THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,190 おたる浅草橋オールディズナイト19(STA編  PART,1)

2022-07-27 22:03:37 | Live Set List
****いよいよこのライブレポートのメインイベント、我らがTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYが満を持しての登場となりました!

心して読んでくださいね。
それではよろしくお願いいたします。****

早速、時間を戻して・・・・・

 
9,17:00~17:30

the sapporo transit authority(S・T・A)

浅草橋オールディズナイトは13年連続13回目!

勿論最多出演記録を途切れることもなく更新中。

ただしリーダーのマサのみが皆勤賞の快挙。

例によって毎回メンバーには変動があります。

一刻もはやく固定メンバーにしようっと。

でも、大好きなここ毎年恒例の小樽屋外イベントだっていうんだから申し分なしだ。

血沸き肉躍るよ。


STA結成17年の中、毎月ライブを必ず行っていたんだけど、まさかこのようなコロナ禍に陥ってたびたび活動停止状態になるとは夢にも思いませんでした・・・・(一昨年なんかたったの6本しかライブができなかったさ・・・・)。

にっくき新型コロナウィルスの奴らめ・・・・・こんちくしょう。
とっととくたばってくれい!!

さてさて、それでも相変わらずコロナの状況は深刻だ・・・・。

油断大敵だけど、主催者サイドの涙ぐましき尽力には頭の下がる思いだ。

とにもかくにも、この自粛期間は各メンバー同士でラインのやり取りを逐一繰り返しながらもコミュニケーションを維持。

良い機会だから、休むことなく個人練習にも汗してきた。

マサから提示された多方面にわたる複雑で難解なる宿題をこなす日々。

でも一向に収まりそうにない感染の毎日(今月は第7波の兆候か・・・・!?)。

もうほとんど、しばらくライブは諦めかけていました。

(アメリカのプログレッシブハードロック、ドリームシアターの2020年札幌公演も予想していたとおり、延期、そして中止の憂き目にあいチケットは2度にわたっての払い戻し。絶対、終息後は札幌にきてくれると思ってはいるけどね。)

ところが今年は小樽で最大なるコンサートの祭典が通常通りに開催される運びとなったわけです。

7月浅草橋オールディズナイト、8月北運河サウンドエナジーの企画と銘打ってね。
やっぱり北海道の短い夏のライブは解放感一杯の屋外に尽きる。
粋な計らいだ。

小樽市からの規制は強化されて、スポンサーサイドの協賛金も厳しいようだったんだけど。

夜はさすがに北海道だけあって寒かった・・・・でもあれはあれで良い経験ができたね。

積りに積もった鬱憤払いもできたっしょ。

場所はお馴染み浅草橋のマリン広場。
はい、今年もどうなることやら・・・と思っていたらなんとかかんとか無事開催にこぎつけたようです。
ギリギリまで肝を冷やしてはいましたが。
本来ならば再開発のため、この場所が使用できるのは去年限りだったそうだよ・・・。
それを聞いた時には皆が皆凄いショックだった・・・・・各自たくさんの思い出深き会場なんだからさ。
でも土壇場での形勢逆転で今年、何事も無かったかのように同会場にて開催されることとなりました!!
とにもかくにも嬉しいよね。
全くもってやることが憎い。

土日の2日間で総勢26バンドが大集結。
道内一円、ありとあらゆるジャンルから猛者どもがやってきた。
ほとんどが顔なじみの音楽仲間。
STA出演の土曜日は14バンド(早々にバンドエントリーが決定してしまい、出演をあきらめたバンド数の多かったことか・・・・)。
まったくもって豪勢な布陣だ。

今年の天候は異常なくらいの荒れ模様・・・・。
おいおい、何事!?と思っていたら更に、ライブ日直前、風雨情報が・・・・・。

そんな馬鹿な・・・・・・・・理屈抜きに辛い・・・(泣)

週間天気予報によるとちょうどライブの土日が最悪なんだってさあ!!

まあ、屋外ライブにとっての大敵「雨」はステージに屋根があるから心配は全くなしでノープロブレム。
観客は悲惨だけどね・・・・ごめんなさい。
結果ですか・・・?日ごろから行いのいい晴れバンドS・T・A だけにバッチリと直前に雨は止んだよ!
笑っちゃうくらいに。
これ内輪ではけっこう有名。
17年間、数多くの奇跡的な伝説を生み出してきた。
生き証人のシュウヤと、よくその話題で盛り上がるくらい。
この日も改めてそれを実感した。
内心では鼻歌混じりに楽観視していた。
ここはポジティブにありがたやあ!!と受け取りましょうよ。(笑)
・・・・次の日は1日中雨土砂降りだった・・・・
やっぱりSTAは絶対「ブラスロックの神様」に守られているんだ、と信じて疑わないマサなのであった!!
イベント主催者の中には雨男が潜んでいるらしくて(笑・・・・19回中90%は見事雨に祟られている。冗談抜きにお払いが必要かも((´∀`*)))毎年必ずどこかで雨の被害にあうんだけど、今年はずっと北海道は快晴続き。
それがこの連休中に大崩れ・・・。
梅雨の逆戻り現象。
近年は北海道にも梅雨が訪れる…異常気象。
そんなものいらんわい!!
ドカ雪だけで十分さ。

去年は沖縄よりも暑い、最高気温は32度だったさあ。
太陽がジリジリまぶしすぎるのでサングラスと日焼け止め、極上に冷えたドリンクは手放せない状態だったのに。


それはそれでいいとして、本番を迎えるまでにSTAは例のごとく色々紆余曲折がありました・・・・(´;ω;`)。

6月中旬以降、メンバーたちがコロナの影響や仕事、他のライブ出演、その他もろもろと意味不明な理由により5人が離脱。

直前になって参加をキャンセルと言う事態に陥った。
その都度、セットリストやアレンジ、曲順などを変更。

あちらを立てれば、こちらが立たず状態。
頭の痛いことに・・・肝心要のホーンセクションが不足。

ところが華麗なるみゆき&アキが、そんな重大なる問題をいともあっさりとクリアしてくれたのでした。

やっぱり頼もしい姉御たちだ。
まずはみゆき。
彼女は当初シティジャズで5ステージをつとめるために、参加は断念していたのさ。
でもSTAのピンチを知ってから、即座にスケジュールの調整を施して合流する意思を表明してくれた。
札幌市役所一階ロビーでの「デブカマ」ライブを終えると、ずっと楽しみにしていた打ち上げをキャンセルして小樽の会場へ直行してくれたのだ(途中で自宅に寄ってスコアを持ってきたけどね)
更には、みゆきが所属している別のバンドから、あっさりと素晴らしいテナーサックス・マッツを紹介してくれたのだ!!
彼はテクニックはもとより人格も良識あるジェントルマン。
まさしく雨降って地固まるだ。

人事トラブルがかえって良い方向に作用してくれたのだ。

厄介なガス抜きも大成功。
サンキュー、みゆきちゃん。

ほとんどブラスロックは未体験のテナーのマッツくんだけど、このジャンルがすこぶる刺激的で新鮮だったみたいだよ。
(これって衝撃の事実だ)
しかも、ただのプレイヤーではなかった。
スコアに俄然強くて、申し分なしのナイスガイだ!

 
そしてもう一人忘れてはならないキュートなレディがいる。
キーボードの魔術師アキ嬢がその人。
もうSTA加入から1年を経過したんだねえ。
あっという間。
早いものだ。
彼女とはSTA企画ライブや、他のイベントで何年も前から面識があった。
その都度所属しているバンドが違うから混乱をきたすほど。
ある時はフュージョン、またある時はアニソン、そしてヘヴィーメタルかと思えばブルースバンド、更には吉田拓郎から椎名林檎にエゴラッピン・・・・まだまだたくさんあるよ。
そのくらいに売れっ子のミュージシャン。
オフ時には常にチャーミングな笑顔を周囲に振りまく女性なんだけど、いざプレイともなると表情がキリリと豹変。
男顔負けの神業的鍵盤さばきは、全ての人達を魅了して方々で引っ張りだこ。
そんな彼女に目をつけマサが白羽の矢を立てずっと真剣に口説き続けるも、慎重派で多忙ゆえになかなか落ちてはくれなかった・・・・・
しかし、熱い思いが遂に届いたのか晴れて去年、念願が叶いました。

まさに最強の布陣だ。

何事にも真面目で責任感も強いので、映像を検索してスタジオ入りまで必死に研究してきたのだとか。

衣装に関することにまで質問を受けちゃったよん(STAの白ロゴ入りの黒いTシャツを気合入れて着こんできた)。
テンガロンハットまで被ってくれたし。
結局はトランぺッター2人が離脱した部分は、急遽シンセブラスで再現してくれた。
スコア制作のためにファニーからトランペット譜を送ってもらいギリギリまで猛特訓を積んだそうだ。
なんら違和感もなく両刀使い(キーボード&トランペット)でクリアしていた。
正直な話、嬉しいなあ。
便利な世の中だねえ・・・とアナログ人間はマジに思ったものだ。
彼女も次の日、みゆき同様にシティジャズ会場「河合楽器サロン」にて「マ・シェリ」でライブ出演していました。

みゆき&アキの2人は語っていた。
「今のSTAならばちょっとしたいつものトラブルに直面しても、スムーズにクリアできる力が備わっているでしょうよ!」
情熱は伝わるもの。
同志が集ってくれるものだ。
継続は力なり。

マサも去年の小樽ビール園ライブ以来の参加をシュウヤに打診してドラム・パートは解決。
もう一人、たった1回のスタジオリハ以来、ご無沙汰のパーカッショニスト、ジョージも参加することに! 
ジョージは本番当日、素敵な奥様までエスコートしてきて、夫婦一緒にパーカッションの準備や後片付け作業を行っていた。
羨ましすぎるくらいの微笑ましい光景。
奥様も心からライブを喜んでくれていたよ。


ニューフェィスが一気に2人も!!
この加入は驚きの出来事。

近年のSTA活動史においても3本の指に入る快挙。
これで難関も見事に突破。

はい、他の7名はお馴染みの連中で固めているから余裕のたたずまい。

ずっとジョークの連発で和気あいあいに和んでいる。

色々なゴタゴタを乗り越えつつも、最強の9人が出揃った。

スタジオリハはじっくりと定番の2回入り。(1回のみのメンバーもいた。
全員が揃ってのリハは残念ながら叶わず・・・・)
妥協することもなくとことん詳細に至るまで練り上げてきました。

ライブはステージに上がってから降りるまでが一つのパッケージアートなんだからね。(ステージは毎度お馴染みのコンテナカーの荷台。滅茶苦茶に高くて頑丈なのだ!)

アナウンス、カウント、間合い、メドレー、MC、ソロに至るまで完璧に。
そういうわけでして紆余曲折を経て「雨降って地固まる」を実体験した瞬間さ。
こうやって17年間、血と汗と涙を流しながらも難関を乗り切ってきたSTA。
トラブルに巻き込まれるたび、強靱になって蘇りを繰り返してきたのさ。
残念ながら、今回トランペットは不在だったけどね。
でも、自画自賛するわけではないけれども、そんなこと微塵も感じさせないほどの迫力サウンドだった。
演じている我々も細かい不安要素なんて忘れちゃうくらい、クールに堂々とエンジョイした。
それはホーン隊の凄まじきトリオによるアンサンブル、そしてキーボード、コーラスだけでも大変なのにシンセブラスを駆使してゴージャスなアレンジを施してくれた才色兼備のアキの手腕によるところが大きい。


 
気分良く札幌からドライブの道中、海の青がいつも以上にキラキラと輝いて光っているものだからワクワクさ。
昼にライブ会場へ到着。
ステージ裏の無料パーキングへ駐車。
ちょうどオープニングアクトが始まる時間帯(リン姫が率いるオナKISS)。
スタッフたちにご挨拶。
すっかりと顔なじみだ。
懐かしい顔、顔に思わず笑みがこぼれる。
機材搬入のために楽屋テントへ。
対バン連中と近況報告のひと時。
もちろん感染防止対策は念入りにね。

ステージ前のダンスフロアも椅子を配列して思いっきり距離をとりながら丸枠で区切って一定のスペースを維持。

きちんとマナーを守ってのダンシング!
ステージにはパーテーションがないよ!
 
さてさて、その後も次々と会場へ到着したメンバー達。
リラックスしていてやる気満々。

マサは顔なじみの観客、スタッフ、対バンらと懇切丁寧に挨拶を交わす。

STA のライブを毎回見ている女性客の方は,マサに「STAの演奏が始まると、ああ・・・・今年も帰ってきたんだなあ・・・としみじみ思うんだよ」とニコニコエールを送ってくれました。
正直な話、ウルッときちゃうね。

皆、しっかりとマスク着用、消毒液を使用。

最高責任者のサイトウ氏がやってきて体温の測定。
2週間前記入してきた体調検査用紙も提出。

テーブル席も各4人限定。

ステージマイクも持参するか、出演ごとに交換するという念の入れよう。



去年は強風という恐ろしい現象が巻き起こったけど、今年はいかに・・・・・・????

結果・・・・・もちろんばっちりオーケーだ。
反省の意味も含めてマサはたくさんのクリップをハードケース内に用意している。
そこから2個をタカジュンとジョージに貸し出したよ。
役にたった。
備えあれば患いなし、とは昔の人はいいことを言ったものだ。

サングラスにサテン地のチャイナ衣装で現れたツッツーは、初めて全曲リードボーカルを担当しました。
長い歌詞カードが風でばらけてしまい、ジョージ曰く「勧進帳」みたいになっちゃったけどね((´∀`*)マサはそれを見て巻物と言った)

どうですか。
正に怖いものなし。
さあ、長々と前置きしちゃったけど、そろそろ出番だ。

頃合いとしては最もおいしい時間帯。
(先述どおりに雨はやみ、風も穏やか、STA以降はドンドンと気温が低下していき冷え込みが厳しかった・・・。)

ウォーミングアップもチューニングも完了(楽屋テントで待機中、何度も譜面台が風で倒れていたけれど・・・・嫌な予感だ)。

 
一発キツイのをサラッとぶっ放しにいきますか!

あ!?ネタバレだけど、

不穏なる天候とコロナ騒動の影響で観客の入りやノリはずっといまいちだった・・・・皆もSTAの時を不安に思っていたんだってさ!!

STA が開演したとたんに、ゾクゾクとステージ前に集まってきたオーディエンス。
中には出演を終えたバンドや出番待ちのバンドマンの顔もちらほら。

それを見てメンバーらはびっくりした、とマサに話してくれた。

「なんもさあ、いつもあんな感じだよ」「さすがあ!!STAライブにワクワク!」「(即座に)もちろん!」その場で今後もSTAで末長くお付き合いすることが決定!

感動的な場面だ。

STA の練りに練りこまれた真剣なコンセプトと、取り組み意識に共感してくれた模様。

これで鬼に金棒だ。
その成り行きを、知り合いの観客に伝えたら手放しで大喜び。
フェイスブック友達申請にもつながったよん。

皆、事前にステージ衣装にもこだわりを見せてばっちりと決めてきたよ。

ニューフェイスたちのプロフィールは後ほど詳細に解説させていただきます。


司会進行はFM小樽のベテラン鶯DJヤチヨ嬢からサイトウ氏にバトンタッチだ。
ヤチヨ嬢はマサの姿を見かけたとたんに駆け寄ってきてくれたよ。
彼女もサイトウ氏も、もう何年も毎回お願いしていてお互い阿吽の呼吸で理解はしているんだけど、プロフィール読み上げの件で一応は打ち合わせ。
ヤチヨさんはSTA前のバンドで 呼び出しアナウンスを終えるとサイトウ氏と交代なんだとか・・・。
しっかりとそのバンド終演後は、斎藤さんがそのバトンを受け継いでくれました。
勝手知ったる段取り。
以前にもお願いしたことがあるからここは気楽に託したよ。
徐々に盛り上げていって抑揚をつけバンド名を力強くコール!!

俄然ヒートアップして気合も入ってきた。
なんというこの上なき幸せ。
素晴らしいことだ。
すこぶる心強い。
カモメたちも優雅に最前列に飛来してきたし。
だからこそ、安心してステージに臨もう。
あとは本番に向けて頑張るだけだ。

結果??・・・・・もちろんばっちり完全燃焼でめでたしめでたし。

****舞台裏でのメンバー記念撮影も含めて、やっぱり理屈抜きにライブは最高だね。
ここに帰ってこれてホッとしたよ。
飲食も美味しかった。
トミーの愛犬ライラも人懐っこくて可愛いしね。

 それでは最後までごゆっくりとご堪能くださいませ。
ライブレポートの本編は後ほど・・・・・****
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paints(chicago)

2022-07-27 19:00:11 | CHICAGO
絵具(えのぐ)は、絵画の描画・着彩や工芸品等の彩色に使われる材料。

masa's art chicago logo respect gallery

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VOL,190 おたる浅草橋オールディズナイト19(OVERLAP編)

2022-07-27 14:17:39 | Live Set List
レポート・パート「LOVE GUN」からの続きです。
お楽しみください!!~~さあ、いよいよ終盤に差し掛かってきましたよ!

場内に景気よく流れているBGMはウェザー・ガールズの「ハレルヤ・ハリケーン」だ!

14、19:55~20:20

OVERLAP(洋楽邦楽ポップス DISCO)

いよいよ大トリの時間となりましたよ。

早いものだ。
あっという間。

札幌から3年ぶり7回目の出演。

メッセージをどうぞ!

「みなさん!夏ですね~!
いよいよ、OVERLAPも夏全開に突入いたします!
今年のOVERLAPは、ディスコに力を入れちゃってます!
当然ロックも洋楽ポップスもソウルもフュージョンもR&Bも演歌も結局は色々とやっちゃいます!
騒ぎまくって踊りまくって、みなさん、OVERLAPに振り切られないように、そして、皆さんもオーバーラップして一緒に攻撃参加してくださいね~!!」

以前は方々の音楽イベントにて、よく対バンを組んでいたのに、やはりコロナ禍によりとんと会わなくなっていたのは寂しい限りだ。
最近は曜日違いのニアミスなんて言う時もあったけどね。
まあ、いずれにせよ、相変わらずメンバー一同元気そうで何よりさ。
会った途端に再会を祝して肘タッチしたよん!
(2019年7月20日の土曜日、ここ浅草橋以来!!(´∀`*))
実はジュリーとSTAマサは、数年前G-HIPライブにて初共演した仲なのです。

 OVERLAPは2003年の夏に結成。
実力派のOVERLAPはオールマイティの構えでライブに臨みます。

常連の不動メンバー5人組バンドで、この日はダンス・ナンバーをたっぷりと見せつけてくれました。

イメージチェンジとばかりに、あのオシャレなハットを排し、髪の毛を後ろに束ねて、いつもとは一味違うワイルドでクールな魅力を振り撒いてくれた、女性シンガーのクボッチを取り巻く男性バックバンドは・・・・ローランド:ジュピター2段積みキーボードの魔術師ジュリー(先の沢田研二COVERクラブバンドも出演。そちらでは憧れの大野克夫氏に扮して超ご機嫌なプレイを嬉々として披露していたよ)。

ギタリストのシンくんは青のテレキャスターを使用(2ハムバッキング・ピックアップをマウント。ROSE指板)。
彼の縦横無尽なテクニックは折り紙付き。

べーシストのタケくんは驚愕の6弦を所持(ゴールドパーツ。シースルーのブルーカラーでローズ指板。会長とも呼ばれています)。
そしてドラマーのタツくんが加わりガッチリと的確な演奏でまとめあげています。 

さて、毎回このバンドの目を見張るようなライブ・パフォーマンスはとっても勉強になりますが、今回もご他聞に洩れずパーフェクト。
感嘆の声しきり。

「コロナ禍、そして某ボーカリストの骨折などもあり幾度もライブが流れちゃったけれども、満を持して3年ぶりに戻ってきました!!」
サイトウ氏による景気づけのアナウンス。


クボッチによる盛大なるMC
「さあ!一緒に歌いましょう~OH!OH!カモン・エブリバディ!
1・2・3・4!」

開巻から思いっきり昭和テイスト溢れるノスタルジック・ソング。
「真夏の出来事(平山三紀の代表曲)」で幕開け。
な、な、なんと1971年5月25日のリリース。
アルバム「希望の旅」に収録
オリコン週間チャートでは最高5位を記録。
タイトルが示しているとおり、この季節のこの時間帯にはうってつけの甘くほろ苦い青春歌謡レパートリーの中で最もライブで人気の高いナンバー。
このバンドにしては珍しいラテン系でミステリアスな含みもある切ない曲。
誰もがクボッチの虜。
ジッとしていられなくなるような、ダンサンブル・アレンジもムード満点。
度々繰り返すキュートなフレーズも、高度なワウペダル・テクニックなしでは達成するのは不可能。
ベースとドラムのソロにもやんやの喝采。
それらを涼しい顔して演じているんだから敬服しちゃいます。
リズム感、スィング感覚が研ぎ澄まされているんでしょう。


「ハロー!
小樽どうもありがとうございます!
はじまりましたよ!
2019年の時、また来年も会いましょうね!って思いっきりステージで宣言したのに、3年という時がアッという間に経過してしまいました・・・・
でも皆さん、元気そうで何よりです!!
よろしくお願いします!!」

女性シンガー・クボッチにピッタリなヒット曲「どうにもとまらない」に勢いよく突入。
1972年6月5日リリース。
山本リンダのそれまでの舌っ足らずでチャーミングなお嬢様アイドルから、ガラッと真逆の小悪魔風イメージチェンジはデビュー7年目、まさに衝撃的だった。
阿久悠・作詞、都倉俊一・作曲
オリコン週間チャートでは最高ランキング3位を記録。
レコードの売り上げは40万枚。
リミックスの美人シンガーのメメ嬢に、強烈なるライヴァルが出現した瞬間!
筋金入りの大人の女性クボッチが貫禄たっぷり山本リンダに徹するんだから、こいつはたまったものではありません。
クボッチも本家並みに切れ目の入ったパンタロン、赤いブラウス、へそ出しルック、過激すぎるほどの振り付けアクションでのぞんでみてはいかがかな!?
その様が目に浮かぶようだ。
一発目のカウベル連打音で、すでに「オーバーラップ」独壇場と化す。
しかしこの人数での圧倒的破壊力と重量感はどうだろうか。
イントロから情け容赦なく繰り広げられるベースのバッキング・グルーヴが興奮を更に煽る。
ゆとりをもって生み出される、ウネリともとれる情熱的なフィーリングは参考にしたいところ。
これでもか!というほどに一世一代の超絶メロウ極めつけの様相。
タフでへヴィーでグラマラスを呈している。
味わい深いセクシームードに満ち満ちたメロディがターニングポイント。
早くも会場のあちこちでは思い思いのダンスに興じている人達が多数見受けられます。

「イエイ!ハーイ、今日は雨があがりましたね。
オーバーラップの夏は小樽・浅草橋を中心に回っています。
今日も最後まで張り切って盛り上がっていきましょう。」

3曲目も山本リンダで「狙いうち」
1973年2月25日リリース。
全曲同様、阿久&都倉のコンビによる悩殺作品。
オリコン週間チャートでは最高ランキング14位を記録。
フューチャリング・クボッチはスレンダーボディーで長身だからなのか、いつも素足でステージに立っていました。
怪我防止のために今は廃止しちゃったけど‥‥・ステージの足元には色々なも物が散乱しているから危険なんだよね。
数年前までは屋外だとサングラスまで着用してグッと観客の目をひいていたけど、今夏は比較的ラフなスタイル。
それがまた嫌味なく、よく似合っていますよ。
十分に見栄えは抜群。
ずっとこの日を待ち望んでいた固定ファンも大勢いるんだよ。
「ウララ~ウララ~♪」と、歌いこなすのがメチャクチャに難しそうなこの曲を、独自のものに消化して演じきっているところなんかは脱帽モノですなあ。
熱視線込めて、バッチリと決めまくってくれました。
野球のあらゆるテーマや「ちびまる子ちゃん」挿入歌でも有名。
しかしこのバンドの音造りは完璧。
バランスやトーンのまとまりがビックリするくらい上手いのです。


「どうもありがとうございます!イエー!」と最前列の観客とハイタッチを繰り広げる中、キーボード・ジュリーが力強いビートにのってアップテンポのコードを弾き出した。
4曲目は聞き覚えのあるフレキシブルなリズムだ!
温故知新の極めつけ「狂わせたいの(三度1972年9月5日発表、大胆路線の山本リンダ!!)」
選ばれる曲がいずれも、時代に着実な足跡を残している激しいファンキー・ミュージックばかりなところが特徴でご機嫌。
その後のピンク・レディなどにも多大なる影響を与えた先駆けソング。
大胆でアグレッシブな所なんて憎いネエ。
特にイケイケなレディ達に大受けで旋風が吹き荒れる。
ここは思い切り乱入してきた男性陣を攻めまくって、誘惑しちゃいましょう!
主軸を置いているボトムのグルーブも充実していて、燻し銀のごとく光っています。
エフェクター操作で余裕シャクシャク。
このバンドは巧みなキーボード処理で,何の違和感もなく緻密に再現しています。


ネオン・スティックを振りながら名物ダンサーのケニーさんが、何やら書き込まれたプラカードを掲げて猛然とアピールしているよ。
観客がホイッスルをピーピーと吹き鳴らす。
クボッチはドリンクを一飲みしながら
「あ、いいなあ・・・・・その笛が欲しい!
リンダさんのシリーズはいかがでしたか!!??
それでは懐かしい曲をもう1曲お届けしたいと思います。
一緒にいっちゃいましょう!」

歌のお姉さんが紹介します。「後半に差し掛かってきました!
「ヘイ!ヘイ!後ろの人も一緒に歌って~!シックで・・・OH~~お洒落フリーク!!(全米1位を獲得!)」
奇妙キテレツ、どうやったらこれだけの爽やかで歯切れのいいギターカッティングが弾けるの?
サウンドの核ともいえるボトムラインとリズムの鬩ぎ合い。
1大ブームを巻き起こしたミュージックシーンの、中心バンドの極めつけといったらこの曲だもんね。
overlapの日本人離れしたノリに誰もが釘付けだ。
単純明快なコード配列なんだけど、淡々と進行していく構成が何故だか不思議な魔力を秘めているのですよ。


「YEAH!!
時間はまだまだたっぷりとあるので、熱く盛り上がっていきます。
ドナ・サマーで・・・・HOT STUFF・・・1・2・3・4!!」
7枚目のアルバム「華麗なる誘惑」(1979年)に収録。
ジョルジオ・モロダーのプロデュースにより
1979年4月13日シングル発売。
ビルボード・ホット100では1位を獲得した。
ボーカルには臨場感増幅のために深めなリバーブがかけられていて、オリジナル音源ソックリ。
随所に至るまで事細かな手腕がほどよく音作りに発揮されていて、感心しきり。
ステージの左右を、ファッションモデルのように威風堂々と闊歩する姿も様になっているよ。
まさに女性シンガーの鏡、お手本といえるもの。
会場中が一体となって両手を左右に振る光景は圧巻。
ベストショットを虎視眈眈と狙う撮影隊も一挙に合流。
ギター・ソロではここぞとばかり筋金入りにへヴィー・メタリック。
あちこちからクラッカーがパンパンッと爆発!
王道の洋楽ディスコ・ソングを、貫禄たっぷりに見せつけてくれました。
本日の日本人版ディスコ・クイーンは、クボッチに満場一致で決定!
カモメ達も天高く優雅に舞っていましたよ。

「皆さん、楽しんでいただけましたでしょうかあ!?
さあ!それでは、一緒に歌いましょう!!お約束の・・・・君の瞳に恋してる!!。」
この小樽ライブイベントでは数多くのバンド達がこぞってカバーしている、最も人気の高い珠玉の大盛り上がりスタンダードなダンス・ナンバー(オリジナルは1967年フランキー・ヴァリが発表した楽曲。ビルボード・ホット100では最高チャートランキング第2位を記録した。でも今の世の中のテイクはほとんどがこちらのボーイズ・タウン・ギャング。あちこちのクラブでもてはやされていたね
キーボードのジュリーが壮大なるイントロを奏でた途端に、皆の脳天ヒューズが火花散らせてスパーク。
レッドゾーン一気に振り切れた。
オーヴァーラップのバージョンもこの編成だとは思えないくらいに、ゴージャスな音圧で迫ってきましたよ。
もちろんステージ手前のダンスフロアは、踊りまくっている観客達でごった返しています。
誰もが若き頃にステップを踏んだであろう、あの振り付けを思い出しているのかなあ。
ディスコでフィーバーしなくたって、ここで十分にエンジョイできるというもの。
ダンサーへと豹変した人々の表情も、一際若返っていますよ。
賑やかでキラキラと輝いていた、あの時代に一気ワープ。
ミラー・ボールがないのがとっても残念だけど・・・・。

メドレーで
「ありがとうございました!
サンキュー!!
ラストの2曲です・・・・・・まずは、キャッチーなアバをお届けします。
ダメ押しの・・・ギミー・ギミー・ギミー!」
何を歌っても様になるクボッチ。
カバーでもオリジナルのように誇らしげな歌唱力で消化してしまう手腕。
ただひとこと、お手上げです。

因みに去年、突然世界中の音楽ファン達を驚かせた「アバ再結成、新曲とニューアルバム&ツアー!」の報。
まあ、詳細については色々取りざたされていますが、この選曲はそれに対する祝砲の一発かな!?

「久しぶりに、はしゃげて楽しかったですよ!
また来月、ここ小樽・北運河サウンドエナジーで会いましょう!
ありがとうございました。
よ~し、それでは本当にこれが最後の曲です・・・・・・
ひじょうにマニアックなものを開き直って織り交ぜつつ、ガッチリといこうぜい!」

ラストの曲は5大ブラスロックの一つでシカゴの強力なるライバルとも言われた悲劇の一発屋バンドから。

曲調一転して当時はダンサンブル・ビートが大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル(STAが最も多くライブで取り上げている曲。だって文句なしに受けるんだもんなあ)」

1970年のシングル。
リーダーのジム・ピータリック作品。

ケニーさんは即座にマサの方に振り返って「ニンマリ」・・・・わかっているんだね。

 観客席も威勢のいい輩がエキサイトしているではないか。

共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。

タイバン達も最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎の硬派ナンバー。

文句のつけようもないくらいに、ジャジーでヒップなアタック感で熱狂。

ボーカルのクボッチがノビノビとしていて優雅で圧巻。

熱唱に次ぐ熱唱という構成。

今回のライブセットリスト構造は、クボッチのボーカルをフルにぶち込むという強引なまでの強硬システムを導入。

リズムセクションは体を仰け反らせて、渾身の執念漲るプレイで応戦する。

隊長は、ネックをグルグルと上下にひねり回し振り上げる。

後ろへ振り返ったり、お馴染みのブレイク・パートではドラムセット前にてクルクル。

前後左右にと行き来しながらキックをぶちかます。

一時たりともジッとしていません。

ロックバンドのライブはやっぱりこうでなきゃあね。

それだけにとどまらず、何度もドラムまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。

その様を上手より逐一冷静に見ているジュリー。

手数王タツ君もシンバルの乱れ打ちで対応。

まるで千手観音のようだ。

調子にのりすぎて隊長の左肩がぶつかったシンバルスタンドが傾いて倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。

ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態。

長年ライブをやっていると予期せぬ突発的なことが起こるというもの。

それはともかく、時折隊長とシン君が向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。

クボッチが「ギター!!」とシャウトしながら、ギターソロへと橋渡し。

70年代初期を反映したかのような、渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

フロントにまで飛び出してきたシン君はこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。

凄まじき光景。

十八番のワウペダルをフルに駆使したギター・リックも、伸びやかなるサスティーンも一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅。

タツくんの打ち鳴らす数々のステイックワークや、グッと渋みを増したシン君のコーラスもピカイチ。

決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。

続々と詰め掛けてきた観客の中には、プレイ・スタイルを真似ているツワモノも出現。

エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にエモーショナルなひねりもきかせてソウルフルに喉を振るわせるブルージーなクボッチ絶叫ソロボーカルパート。

腰をやや低く落とし気味に構えてもなお自己陶酔の極み!(ミキサーさんが機転を効かせてリヴァーヴで巧みに演出)

このひとことで観客達が「ヒューッ!!」と歓声。

プレイしているメンバー達でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなったのではないかい。


****万雷の歓声が鳴りやみません。

口笛ピューピュー吹きならされる・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。

気が付けば、周囲はもうすっかりと夕闇に包まれていた。
皆さん、お疲れさまでした!
泣いても笑ってもSAPPORO TRANSIT AUTHORITYの開演!!
度肝を抜かれること、必至!!
覚悟しておいてね~!!****
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cliff(chicago)

2022-07-27 14:06:19 | CHICAGO
垂直に切り立ったがけ。きりぎし
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