https://youtu.be/-dGlXkAl_AQ
伝説のブリティッシュハードロックバンド
the gunのデビューアルバム!
トリオ編成とは思えない迫力。
1969年発表だけに、さすがに古くさい
音だけど、実験的要素多彩なサウンド。
ミートローフ以前からドラマチックな展開を随所に盛り込んでいる。
彼らが関わったミュージシャン達も
驚愕に値する。
しかしこの水木しげる風なジャケットは
…😅
邦題は悪魔天国。
the gunはたった2枚のアルバムで解散するも、80年代に活躍するNWOBHMバンド達に多大なる影響を与えた!
MCはマサから・・・・・。
「どうです、皆さん、楽しんでいますか!!?
・・・・ってあまり大きな声を出しちゃあダメなんだよね(笑)
でも手拍子ならばいくら叩いてもオーケー!
早いものでもう残すところは2曲となりました・・・・
じゃあ、これからもう一曲、ダメ押しとばかりにモノ凄い濃厚なのをぶっ放してみせますのでどうぞよろしく!!
毎回、STAは色々なタイプの曲を用意していますが、シカゴの強力なるライバルバンドで、ちょっとノリのいい過酷この上ない曲をお送りしたいと思います。
・・・・シカゴときたからには、このバンドをやらないわけにはいきません。
ブラスロック界における重要なるターニング・ポイントと言われているもの。
それでは、俺たちSTAなりのアレンジで勇猛果敢にプレイ。
このメンバー達でなければ実現不可能と言われた強烈な、ディスコでも人気だったという、これもわずか3分足らずのすこぶる燃費の悪い過激な曲。
日本歌謡界にも多大なる影響を与えたよ。
ブラック・ビスケッツ風(爆笑)リフ一発で皆さん、わかってくれると思いますよ(これにどよめく会場内)。
ツッツーが情熱的に思いの丈を込めて歌います
・・・・燃え上がってください(と、ここでオーディエンスの方を指差すと皆が大きく手でリアクション・・・・)。
皆、聞いてね! ・・・・・邦題は黒い炎・・・・チェイスで・・・・・GET IT ON~~!!!」
焦らしに焦らされたオーディエンスが待ってました! とばかりに色めきだつ。
すこぶるアグレッシブな燃える闘魂がメラメラ!!
シュウヤによるカウントで・・・「1・2・3~!」(カウントは多数決で半分の長さになった)
会場内の熱気は沸点に達した感あり。
脳天がメラメラと炎上しているようだ。
歌詞の内容は卑猥そのものだけど、火傷しそうなくらいのヴォイス攻め。
このようなやさぐれたボーカル・スタイルのツッツーを聞けるのも貴重。
ハードロックも歌いこなせる器用なシンガーには脱帽だ。
さりげない仕草が板についてるね。
ほぼ1か月をこれらに費やしていた。
だから熟考に次ぐ熟考で逞しく鍛え上げている。
それもツッツーにかかったら全く問題なし。 (密かに和田アキ子さんのテイクを参考までに聞き込んできたらしいよ!
なるほど、わかってらっしゃるね。 )
マサは後方にて、とびっきりのアクションを絶え間なく繰り広げている。
ステージ狭しと前後左右を休みなく駆け巡る理想のエンターティナー。
時には真横に陣取るジョージ
調子に乗りすぎて珍しくもピックを落としてしまった・・・・・仕方ないから滅多にやらない苦手なフィンガーピッキングに即行でチェンジ。
会場内では大きく手拍子を打っている人々の姿が方々に見えますよ。
それに感化されたのかSTAのメンバー勢も、積極的に観客へ向けてMORE,MOREと要求。
マサ折り紙つきの、ニシヤンによる隠し味的ジャジーなWOWOWペダルがこれまた秀逸。 (名器VOXを使用)
ニシヤンはアドリブをこなしながらも、嬉しそう。
全編にわたって捲くし立てるように掻き鳴らされるストロークも絶妙なるスパイスだ。
ジャズのエッセンスをふんだんに含んだ超絶技巧なギター・バッキングがドライブしていて光っている。
これがあるとないとでは雲泥の差。
ここでもマサはアッキーに、ファンキーなトランペットのリフとアヴァンギャルド・ソロいう二重苦ともいえる過酷なる試練を求めたのですが、またもやサラッとこなしてくれました。 (こちらの曲も事前にマサからアキへとシンセ・ブラス・スコアを提出済み)
実は彼女ならば平然とやってくれると信じての、確信犯なんだけどね。
大喜びで軽く受け入れてくれる、輝かしきスーパーレディだ。
どや顔での素敵なソロや、極めつけ振り上げたお手てをダイナミックに鍵盤へと振り下ろしてのデンジャラスなグリッサンド連発(ちょくちょく指に怪我を負うのがタマに傷)
休むこともなく煽りをかましていますよ。
普段はポーカーフェイスな佇まいのタカジュンも、適材適所、要所要所でしのぎを削るかのように攻め立ててくる。
ここでも絶え間ない位に、益々の活況を繰り広げています。
マサは調子にのりすぎて足元に設置されていたドリンクを、途中でステージ床に倒してしまった・・・・。
その一挙手一投足全てがものの見事、様になっている。
けたたましきホーンセクションは、バック陣も腰を抜かすほどの威力を確立している。
メイナードファーガソンか、はたまた本家ビルチェイスを彷彿とさせる超絶悶絶なるハイノートヒッター。
以前ファニーいわく「ライブの度にこの曲を取り上げているバンドはそうそういないよ」とのこと。
よくよく考えてみたらば、それは言えてるね。
シンセブラスとホーン・セクション3管編成ともなると当然ながら厚みが段違い(オリジナルはトランペット4本なもので・・・)。
後半のダメ押しに至っては、レッドゾーン振り切れギリギリで命がけ。
ジョージちゃんが必死に会得した転調箇所と、ランニングラインでガッチリと埋め尽くしたマサの捌き方も惚れ惚れするほど。
ミユキを筆頭にホーンが競い合ってピッチを上げるところなんか、ぶっ倒れるんじゃないか? と、これには心配になってしまったよ。
突き抜け感が尋常ではない。
やはり群を抜いてる。
マッツ、お得意のヒステリックなるブローも効果覿面。
スタミナ消耗率が激しい・・・・わかってもらえたでしょう。
体力の温存が課題だね、ここでは・・・・。
ツッツーちゃん、入魂のシャウトが神がかっている。
感無量の極致。
想像していた以上、期待を遥かに超越したボーカルワークには観客も「かっこいい!」と絶賛していたくらいだ。
細かな節回しや絶妙のイントネーション、骨っぽい歌いっぷりには関心しながらも腰を抜かすほど。
ニュー・フェイスの2人も、一種独特なるSTAワールドに今更ながらずっしりと手ごたえを感じているはず。
それだけにやりがいがあり、一度味をしめたら脱出不可能なジャンルでもあります。
なるほど・・・と世界観がガラッと変化するのです。
以前マッキーちゃん曰く「スポーツジムに通っているようだ」とのこと。
なるほど、ユニークでうまい表現をするもんだねえ。
ニシヤンに至っては、ここへきてもスパイスがピリリと効いていて燻し銀の光沢を放っていたのでした。
決めのエンディング目印では更なる進化を遂げたシュウヤが、目一杯にタメをきかせてフロアタムにてのブレイク。
マサとのリズムコンビネーションも、ピッタリ絶好調。
ブラス隊含めて全員が合図の残響音を轟かせる中、息も絶え絶えな暴れん坊。
必死の形相で、血管ぶち切れ寸前まで吹き続ける。
燃え盛る炎で焼き尽くされて、真っ白な灰になったかな・・・?
まあ、いずれにしても、一丸となっての勇壮なるハードロック直撃弾逆落としは鮮やかだなあ!
マサとツッツーとでトコトンまで追求して究極の総決算で固め、わかりやすく、よりクールに仕上がった。
全員が安心して取り組むことができ、快感だ。
「この曲、誰か知ってるかなあ?」
観客から「知ってるよ!わかるよ!」
「あらら、怒られてしまったあ!(笑)」
メンバー達も大爆笑!
「かなり古い曲なのに、知ってる人がいてとても嬉しいです!
もう一度盛大なる拍手を世界のツッツーに贈ってくれ! よろしく! (笑)」
ツッツーも手を振りながら満足げにステージの上手へ。
ひじょうにいい汗をかいたね。
爽やかな表情にそれらが集約されている。
添付された写真を見てもらえればそれも一目瞭然。
短期間でよくぞここまで成し遂げたものだ。
もう自分のものとして吸収しつくした感あり。
正直な話、歌い足りなかったそうだけど、今後のためにも、まあ肩慣らしということで。
これで終わりではなく、今後もっともっと面白いコラボレーションを策略中!
皆さん、彼が現在所属しているカバーバンド「ビア・プリーズ」でも堪能して頂戴な。
実際、この日はビアプリのテツがトモちゃんをエスコートしながら、応援に駆けつけてくれたよ。
ツッツーもひたすらに心強かったことでしょうよ。
これを見た観客たちは大げさではなくラッキーだ(実際、その後の反響にこちらサイドがマジ驚愕したくらい。
この曲はいつの間にかゲスト用になっちゃったけど、それだけに数多くの男女問わずシンガーを招いてきました。
その中でも1,2を競う完成度とハマリ具合だった。
これに異論を唱える人はまずいないでしょうね)。
****さあ、残すところ、あとわずか1曲(((´∀`*))! ・・・余力を振り絞ってフィナーレに突入します。
もう少しの間、お付き合いくださいな。
極上のブラスロックワールドは果てしなく続くよ。
もう泣いても笑っても正真正銘、お約束の展開であれが飛び出しますよ!
覚悟のうえでご用心。
ぜひとも心してね。 ****
残響音が不気味に支配するその様を引き摺る様に
「・・・・・今は何時くらいかな?(チラッと時計を見る)・・・・程よい頃合いだね・・・・・・それでは極上のミッドナイト・ソングでラストを締めくくってみたいと思います」
この時、すでにニシヤンはギターを掲げて小刻みに震わせつつも唸りを発する・・・・・「ウィ~~~ン・・・・・・」
マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに左足を乗せたまま「いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー! 松山千春の曲ではないですよ(笑)・・・・・・25or6to4!!!」 (EDIT VER)
マサがニシヤンの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから
「ガガガガガーン!」
アッキー、ミキティ、マッツ、タカジュン、マサらを交えたメンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」
「会場後ろの方も一緒に!!HEY! HEY!」
驚いたことにメンバー全員がそれに連動して、ノリノリに手拍子を交えている。
その上、しきりに楽器を振っている。
いつの間にかツッツー、ジョージは伝家の宝刀とばかり、パーカッションを手にシェイクしながら元気一杯に飛び跳ねているではないか。
ギターも、これ以上ないほど過激に攻め立てる。
マサも一緒にメインリフを弾き始めると、シュウヤも問答無用とばかりシンバル類総出で便乗する形にて熾烈になぞってくる。
疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、キーボードも参戦でリズムの鬩ぎ合い! (この曲でもマサはシンセ・ブラス・スコアをアキに送付した。
コイズミくんの採譜)
あるバンドは「STAはスペシャル軍団」
パープル・ブリンガーのギタリスト、シンちゃんいわく「ギタリストは上手いし、いい音を出しているね~!」
あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」
あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・」
あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」」
あるキーボードいわく「STAは憧れ💛!!」
マサは1フレーズごとにステージフロントに並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。
ニシヤン&マサが両サイドのフロントにて陣取り。
この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。
ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。
各メンバー達も負けじとフォーメーションを維持しつつ大奮闘。
なるほど心強き存在感。
ツッツーのリードボーカルにマサ&アッキーを交えての白熱するコーラス隊体制も、俄然と馴染んできた。
ミユキを筆頭に拳を突き出すタイミングも絶妙。
アッキーも、セクシーポーズでエキサイティングなプレイを披露しての挑発。
礼儀正しく優しいルチュも、アッキーの超絶技巧な鍵盤さばきを先月スターライトで称賛していた。
誰言うともなくメンバー達が合間を縫って
「イェーッ!!」
ケニーさん、アベさんをはじめ観客たちも「イェーッ!!!」のコール&レスポンス要求で半狂乱(声出しなしの拳突き上げ体制)。
もうこれで本当に終わりだと察してか、全員グチャグチャでどこもかしこも必死の形相です。
STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。
更にマサはミユキと背中を合わせて仰け反って、コミュニケーションをはかる。
ヘッドバンギングにて中央フロントで両膝つき、気迫のフォーメーションを続行。
ニシヤンは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。
でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!
ありとあらゆるテクニックをぶち込んでいる様は、まるでギターの教科書、お手本を提示しているかのよう。
締めはエフェクター・ボードのスペースにもどって、ワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃で爆発寸前(本家のソロをほぼそのままに再現。 これも究極のフィンガリングで完成形とみた。 オフステージの時にマサは西やんに言った。
テリーのソロを弾いている時って本当に満たされた表情をしているね、と。
そう言われた西やんもまんざらではない様子で思わずニンマリ)。
そして数年前からギターソロの後半でやりはじめた、シカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズをニシヤンの合図を待ってホーン隊全員が吹き込む。
トドメはツッツーのきっついハイノートで息の根を止める。
ウォルター顔負けなサックスで対等に渡り合うミユキ。
パワフルなレディがホーンセクションに在籍しているという贅沢さが、良い方向に作用しているようだ。
オフステージでは控えめでキャピキャピ((´∀`*))な彼女も、いざステージに立つと存在感を放っているのだ。
ウカウカしてなどいられないよ、野郎ども!
マサがベースのネックを観客方向に突き出す。
シュウヤのところまで駆け寄ってバスドラムに足をのせて煽りまくり、シンバル連続キック攻撃。
更にはニシヤン、タカジュンのところへも訪れて一緒に爆笑ダンシング。
恍惚の領域に到達したのではないか!?
これもライブでなければ味わえないハプニングのシーンだ。
メンバー達が俄然色めき立ってきた・・・この状況。
どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。
何が飛び出して、どんな展開になるのか。
我々にも皆目見当がつきません。
まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴ならではの持ち味のひとつだね。
ジョージとマッツは、やはり役者が違います。
マサが自分の楽器を垂直に突き上げて、揺すりまくるの図。
尚もニシヤンのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!? と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。
照明スタッフがSTAのメンバー達を追うのは大変な作業だ(事前に、とにかく思い切りサイケデリックにアーティスティックにヘヴィーにと希望提出しておきました。 無理難題な注文だよなあ・・・・・・・・・笑)。
エンディングではベースのネックを天高くに立てホップステップ。
ベースギターを肩からはずして、ボディー上面にパンチを「ガツーン!」と食らわせるポーズ。
いつもならばここで終了なんだけど、この日のプッツン度合いは異常だった。
多分、去年の7月に食らった「小樽の旋風」に対する憂さ晴らしか!?
もう制御がきかない。
あまりにも危険とメンバーや観客たちからクレームが入りお蔵入りしていたアクションも、いきなり首をもたげちゃった。
ベースギターを脳天に乗せての衝撃音・・・・しつこいくらいに「グワングワーン!!」。
「カリフォルニア・ジャム」かあ、ここは!!??
さすがにベース破壊とアンプにガソリン爆破と客席落下はなし・・・・当たり前だよ(爆笑)
とどめはベースを高々と掲げて腕を伸ばしダメ押しとばかり、PAスピーカーに右足を添えてしつこく張り付ける。
最前列に陣取ったカメラ小僧達もシャッターチャンスとばかり、激写に次ぐ激写で忙しそう。
ノイジーな悲鳴をあげるベース「グワンギュワーン!」。
小樽では可愛い弟分のサッサが「マサさんはいつもあれだけ複雑で難解なベースラインを弾きながらよく歌って動き回れるなあ」と感嘆の声を寄せてくれた。
これは快挙だ!
極めつけのフィニッシュは片足上げて思いっきり床に振り下ろした。
「YEAH!!」一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!
というわけでしてノリが最高!
やはりライブはこうでなきゃあね。
正真正銘のライブバンド面目躍如だ。
疾風のごとき出来事で恍惚状態。 (マッツとジョージは改めて度肝を抜かれたようだよ。 まあ、その内に慣れるさ・・・笑)
心地よき疲労感が全身をじわじわと襲ってくる。
「ありがとうございました!また会いましょう!!」
身体がやっとほぐれてきたところで、時間切れの完全燃焼。
アッという間の幕切れで、30分が過ぎ去った・・・・・
いい汗かいたね。
なんとかかんとか無事に終えることができました
十分に満足してもらえたかな!!?? ・・・・・YES I CAN!!
すぐにでも、ここでのライブのために戻ってきますよ。 ((´∀`*))
約束しておこう。
それまでしばらくはこのワクワク感をお楽しみとしてとっておこうよ。
痺れるような極上のかっこいい曲をたくさん用意しておきますよ。
VERY SPECIAL THANKS TO・・・ABESAN&KENNYSAN&APPLE TEA&GREEN TEA&TAKOYAKI&TOMO&JINCHAN&MR,SAITOH&KAZAMAKUN&KASAIKUN&SEAGULL&LARGE FORMAT GRILL&FRENCH FRIES&RICE BALL&SALMON&SALTED PLUM&CHOCOLATE&FRIED CHICKEN&TOMICCYO&TOMMY&LAILA&TETSU&TOMOCHAN&SASSA&JUN&HIBIKI&TOMO&JINCHAN&MR,SAITOH&KAZAMAKUN&KASAIKUN&SEAGULL&HIKO&KIMKIM&MR,ARAI&KAZU&JURRY&UMBRELLA&RYOKOHIME&KATSUOBUSHI&IWANESAN&KILLER&KOBACHAN&HIRO STANLEY&PETER EROS&ACE K&HONEY SIMMONS&IKU&KEI&TEZUKAKUN&MINAGAWASAN&MITCHAN&BERRY JAM!!!
大きな山場をメンバー達一丸となって乗り越えた。
「サンキュー!!
改めましてサッポロ・トランジット・オーソリティです。
皆さん、楽しんでいますかあ!!??
今日は見ていただければお分かりのとおり、トランペットはいません。
スペシャルな編成。
そこはアキちゃんがシンセブラスでプレイします。
そして初の試みとして明日もここにビアプリーズで出演するツッツーが全曲をリードボーカル担当します。
更にはSTAに心強い2人が新たに加入しました。
テナーサックスでマッツ!
パーカッションでジョージ!!
今後ともよろしくね~~!!
それでは黄金のシカゴを立て続けに2曲お送りしましたが、次の曲は・・・・サム・ライク・イット・ホット!!」
達成感に酔いしれる暇もなく間髪入れずにシューヤとジョージがお得意のファンキー・グルーブを叩き出す。
デュラン・デュラン・フリークのツッツーの熱烈リクエストによって実現したエディットバージョンでの「サム・ライク・イット・ホット」
もういつ以来の演奏なのか思い出せないほどだ・・・・。
これでバッチリと満足いただけたかな。
シューヤのグルーヴ軸となるのは、何と言っても素早きダイナマイト・ドラム。
このビートには四苦八苦したけれども、本番では慎重に一つ一つのオカズを噛み締めるようにスティックを振るう。
シックのドラマーで「黒いボンゾ」と呼ばれた故トニー・トンプソンには、学ぶべき点が多数見受けられたのではないでしょうか。
かなりナーバスな状態で臨んだけれど、中盤では遊び心も交える余裕も生まれてきています。
ツッツーはソウルフルなボーカルに加えて、トレードマークの腰振り歌唱スタイルも健在。
前2曲とは色合いの全く異なるこの曲を、是非ともこのメンツで演じてみたかったのもこの度の狙い。
このあたりの空気感を察してか、観客も踊り始めています。
トミー嬢は常に踊りまくって、飛びまくって、手拍子を要求。
アキはマサから受け取ったシンセブラス・スコアを手本に音色やフレーズを引き出す。
ミユキも手拍子の箇所にステップを加えて花を添える。
マサとニシヤンがミュートピッキングと跳ねるチョッパーのアタック音でテンションを高めます。
ニシヤンはこの手の曲でも的確なるコードワークで周囲を促しつつも場を盛りたてる。
アヴァンギャルドなギタープレイでニシヤンは独自の解釈論を発揮。
もちろんマサのハイトーンコーラスとツッツーの渋いボーカルとのコントラストもミソ。
事故も無く最終コードへ。
エンディングの合図を請け負うツッツーは責任重大。
エンディングのアカペラ・パートもワイルドにバッチリと区切りをつけて終了。
この曲は最初から最後まで、一番気合を入れて全員で取り組んだだけあって、思い入れもヒトシオだ。
マサもツッツーも感無量です。
長年の夢だった本格的なるプレイヤーらによるお披露目が叶ったわけだからね。
おいおい、この日のセトリ中、一番出来がいいではないか?!
確かにタイトでストレート、シンプルな3分程の曲だし、ボーカルがメインだけあってグルーブが半端ない。
少ないコードで淡々と進行する構成ながらも、全員一体化した音の壁がエクスタシィへと誘う。
マサによるMC再び・・・・。
大所帯だからメンバー紹介は割愛。
「お次も恒例のツッツー・コーナーだ!」
彼とマサとは15年前からの知り合い。
スタジオやライブ会場ではしゅっちゅう顔を合わせて対バンも多数組んでいれど不思議と一緒に演奏したことがほとんどなかったんだよね。
ずっと共演の希望を送り続けていたんだけど、なかなかタイミングが合わずじまい。
ところが去年のクリスマスライブイベント以来、やっとその夢も毎月実現したというわけだ。
「大きな拍手で盛り上げてやってくれ!!!」
熱い歓声に果敢にこたえる貫禄たっぷりのツッツー。
2ブロックヘアとサングラス姿。
派手なチャイナ服。
ピカピカの靴もファッショナブルに拘り抜いている。
満足そうに余裕の表情を湛えているんだから大した男だ。
スタジオでのリハはたったの2回。
でも彼のお得意ジャンルとして長年お蔵入りしていた曲をこの機会に再び蘇らせたよ。
(アッキー、西ヤンもテイクやキー違いではあるけど他のバンドで演奏経験あり)
STAの曲ってどれもこれも毛色が変わっているけれども、こいつはこの日特に異色なナンバー。
ブラスロックではないから当たり前か。
シュウヤの4カウントから間髪入れずにソウルフルな、その名も誉れ高き「ソウルマン(サム&ディブ。STAはザ・ブルース・ブラザースで披露)」
ジョージも器用に、色々なスタイルで叩きわけるものだね。
昔取った杵柄、職人気質の面目躍如だ。
実は彼もブルースブラザースが大のお気に入り。
ツッツーは日本人離れした節回しで、センターを陣取り片腕伸ばしての熱演。
(ステージはすでに足の踏み場もないようなので彼のみ1歩前の床にての熱唱。つまり変則的なポジション)
でも、期待以上の貢献度さ。
神々しき照明を一身に浴びながら、もはや独壇場と化しています。
「リッスン!」の合の手も抜群。
マサ&アキもしたたかに、バック・アップ・ハイトーンコーラスで参入。
もちろんエディット・バージョンゆえ、あっという間に転調パートへ突入。
シュウヤが一番こだわりぬいたという、ホーン隊と一体となってのフィルインも寸分の狂いなくバッチリ。
ここで遂にでた!!
アッキーがブルースハープの音色をシンセサイザーで披露。
これは数か月前からの彼女自身の冴えたアイデア。
チラッと横目で見たけど、かっこよく弾きまくっていてご機嫌な表情だったよん(ちょっとモニターの音量トラブルで参っていたけど・・・・・)。
今は多才なメンバーばかり所属しているから大助かり。
単なる興味本位の楽器コレクターとは雲泥の差さ((´∀`*))
タカジュンだってツッツー同様にスタジオ・リハは2回きりだとは到底思えない手さばき。
とにもかくにも、タカジュンのプレイする姿がひじょうにロック的でナイスです。
よって、万雷の拍手が鳴り止みません。
正直に申しまして、この曲、今までのライブでもそこそこの評判だったのですが、この日の受け具合は異常でしたなあ。
ヴォーカリストによって、こうも違うのかと痛感したよ。
バックの演奏にも良い意味で刺激を与え、次々と連鎖していくし本当に計算ができない。
まだまだ修行が足りない。
これこそがライブならでは真剣勝負の真髄。
やっぱり取り上げて大正解でしたなあ。
一致団結の賜物。
ツッツーの知り合いもたくさん見えていたんだけど、意外にも彼のサックスやコーラスは目撃していても、ここまで堂々フロントでリードシンガーとしての姿を見たのは初めてだ、という人が多数いて衝撃的だったらしい。
もちろん想像以上のパフォーマンスと歌声に話題騒然だったことは当然でしょう。
多方面からの反響も上々で、益々株があがったことでしょう。
****さあ!このライブ・レポートも遂に最終章へと突入だ!!
名残惜しいところだけど、思う存分に堪能して頂戴な。
いくぜい!!****
「どうだい!!
この場にはピッタリだと思うんだけどなあ。
残すところ、3曲となりました。
じゃあここで以前も大好評だったので、調子にのってサーヴィス・タイムと参りましょうか(笑)。」
「ええっ!?何のサービスタイム??」
「まだ明るい!!(爆笑)」
「何を言おうとしているのか忘れちゃいそうだあ!!
STAのブラス・ロック追求という基本コンセプトから外れるので、受けるのわかっていても、あまりこういうタイプの曲はやらないんだけど・・・・頑固なもので」
「えええ!!???」
「これだとディスコバンドと勘違いされちゃうからね。
え~と、ゴヘイ・トランジット・オーソリティになっちゃうからさ。
ゴヘイは知り合いなんだけど。
でもね、そこにいらっしゃる俺にとっての偉大なる師匠であるケニー御大がライブで会うたびに、どうしてあの曲をやらないんだ!?と言うんだよね。
そこで期間限定でディスコ・ナンバーを1曲、お送りしたいと思います(イエ-ツ!!の歓声)
でも、やるからには皆さんも一緒に演出してください。
歌って踊って!!
これ3分で終わっちゃうよ」
「ハヤッ!!」
「マイアミ・サウンド・マシーンの先輩でもある伝説のKC&THE SUNSHINE BANDといえば?・・・・・」
(観客席から)「THAT’S THE WAY!!(笑)」
「正解!!THAT’S THE WAY!・・・・・1・2・3~イエイ!」(ミワくんがリバーヴをがっつりとかけてくれた!)
突発的にマサが連動してシュウヤと共に渾身のカウント。
もうこの曲は下手な屁理屈なんか一切抜き。
開始と同時に、ドドッと舞台前は芋洗い状態に瀕しています・・・・。
各自で自由気ままに腰を振っています。
ミユキちゃんもオーバーアクション気味に悩殺フィーヴァー、エモーショナルにフィーヴァー。
マサが事前にアドヴァイスしておいたのさ「プレイしながら踊ってね!」と。
だってSTA史上一番、全身で音楽を表現するプレイヤーなんだもん。
この手の曲ではじけないなんて、勿体無いでしょうよ。
タカジュンちゃんもマッツも、思い思いのアタックにてフル稼働。
9人体制による、うねるようなラテン系のグルーブという贅沢極まりない編成は、まるでサンタナを見ているようです。
ジョージの歯切れ良いバッキングがそそるねえ。
彼が醸し出す多種多様なる打楽器の音壁が肝だよね。
マサが両膝つくと、シャッター・チャンスを狙っていたカメラマン達が見逃すはずもなく即座に激写。
数人のダンサー達は、マサの前ヘ陣取リ一緒にプレイを真似しての決め記念ポーズ。
ステージ手前のフロアはすでにダンスクラブと化している。
バンドと客が熱を放射し合って、見る見るうちに一体化。
その中心で常に陣取るのはもちろんツッツー。
セクシーヴォイス部門担当の彼のこと、水を得た魚のように場面場面で色々な顔をちらつかせてもくれます。
客も一緒に歌っています。
皆、ヘトヘトなはずなのにね。
喉が張り裂けそうなほどだよ。
だから今回はより慎重にトライ・・・・。
ツッツーが高々と掲げた右手振り下ろしを全員が注視。
エンディングはばっちりと完了だ!(トラブってるメンバーもいたけどね・・・・)
ああ、スッキリしたあ!!
マサはペットボトルの水を一飲みしてから「これでいいんだよ。
滅多に取り上げないから、スペシャルヴァージョンでおおくりしました。
皆さん、満足してくれてますか?」
「イエ~ッ!!」
「サンキュー!ツッツーに盛大なる拍手を・・・・!!
この歌詞って、私はあのやり方が好き!アハアハ・・・を繰り返すんだよね!!」
もちろんドッと湧き上がる拍手の波。
堂々たる物腰でブラス隊の前に佇むツッツーも、手を振りその声援へこたえる。
アキちゃんもマサもホッとしたのか満面の笑みを浮かべている。
ツッツーから懇願されていたコーラスという大役を果たし終えたからね。
これでなんまらと気が楽になったことでしょう(一部のメンバーらは納得がいかなかったようで、またすぐにでもこの曲にチャレンジしたいそうです)
美味しいところ独り占めの状態で、気持ちよさそう。
全身から発せられるオーラが半端ない。
****白熱のライブ・レポートはPART、4へと続く・・・・・!!!!****
- ****SET LIST****
1,INTRODUCTION・・・CHICAGO
2,SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
3,SOME LIKE IT HOT・・・POWER STATION
4,SOULMAN・・・THE BLUES BROTHERS
5,THAT'S THE WAY・・・K・C&THE SUNSHINE BAND
6,GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
7,25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
****MEMBER****
MASA・・・B VO CHO
AKI・・・KB CHO
MIYUKI・・・AS
TSUTTSUE・・・VO CHO
NISHIYAN・・・G
TAKAJUN・・・TB
GEORGE・・・PER
SYUYA・・・DR
MATTSU・・・TS
バンドの入れ替えには10分が用意されている。
((´∀`*))
準備万端整いまして、ステージに颯爽とのぼったメンバー達。
人数が多いからポジションの確保だけでも一苦労。
でもセッティング表に事細かくマサが記載してミワくんに提出済みだから全然安心。
マサ使用のワイヤレス2機(シュアーのヴォーカル用とレクサーのベース用)周波数、ギタリストはどのメーカーの設置アンプで弾くか、ホーンセクションの立ち位置とマイクスタンドや持参マイクの云々等々・・・・。
しかしミキサーSTAFFのミワくカザマ君、カサイ君達は概ね酸いも甘いも熟知しているのだ。
シュアーのワイヤレスシステム、キーボード、ホーンのマイクと順々に効率よく接続していく。
これで安心したよ。(ちなみに若い2人のスタッフも徐々に管楽器の音つくりに慣れてきたようで頼もしい限りだ。勉強熱心だもんなあ)
何度も3人はステージとミキサーボードの間を行き来しつつ、その手際の良さといったらもう惚れ惚れするほどだ。
おいおい、ホーンセクションの3人は写真撮影する余裕ありかいな(ピースサインでポーズ・・・・笑)
今回も、先月に引き続き、直前にホーンのクリップマイクを導入(要ファンタム電源)。
これがまた、すこぶる好評。
動きやすいと喜ばれていたよ。
ありがたいことだ。
特に一番もたつきやすいドラムセットに陣取るシュウヤは、いつでもどこでも関心するくらいに素早い。
モニタースピーカー、アキちゃんのキーボード、ホーン隊のポジションは若干後方や上手に移動・・・。
ミワ君とマサが直前に話し合ってパーカッションの位置は下手に決定。
ただし、階段の関係でジョージが上がるのは最後に。
ジョージの希望どおりに、正面マイクは2本、上部から2本を設置してもらう。
ほぼ打ち合わせ通りに進行。
マサが一人一人から再度了解をとり、スタッフへとアイコンタクト。
それではミキサーの指示にしたがいサウンドチェック。
ステージ上のスタッフとミキサーとの打ち合わせ。
ホーン隊が順々に音出し。
これが各メンバーのプレイだけで場が和んできちゃった。
それぞれに持ちネタがあって個性がよく出ているのだ。
セクシーで官能的なソロ、アニメソング、競馬のファンファーレ、映画のテーマまで飛び出した。
ベース、ギター、ボーカルとどんどん音がまとまっていく。
なんとなく、この場面だけで観客に受けているんだけど((´∀`*))
観客は当然として、スタッフや対バン達までもが色めきだってステージに熱い視線を送っているのが痛いほどにと伝わってくるよ。
途中で気が付いたんだけど、この日の出演バンド中、ホーンが在籍するバンドはSTAのみだったさあ。これって近年では珍しい現象。
年々、ホーンのバンドが増えているんだけどねえ・・・。
あ、そうかあ、シティジャズにホーン系のミュージシャンは出演中なんだもんね。
軽く曲の触りを全員でプレイ。
よっしゃあ!
オーケーのサインをもらい、全てが万全な態勢に。
マサがゴーサインをサイトウ氏に送る。
それでは遠慮なくいくぜい!
まずはアキ嬢がプログレッシブでスペイシーなシンセサイザーサウンドで、一種独特なる異空間を作り上げる
(彼女は何でも受け入れてくれるから調子にのったマサは無理難題をしょっちょう投げかけるんだけど、それら全てを軽くその場で仕上げてくれるんだよね。
その手腕は大袈裟ではなくゴッドハンドの如しだ!頼もしい。
このミステリアスなるSEも事前にスタジオで膨大なるシンセ内蔵音源からじっくりと時間をかけてセレクトしたもの)。
マサがすかさずニシヤンらに手拍子でテンポのメッセージを送ると、それに便乗するかたちで歯切れのよいギターコードミュートカッティング、剃刀のごとき小刻みなハイハットで応える。
マサは大股開きでふてぶてしく会場中をゆっくりと見渡しながら、頃合いを見計らう。
サイトウ氏はワイヤレスマイクを手に、ステージの下方から落ち着き払った声で華々しくナレーションを告げる。
「ハーイ!たいへん長らくお待たせいたしました。
いよいよはじまりますよ!
今か今かとお待ちかねの皆さん。そうですよね。
これから極上のステージをお届けして参りますよ。
もはやお馴染みの大所帯バンドが登場。
去年に引き続きSTAが帰って来ました!
北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!
ド迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!
メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!
それではヨロシク!
レディース&ジェントルメン!
THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」
ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」(思い切りミキサーがリバーブを深めにかけてくれたよ!)
波状攻撃へ、火蓋が切って落とされました。
猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。
さすが、この人数だけに勢いが桁違い。
プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。
普段はクールなシュウヤもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに変身するのです。
マサからの丁々発止なフェイントから刺激を受けている御様子。
如実にドラミングの随所からその成果が現れていますよ。!
イントロの爆音が飛び出した途端に、オーディエンス達がいっせいにステージ方向を注視しはじめた。
その中には、団扇やホイッスルを持った常連組が参戦。
手拍子や写真撮影にと勤しんでいます。
皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と上から目線で失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。
もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。
メンバー一同が愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。
何故だかいつまでも飽きがこないのさ。
その中でもこの日ほど迫力一杯の完成度を誇ったことはなかったのでは?!
出色の出来と自画自賛。
しかしメンバー全員あの少ないリハ期間で、よくもまあここまでガッチリと固めたものだ。
各自は多くを語らないけれどね。
モニター・スピーカーに左足を乗せて、マサが野獣のごとく吠える。
(実は最初のこのポージングで貼り付けていた虎の巻がビリビリに破れてしまった。
そこのところはどうにかこうにか切り抜けたけどね)
この度、せっかく変則的な編成になったんだからと、欲をかいて実験要素も含ませてみた。
その一つが、STA史初ツッツー全曲リード・ボーカルに挑むの巻。
それに感化されたのか、ツッツーはアグレッシブなアクションを巻き起こす。
ニシヤンの計算されつくした独特なるシャープな音色のギターが、シュウヤのタイトかつパワフルなドラミングに絡みつく(この最新秘密兵器のギターは謎多き怪しいアリア・プロⅡ・PEシリーズの貴重なる高級品。
コンディションも良好な光沢を放っていますが本人は詳細を決して語らず・・・・)
看板ともいえる3管によるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。
両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。
バックからは、パーカッションが遠慮なしに手を変え品を変えての音壁を構築しながら進撃展開。
カウベル、タンバリン、コンガ、ボンゴ(専用のスタンドを忘れてきちゃった・・・・)、シェイカーなどなど。
会場をまるごと覆いつくすかのような、キーボードの音色。
なんという高揚感であろうか。
鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが嵐のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。
さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??((´∀`*))
さあ、第一関門の地獄にガッシリと突入だ。
先月の反省点は見事にクリア。
手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。
デリケートなシンバルが奏でる残響音の余韻で幻想的なトーンを漂わせる。
切り込み隊長はいきなりタカジュンちゃんによる、やや食い気味なトロンボーン・ソロ。
彼は5度目のSTAライブだから正直な話、不安要素てんこ盛りだったんだけど、それも取り越し苦労だったようです。
大した度胸の持ち主だ。
さすがの達人だからこそ成し得る技。
何事もなかったかのように涼しく振舞っていたよ(アキ嬢による縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。
ここがタカジュンちゃんの凄いところ。
なんと自宅に宿題として持ち帰り3つのコードで繰り広げられるソロ・パートを、極上のエモーショナル・ラインで纏め上げてきて披露したのだ!!
能あるタカは爪隠す!と、昔の人はうまいことを言ったモノだ。
ねえ、タカジュン君よ!(2回目のスタジオリハ前にブレイク部分による拍数の謎を解明するべく独自でスコアを探しだしてきて見事に解明したのだそうですよ。
すさまじき探求心。)
シンセ・ブラスでの水先案内人に扮したアキちゃんはトランペット・サウンドからピアノにチェンジして橋渡し。
マサによる流麗なる美しきオクターブベースに導かれての場面転換。
マサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのシュウヤが猛然と先導しつつ、お次はミユキによるアルトサックス・ソロだ!
ここオリジナルではトランペットなんだけど、不在なのでミユキが2つ返事で引き受けてくれた。
安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもクールにヒットしてニンマリ。
マサが後に「滅茶苦茶に感動した」と伝えたら「いい楽器に替えたからね」とご謙遜。
バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で・・・・・ホーン・セクションの音色が揺らめく中、鳥肌が立ちっぱなしだ。
もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。
なにやら恐ろしいくらいに物凄いことがステージで起こっているぞ・・・てな感じでかぶりついている。
西やんは臨機応変、歪みからコーラスサウンドまでコンスタントに幅広く音色をエフェクターで器用に切り替える(ここはスタジオリハ時に取り決めたこと)。
そして第3の男、西やんのワイルドなギターが火を噴いた。
オーディエンスに向かって「もっともっと!」とジェスチャーで煽り続ける。
ホーン隊もサッと花道を作ることを決して忘れない。
映画「十戒」での海が割れるシーンを彷彿とさせるくらいに神々しい。
いきなり過激なハーモニクスを導入部分に最前列へ一気呵成に飛び出して、益々進化したソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。
ただひたすらにエキセントリック(と後方に陣取っていたアキちゃんが評していたよ)。
序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを再現。
へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。
音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。
身をのけぞらせてイナバウアー・アクション。
チョーキングなどを交える際にはギターを激しく揺さぶって身をよじる。
陶酔の表情も程よくゆがむ。
あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、ビジュアル面も大きい。
そして遂にテリー・キャスのギター・ソロをほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?
ビブラート、グリッサンドに至るまでね。
極めつけは第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝によるシュウヤが、力漲る究極の稲妻フィルインで拍手喝采。
サンキュー!
いつもは沈着冷静なるマッツもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。
大歓声が沸く中で、すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。
いくつもの修羅場を潜り抜けてきたからこその、説得力ある支柱だ(ここの機材を絶賛していた)。
エンディングにおけるベルトーンも、アキちゃん渾身の1音を筆頭にニシヤンへと見事な連携で繋がった。
更にはミユキ嬢からホーンセクションへと渡る流れへ。
ここで繰り出した西やん入魂のピッキングがジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。
これぞまさしくロックの原石。
いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。
マサが右手を頭上に掲げてピート・タウンジェント風にグルグルと何度も素早く回転。(前方の女性客も真似して腕を回していたよ)
メンバー達と呼吸合わせて、雷鳴のような怒涛の連打をスリリングに交えてジャンプ一閃フィニッシュ。
以前、STAのある女性メンバーいわく「マサと西やんは何かにとりつかれているようだった」とのコメントを述べていました。
恐ろしく強烈だった。・・・・・
いい加減コロナ禍の日々続きにマサは、その鬱憤をそれからのステージングに注ぎ込んだ。
思う存分に叩きつけた。
万雷の拍手を全身に浴びる・・・・・・。
***黒いTシャツ姿の頑固ちゃんこと、アッキーのネックレスは大きな「LOVE」のイニシャル付き。
そんなアッキー長年のお友達でもある「そうきあ」のMIKIMIKIちゃんが先月「去年、アッキーちゃんが加入したからSTAは確実にパワーアップですね!」とのこと。
正にその通りだ。****
さあ、さっそく2曲目はメドレー。
マニアならば思わずニンマリだ。
皆、全身汗まみれながらも、気持ちがよさそう。
去年、スタジオリハ時にマサがふと閃いた。
「1972年シカゴ・ライブ・イン・ジャパン(大阪の音源)」の再現なんていかすよね、ってさあ。
曲に入る前にロバート・ラムがムード満点にピアノでいくつかのコードをルーズに流す。
トークも交えてね。
焦らしに焦らした挙句に・・・・っていうあれ。
それを臨機応変に対応してくれるアッキーちゃんならば、呑み込みがいいからアッという間に弾いてくれるだろう、と踏んだ。
結果は?・・・・もちろん大成功だったよん。
これ、マサのトークとアッキーちゃんのピアノがうまく噛み合わないと悲惨。
スタジオではまあまあの出来だった。
ラインでも事細かく説明を加えて調整を加え改良。
別にキッカリとした台本なんか用意してはいない。
大体のおしゃべり内容は決めてあるけどね。
その場の空気感で進行。
タイミングを逃したマサはタイトルを言おうにもずれちゃう。
もう1周弾いてもらう!?
ところがアッキーちゃんが機転を効かせて見事にクリア。
かえって効果が倍増したよ。
「それでは、トップに吹き荒れる初期シカゴのブラスロックをお送りしましたが、お次はメローな響きで・・・・。
(不敵な笑みを浮かべつつも)特に人気の高い曲をやります。
あれ!?どこかで聞いたことのあるピアノだ・・・・
俺はいつも同じMCだと、ある女傑から突っ込みを入れられたんだけど、やっぱりこれだけは言わせて!
これはアベさんの大好物の曲。(と、目前にアベちゃんがYEAH!と歩み寄ってきた)
今日は土曜日だからうってつけの曲をやるよ!・・・・どうぞ~~サタディ・イン・ザ・パーク!!」
と言った途端にアッキーが寸分の狂いもない間合いで、それまでのスローテンポから力強い連打へ!!
後から聞いたんだけど、アッキーちゃんは「今でいいや!」と独自の判断で、ここから本編に突入したのだそうです。
ありがたいことに大正解だよん!
(オーディエンス達いわく、この曲がはじまるといつでも誰もが最高の喜びを滲ませてノリノリなんだそうですよ。
こんな話を聞くとミュージシャン冥利に尽きるね)
シカゴ初の記念すべき反戦的意味合いを含んだミリオン・ナンバーがはじまった。
(1972年7月リリース初の1枚組オリジナルスタジオ・アルバムCHICAGOⅤからのファーストシングル。ビルボードHOT100にて最高チャートで第3位を記録)
マサがアキちゃんの方向へ向き直った瞬間、絶妙のシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロをピアノで嬉々としながら響かせる(前曲からの音色チェンジも素早くこなす)。
当然ここでの主役は、最初から最後までピア二ストのアッキーちゃん。
いつも艶やかなる着こなしのアキちゃん真骨頂。
(彼女の根性の入り方は半端ない。メイクもバッチリと施しアメリカ製のデニム・テンガロンハットと全身を黒ファッションで統一しているではないか!すでに立派なロッカー然としている)
こんな素敵な曲をプレイするバンドってナンマラいかしているでしょう。
スタジオリハでは特別なる思い入れを込めて取り組みました。
なんたって長年キーボード不在だったんだからね。
当初マサはピアノなしではやる意味なし、と判断してストレス回避も含め、泣く泣くお蔵入りさせようとした。
ところが機転を効かせたニシヤンがギターコードでのパターンを演じて「どうかなあ!?」とさりげなく主張してきた。
半信半疑それで演じてみると思いのほか、心地よい仕上がりなので、以降はギターアレンジバージョンでずっと披露していたのだ。
もはや手慣れたもんだよ。
これはこれで、斬新で快感。
まるで違和感もなく、結果的にはやって良かったねえ。
西やんもこれをギターメインで演奏することを密かに夢見ていたんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちだったことでしょうねえ。
加入前にアキ嬢はSTAライブを目前で見て「なるほど。こういう風にやっているんですね!」と目から鱗状態。
感心しきりだった。
それも参考に加えてアキちゃんはありとあらゆる音源を片っ端から発掘してきて指癖や強弱、微妙なるタッチ感を調べ上げた。
その結果がここに結実したんだよ。
文句の付けようなんて微塵もあるわけがないっしょやあ。
大役を果たしたね。
涙腺が崩壊しそうなほどだ・・・・。この感動がずっと欲しかったのさ。
本物だ。(近年は本家のロバートラムさんがショルダーキーボードやシンセで弾いてるんだけど、やっぱり生ピアノのニュアンスには程遠い。これが生命線なんだから。シビアな意見かなあ、これって・・・・だって愛するが故の正直な感想なんだから)
もちろん、それに呼応するように会場全体も熱烈なる声援へと反応が変わっていく。
それにしても、この曲、一聴する限りだとシンプルに聞こえるんだけど、リズムの違いが如実に現れるのですよ。
サビにも奥の深い部分が垣間見えます。
マサは絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。
シュウヤは特にこの曲でのドラミングが冴えわたっていた。
リハではテイクを重ねるごとにドンドンと難所を克服していき、本番ではご機嫌なスティックさばきで終始していた。
黙して語らずのツワモノだね。
西やんもギター・ストロークの隠し味で、より皆さんが贅沢極まりないハッピーモードに浸れちゃうように美味しいオブリをつま弾いているのだから、不思議なものですよね。
ほとんどの人々がニコニコしながらも手拍子!
腕組みして目を閉じ、唸りながら、ジックリと聞き入っている人も発見。
会場のあちこちで嬉しそうに、両手をあげて大はしゃぎしている人たちも見えるではないか!?
数人のオーディエンス達も、ずっと横並びでタンバリンを打ち鳴らし続けているよん。
ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら曲と一体になってステップを踏んでいます。
西やんも時折横目でバンドを確認しつつも、リズムカッティングにのって延々と体を揺らす。
笑みを湛えたアキちゃんは目の前の観客達の笑顔にもすこぶる癒されたそうですよ。
世界平和を声高らかに提唱する、これこそスケールの大きいマンモス・チューン。
まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高き、ターニング・ポイントともいえるアンセム。
愛と平和を謳歌しながらも反戦を訴える部分もさりげなく含まれているんだから、さすがしたたかで思慮深い我らのシカゴだ。
マサが歌いながら最前列に歩み寄ると、客同士が微笑み返し。
他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。
エンディングのハミングに至るまでマサのアイディアが見事に実を結んだ(これもスタジオ入りしてみっちりと真面目にトレーニングしたもんね。過去にここまでこだわって突めた人は皆無だ。今後ももっともっと煮詰めまくろう!!)。
歌メロには人一倍のこだわりをもって挑んだ。
この度はマサ長年の夢だったドンドンと複雑になっていくツインボーカルを現実のものとした。
ツッツーと軽くラインで文章とシカゴのライブ映像で打ち合わせしてからスタジオでプレイ。
すると一発で思いが噛み合って大成功。
皆も感服していたよ。
今まで、一度も実現できなかったのは、一体全体何だったんだあ・・・・?
「WOWOWOW~!!」マサ渾身のハーモニー。
うっとりするほどポップで幻想的なラストに至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。
普段はホノボノと佇んでいるツッツーではありますが、やる時は綿密にバヴォーカルとコーラスを決めてくるところなんかさすがですよね。
タカジュンは、ようやくこの頃になると先ほどまでの緊張感は収まってきてリラックスしてきた。
STA往年のOBでもある中ちゃんは写真を見て「タカジュンのプレイスタイルがジミー・パンコウを彷彿とするね。これにタンクトップだったら更にポイント追加!」と評していた。
これって最大の賛辞。
肩の力も抜けてきて爽やかな疲労感がかえって心地よい。
****いかがですかな??
まだはじまったばかりだけど、STAパート2はここまで。
引き続きパート3に突入するからご安心をば!
それではまたね~~!!****