THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,199 IWAMIZAWA STRAWBERRY JUNGLE大復活祭(啓成坂 編)

2023-04-22 20:26:15 | Live Set List


4,14:45~15:15
「啓成坂」

今回のライブイベントは、超久しぶりの岩見沢、しかも「ストロベリージャングル」なので、ほとんどの出演バンドやミュージシャンがお初だ。
まあ、それはいたし方なし・・・。
でも、その分新鮮でとっても勉強にもなるし、一切だれることもなく楽しいよ。
この日は素晴らしいバンド達が全部で12も出演。
ほとんどフェス状態の様相を呈していたよん。

この4番目のバンドも噂では聞いていたけれど、初めて見るバンドさ。
でも,いざ蓋を開けてみたらば、そのほとんどが顔見知りのメンバーで占められているバンドだった。
気心の知れた仲間同士、和気藹々と最初から最後まで賑やかに盛り上がっていたよ。

アコースティック・デュオ、リョウコ姫、そしてボウイに引き続いての登場。
ジャンルは80年代に人気を博した、ジャパニーズポップ特集だ!
基本コンセプトを聞いただけで、期待に胸がワクワクとトキメイてきちゃうあなたは、羨ましいくらいに良い時代を体現した人だね。
とっても素敵なパフォーマンスで大受けだったよ。
ここでも女性シンガーを全面的にフューチャーするというスタイルをとっていたけど、また違ったテイストを盛り込んでいて元気をたくさんいただいた。
非常に器用で個性的なオーラを常に発散していて、見栄えも聴きごたえも満点だった。
全員が一丸となっての勢いが超絶に半端ない。
これも徹頭徹尾に鍛え抜かれたチームワークの賜物。
日頃の鍛錬が花開いた瞬間だ。
努力は決して裏切らない・・・を地で行く好例。
メンバー一人一人の実力に裏打ちされた結果。
こんなノリノリで生きのいいバンドがいたなんて、まだまだ北海道の音楽界は奥が深い。
セットリストひとつをとってみても絶品な配曲で、アッという間に終了してしまった。

早速、5人からなるメンバーの構成をば・・・・・
華麗なるヴォーカルにはムツミ嬢
ギターのマユミ嬢はコーラスも兼任。
使用するギターは美しい水色のフェンダー・ストラトキャスター。
な、な、なんとリバースヘッドだ。
ローズ指板でピックアップの配列はHSH。
中々に、こだわり抜いた仕様。
実はこれ、彼女が敬愛するチューブのバカテク・イケメン・ギタリスト春畑道哉モデルなのさ。
どうりでね・・・・リスペクト精神がビンビンとこちらサイドにまで伝わってきた。
ピカピカと2つのコントロール・ノブが光り輝く(ブルーグリーン)白いYAMAHAベースを、ひたすらに黙々と弾きまくっていたのは黒マスク姿のハセくん(ローズ指板)
キーボード担当はミーちゃん(ローランドのJUNO-Di)
心境著しきテクニカルなドラマーにはミズノくん(ピ)という布陣だ!。

な、な、なんと、朗らかなミズノくんは現在の「マ・シェリ」メンバーでもあるのだ!
リーダーのアキは彼がテーブル席へ挨拶に現れるまで、そのことを全く知らされておらず、急いで駆け寄って最前列で写真撮影に勤しんでいたよん。

もう一人、キーボードのミーちゃんも事前にマサのところへ突如として挨拶に現れた。
マサは一瞬、誰だかわからずドギマギ。
あれれれ!?・・・・河合楽器のミサトちゃんでしょうよ。
ちょくちょくライブ会場で会うんだけど、そのたびに所属しているバンドが違うものだから混乱するよ。
村上トリオ、田中ロックス・・・・で、今回なんだもんな。
また、すぐ次に会う時は違うバンドで演奏しているに違いない‥‥(-_-;)

そして、よくよく見たらば・・・・ボーカルもベースもつい先月対バンを組んだ人達でしょう。
3月12日(日)の小樽ゴールドストーン・ファンファン・ライブさ。
その時には「DERAILMENT 」として出演。
ジャンルは同じだけど、1曲もダブりがないところはさすがだ。
あ、その時にも水野くんがドラマーだよ。
やはり、アッキーは知らなかったんだけどね(;^_^A。
あのバンドは、その日がベース長谷くん最後のライブとのことで、ムツミ嬢は年下の長谷くんのカツラをラストにむしり取り放り投げて大爆笑だった。
で、ここでは、また一緒にライブ活動してるんだねえ。((´∀`*))


さてさて、前置きが大変長くなってしまったから、ここいらで本編に入りますよ!
写真でもお分かりの通り、バンド名の入ったお揃いのTshirtを着ていたよ。
リズムセクション以外は女性という編成。
つまり男性のほうが少ない、という正にハーレム。
つくずく、羨ましいなあ・・・・。

オープニングナンバー、相川七瀬の代表曲「ミッドナイト・ブルー」で波状攻撃を開始。
先月も相川の曲は取り上げていたけど、違う曲だった。
16枚目のシングル。
2000年5月31日発売。
album「PURANA」に収録。
相川と布袋寅泰との共作。
オリコン週間チャートでは最高ランキング10位を記録。
ムツミ嬢は驚異の声量と声域をフルに活用して、器用に難なく歌いこなしているんだからお見事の一語に尽きる。
マジに感服しちゃうよ。
バックを務め上げるミュージシャン達も、的確なるアンサンブルを築き上げてのプレイに専念。
全身全霊を込めた分厚いコードのカッティングと、ギター・ソロがこれでもかあ、というほどに襲い掛かってくる。
リフの刻み込みも身震いするほど、理屈抜きにカッコいい。
特筆ものは、ミズノくん迫力のドラム・スタイル。
次々と難攻不落なボトムラインを、手数王のごとく巧みなスティックワークを駆使してぶちかますという牽引役。
責任重大なる大役を一手に引き受ける。
もちろん、センターフロントに陣取るムツミ嬢を全面でフューチャー。
いかに彼女が気持ちよく歌えるか、を良く理解しているバンドだからこその匙加減が絶妙。


「こんにちは!
このバンド・メンバーは全員が啓成高校の卒業生なのでバンド名を啓成坂と命名しました」
「ええ!!???・・・今、高校生なの!!??」
「(大爆笑!!!!)」
「いやいや、卒業してから大分経っていますよ・・・・(-_-;)
あ!?・・・違う、違う、そうです、卒業したばっかり・・・・
それでですねえ、私たち普段は基本的に相川七瀬を中心にやっていますが、今日は色々な曲を披露してみたいと思います。
でも前半はやっぱり相川七瀬で・・・・・夢見る少女じゃいられない」
1995年11月8日発売のデビュー・シングル。
album「レッド」に収録。
ヒット・メーカー織田哲郎の作品。
オリコン週間チャートでは最高ランキング12位を記録。
36万8千万枚を売り上げた。
シンガーのムツミ嬢はゴールドストーンの時には髪の毛を束ねていたけど、今回は、華麗にロングヘアをおろしていてとってもセクシー。
でも全身を黒で統一しているところは先月と同じさ。
スラッとした長身で、スレンダーなボディラインがモデルのよう。
ちょっと女優の黒谷友香に似ている、カリスマ美女。
と、それまでは極力控えめにやや後方にて黙々プレイしていたマユミ嬢が、満を持してここぞという場面で一気呵成にギター・ソロで飛び出してきた。
イカすよ~惚れ惚れするほど、絵になるなあ。
ピック・スクラッチを「ギュイーンッ!!」と轟かせる様が、いかにもロッカー然としている。
やや腰を落とし気味で斜に構えて、足を開くポーズも男勝りで渋い。
一音、一音、フレット・ボード上を正確無比なフィンガリングで鮮やかに滑り込む。
ハッキリと断言しましょう・・・そこいらの野郎どもよりも数段上手いよ。

「ありがとうございました!」
「可愛い!!」
すると、何を勘違いしたのか、それを聞いたベースの長谷くんがゆっくりと歩み出て来て、ニコニコお色気たっぷりに腰をくねらせペコペコ会釈してきた((´∀`*))
「なんか変なオジサンが寄ってきたなあ!!・・・・・
三度、相川七瀬で・・・・恋心!」
1996年10月7日に発売された5枚目のシングル。
アルバム「パラドックス」に収録。
オリコン週間チャートでは最高ランキング2位を記録。
「カメリアダイヤモンド」のCMソング。
自身初のミリオンセラーを達成。
売上枚数は112,9万枚!
もうねえ、皆が上機嫌に酔っぱらっていて笑いが常に絶えない。
音楽の合間に、ギャグの応酬も程よくまぶされていて愉快痛快。
これもライブならではの魅力。
このバンドは学生時代からの仲間たちだけに、男女問わず仲の良さがホッコリと漂っていてその様を見ているだけで自然と癒されるね。
ここいらで肩の力も抜けてきて、リラックスモードに入ってきた。
臨機応変な動きも、自然とこなせるようになってきたね。
息もピッタリなアクションを次々と繰り広げてきた。
もうこうなったら、目一杯にはち切れるしかないね。

「恐縮です。
ありがとうございます!」
ここで一人一人を懇切丁寧、愛情たっぷり込めてのメンバー紹介。
緊張しすぎていたのか、ムツミ嬢は自分の紹介を忘れてしまった・・・・。
ギターのマユミ嬢は毎日多忙なのにYOU TUBEをやっているそうです。
皆さん、さっそく登録して頂戴ね。
猛アピールだ。
「可愛い!!」と会場のとあちこちからラブコールが飛び交う。
確かに麗しきレディが3人も在籍しているんだから、世の殿方が放っておくわけがない・・・。
他の2人のレディは、残念ながらYOU TUBEはやっていないそうだけど。
あまりにも素敵すぎるムツミ嬢は方々からいじりまくられて、進行が混乱気味。
「私は中で一番年を喰ってます」
信じられない容姿を誇っているんだけどなあ。
プンプンした表情で美魔女が膨れたら、尚更キュンときて盛り上がった。


「次もちょっと懐かしい曲です
・・・・PSアイ・ラヴ・ユー(ピンク・サファイア)」
1990年7月25日発売のデビュー・シングル。
同名タイトルのalbumに収録。
オリコン週間チャートでは最高ランキング2位を記録。
テレビドラマの主題歌にも採用された。
先月のライブではグレイ、イエモン、ジギーなど男性バンドの曲もレディースバンドと交互に取り上げていたけれども、この日は全曲が女性シンガー作品で網羅。
よって、ムツミ嬢はひじょうに気持ちよくノビノビと歌い上げているよ。
驚異のハイトーン・ヴォイスも売りの一つ。
妖しく揺れ動く髪の毛も妖艶。
弦楽器コンビのG&Bによる脅威のダウン・ピッキングも凄まじい。
コンビネーションの特性をフルに発揮して、バックでの絡みも交えつつエネルギー全開。
派手なハンマリングオンなど、持ちうる限りの妙技を惜しみなく注入。
情け容赦なき攻防。
・・・・もう断然にこれしかないでしょうね。
どこまでも果てしなく自己主張。
極めつけ正統派の猛攻で畳み込む。
ラフな衣装のムツミ嬢は哀愁の切ないメロディーを、親しみ込めて渾身の入魂シャウトで歌い紡ぐ・・・・
熱狂した客も乱入で、最前列はグチャグチャ!
キュートなミーちゃんによる個性的なキーボードの音色が、胸に迫ってグッときちゃいます。

「残すところ2曲となってしまいました・・・・。
最後まで楽しんでいただければ…‥口が回らなくなってきたあ・・・((´∀`*))
プリンセス・プリンセスで・・・・世界で一番熱い夏!!」
8枚目のシングル。
1987年7月1日発売。
album「シングルス1987-1992」に収録。
オリコン週間チャートのランキングでは見事1位を獲得した傑作!!
イントロはボーカルのみから入るんだよね。
難しいよ、これって。
よほどの自信と実力がなければトライできない。事故る事、確実。
でもムツミ嬢は寸分の狂いもなくピッチが正確。
余裕と貫禄さえ湛えていた。
恐るべき才色兼備とは彼女のこと。
熱狂的にライブ映えするんだよね。
これをここに持ってきたのは大正解。
それに負けじとばか、ポーカーフェイスでクールなマユミ嬢のギター・フレーズは出色の完成度。
トーンが綺麗でスムーズに耳へと馴染んてきて聞き苦しくないんだよね。
音もその人のナリを表す、ということを実証した好例。

「え~と・・・主催者のリョウコさん、オーナーのウエダ様にの心底から感謝です。
皆さんの応援、とっても良かったですよ!
それでは、最後の曲もプリンセス・プリンセスで・・・・19グローイング・アップ!!」
いよいよ、啓成坂ワールドも終盤に差し掛かってきたよ。
バンドブームの火付け役を担ったともいえる通称プリプリ。
今でも色褪せないリアルで過激な歌詞の一言、一言が、ブレイクの度、こちらのハートへと絶妙に突き刺さってくる。
曲の構成はいたってシンプルなだけに、訴えるものが直球で伝わってきた。
ハセくんがドテッパラに風穴開けるほどの分厚い音壁をズンズンとはじき出す。
フロントに陣取ったメンバー達の横一列フォーメーションによる振り付けも、バッチリと一体化を図る。
「カモン!」の号令を合図に、マユミ嬢のギターソロへと雪崩込み。
汗水飛び散らせての大熱演。
火傷しそうなほどのインパクト。
ミニスカートも健康的で、躍動感溢れるロッククィーンの面目躍如。
爆音炸裂のまんま、爽やかにフィナーレを迎える。
ミズノくんのモンスター級なドラミングは、更なる成長を見せつける。
これぞ究極のロッカーを具現化した場面だ。
やるもんだなあ・・・・御見それしました。
熱気ムンムンで終了の大団円・・・・。

****本当にお疲れさまでした。
夢のようなJ-POPショーを、心ゆくまでにタップリと浴びたよ。
またすぐにでも見たくなるようなバンドでした!!****













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VOL,199 IWAMIZAWA STRAWBERRY JUNGLE大復活祭(UNNAMED 編)

2023-04-22 01:48:23 | Live Set List


3、14:05~14:35
「UNNAMED」
はい!
早くも3番手の登場だ。
何らトラブルもなく、サクサクと進行中。
前のバンド、オナKISSギタリストのミナミくんが再び司会者を担うのだ。

岩見沢、しかも超ストロベリージャングルということで、珍しくもほとんどのバンドやミュージシャンが初めてなのだ。
まだまだ北海道音楽界は奥が深いんだなあ・・・という現実を痛感した次第。
それだけにひじょうに楽しみだ。
といっても、いざ蓋を開けてみたらけっこう知り合いが在籍していたりもしたけどね・・・・((´∀`*))

さてさて、今度のバンドはといいますと、この日1番ワイルドなサウンドを轟かせてくれたビート系。
生きのいい奴らでナイスガイ。

マサがストロべりージャングルに到着した際、玄関で機材の搬入中最初に出会ったのが彼らさ。
思いっきり元気いっぱいにはじけまくりで挨拶を交わし合ったよ。
もちろん地元・岩見沢のバンド。
聞くところによると、普段はオリジナル中心に活動しているとのこと。
でも、この日はスペシャルに昭和な内容で迫ろうと、全曲を、あのビジュアル・ロックの元祖ボウイをプレイしてくれました。
(本家の初期は暴威と名乗っていた。デヴィッド・ボウイからの捩りでもある)
当然、本家同様の男性4人組編成。
おっと、偶然にも札幌からもマサの盟友マヤマ君率いる「BOOWG」もボウイなんだよなあ。
ちょっとテイストは違うけどね。
だからこそお得感が満点。
マヤマ君はこのバンドを見るため、ギリギリに会場入りしていたよん。
今度会った時にでも、感想を聞いてみようっと。
UNNAMEDは、なかなかに硬派なステージングを展開。
自分たちのライブ後もずっと残って、最前列で他のバンドに声援を送ってくれていたよ。

若くて粋なロッカー達をここに紹介しようではないか。
ボーカル・・・ダイキ(ポパイの黒いトレーナーがよく似合っている人気者。まさにフロンマンという風情が心憎いくらいだ)
ギター&コーラス・・・トオル(ピーヴィーの2ハムバッキング仕様でプレイ。黒ボディ・カラー&メイプル指板。豪快のアーミングを決めた際に弦がたるんでピックアップサイドに引っかかって断線する恐れがあるためにフロントにはグリーンのテーピングを施している。黒いサングラス姿。顎には白いマスクを装着)
ドラム・・・ユウヘイ(白いキャップと黒いTshirtでラフに迫る。ドラムセットの下に敷かれている専用マットは備え付けのYAMAHA製)
ベース&コーラス・・・ケイスケ(フェンダーのプレシジョンベースを使用。ステッカーを貼り付けた白ボディカラー。ローズ指板。スラッシャーと書かれたキャップを被ってる。
その言葉通りのプレイヤーだけどオフステージではにこやかな青年だよ。ダイキくんからチラッと聞いた話ではケイスケくんは東京でプロとして活動していたそうだよ)

このメンバーでの結成はまだ1年足らずらしい。
そんなことは微塵も感じさせないくらいに息の合ったアンサンブルを構築していたよ。
マジに素晴らしいくらいに圧倒された。

ギターのトオルくんはそのギターもだけど、サウンド・チェック中にチラッと披露したアーミングのニュアンスとフレーズやトーンから、ピックアップ・サイドのテープから察するに相当のヴァンヘレン、スティーブ・ヴァイ・フリークとみた。
ニンマリしちゃうような場面が多数散見。
そのことをダイキくんに話したら早速、トオルくんを呼んでくれた。
ダイキくんはバンドのスポークスマンも担っているのだ。
もうねえ、メンバー全員がライブ前からずっと、浴びるほどに酒を飲んでいるものだから上機嫌さ。
で、影響を受けたギタリストの名を挙げ言い当てたものだから大いに盛り上がって何度も固い握手を交わし合ったよ。
好きもの同士の熱い交友。
これだからライブイベントへの出演はやめられない。
醍醐味の一つ。
こういう出会いを大切にしたいものだ。

前置きが長くなったのでそろそろ本編に突入。
ステージもほどよく温まってきたようだ。
ARE YOU READY!!??

オープニングは「イメージ・ダウン」
豪放磊落な一発ですでにUNNAMEDワールド全開。
一気に波状攻撃は開始。
伝説の火ぶたは情け容赦なく、過激に切って落とされた。
1982年3月21日リリースのアルバム「モラル」に収録。
氷室&布袋によるかっこいい共作。
リフの刻み、コード進行、リズム・アレンジから歌メロとサビに至るまで申し分なし。
UNNAMEDの真骨頂に火傷しそう。
漲るエナジーは唯一無二の存在。
コーラスに引き続き、コール&レスポンスも盛大に!
ノリノリなオーディエンスの貢献度も特筆もの。
常に前面にフューチャーのダイキくんのカリスマ性に目は釘付け。
やっぱり、ここはアグレッシブにいかなきゃあ男ではないよね。
両サイド・メンバーらとの絡みも、言葉を失うほどに、はっちゃけまくっているよ。
時折覗かせるクールな表情の美学も見逃せない。

「サンキュー!
どうもありがとうございました!
こんな真昼間に歌うのも、あれですが・・・・もうベロベロです((´∀`*))
大トリみたいな顔をして、ぶっ飛ばしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
いくぞ~~!!
・・・・ベイビー・アクション!!」
1985年6月21日リリースの3枚目オリジナル・アルバム「BOOWY(オリコン週間チャートでは最高ランキング48位を記録)」に収録。
ボウイのカバー・バンドはたくさん見てきたけど、UNNAMEDは一味違うね。
拘りどころが凄い。
マニアックなセレクションに唸ってしまう。
裏ノリの一種独特なるスカを大胆に導入。
これって日本人の弱いところ。
でもUNNAMEDは軽快に余裕で演奏。
寸分の狂いもない阿吽の呼吸。
徹頭徹尾に練り上げられたセットリスト。
これなんかも隠れた名曲さ。
更には秘密兵器を持ち出してきた。
ミユキ・オーナーが入手した、ある学校のお立ち台。
これが程よい高さと幅とルックスを誇る。
文字入りで絶妙のコントラストを主張している。
ダイキくんは延々とこれに左足を乗せて魂の咆哮。
絵になる図式の確立した瞬間を目撃した。
こんな隠し玉のあるライブハウスなんて、見たことも聞いたこともないぜ。
トオルくんもそれに負けじとテクニカルなタッピングをバッチリと披露。
これが効果覿面。

「おお、うれしいなあ。
ドリンクの差し入れだ。
美味しい・・・(と、グイっと一飲みする)
HEY!
改めまして、ボウイのカバーをやっているアンネームドです。
それでは、続きまして・・・ラッツ!」
ほうら、また激レアなナンバーをもってきた。
この曲をカバーしているバンドは初めてみたよ。
シングル・カットはされていないが、1982年3月21日リリースの記念すべきファースト・オリジナル・アルバム「モラル(オリコン週間チャートでは最高ランキング1位を記録)」に収録。
パンクやニュー・ウェーブの影響がそこかしこに垣間見える。
ダイキくんは絶えず手拍子を要求している。
彼に氷室京介が憑依したかのような錯覚を覚えた。
アクションの一挙手一投足や振る舞いや仕草、MCの随所にそれは顕著。
リスペクトの度合いが半端ない。

ダイキくんが何度も大声でリョウコちゃんを呼ぶ
彼女の愛称でもある「プリンセス!」と。
「今回プリンセスが組んだ復活祭。
実はもう3回くらい出ているんだよね((´∀`*))
復活し過ぎの感、無きにしも非ずだなあ・・・。
12バンドも出演だなんて、ほとんどフェス状態だね。
以前は、このステージ後方にクリスマス・ツリーが飾られていたんだよねえ。
オーナーのみゆきちゃん、この木製お立ち台って50年くらい前のモノなんでしょう。
小学校の台だよね。
10年後にも誰かがこれに足を乗せているんだろうなあ・・・・。
じゃあ、次の曲です・・・・・モラル!」
ちょっと初期の頃の反骨精神たっぷりなポリスっぽい複雑な雰囲気が、そつなく漂っている。
コンパクトにまとめ上げ、一切の無駄を排除したシンプルでタイト、ストレートなる、デンジャラス・ロックンロール。
強烈なメッセージの一語、一語がこちらのハートにグサグサと突き刺さってきる。
粗削りだけど凄まじいほどに、疾走感漲る激烈な構成に惹きつけられて身震いしちゃう。
今でも十分に新鮮なインパクトを与えてくれて新鮮。
「OI!OI!OI!!」
ウネリまくるリズセクションのグルーブも最高。
身軽なケイスケくんはジャンプ一閃、驚きのキックをかましてきた。
瞬き厳禁だ。


「1・2・3・4!!!」
怒涛のメドレーで、間髪入れずにスティック・カウントが打ち鳴らされた。
「ギブ・イット・トウ・ミー」
こちらも1982年リリースのアルバム「モラル」に収録。
これは氷室単独のオシャレな作品。
よって彼の思い入れもひと際強い。
疲れ知らずのUNNNAMED。
まだまだパワー全開でまっしぐら。
多くの応援団が大挙して駆けつけている者だからもの羨ましくなるくらい絶えず賑やかに盛り上がっているさ。
注目の的はベーシストのケイスケくん。
本家の松井常松氏ばりに鬼のダウン・ピッキングをマシンガン速射砲のごとく弾きまくる。
一見地味そうだけど、一歩間違うと腕が攣っちゃうよ。
オルタネートのほうが断然楽なんだけど、それをやっちゃあ掟破り。
ナンパものと罵られる・・・。
鍛錬の日々を積んだ者だけが得ることのできる技。
努力は決して裏切らない。
血と汗と涙の結晶が見事に結実した瞬間だ。
微塵も揺るがないんだから感服しちゃった。


「よし、ラストにいくぞ!!YEAH!!!」
余力を振り絞っての、終曲に雪崩込みだあ。
しっかりとついてきてください。
「ドリーミン」
1985年6月21日リリースの3枚目オリジナル・アルバム「BOOWY(オリコン週間チャートでは最高ランキング48位を記録)」に収録。
プロデュースは佐久間正英氏。
トオルくんのトリッキーなフィンガリングがひたすらに光沢を放つ。
メンバー間のフォーメーションもスムーズで、コンビネーションも曲中に自然と溶け込んでいる。
メンバー全員が汗びっしょりの熱演で、ひしひしと感動が伝わってきちゃった。
場数をこなしていった、今後の成長がとっても楽しみだ。
まだイベント序盤で、この、圧倒的なる刺激的支配力はどうだ!?
さすがミユキ・オーナー一押しのバンドだけはある。
後のバンド達にプレッシャーがのしかかってくるよ。
恐るべし、岩見沢のミュージック・シーンよ。

爆音渦巻く中での大団円を無事に迎えることとなりました。
心地よい疲労感に包まれたメンバー4人は満足そう。

「ありがとうございました。
まだまだ先は長いけど、皆さん、楽しんでいってくださいね」

****マイクはミナミくんに手渡される。
「アンネームの皆さん、ありがとうございました。
それでは次のバンドの準備が整うまで、少々お待ちください!!」****




















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