演奏したことがあるのです。で、この日も6バンドが初出演でした)

STAは全10バンド中、ど真ん中の5番目に出演。これはメンバー中2人がゴールド・ストーンへの出演移動があるための苦肉の策。

でも考えようによっては、一番美味しいポジションではないでしょうか。

会場もほどよく温まって熱気渦巻き、オーディエンスも自然とノリが出てきた頃。

さて、今回のSTAはもうすでに毎月恒例となったメンバーの入れ替わりが相変わらずありますが、それでも特に面白い布陣。

まずは久し振りに10人もの大所帯。毎度大所帯だけど二桁編成はごく稀。

しかも半分の5人がホーンセクション(この日一番の大所帯で唯一管楽器を有するバンド。なんと凄腕のトランペット3管という贅沢さ!)。

更には3人ものニュー・フェイスがいるのですよ。

札幌の大御所、山下達郎カヴァーバンドとして結成30年を迎えたプライム・ルースのイヨくん(このバンドのドラマーはアニソンバンドのドリフト・クィーンのドラマー・フクちゃん。キーボードはバンド・サークル・エッグのミホさん)。

彼とマサは今年の春先に、ゴールド・ストーンで初めてタイバンを組んだ際に楽屋で意気投合。お互いにファイターズ・ファンということもあり、さっそく今回の合流と相成った次第。パーカッションとボーカル、コーラスを担当。

ちなみに彼はマサよりも長髪です!これも快挙。

キーボードは、イヨくんとは古くからの音楽仲間でもあるマコちゃん。彼もショウジ・アツシ・バンドのメンバーとして手腕を発揮しています。

音楽を職業としているんだから、器が違いますね(あの人気者キムキムも一目置く存在)。

紅一点のミキティは、アルト・サックスを担当。彼女もあらゆる方面の演奏活動で引っ張りだこです。

マサと同郷のカリスマ・ヴォーカリスト、マッツ率いる小樽の矢沢永吉カバー・バンド「Y-PROJECT」のメンバーだった縁で去年、白石区ピグスティでSTA主催リブレーションに出演。それからの顔見知りです。

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO PER

YASU・・・DR PER

KONITAN・・・G

MD・・・TP KEYBOARD・WHISTLE

EBI-CHAN・・・TB

IYO-CHAN・・・PER VO CHO

MIKITTY・・・AS

SHIGE・・・TP PER

KUNI・・・TP PER CHO

MAKO-CHAN・・・KB

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHTHOUSE

3、SPINING WHEEL・・・BLOOD SWEAT&TEARS

4、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

5、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE

6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

そんなわけでして、この運河プラザ会場には何度も足を運んだ者もいれば、全く存在さえ知らなかったという者もいて様々。

迷子になってそうとう苦労しながら、会場入りしてきたメンバーもいましたよ・・・。

珍しくライブはタイム・テーブルどおりの進行・・・いや若干巻きですね。

4バンド目のライブが終了。マサの掛け声でSTAが、入れ替わりにステージへ向かう。

汗にまみれてステージをあとにする、バンドの方々に「お疲れ様でした」と声かけ。

会場に流れるBGMは、けたたましいファンキー・ミュージックだ!

ミキサー主任のミワくんや、パーティーズのテズカくんはSTAセッティングには慣れっこなので手馴れたもの。

スムーズにテキパキと手を貸してくれるし、接続なども手伝ってくれるので大助かり。マコっちゃんは備え付けのキーボード・スタンドを、前のバンドからそのままの状態で受け取る。

STAは他のバンドよりも倍の人数ゆえに、ノンビリと構えていたらたまったものではありません。

そこは各自が熟練のミュージシャン揃いなので、円滑に進行。まずは立ち位置決め。ウォーミング・アップも終えてチューニングに勤しんでいます。

アンサンブル・チェックもこなして、大体の型は整いました。

ステージ上はビッシリとキツキツ状態。だけれども、それは毎度の事なので、何も気にならず。

シゲちゃん&イヨくんはシックな黒いイデタチで統一。

イヨくんのサングラスには「アビーロード」の文字が刻まれています。

コニタン&マサはより動きやすく、見栄えをも考慮に入れたファッション。

ミキティは紅一点ゆえにセクシー路線を協調。

マコっちゃんは知性溢れるルックスで佇んでおります。

ヤスはスポーティーでラフに。

それぞれが個性漲るコスチュームでライブに臨んでいます。

早くもステージ前面には、待ちきれないオーディンスが陣取っています。

キラーちゃんもビール片手にニコヤカにマサの前でスタンディング(意外にもこの日は演奏ではなくて、キムキムのローディーなんだってさ。)

準備万端整いまして、マサがヘッドセットマイクからゴーサインを発令。

間髪入れずに、司会のサイトウさんがアナウンス。

マサからマコッちゃんへアイコンタクト。

荘厳なるプログレシブなシンセサイザー・サウンドが地鳴りのごとく響いてきた。

ヤスも軽快なるハイハットの刻みで追随。ニューギターヒーローのコニタンもワイルドなコードワークをかき鳴らす。

マサ「はい、たいへん長らくお待たせしました。本日一番の大所帯バンド。しかも唯一ホーン・セクションが在籍しているバンドの登場です。

このイベントおたる歴史音楽紀行初登場!極上のブラス・ロックを心ゆくまでにご堪能ください。

ヘイ!カモン!オールライト!

WE ARE THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY!1・2・3~!!」」

波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる。

さすが、この人数だけに迫力がいつもとは桁違い。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

その上、先月マサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、刺激を受けた模様。如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!不協和音なしで出色の出来と自画自賛。

しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。

がむしゃらにネオン・スティックを振りまくる、熱狂的な観客。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える。コニタンはアグレッシブなアクションを巻き起こしながらも、剃刀のような切れ味鋭いカッティングを繰り出す。

計算されつくしたコニタン独特なるシャープな音色のフェンダーUSAカスタムショップ・ストラトキャスターが、ヤスのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(このギターは購入したばかりの超がつくほどの高級お宝品。サーモンピンクのボディカラーが鮮やか)。

看板ともいえるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方センターからは、2バス・ドラムが遠慮なしにグルーブを構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、マコっちゃんによる異次元空間模様のシンセサイザー。なんという高揚感。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??

さあ、第一関門の変拍子地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長エビちゃんによる流麗なるトロンボーン・ソロで場面転換。

 彼は、リハなしのぶっつけ本番だから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。

大した度胸の持ち主だ。若いのに百戦錬磨の達人だからこそ成せる技。何事もなかったかのように振舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

コニタンいわく「神保彰」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次はMDの出番。

彼のトランペット・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。

安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で鳥肌が立ちっぱなしだ。。

そして第3の男、コニタンのギターが火を噴いた。

いきなり過激なアーミングとピッキング・ハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいに披露。ただひたすらにエキセントリックでテクニカル。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを忠実に再現。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。

チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。(2月の小樽ライブでは3曲目まで寒くて指がまともに動かなかったらしいです。そんなことは微塵も感じさせなかったけどね・・・・今回も大成功!)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまで再現しているよ。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるヤスが、力漲る稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

いつもは沈着冷静なるシゲもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

エンディングにおけるベルトーンも、マコっちゃんを筆頭に見事な連携で繋がった。

コニタンからホーンセクションへと渡る流れへ。ここで繰り出したコニタン入魂の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、フィニッシュ。

ミキティいわく「マサとコニタンは何かに取り付かれているようだった」とのこと。

口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、マサとヤスの目配せでメドレー「ある晴れた朝」が炸裂。

重戦車のごときヤスによるドラム・ビートが轟き渡る。

カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。度重なる強烈なる一撃。

ミキティもお気に入りなんだよ。実はこれ、彼女のリクエスト曲。さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。

マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。

鮮烈なるコニタンのフィンガリング。

鉄壁のリズム・セクションが猛然と確立された瞬間。

マサによる渋いヴォーカルが、雄叫びをあげる。

これをリード・ボーカルで担当するのは初めてなんだけど喉が張り裂けんばかりにシャウトして頑張りましたよ。

クニとイヨのコーラスも加味されて、グイグイと牽引で好サポート。

おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。

でもそんなこと問題なし。関係ないね。

このうねりまくりのグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。

中間部分では怒涛のピアノソロを、アヴァンギャルドに奏でるマコッちゃんが素晴らしい。

ここも重要なるポイント。イヨくんはタンバリンで小刻みにバックにて屋台骨を支え続けます。これって最も重要なお仕事。

マバタキ厳禁。息つく島も与えないほどに攻め込んでくるS・T・A。

体全体でリズムをとりながら、腰振りブラスも見栄えがロックしていてナイス。

ブラス隊は不敵な笑みを浮かべながらも、余裕の構え。

トランペット隊は耳をつんざくほどに、お得意の乾いたハイトーンをダメオシ連発ヒット。拍手の嵐。盛大だ。

「改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでますか~!!??」

「楽しんでるぜ~!!」「ありがとう!どうも!ちょっと凄いでしょう。さっきも言ったとおり、今日一番の大人数じゃあないかな?

10人編成・・・・そのうちの半分は管楽器です。え~、そんな感じで14年間頑固一徹このブラス・ロック街道を一心不乱ぶれずに貫いています。

STAを知っている方も、はじめての方も、飛び切りいかした100%コテコテに選りすぐり往年の70年前後ブラスロックナンバーを用意していますので、最後まで楽しんでいってください。ヨロシク!

それではシカゴ、ライトハウスと立て続けに濃厚なのをお送りしましたが、次の曲ももはや伝説と化した感ある曲です。

バンド名や曲目名を知らなくてもブラスセクションのフレーズ一発であ!あれだ!!と皆さん、わかると思います。当時ウィークエンダーのテーマソングにも起用されていた曲で・・・・ブラッド・スェット&ティアーズから・・・スピニング・ホィール!」

「オオオ!!」と会場のあちこちから感嘆の声が聞こえてきたよ。そうだろうねえ。これを取り上げるロックバンドって今時いないと思うよ。

それが狙いなんだけどね。

ヤスがナイス・タイミングで高々と掲げたスティックでカウント4つ打ち。

リハでも真っ先に取り上げた、今回一番の鬼門ともいえる曲。イントロからガンジガラメなクセモノ。

変態的なほどに入り組んだ構成にいつも冷や汗タラリ・・・。

マサからイヨくんにボーカルはバトンタッチ。

入り口部分のボーカル音取りに苦慮していたイヨくんだけど、本番に強い男。マコッちゃんのアップテンポなピアノにのってバッチリ堂々と歌いこなしていたよ。

歌いだし部分に入るカウベルも、バッチリと力強いアクセントで駆使していたね。

さすがだ。

MDのトランペットも嘶きまくり。しかし何度演奏してみても、個性的な傑作です。

決めの箇所に差し掛かるたび、心配そうに各メンバー達が周囲を見回しながら合図を送るので次々と難所もクリアできます。まさに手に汗握るシーンだ。

決してごまかしのきかない曲ばかりだもんね。しかしユニークなアレンジ目白押し。

一番脚光を浴びる100%ジャズに場面転換する中間パートへ突入。ジャズ畑のルー・ソロフばりに、MDの血液逆流しそうなほどのけたたましきトランペット・ソロ。

それを支えるバック陣も、プレイが冴え渡る。

各メンバーも難解この上ない楽曲をスムーズなアプローチで完全克服。

食い入るように見入っている観客達。

この山場を乗り越えたら、メンバー達もかなりリラックスしてきたね。肩の荷が降りて楽になった気分に浸ってる?いや、STAトラの穴はそれほど甘くないのであった。

本来リコーダーが可愛らしく吹き鳴らされるエンディングでは、マサが口笛、MDが伝家の宝刀「鈴木の鍵盤リコーダー」にチェンジ。他のメンバー達もそれぞれにルーズな雰囲気そのままに機転をきかせてのアドリブ・フェイドアウト。

 とにもかくにも、コニタンとヤスがオリジナルにはないおかずをストイックに投げかけてくるので、その遊び心と実験的精神に皆も大いに感化されるのです。

コピーだけではつまらない・・・それプラスアルファを常に追求する姿勢が潔し。

追い求める水準が並みじゃあない。

マサが希望提出していたピアノ・ソロにいつのまにか誘われているという、ナチュラルな趣向がツボにはまっていたね。

期待以上の効果を盛り込んでくれました。どんな注文もなんのその。

音楽を生業としているマコッちゃんならば、お安い御用かな。

STA初参加ライブの3人の振る舞いが初々しく映って、古株の我々にとっては眩しいくらいだ。

今日は日曜日ですが土曜日の曲・・・・SATURDAY IN THE PARK・・・・・マサがマコっちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のタイミングでシンコペーションを基調としたあのあまりにも有名なるピアノ・イントロを演奏。

熱烈なる声援と拍手が手拍子へと変わっていく。

もちろんメンバー達も軽くステップを踏みながらも手拍子を絶えず要求。

シカゴⅤ収録の初ミリオンを記録した、珠玉のポップアイコン。

世界平和を声高らかに提唱する、スケールの大きいビッグヒット。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高きアンセム。

マサが歌いながらマコっちゃんのそばに歩み寄ると、ニコニコと微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

イヨくんもコーラスに人一倍のこだわりをもって挑んだ曲。

誰もがハッピーモード全開に浸れちゃうのだから不思議ですよね。

エンディング最後の1音に至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。

普段はホノボノと佇んでいるマコっちゃんではありますが、やる時はバッチリと決めてくるところなんかさすがですよね。

敬服しちゃいます。

[え~、そんなわけでして、我々はどこでやっても浮いている存在。もう最近は開き直ってマニアックに徹底的なこだわりをみせています。

残り2曲はメジャーなところを選んでお届けしていきます。

次の曲はブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われています。

シカゴ、ライトハウス、BS&Tときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。

本来ならばトラペット4本の曲なんだけど、俺たちはアレンジしてプレイしてみます。

邦題は・・・黒い炎と言います。

パーカッションも担当している炎の漢、イヨちゃんが情熱込めて歌います・・・・燃え上がってください(と、ここでイヨちゃんの方を指指すと大きく手を振り返すイヨちゃん)。

皆、聞いてね!・・・チェイスで・・・・ゲット・イット・オン!!」

ヤスが、待ってました!とばかりにスティック・カウントで・・・1・2・3・4(マサも)1・2・3~!

アグレッシブに「黒い炎」が帰ってきた。

歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。

このようなやさぐれたボーカル・スタイルのイヨちゃんを聞けるのも激レア。ハードロックも歌いこなせる器用なエモーショナル・シンガーには脱帽だ。さりげない仕草が板についてるね。

会場内では大きく手をあげて手拍子を打っている人々の姿が見えてきてハッピーですよ。

ホーンセクションの5人も、吹き出す直前まで観客に向けて手拍子の要求。

コニタンはアドリブをこなしながらも、嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねプレイ。シゲも常に半身のポーズにてコニタンとアグレッシブに暴れまくりながらのプレイが鮮烈だ。

ホイッスルが絶え間なく鳴り響いてきて、益々の活況を呈しています。

マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクをスキップの途中でステージで倒してしまいました。

「ウオー!」とアイドルタレントに対する声援にも似た図太い声が沸き起こる。

タイバンの連中もマサの正面にやってきて、煽りをかましてきますよ。

ピンスポット照明は曲演出のために、ステージ全体を揺らめく真っ赤な炎に染めてくれました。

ヒステリックなホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立。

特にシゲ&MD&クニの乾いた金属音ハイノートは特筆モノ。

メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるトランペットソロ。。

ジャズのエッセンスをたぶんに含んだ超絶技巧キーボードソロとワウワウ・ペダルのバッキングもドライブしていて光っている。

後半、転調後のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリ。

普段はポーカーフェイスな佇まいのシゲもビシバシと要所要所で

しのぎを削るかのように、ホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか?と、心配になってしまうほど。

スタミナ消耗率が激しい・・・・燃費が極端に悪い曲ばかりだもんね。

でもミキティやクニやエビちゃんも一種独特なるSTAワールドにエクスタシーを感じているはず。

それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルであります。

決めのエンディングでは更なる進化を遂げたヤスが、目一杯にタメをきかせて美味しいトコ独り占め。

かっこよくて痺れちゃいます。

マサとのリズムコンビネーションも阿吽の呼吸でピッタリさ。

ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。

燃え盛る炎で焼き尽くされて真っ白な灰になったかな・・・?

まあ、いずれにしても鉄壁なるハードロック爆弾脳天逆落としに対して口笛がピューピュー!

「最後の曲に入る前にあまりSTAではやらないメンバー紹介をしたいと思います。

人数が多いのでちょっと時間がかかりますよ。」

イヨちゃんはちゃっかりとプライム・ルース小樽倉庫ビール3階で行う6月のライブをさりげなく告知。

「今日は皆さん、満足してくれてますか?」「イエ~ッ!!」

「それではラストをぶちかましてみたいと思います」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに右足を乗せたまま「ありがとう!正真正銘これで最後です!ラストいきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!!!極上のミッドナイト・ソング

・・・・・・25or6to4!!!」

マサがコニタンを左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

ギターが、これ以上ないほどにファンキーで過激な爆音を叩き込む。

マサとコニタンがメインリフを弾き始めると、イヨちゃんもパーカッションで

それに便乗する形にてなぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーンの狭間に、変態チックなリズムの鬩ぎ合い!

10PMのショウジ・アツシくんいわく「STAはスーパー・スペシャル軍団」

テッチャンいわく「ニュー・ギタリストはよく動くし、いい音を出していましすね~!」

サワケン親分いわく「STAはレベルが高い」

MDいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」

コニタン&マサが両サイドのフロントにて仁王立ち。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

コニタンはギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

拳を突き出すタイミングが絶妙。

誰言うともなくホーンセクションが合間を縫って

「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンスで半狂乱。

もうこれが本当にラストだと察してか、全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。

それまでのタイバン達も総出。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

マサはヤスのドラム台後ろにまでホップステップで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。

両膝をついて、ヘッドバンキングにて気迫のヴォーカルを続行。

コニタンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、

これでもかあ!というほどにギターの鬼と化しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

クニはシカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズを吹き込む。

その横では男性顔負けなアルト・サックスで台頭に渡り合うミキティ。

メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

イヨちゃん&マコッちゃんの痒いところに手が届くプレイが職人技。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。

まぁ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味であり、魅力のひとつだね。やはり役者が違います。

エンディングではマサ&コニタンが自分の楽器を垂直に突き上げて揺すりまくるの図。

尚もコニタンのソロは止まらず、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。

マサはホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、観客席めがけてマシンガン乱射のポーズ。片足上げて思いっきり床に振り下ろした。一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

獅子奮迅

「ありがとうございます」

完全燃焼、ブラスロックは爆発だ!!

「皆さん、最後までありがとうございましたー!!!」

不協和音問題もスッキリと解決して、強靭なる絆で結ばれている爽快なるSTA。「最後までお付き合いいただきまして、どうもありがとうございました!小樽、最高!!」

まあ、たいしたアクシデントもなく、お蔭様で何とか充実感に満たされた表情で無事に大団円(コニタンは買ったばかりのギター・ヘッドを何度もアクションでPAにぶつけたらしいよ。でもエイジド加工ノボロ仕様なのでどこをぶつけたのかがわからないそうです(笑)。

この後はステージ関連の器材、セットの後片付けを敢行。心地よき疲労感を楽しみながらも交流のヒトトキって貴重なる体験。

お互いの近況にはじまり、プライベートな話題から、もちろん多種多様なる熱き音楽談義も弾んで盛り上がる。MCが上手いと褒められちゃったさあ。と言うわけでして、名物企画ライブの夜は更けてゆきます。

またその内ここに帰ってくるよ。

再会の時まで皆さん、お元気で。

道中での事故や運転には気をつけてね・・・・。

BGMはジェームス・ブラウンで「セックス・マシーン」だ。

おっとっと・・・クニとミキティは前述のとおり、速攻で隣のライブハウス「ゴールドストーン」へと移動。

お疲れ!

あのマッツ矢沢ヴォーカルの「Y-PROJECT 」でもう一汗流してきましたよ!

VERY SPECIAL THANKS TO・・・ABE-SAN&MUTCHAN&KILLER-CHAN&KURI-CHAN&MR,SAITOH&MR,MINAGAWA&TEZUKA-KUN&MASTER&COCA-COLA&BUN-KOH&Y-PROJECT&MR,KENNY&SEKKIE&MIKIMIKI-CHAN&KIM-KIM&MIWA-KUN&MIYUKI-CHAN&KOBA-CHAN&KUDOH-SAN&SHOKO-CHAN&NISHIYAN&DIAPARK&HIKO-CHAN&MR,MAYAMA!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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