THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,157 澄川LIVE BAR-MODAN TIME(S・T・A編)

2018-11-03 12:21:44 | Live Set List

6、9:40~10:10

THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)

早いものでオオトリのSTA出演時間となりました!

さあ、ブログの主役ともいえるバンドのライブ・レポートのはじまり!

イベント中に「腹が減っては戦はできぬ」というわけでサワケン、キムキム、ジュンはモダン・タイム特製「スパゲッティ」に舌鼓を打っていました。

美味しい、安い(これで500円!)、ボリューム満点、早い!

サワケンは葱多めで注文。

本当はカレーライスかどんぶりモノ(ザンギ丼など)が食べたかったらしいんだけど、米が入荷しなかったらしいよん。

このモダン・タイムに出演するのは去年の3月以来。

自主企画ライブ「リブレーション」はバーン以来なので1年と1ヶ月ぶり。

記念すべき「リブレーション」の第1回はこのモダン・タイムなのですよ(このMODANというスペルが何故MODERNではないのか?よく質問されるそうですが、MODERN TIMEというスペルの店舗は日本中にたくさん存在するためにマスター自ら意識的にローマ字にしたのだそうです。マスターが以前にススキノで経営していた店からずっと気に入りの名称なのだとか。もちろんチャールズ・チャップリンの名作映画からの命名)。

もうすでにおかげさまをもちまして44回目を迎えました。

ずっとマサ一人での運営ゆえに紆余曲折色々とありましたが、いずれにしても暖かい皆様のご支援の元、無事この日に辿りつきました。

STAで今まで演奏をともにしたミュージシャンの人数はなんとおどろいたことに、ゲストやセッションも含めると100人近くにもなります。

今回のライブもメンツがガラッと総入れ替え。

まずはトロンボーンのカミソウくん。

彼は今年の春に名古屋からやってきた現役の大学生(ジャズ研に所属)。

STA史上最年少の19才!

つまりSTAは10代から60代までの年齢を超越したバンドになっちゃったあ。全く、こちらとしては違和感ないんだけどね(笑)。

カミソウくんは中学生の頃からずっとビッグバンドをプレイしていたのでロックは殆ど知りません。

ボンジョヴィも知らないんだよ。

だからこそスムーズにSTAへと溶け込んだのではないでしょうか。

サワケンの太い人脈から紹介を受けたカミソウくんは、当初モダン・タイムに参加予定はなく、単なる来月に向けての顔合わせで会っただけだったのですが、意気投合した勢いにのってそのまま、スタジオ見学をすることに。

でもそれだけではつまらないので「トロンボーン持ってきて一緒に演奏しようよ!」とマサが提案。

ロビーで音源を初めて聞いて、その場でスコアを手渡しての合流。

手ごたえを感じたので再びマサが「今月のライブもやろう!」と勧誘。

そして2回のスタジオ・リハを経てこの日、並んでSTAのステージに立っているわけです。

もう一人のキーマン、キムキムはSTA界隈のライブではお馴染みのキーボーディスト。

長年のマサからのラブコールの応えて遂に先月STAライブでプレイ。今回で2回目なのですが、ちょっと違うのはブラス・セクションの人材不足のために急遽シンセ・ブラスを担当することになった!。

実はこれは、マサが今年の4月に東京ビルボードで見たカリフォルニア・トランジット・オーソリティの熱い4回にわたるライブがキッカケなのです。

いわずとしれたCTAのメンバーは元シカゴ3人を擁するスーパー・プロジェクト。

改めて彼らのファースト・アルバムを聞いてみるとシカゴの曲がほとんどをしめている内容にも関わらず、ホーン・セクションなし。そのパートはシンセブラスでカバーしていたのです。

マサはいままでシンセ・ブラスでの演奏は擬似サウンドゆえに否定的だったのですが、これがまたとてもシャープでファンキー。

理屈抜きにめちゃくちゃカッコイイ!

これにすっかりと痺れちゃって、「そうだ!タイミングがあえばいつかSTAでもこれをやってみたいなあ」と閃いたわけであります。

相当に実験的で無謀ともいえる初チャレンジではありますが、成功するかどうかは、ほとんどキムキムの手腕にゆだねられる事に。

キムキムはスケジュールの都合でスタジオリハは1回きり。

全曲の習得にも間に合わず、どうなることやら・・・・と正直な話、ライブを危惧していたのですが、ギリギリセーフで間に合った御様子。

無事に大役をやりきっていましたよ。

我々も開始寸前まで不安要素満載ではありましたが、曲が進行するにつれてそんなことは一切吹き飛んでしまって「おお!迫力あるじゃんかあ!気持ちいい。全然いけるね!」とノリノリ状態に。

それでは、前置きが長くなりましたが早速本編に参りましょうか!

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

SAWAKEN・・・PAR 

YASU・・・DR

JUN・・・AS VO CHO

KONITAN・・・G

KIMUKIMU・・・KB

KAMISOH・・・TB

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHT HOUSE

3、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO

4、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

5、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO

6、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE

725OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

TPGの演奏が終わりバンドの入れ替え作業開始。マサはオープニングからずっとミキシング・ルームにて司会も兼任するという多忙さ。

5バンドのライブ終了後だけにどこもかしこも熱気ムンムン。

BGMはずっと通しでマサ持ち込みのシカゴ入魂のジャズ・カバーアルバム「ナイト&ディ」

ちょうど人気曲「シング・シング・シング」が会場全体に流れている。

通常6バンドでのイベントともなると、1バンド分くらいの時間押しが当たり前なんだけど、「リブレーション」ではキッカリ。

マスターいわく「STAの企画ぐらいですよ、こんなことは」とお褒めの言葉も頂戴しちゃいました。

管楽器のジュンとカミソウくん2人はウォーミング・アップとばかりに吹き鳴らしに余念がありません。

アベレージ・ホワイト・バンドの代表曲「ピック・アップ・ザ・ピーセス」や、ジュンがトランペット・ソロを受け持つためか、その部分も念入りに。

サワケンも腕鳴らしでコンガの連打。

チューニングをもっと念入りにやるべきだったと悔やみ気味。

観客の中にはスー・クリームなどのバンドでベースを弾いていたキョウコさんのお姿も。

STAがメインの目的なんだとか。隠し録音もしてあくる日の朝近くまで聞きまくっていたそうですよ。こりゃあ下手な演奏を聞かせるわけにはいかないねえ。

そのキョウコさんはSTAの曲目には大満足だったらしくて(超マニアックなものまで知っているし)セットリスト表まで写していきました。

てっきりジュンの吹いていたフレーズから「ピック・アップ・ザ・ピーセス」もやるものだと思い込んでいたらしいけど・・・。

唯一の残念はこれだけ。

ライブ時間の制約があるから今後もじっくりとSTAのレパートリーを楽しんでいきたいとのこと。

 「オーケー!」

事前に打ち合わせたとおりに、暗転の中で、まずはマサがヤスへ手拍子でテンポのアイコンタクト・メッセージを送ると、ハイハットが正確無比に刻みで応えて会場全体へと轟きわたる。

次いで、サワケンのコンガがサンタナばりのラテン色で彩を添える。

早速うねりまくりの追随。

それに便乗するかたちでコニタンも剃刀のごときミュート・カッティング。

プレイが待ちきれないという様子でギターのグリッサンドで「ギュィーン!!」

この辺で早くも期待に胸躍る雰囲気作り大成功。

これから繰り出されるS・T・Aワールドに興味深々のオーディエンス。

マサによる洒落た落ち着き払った口調での・・・・・・ナレーション開始。

「はい、たいへん長らくお待たせしました。いよいよ最後のバンドがはじまりますよ!今回はなんとSTA独演企画ライブ。

華々しくこれから開演です。

濃厚なる迫力のホーン隊を擁するバンドが登場します。

大所帯での登場です!北国唯一無二の札幌発我がブラスロックバンド!

ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

マサは腰を低く落としてスタンバイ。

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」

波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」へと雪崩れ込み。

さすが、この人数だけに迫力が桁違い。

いつもの倍近い勢いを感じます。それは気のせいではなかったようで友人のバンドマンらにも同様の感想を言われました。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所にそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

ヤスのペダル連打が、速射砲のごとき爆音で後方から襲いかかってきて全身リズムの権化となっています。

イントロが飛び出した途端に観客達が食い入るようにステージに釘付け。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとのってくれてますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし感心しながらも見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど圧倒的完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。

しかし、何度も言いますがメンバー全員、あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

特に初参加のカミソウ君は何の遜色もなく打ち解けているよ。

もう何年もSTAでプレイしている古参のような佇まいを醸し出してもいる。

多分この日ギリギリまで一人念入りストイックなまでに詰めへと没頭していたのだろう・・・・痕跡がビシビシと伝わってきます(本当にそうだったらしい)。

STA2度目ライブのキムキムは、すでに教授のごとき風格さえ漂わせています(ブラスシンセとハモンドオルガンの両刀使い)。

けっこうやるもんだね~。

3回目のコワモテ・サワケンに至っては言わずもがな。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える。コニタンはアグレッシブなアクションを巻き起こす。

計算されつくしたコニタン独特なるシャープな音色のフェンダーUSAカスタムショップ・ストラトキャスターが、ヤスのパワフルなドラミングに絡みつく(このギターは購入したばかりの超がつくほどの高級お宝品。サーモンピンクのボディカラーが鮮やか。ギター・ヘッドを何度も激しいアクションでPAにぶつけたらしいよ。でもエイジド加工のボロ仕様なのでどこをぶつけたのかがわからないそうです・・・・笑)。

看板ともいえるホーンセクションのリフは、シンセ合流で益々厚みを増してきましたね。

以前にあるタイバンのメンバーから「STAのライブは文句なしに凄いんだけど曲が長いんだよね」と言われたことがあります。

それ以降はシングルバージョンやエディットしたりしてコンパクトに纏め上げてきたのですが、この曲も初めて2番の歌をカットしてみたのです。

直後に複雑極まりないリズムが攻め込んでくるのですが、バッチリと繋がり事無きを得ました。

これも現在のメンバー達だからこそ楽々に成せる技。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方サイドからは、ドラム&パーカッションが遠慮なしにボトム構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊&シンセ・ブラスによる異次元空間模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルとシンセサイザーが稲妻のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??

さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。

先月の反省点は見事にクリア。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長カワソウ君による卓越したトロンボーン・ソロで場面転換。

しかも、やる気満々のガッツポーズで構える。

 彼は、リハ2回きりの本番。

大した度胸の持ち主だ。若いのに、さすが百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのような涼しい表情で振る舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

さりげなくジャジー・フレイヴァーやアドリブを散りばめているところが、カワソウくんの凄いところ(ジュン談)。

能あるタカは爪隠す!とは昔の人はうまいことを言ったモノだねえ!

あふれ出る意気込みが全身からビシビシと伝ってくるようだ。

そしてマサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが猛然と先導しつつ、お次はツワモノ・ジュンの出番。

彼のアルトサックス・ソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。

本来ならばここはトランペットのソロなのですが、STA史上初のトランペット不在ライブ!

それもジュンの機転を利かせた対応で何の問題もなくクリアしちゃいました。

頼りになる存在をフルに発揮。

本人いわくあまり体調思わしくなくふがいない・・・と語っていたけれど、そんなこと微塵も露呈していなかったよ。

安定感抜群で、時折ヒステリックでエモーショナルな哀愁のセクシー・ヴィヴラー旋律などもヒットしてニンマリ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいことがステージで起こっているぞ・・・てな感じですでにかぶりついている。

カミソウ君は淡々とスコアを睨みながら指で小節を数える。

そしてジュンがビシッと指差す方向に控えし第3の男、コニタンのギターが火を噴いた。

いきなり過激なアーミングとピッキング・ハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにテクニカル。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを忠実に描ききる。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をよじらせ、のけぞらせての恍惚イナバウアー・アクション。

チョーキングなどを交える際にはギターを揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。(今年2月の小樽ライブでは3曲目まで寒くて指がまともに動かなかったらしいです。そんなことは微塵も感じさせなかったけどね・・・・今回も大成功!)

そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?グリッサンドに至るまでバッチリと再現しているよ。

極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるヤスが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

マサもヤスのドラムセット手前にまで駆け寄って煽りまくる。

いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

エンディングにおける冴え渡るベルトーンも、キーボードのキムキムを筆頭に見事な連携で繋がった。

次いでコニタンからホーンセクションへと手渡す流れへ。ここで繰り出したコニタン入魂の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、トドメのフィニッシュ。

あるミュージシャンに言われた事があります・・・・・「マサとコニタンは何かにとりつかれているようだった」と。

めくるめくSTAのスピーディなる音像シャワーを一身に浴びまくって酔いしれている観客達は、ただただ目が点状態で放心・・・・。

無言で身をゆだねています・・・・。

 

口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、マサとヤスの目配せで間髪入れずにスリリング・メドレー「ある晴れた朝」フィルインが炸裂。

「YEAH!」

重戦車のごとき恐ろしいまでの、ヤスとサワケンによるラテン系ビートがガッチリと炸裂。

カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。度重なる強烈なる一撃。

ミキティもお気に入りなんだよ。実はこれ、彼女のリクエスト曲。さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。

縦横無尽に絶え間なく駆け巡るコンガの響きも絶妙の味を噴出。

マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。

鮮烈なるコニタンのフィンガリング。

リズム・セクション・スクランブルが猛然と確立された瞬間がキモだ。。

マサによる熱きヴォーカルが、ここでも雄叫びをあげる。

これをリード・ボーカルで担当するのは3度目なんだけど頑張りましたよ。

ベースだけでも運油脂やピッキングが忙しいのに、ボーカルも非常にへヴィー。

観客群からの熱視線も加味されて、グイグイと牽引の好サポート。

おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。

でもそんなこと問題なし。関係ないね。

このうねりまくりのバツグンなグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。

今までに聞いたこともない一種独特で異様なまでの先読み不可能楽曲群に、多少は戸惑いつつもぶっ飛んでいる御様子。

もちろん何度もSTA体験している人々にいたっては、言わずもがなですなあ。

中間部分では怒涛のピアノソロが展開される手はずなのですが、今回はシンセ・ブラスに専念してもらうためにコニタンのお手並み拝見。

ジュンが引導をコニタンへと投げかける。

アヴァンギャルドに奏でられるギターのソロが中々にしたたかで素晴らしい。

コード・バッキングとアドリブ・フィンガリングとの連動が神がかり的。

ここも重要なるポイント。

スポットライトを独占したコニタンによる全身全霊を込めたフレーズが、フィンガーボード上をスムーズに滑りまくる。

御大サワケンはタンバリンも交えて小刻みにバックから屋台骨を支え続けます。これって最も重要なお仕事。

なるほど、その手があったかい。

ならばと、曲の後半戦ではメンバー一丸となってのダメオシ応酬。

マサ、サワケン、ヤス三位一体ガッシリとスクラム組んでの骨格リズム・セクションもクセモノなんだよ。

アクセントのメリハリも冴え渡っていて切れ味バッチリ。

マバタキ厳禁。息つく島も与えないほどに攻め込み突入してくるS・T・A。

体全体でリズムをとりながら、腰振りブラスも見栄えがロックしていてナイス。

ブラス隊は不敵な笑みを浮かべながらも、余裕の構え。

ジュンは耳をつんざくほどに、お得意の乾いたハイトーンをダメオシ連発ヒットで締めくくり。絶賛拍手の嵐。盛大だ。

オープニングとセカンド・ナンバーだけをもってしても、ひじょうに体力の消耗が大きい進行なんだけど、メンバー達はクールに対応。

 

ウォー!」歓声渦巻く中

「サンキュー。改めましてTHE SAPPORO TRANIT AUTHORITYです。

皆さん、楽しんでますか!?」「YEAH!!」

「やかましいでしょう(笑)2曲だけでもう腹いっぱい!YEAH!HEY!HEY!HEY!!」と何故だか自然に掛け合い。

どこからか、興奮した観客がけたたましくホイッスルを吹き鳴らす。

「今日はなんとSTA独占企画男祭りということで、え~っと、前からオーナーのオオバヤシくんからはSTAに声をかけてもらっていたんだけど、中々メンバー達のスケジュールがあわなくて、無理言って本日27日に日程を調整してくれました。

結果的にはこんなにもいかした会場とオーディエンスとタイバンに恵まれてSTAがプレイできることをとても喜ばしく思っているわけです。

S・T・Aはどこで演奏しても浮きまくりなんだけど、今日のお客さんたちの反応はとても励みになるよ。大体この手のジャンルに熱狂してくれる人達って昭和30年代の生まれなんだよね(笑)。

今日はね、ちょっと地震を心配していたんだけど、そんなもん、俺たちのブラスロックでぶっ飛ばしてやるから!(笑)

そんなわけでSTAを知っている人達も初めて見たという人達も、最後まで楽しんで盛り上げていきましょう!残り時間、派手に突っ切ってお送りしていきたいと思います。じゃあね、俺からリード・ボーカルをサックスのジュンにバトンタッチして、傑作をお届けしたいと思います。よろしくお願いします!

次にお送りするのもシカゴ初期の大ヒット曲なんだけど、実はこれはバレー・フォー・ア・ガール・イン・ブキャノンという7楽章からなる組曲なんですよ(ああっ!知ってるよ!)。

でね、時間の関係も考慮しまして今日は第1楽章のみでいきたいと思います。

邦題はぼくらに微笑みを・・・・NEXT NUMBER・・・・MAKE ME SMILE!!」

ヤスによる軽快なるハイハット4カウントが即座にそれを打ち破る。

 この曲もドテッパラに炸裂する一撃が狂おしいくらいに激しく、やはりイントロが常に豹変、それでいてごり押し感なくスッキリとスマートにまとまっているところがやたらと発揮されていて痺れます。

実はね、この曲、小樽でSTAがライブのたびに会場にいる外国人の方達からことあるごとに「MAKE ME SMILE !」とリクエストされていたのですよ。

あちらサイドのほうにウケがいいみたい。

でもいろいろとややこしい事情があってしばらく封印いていたんだけど、この度めでたくそれも解除されて日の目をみたというわけ。

無駄のないパーフェクトな曲ですよね。

最近のS・T・Aはけっこう、こいつに馴染んできたよ。

この曲ではリード・ボーカルを最近ジュンに受け渡し、マサはバッキング・ボーカルに専念。

ダンディーなジュンは、なかなか堂に入った喉を男ならではも色香をタップリと漂わせてソウルフルに歌い込む。

バッキングは疾走感漲った塊のようなブラスロック代名詞でグレードアップをはかる。

パーカッション・チームは、ここでも千手観音のごとく相変わらず虎視眈々と大奮闘の猛進。

エンディングではコニタンによるマシンガン・ピッキング・ギター・ソロ。

コニタンのギター音って大きいんだけど、ちっとも耳障りだったりうるさく感じたりしないんだよね。これってやっぱり巧みなる音作りの技。

血沸き、肉踊る現象とはまさにこのこと。

それにしても各メンバー達は相変わらず多方面の分野にまたがって八面六臂のフル稼働。

ブラス隊による緻密に構築されたアレンジの妙が、更なる完成度と緊張感を増幅させつつも第1楽章を終了。

メドレー部分は入念にスタジオで打ち合わせたとおり、コニタンの流麗なるコードとヤスによるデリケートなトップ・シンバルのカップ部分による装飾音、シンセなどが奏でる残響音の余韻で幻想的なトーンを漂わせる。

「ありがとうございます。次の曲はダンサンブル・ビートが大受けしてもてはやされた一発屋のアイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル」

エディット・バージョン。

 観客も両手をあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示。

ディスコティックの極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。

文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感。

伊達男ジュン、ここではアルト・サックスとボーカルの二刀流。

彼はライブごとにアルトだったりテナーだったりとよくもまあ混乱をきたさないものだね。

それでも十八番だけに、まるで自分のオリジナルソングのように捲くし立てる。

アグレッシブなボーカルが優雅で圧巻。

熱唱に次ぐ熱唱をドップリと堪能できるという構成。

トレードマークの腰振り歌唱スタイルも健在。

今回のライブは前半とラストはマサ(3曲)、中間部分はジュン(4曲)とでボーカルを2分するというシステム。

ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。

マサは大股開きのままで、ネックをグルグルと上下にひねり回してのピッキング。

後ろを振り返ったり、クルクルと回転。

前後左右にと行き来しながら、一時たりともジッとしていません。ロックバンドのライブはやっぱりこうでなきゃあね。

それだけにとどまらず、ドラムセットにまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。

時折ヤスとマサが向き合っての、火花散るインター・プレイも微笑ましい。

時代を反映してか、サイケデリック臭を狙ったかのようなコニタン渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

マサとコニタンがミュートピッキングと、跳ねる音でテンションを高めます。

コニタンはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。

ギター・リックも一際異彩を放つ。コニタンは独自の解釈論で獅子奮迅。

決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。

観客の中にはプレイ・スタイルを真似ている猛者も出現。

エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にタメをきかせて喉を振るわせる官能的でブルージーなジュン絶叫ソロボーカルパートでは気持ちよさそうに自己陶酔!

このひとことで観客達が「ヒューツ!!」と大歓声。

プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。

皆が皆、一様にエキサイトしています。

万雷の拍手が鳴り止みません。

 「(ペットボトルに入った水をグイッと一飲みしてから・・・)ありがとうございます!え~~、じゃあそんな感じで早いもので折り返し点で、後半に入りたいと思います。いいかなあ。」 
すると客席から「痩せてきた?」とジュンをいじりまくる。
するとジュンも負けじと「見る見るうちに痩せてきたでしょう(笑)」とやり返す。
「さっきも言ったとおり今日は全くジャンルの異なるバンド6組での競演と相成りました。

我々は100%ブラスロックをお届けしていますが、今日はこれ以上ないほどに豪華絢爛の盛りだくさんな内容でお送りできたと思います。

じゃあ、ディスコナンバーの次はSTA唯一のバラードでちょっと熱冷ましをしたいと思います。セクシー部門担当のジュンがここでも心を込めて歌います。シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔・・・イフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ!」

この曲はオリジナルとは違うキー(故ジョン・オバニオンのテイク)でSTAはプレイしていることを、コニタンへ最初のスタジオ練習に入るまでマサが伝え忘れていたという曰くつきのモノ・・・・。

でも彼は即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい仕事を果たしてくれました。

キーボードによる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、現在の編成上、歌詞から練り上げた構想をコニタンは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに没頭して演出。足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んでディレイ&リバーヴ効果を加えた控え目なるナチュラルトーンのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲の魅力を引き出すことに大貢献。

全体を覆うようにキムキムのキーボードが叙情的なタッチで装飾。

ジュンはマイクを手に、甘美なまでにとろけるボーカルが言葉に表せないほど切ない。

「ジュンちゃ~ん!」と声援が飛ぶ。

マサによる繊細なるコーラスも後押しして、いい味を出している。そしてヤスのワイヤー・ブラシ&リムショット、もちろんサワケンのコンガも大人の魅力で光を放つという演出で効果覿面。

体を軽く揺らしながらのホーンセクションの響きが思い切り咽び泣いている。

特にカミソウ君のトロンボーンがドラマティックな色合いでムード倍増。

グッと抑え気味のサワケンも、タンバリン効果で持ち味を発揮していて自己主張。

「エクスタシーかあ・・・・・(笑)ライブならではの醍醐味だ。さて、お次は我々にとって一番燃費の悪い極上の曲。

わずか3分ほどの曲なんだけどね」

内情を察知してか目前に佇むササオ君が「いいぞ!やれやれ~!!」とはやし立てる(笑)。

「ありがとうございます。残り2曲もやかましい暑苦しくもバラエティーに富んだメジャーなところを選んでお届けしていきます。

その方が皆さんも喜んでくれることでしょう!

本当はオリジナルではトランペットが4本必要な曲なんだけど、そこはそれでブラス・セクションとシンセ・ブラスががっぷり四つでのプレイで頑張ってくれます。」

ここでキムキムが

「マサさん、またそうやってハードルを上げるんだからあ・・・・。この曲やばいよ。無理だって・・・」

ジュン「また言ってる!性格が悪いな」と指差し。(爆笑)

「じゃあ、この流れに便乗して唐突だけど、メンバー紹介にいってみようかあ。

その文句を言ってるキムキム。ギター・ヒーローのコニタン(ニューギター!と言ったら、もう加入して1年になります!と言われちゃった。ジミヘンのリトル・ウィング触りをチラリ弾き)。おっかない顔した用心棒のサワケン(両手を合わせてお辞儀のポーズ)。パワフルドラマーのヤス。人気者のジュン(歌いすぎて喉の調子を崩してしまい病院に行ったら喉太りだとの診断を受けたすです。声帯の手前が肉付きいいらしい。痩せるように言われたらしいけど、太目の体型がジュンの幅広いヴォーカルスタイルを生み出しているんだよん)。運命の出会いともいえる長身でイケメンの最年少カミソウくん(マサは最初カワソウ君!と間違えてしまい本人から指摘を受けて言い直し)。最後にリーダーの私マサです!よろしく!!」と7人全員をタップリのユーモアと愛情込めて紹介。

「それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。

次の曲はブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。

シカゴ、ライトハウス、アイズ・オブ・マーチときたからには、肝と言われるこのバンドをやらないわけにはいきません。

ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ。

またまたジュンちゃんが情熱込めて歌います・・・・燃え上がってください(と、ここでジュンちゃんの方を指指すと大きく手を振り返す)。

皆、聞いてね!邦題は・・・黒い炎・・・チェイスで・・・・ゲット・イット・オン!!」

ヤスが、待ってました!とばかりにスティック・カウントで・・・1・2・3・4(マサも)1・2・3~!

アグレッシブな「黒い炎」が帰ってきた。

歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。

このようなやさぐれたボーカル・スタイルのジュンちゃんを聞けるのも激レア。ハードロックも歌いこなせる器用なシンガーには脱帽だ。さりげない仕草が板についてるね。

会場内では大きく手をあげて手拍子を打っている人々の姿が見えてきてハッピーですよ。

STA勢も、積極的に観客へ向けて手拍子の要求。

コニタンはアドリブをこなしながらも、嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねプレイ。カミソウちゃんも常に半身のポーズにてコニタンとアグレッシブに暴れまくりながらのプレイが鮮烈だ。

ここでもホイッスルが絶え間なく鳴り響いてきて、益々の活況を呈しています。

マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクをスキップの途中でステージで倒してしまいました。

「ウオー!」とアイドルタレントに対する声援にも似た図太い声が沸き起こる。

タイバンの連中もマサの正面にて、煽りをかましてきますよ。

脳天がメラメラと炎のごとく炎上しているようだ。

ヒステリックなホーンセクションとシンセ・ブラスは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。

メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるサウンド。

ジャズのエッセンスをたぶんに含んだ超絶技巧ワウワウ・ペダルを踏み込んでのギター・バッキングもドライブしていて光っている。

これがあるとないとでは雲泥の差。

後半、転調後のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリ。

普段はポーカーフェイスな佇まいのヤスもビシバシと要所要所でしのぎを削るかのよう。

ジュンを筆頭にホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか?と、心配になってしまうほど。

スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。

でもカミソウちゃんやキムキムも一種独特なるSTAワールドに手ごたえを感じているはず。

それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルであります。

特筆すべき点は、オリジナルに隠し味のように取り込まれているコンガが(これ、意外にも知っている人が少ない)STAの「黒い炎」に初めて導入されたこと。

なるほど・・・と目から鱗が落ちるほどに、世界観がガラッと変化したのです。

サワケン親分、昔取った杵柄がここにきてもスパイスがピリリと効いていて燻し銀の光沢を放っていたのでした。

決めのエンディングでは更なる進化を遂げたヤスが、目一杯にタメをきかせて美味しいトコ独り占め。

マサとのリズムコンビネーションも阿吽の呼吸でピッタリ絶好調。

ブラス隊含めて全員が残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。

燃え盛る炎で焼き尽くされて真っ白な灰になったかな・・・?

まあ、いずれにしても勇壮なるハードロック直撃弾逆落としに対して口笛がピューピュー!

 「皆さん、満足してくれてますか?」「イエ~ッ!!」

「今は何時くらいかな?それでは極上のミッドナイト・ソングをぶちかましてみたいと思います」

この時、すでにコニタンはギターを掲げて小刻みに震わせつつもフィードバックを発する・・・・・「ウィ~~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに右足を乗せたまま「ありがとう!正真正銘これで最後です!いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!HEY!!!

・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)

マサがコニタンを左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

メンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

ジュン「後ろの方も一緒に!!」

ギターが、これ以上ないほど、ファンキーで過激に叩き込む。

マサとコニタンがメインリフを弾き始めると、ヤス&サワケンもパーカッション類総出で

それに便乗する形にてなぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーン&ブラス・シンセの狭間に、リズムの鬩ぎ合い!

あるバンドは「STAはスーパー・スペシャル軍団」

あるギタリストいわく「ニュー・ギタリストはよく動くし、いい音を出していましすね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」

マサは1フレーズごとにステージフロント右から左に並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

コニタン&マサが両サイドのフロントにて仁王立ち。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

コニタンはギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

拳を突き出すタイミングが絶妙。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って

「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンスで半狂乱。

もうこれが本当にラストだと察してか、全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

マサはヤスのバスドラム前、更にはホップステップで目前にまで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。

ヘッドバンキングにて気迫のヴォーカルを続行。

コニタンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

締めはエフェクター設置スペースにもどってワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃。

キムキムはシカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズを鍵盤にて弾き込む。

逆方向ではウォルター顔負けなテナー・サックスで対等に渡り合うジュン。

マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。

これもライブでなければ味わえないハプニング。

メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

コワモテの職人サワケンは痒いところに手が届くカウベルの連打プレイ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。

まぁ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味であり、魅力のひとつだね。やはり役者が違います。

エンディングではマサ&コニタンが自分の楽器を垂直に突き上げて揺すりまくるの図。

尚もコニタンのソロは止まらず、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。

エンディングではベースギターを天井高くに突き立てホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、観客席めがけてマシンガン乱射のポーズ。

そしてベースをヤスに突き出してスティックで弦を弾かせる。

片足上げて思いっきり床に振り下ろした。一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

心地よい疲労感と熱気に包まれたモダン・タイム。

恒例のマサによる感謝のメッセージがその場で読みあがられます。

タイバン、マスター、スタッフ、そしてオーディエンスに心からの愛を目一杯込めてね。

たいしたトラブルも起こらず終了。

そうそう、カウンターやミキシングルームで大活躍してマスターをサポートしていた男女2人は、ここモダン・タイムのアコースティックコーナーでライブ活動しているそうです。

マサが「せっかくだからユニット名を教えて!」とたずねたところ、カウンター内から教えてくれた。でもBGMや会場のざわめきでよく聞き取れない。

ちょうどそばにいたキムキムが伝言ゲームのように聞いてくれて大きな声で教えてくれた!

「テンモコ!」

それが大きな間違いで、正解は「ケンマコ」でした!!

ここでもキムキムはボコボコ攻撃。

彼のキャラクターが丸裸になった瞬間だ(爆笑)

ちなみに「ケンちゃんとマコちゃん」の若者2人によるモダンタイム一押しの「ケンマコ」は要チェックだよ。

というわけでして、「リブレーション」はアットホームな中で終了。

「暑い・・・・熱い・・・・」とう言葉があちこちから漏れ聞こえてくる。

後片付けをしながらも、次々に観客やタイバンの皆さんが挨拶にきてくれる。

握手も求められる。

そして夜が更けていくのも忘れちゃうほどに、延々とロック談義が繰り広げられていくのであった。これがドンドンと熱を帯びちゃってやはりコアな話題に入り込んでしまった。

初心者だとついていくのが難解だったかも・・・・。

もうほとんど病気かオタクの世界だね。

まあ、いずれにしても大団円。

またすぐにでも会いましょうよ。

病み付きになるぞ。

VERY SPECIAL THANKS TO・・・KYKO&COCA-COL&KABUTO-RAMEN&SPAGHETTI&NON-ALCOHOLIC BEER&HOT COFFEE&SHIGE&KAKU&MASK&SHIROKUMA&MINERAL WATER&TAKE-SAN&KEN-MAKO&AMI-SAN&AITA-SAN&TOYO-SAN&SASAO-KUN&HARU-SAN&KATOH-KUN&HIDE-SAN&KAORU-KUN!!

 

 

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